カカオニブの効果とは?栄養・美容効果からおすすめレシピまで徹底解説
近年、スーパーフードとして注目を集める「カカオニブ」。チョコレート好きならずとも、その名を目にする機会が増えてきたのではないでしょうか?カカオニブは、チョコレートの原料となるカカオ豆を砕いてフレーク状にしたもの。豊富な栄養価に加え、美容効果も期待できるとあって、健康意識の高い人々から熱い視線を集めています。この記事では、カカオニブとは一体何なのか、その栄養成分や驚くべき効果を徹底解説。さらに、毎日の食生活に取り入れやすい、とっておきのレシピもご紹介します。さあ、カカオニブの魅力に迫り、健康的な毎日をスタートさせましょう!

カカオニブとは?カカオ豆からチョコレートができるまでの過程と歴史

カカオニブとは、カカオの実の種子であるカカオ豆を焙煎し、粗く砕いた後、外皮や胚芽を取り除いた胚乳部分のことです。この工程は、カカオ豆がチョコレートになるまでの加工過程における最初の重要なステップであり、カカオ豆の風味と栄養を最も純粋な形で保持している、カカオ分100%の食品です。カカオニブはチョコレートと同じような色をしており、食感はナッツのように硬く、香ばしい風味と独特の苦味、酸味があります。例えるなら、カカオ分100%のチョコレートを食べているような感覚で、そのままでは甘みは全くありませんが、産地や品種によっては美味しく食べやすいものもあります。このカカオニブをさらに細かく砕いてペースト状にし、冷やして固めたものが「カカオマス」です。カカオマスはチョコレートの風味の基盤となる重要な素材であり、このカカオマスからココアバターを搾り取り、粉末にしたものが「ココアパウダー」として知られています。そして、カカオマスにココアバター、砂糖、乳製品などを加えて、さらに粉砕し練り上げることで、私たちが普段口にしている「チョコレート」が完成します。このように、カカオニブはチョコレートになる前の段階の素材であり、カカオ豆本来の特徴を色濃く残している点が、カカオマスやチョコレートとの大きな違いです。
カカオ豆は、主に赤道付近の温暖な地域で栽培される「テオブロマ・カカオ」という学名の植物の種子です。「テオブロマ」はギリシャ語で「神々の食べ物」という意味を持ち、この名前からもカカオがいかに貴重なものであったかがわかります。カカオの実はカカオポッドと呼ばれ、中には果肉(カカオパルプ)と種子(カカオ豆)が入っています。カカオの実から取り出した果肉と種子を一緒に発酵・乾燥させることで、カカオ豆が作られます。カカオの原産地は中央アメリカから南アメリカの熱帯地域で、紀元前1200年頃から栽培され、食用とされていました。マヤ文明の時代には、カカオ豆は飲料として飲まれたり、神への供物とされたり、貨幣として使われるほど貴重なものでした。現在栽培されているカカオは主に3種類に分けられます。生産量が最も多いのは西アフリカや東南アジアで作られている「フォラステロ種」で、ポリフェノールを豊富に含んでいるのが特徴です。その他には、苦味が少ない「クリオロ種」と、酸味が少ない「トリニタリオ種」があり、それぞれ異なる風味を持っています。

カカオニブの主要成分とその割合:ココアバターの重要性

カカオニブの成分で最も特徴的で重要なのは、約50~57%を占める「ココアバター」です。一般的な含有量は約55%であり、カカオニブの栄養価と特性に大きく影響を与えます。ココアバターは、カカオ豆に含まれる天然の油脂分で、体温で溶ける性質が、チョコレートのなめらかな口どけを生み出します。口の中でゆっくりと溶けることで、チョコレートの風味や香りが広がりやすくなるのです。ココアバター以外の成分としては、非脂肪カカオ分が大部分を占めており、カカオポリフェノールやテオブロミンなどの機能性成分が含まれています。また、焙煎されたカカオニブには、1~2%程度の水分も含まれます。ココアバターが豊富に含まれていることが、カカオニブの風味の深み、食感、健康・美容効果において重要な役割を果たしています。

