「バターを使うのが当たり前」と思われがちなブラウニーですが、実はバターなしでも驚くほど美味しいブラウニーが作れるんです!この記事では、バターの代わりに身近なオイルを使った、簡単でヘルシーなブラウニーレシピをご紹介します。材料を混ぜて焼くだけなので、お菓子作り初心者さんでも安心。濃厚なチョコレートの風味はそのままに、しっとりとした食感が楽しめる、とっておきのレシピをぜひお試しください!
ブラウニーとは?その基本と魅力に迫る
ブラウニーは、チョコレートやココアをベースに、平焼きにしてから四角形に切り分ける、アメリカ生まれの焼き菓子です。その名前は、英語の「茶色(brown)」に由来すると言われています。卵を泡立てる工程を省くことで、独特のしっとりとした、やや重みのある食感が生まれます。発祥はシカゴにあるパーマー・ハウスというホテルのシェフによる考案とされ、最初のレシピにはくるみが使用されていたことから、現代でもくるみを加えたブラウニーのレシピが多く見られます。
バターを使わないブラウニーの魅力:軽やかな食感とアレンジの幅広さ
一般的なブラウニーはバターをふんだんに使用しますが、バターの代わりに植物油や生クリームを使用することで、よりライトな口当たりに仕上げることができます。バターを使用しないことによって生まれる風味の余白を、リキュールや様々な種類のナッツで埋めることで、オリジナリティあふれるブラウニーを作り出すことが可能です。バターを使ったブラウニーは濃厚で、少量でも満足感を得