「スーパーフード」としてのカカオニブ:世界的な注目と多様な活用シーン

近年、カカオニブはその優れた栄養価の高さから「スーパーフード」として世界中で注目を集めています。元々、カカオニブはチョコレートの原材料として加工されていましたが、健康志向の高まりとともに、その栄養素や機能性成分が再評価され、食材としての地位を確立しつつあります。欧米のスーパーマーケットでは、健康食品コーナーにカカオニブが並んでいることも珍しくなく、日本でも、健康意識の高い人々を中心に、取り扱うお店が増えています。カカオニブはカカオ本来の香ばしい風味と、独特の食感が特徴です。そのまま食べると甘みはなく、ポリフェノールによる苦味を感じますが、その苦味が他の食材と組み合わさることで、風味の奥行きが増し、より幅広い楽しみ方ができます。例えば、高級チョコレートとして知られるボンボンショコラの材料としてもよく使われています。ガナッシュやキャラメルなどをチョコレートでコーティングしたボンボンショコラに、カカオニブを砕いてトッピングすることで、香ばしい食感とカカオ本来の苦味が、ショコラの繊細な味わいを引き立てます。その他にも、板チョコレートの生地に混ぜたり、クッキーやマフィン、ブラウニーなどの焼き菓子に練り込んだり、焼き上がりにトッピングとして散らしたりするなど、様々な使い方ができます。カカオニブは「チョコレート」のイメージが強いですが、和洋中問わず、様々な料理に使える万能な食材です。特に、ナッツを使う料理では、ナッツの代わりにカカオニブを使用することで、香ばしさをプラスできます。カカオ豆自体が発酵しているため、味噌や醤油などの発酵食品との相性も抜群です。アイスクリームやサラダのトッピングとして使ったり、スパイスやナッツの感覚で料理のアクセントにしたり、オイルで炒めたり、すりつぶしてソースやタレの隠し味に使うのもおすすめです。料理やお菓子の風味に深みと複雑さを与え、食感にアクセントを加える素材として、カカオニブはますますその価値を高めています。

カカオニブがもたらす健康と美容への恩恵:注目の成分群

カカオニブは、健康や美容をサポートする多彩な栄養素を含み、リラックス効果や集中力向上にも寄与する食材として注目されています。特に注目すべき栄養成分として、①ポリフェノール、②テオブロミン、③カフェイン、④リグニンに加え、⑤フェニルエチルアミン、⑥アナンダミドなどが挙げられます。これらの成分が相互に作用することで、健康維持や美容に多岐にわたる好影響をもたらすと期待されています。日々の食生活にカカオニブを取り入れることで、体の内側から輝きと健やかさを引き出すことができるでしょう。

① 血管を強くし血圧を穏やかに:「カカオポリフェノール」

ポリフェノールは、植物が持つ色素や苦味成分であり、その種類は8000以上とも言われています。赤ワインのアントシアニン、緑茶のカテキン、大豆のイソフラボンなどが代表的です。ポリフェノールには強力な「抗酸化作用」があり、体内で過剰になった活性酸素を除去し、細胞を酸化ストレスから保護します。活性酸素は、紫外線やストレスによって増加し、様々な不調の原因となるため、ポリフェノールの健康効果が重要視されています。中でもカカオニブは、赤ワインやお茶にも豊富な「カカオポリフェノール」を非常に多く含んでいます。赤ワインのポリフェノール含有量が100gあたり約180mgであるのに対し、カカオニブやカカオマスはそれを上回る量を含んでいます。特にカカオマスには、100gあたり約3050mgものポリフェノールが含まれています。(※1)夏目みどり「カカオポリフェノールの包括的研究 カカオは神様の食べ物?」化学と生物.2018年 56巻7号 490-495. カカオポリフェノールの摂取は、血管内皮細胞の機能を改善し、血管の炎症を和らげ、血管を広げることで血圧を下げる効果が報告されています。これは、高血圧の予防や改善に繋がり、心血管系の健康維持に貢献すると考えられています。さらに、動脈硬化の原因となるLDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぐため、動脈硬化の予防も期待できます。カカオポリフェノールは、糖や脂質の代謝を改善する効果も確認されており、糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病の発症を遅らせる可能性も示唆されています。また、肌の水分量を保ち、肌荒れを防ぐなど美容効果も期待でき、アレルギーの抑制、便通の改善、脳の活性化にも有効とされています。抗酸化作用により、血圧低下、動脈硬化予防、アンチエイジングなど、多岐にわたる効果が期待できるでしょう。ストレス、喫煙、過度の飲酒などで活性酸素が増加すると、肌トラブルや病気の原因となるため、抗酸化作用のあるカカオニブの摂取は非常に有効です。これらの効果は、ポリフェノールの抗酸化作用が、様々な疾患の根本原因となる炎症や細胞の損傷を抑制することに起因すると考えられており、その詳細な研究が進められています。カカオポリフェノールには、血液中のコレステロール値を正常に近づける作用や、基礎代謝を高める効果も期待できるため、ダイエットのサポートにも繋がる可能性があります。

② 集中力を高め気分転換を促す:「カフェイン」

カカオニブには、コーヒーや茶にも含まれる、覚醒作用で知られる「カフェイン」が含まれています。高カカオチョコレートのカフェイン含有量は、100gあたり約68~120mgです。カフェインは、テオブロミンと同じキサンチン誘導体であり、中枢神経系を刺激することで、眠気を防ぎ、集中力を高める効果があります。カカオニブ由来のカフェイン摂取は、注意力や集中力の維持に有効であり、仕事や勉強の効率アップに役立つとされています。また、覚醒効果に加え、血流を促進する血管拡張作用や、老廃物の排出を促す利尿作用も報告されており、有酸素運動能力の向上など、運動パフォーマンスのサポートも期待できます。さらに、気分を高揚させる効果も確認されており、心身のリフレッシュやストレス軽減にも役立ちます。眠気覚まし、鎮痛作用、疲労回復効果も期待できるでしょう。(※1)栗原久「コーヒー/カフェイン摂取と生活―カフェインの精神運動刺激作用と行動遂行―」東京福祉大学・大学院紀要第7巻 第1号。リフレッシュしたい時に摂取したい栄養素ですが、感受性には個人差があるため、摂取量には注意が必要です。過剰摂取は、人によってはめまい、下痢、吐き気などの健康被害を引き起こす可能性があります。カナダ保健省は、一般成人の場合、1日あたり400mgまでの摂取を推奨しています。子供や妊婦は、さらに摂取量を控えることが推奨されています。特に妊婦さんや小さなお子様は、カフェインを避ける目的でチョコレートの摂取を控える方もいます。妊婦・授乳婦へのカフェイン摂取量の指針として、1日200mgまで(アメリカ産科婦人科学会の推奨)という厳しいものもあります。ダンデライオン・チョコレートのようなカカオ分の高いチョコレートの場合、カフェインの含有量は100gあたり約68~120mgと言われています(コーヒー100mlには約60mgのカフェインが含まれます)。普段からコーヒー(100gあたり60mg)や、玉露の緑茶(100gあたり160mg)を飲む方は、一日当たりのカフェイン量を考慮して、カカオニブを取り入れるようにしましょう。カフェイン摂取量の指針である200mgはチョコレート1枚以上に相当するため、一度に大量に食べ過ぎない限り、過度な心配は不要と言えます。しかし、カカオニブに含まれるカフェインは、コーヒーなどに比べて作用が穏やかであるとされており、嗜好品から医薬品まで幅広い用途で利用されるほど、顕著な有害作用は起こりにくいという特徴があります。(※2)栗原久「日常生活の中におけるカフェイン摂取―作用機序と安全性評価―」東京福祉大学・大学院紀要第7巻 第2号。ただし、カカオの産地や配合、またカフェインを含む他の飲料との組み合わせによっては注意が必要となるため、気になる場合は確認することをおすすめします。

③ 心地よいリラックスと血行促進をサポート:「テオブロミン」

カカオニブには、カフェインと似た構造を持ちながらも、作用が穏やかなカカオ豆特有のアルカロイド成分「テオブロミン」が含まれています。テオブロミンという名前は、Theobroma(神の食べ物)に由来し、カカオの学名Theobroma Cacaoからきています。テオブロミンは、チョコレートやココアのほろ苦い風味の主成分であり、特にそのリラックス効果に注目が集まっています。(※1)水野かおり「カカオ製品の生理効果」あいち産業科学技術総合センター 食品工業技術センター 2016。テオブロミンは、癒しに関わる脳内ホルモンであるセロトニンの分泌を促進することで、心地よいリラックス感をもたらすと考えられています。カフェインと比較して作用が穏やかなため、過度な興奮を引き起こしにくく、心身を落ち着かせる効果が期待できます。さらに、テオブロミンには血管拡張作用があり、毛細血管を優しく刺激し、全身の血流を促進する効果も持っています。血管を広げる作用により血流が改善し、体温が上昇することで代謝が上がると言われています。肌の代謝も活性化されるため、アンチエイジング効果も期待できます。血圧の安定、脂肪燃焼、冷え性改善、動脈硬化予防、脳梗塞予防などが期待できるでしょう。血流量が増加することによる体温上昇効果や、老廃物の排出を促す利尿効果も期待できます。血行促進効果により、体の隅々まで血液が行き渡りやすくなり、特に手足の冷えに悩む方の冷え性緩和など、体温調節機能のサポートにも役立つとされています。気管支拡張作用もあるため、咳や喘息の緩和にも効果が期待できます。利尿作用は、頭痛や発熱時の症状緩和にも役立つ可能性があります。これにより、全身の代謝向上や疲労回復にも間接的に貢献するでしょう。脳内物質であるセロトニンの働きを助けるため、覚醒効果や自律神経の調整効果も期待できます。その結果、集中力や記憶力の向上、ストレス軽減、活力向上などの効果が期待できます。ストレスを感じた時にチョコレートを食べると、ポリフェノールによる活性酸素の除去と、テオブロミンによるリラックス効果が同時に得られることになります。(※1)カカオニブに含まれるテオブロミンは、体重増加を抑制する効果があるという報告もあり、代謝を促進し、脂肪燃焼を助ける効果も期待できます。

④ 腸内環境を整える「食物繊維(リグニン)」

カカオニブは、健康維持に欠かせない食物繊維を豊富に含んでいます。特に注目すべきは「リグニン」という不溶性食物繊維です。(※1)水野かおり「カカオ製品の生理効果」あいち産業科学技術総合センター 食品工業技術センター 2016。リグニンは、水に溶けにくく、消化酵素や腸内細菌によって分解されにくい性質を持ちます。そのため、腸内で水分を吸収して膨張し、便のかさを増して柔らかくする効果が期待できます。これにより、腸壁への適切な刺激を促し、腸の蠕動運動を活発化させ、便通を改善します。さらに、大腸内で発酵・分解される過程で、ビフィズス菌などの有益な腸内細菌を増やし、腸内環境を改善する効果も期待できます。この整腸作用は、便秘の解消はもちろん、腸内環境全体の健康を維持するために非常に重要です。良好な腸内環境は、免疫力の向上や美肌効果にもつながると言われています。現代の食生活では不足しがちな食物繊維を、カカオニブから積極的に摂取することで、健康維持に大きく貢献することが期待できます。(※2)高橋陽子「繊維質と食物繊維」独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所/日本食品科学工学会誌58巻(2011)4号。また、食物繊維は糖の吸収を緩やかにし、インスリンの分泌を抑制する働きがあるため、ダイエットにも有効です。カカオニブは、糖分を気にせずに食物繊維を摂取できる優れた食品です。腸内環境を整えたい方やダイエットを目指す方にとって、カカオニブは大変おすすめです。日々の食生活にカカオニブを取り入れることで、食物繊維を効率的に摂取し、腸内環境をサポートし、健康増進に繋げましょう。

⑤ 集中力アップと抗うつ効果をもたらす「フェニルエチルアミン」

カカオニブには、集中力向上や抗うつ作用があると言われる「フェニルエチルアミン」が含まれています。この物質は、脳内の神経伝達物質に働きかけ、精神的な集中力を高め、気分を高揚させる効果が期待されています。特に、集中して作業に取り組みたい時や、気分が沈んでいる時に摂取することで、その効果を実感できるかもしれません。カカオニブを摂取することで、心身ともにクリアな状態をサポートし、日々の活動の質を高める手助けとなるでしょう。

⑥ 幸福感をもたらす「アナンダミド」

カカオニブには、幸福感をもたらす物質として知られる「アナンダミド」が含まれています。アナンダミドは、脳内で生成されるエンドカンナビノイドの一種であり、「至福」を意味するサンスクリット語の「アーナンダ」に由来します。この物質は、気分を穏やかにし、幸福感や満足感をもたらすと考えられています。カカオニブを摂取することで、普段よりも幸福を感じやすくなるかもしれません。日々のストレスを和らげ、リラックス効果を高め、心身の健康を促進する一助となるでしょう。

カカオニブを美味しく楽しむ!簡単アレンジレシピ

カカオニブは、そのまま食べても香ばしい風味と独特の食感が楽しめますが、カカオ本来のほろ苦さがあるため、苦手と感じる方もいるかもしれません。様々なアレンジを加えることで、飽きることなく、美味しく日々の食生活に取り入れることができます。トッピングとして活用したり、他の食材と混ぜて食べるのがおすすめです。ここでは、カカオニブの風味と食感を最大限に活かした、手軽に試せるおすすめのレシピを4つご紹介します。

① 朝の定番を格上げ!「カカオニブ グラノーラ添え」

忙しい朝でも、手軽にカカオニブを取り入れたいなら、市販のグラノーラにトッピングするのがおすすめです。お好みのグラノーラ(1人分約40g)に、カカオニブを7~8g(小さじ2杯程度)プラスして、ヨーグルトやミルクと一緒にどうぞ。(※カカオニブの大きさによって重さが変わるので、量は好みで調整してください)。カカオニブの芳醇な香りと、カリッとした食感が、いつものグラノーラをワンランクアップさせ、朝食をさらに美味しくしてくれます。特に、カカオニブは、ナッツ類や甘酸っぱいドライフルーツ(クランベリーなど)、優しい甘さのハチミツとの相性が抜群です。これらを加えることで、食感と風味が豊かになり、より奥深い味わいを楽しめます。時間がない朝でも、手軽に栄養をプラスできる、おすすめの食べ方です。

② 腹持ちもアップ!「カカオニブ入り バナナヨーグルトスムージー」

ミキサーやブレンダーがあれば簡単に作れるスムージーに、カカオニブを加えるのもおすすめです。ここでは、砂糖不使用のヘルシーな「バナナヨーグルトスムージー」に、カカオニブを加えるアレンジをご紹介します。2人分として、カカオニブを15g程度(大さじ1.5杯くらい)用意し、バナナ1本、ヨーグルト200g、牛乳100mlなどの材料と一緒にミキサーにかければ完成です。ミキサーにかける際、カカオニブが細かくなりすぎなくても大丈夫です。むしろ、少し粒が残ることで、カリカリとした食感がアクセントになり、スムージーの満足度を高めてくれます。バナナの自然な甘さとカカオニブの香ばしさ、ほのかな苦みが絶妙に調和し、まるで贅沢なデザートのようなスムージーになります。バナナとカカオニブは相性抜群なので、ぜひ試してみてください。朝食や軽食に最適で、栄養も満腹感も得られます。

③ ほのかな甘みと食感が楽しい!「カカオニブスコーン」

お菓子作りにカカオニブを取り入れたい方には、食感が楽しいスコーンがおすすめです。いつものスコーンレシピにカカオニブを加えるだけで、手軽に本格的な味わいを楽しめます。ここでは、一般的なスコーンのレシピに、カカオニブを25~30g程度(大さじ3杯くらい)加えるアレンジをご紹介します。スコーン生地を作る際、粉類とバターを混ぜ合わせた後、カカオニブを加えて混ぜ、牛乳を加えて全体がまとまるように混ぜてください。焼き上がったスコーンは、カカオニブのカリッとした食感と、心地よい苦みが生地の甘さと調和し、香ばしい風味が口の中に広がります。見た目のアクセントにもなり、カカオニブと相性の良いハチミツを添えて食べるのもおすすめです。さらに、小麦粉の一部を全粒粉に置き換えることで、よりヘルシーで風味豊かなスコーンに仕上がります。午後のティータイムや、特別な日のデザートにぜひお試しください。

④ いつでも手軽に!「カカオニブ コールドブリュー」

カカオニブは、ドリンクにも活用できます。コーヒーとカカオニブを水に浸し、冷蔵庫で一晩寝かせるだけで作れる、カカオニブコールドブリューもおすすめです。コールドブリューならではのまろやかな口当たりに、カカオの香りが溶け込み、手軽に本格的なドリンクが楽しめます。カカオニブの香ばしさとコーヒーの苦味が絶妙にマッチして、新しい味わいを発見できるでしょう。

カカオニブを選ぶ際のヒントと保存方法

カカオニブは、その原産地やカカオ豆の種類によって、風味の個性が大きく異なります。たとえば、あるオンラインストアで見かけるカカオニブは、ベリーズのマヤマウンテン産カカオ豆を使用しており、苦味が穏やかで、チーズケーキ、ストロベリー、ピーナッツを思わせる香りが特徴です。特にヨーグルトとの相性が抜群とのこと。ローストしたカカオ豆を砕いたこの食材は、カリッとしたナッツのような食感が魅力で、お酒のお供から、料理のアクセント、グラノーラの材料まで、幅広く活用できます。ぜひ、ご自身の味覚に合ったカカオニブを見つけてみてください。創造性を活かせば、カカオニブの使い方は無限に広がります。毎日の食事やデザート作りに取り入れて、独自のレシピを開発するのも楽しいでしょう。保存方法としては、しっかりと密閉できるガラス容器やタッパーが最適です。保管中にカカオバターが表面に浮き出て白っぽく見えることがありますが、これは「ファットブルーム」と呼ばれる現象で、カカオバターが結晶化したものであり、品質には問題ありません。水分が少ないため、常温保存でも湿気たりカビが生えたりする心配はほとんどなく、安心して保存できます。

まとめ

健康と美容に良い影響を与えるとして注目を集めるスーパーフード、カカオニブは、その栄養価の高さと独特の風味、食感で、いつもの食卓に新たな彩りを与えてくれます。カカオニブは、カカオ豆を焙煎し、粗く砕いたカカオ分100%の胚乳部分を指します。その歴史は古く、紀元前にはマヤ文明において神への捧げ物や通貨として用いられていました。カカオニブの芳醇な香りと、ほどよい苦味を楽しみながら、ご自身のライフスタイルに合わせた方法で日々の食生活に取り入れ、健康的で美しい毎日を目指しましょう。

質問:カカオニブとは何ですか?

回答:カカオニブとは、カカオの実から採れるカカオ豆を焙煎した後、粗く砕き、外皮や胚芽を取り除いた胚乳部のことです。カカオ分100%の食品であり、チョコレートの原料となる前の段階の素材で、カカオ本来の栄養成分が豊富に含まれていることから、スーパーフードとして注目されています。そのまま食べると、甘味はなく、カカオ分100%のチョコレートのように、強い苦味と酸味が感じられるのが特徴で、食感はナッツのように硬めです。

質問:カカオニブとカカオマス、チョコレート、ココアパウダーの違いは何ですか?

回答:カカオニブは、カカオ豆を粗く砕いた胚乳部です。カカオマスは、カカオニブをさらに細かくすり潰してペースト状にし、冷やして固めたものです。ココアパウダーは、カカオマスからココアバターを搾り取り、粉末状にしたものです。そしてチョコレートは、このカカオマスにココアバター、砂糖、乳製品などを加えて練り上げた最終的な製品であり、それぞれがチョコレート製造の異なる段階における素材と言えます。

質問:カカオニブを摂取すると、どのような健康上の利点がありますか?

回答:カカオニブは、ポリフェノール、カフェイン、テオブロミン、食物繊維のリグニンに加え、フェニルエチルアミンやアナンダミドといった成分を豊富に含んでいます。これらの成分が相互に作用することで、様々な健康効果が期待できます。例えば、ポリフェノールは血管の炎症を抑え、血管を広げることで血圧を下げる効果や、LDLコレステロールの酸化を防ぐ効果、糖や脂質の代謝を改善する効果、肌荒れを抑制する効果、アレルギーを予防する効果などが期待できます。また、食物繊維のリグニンは腸内環境を整え、ビフィズス菌を増やし、便秘を解消する効果や、糖の吸収を抑えることでダイエットをサポートする効果があると言われています。さらに、カフェインは集中力を高め、血流を促進し、疲労回復を助ける効果が期待できます。テオブロミンはリラックス効果をもたらし、血流を促進して体温を上げ、冷え性の改善や動脈硬化、脳梗塞の予防に役立つと考えられています。フェニルエチルアミンは集中力を高め、抗うつ効果をもたらし、アナンダミドは幸福感を増進させる効果があると言われています。これらの成分が複合的に作用することで、カカオニブはアンチエイジング、基礎代謝向上によるダイエット、脳の活性化など、多岐にわたる健康効果をもたらすと期待されています。

カカオニブ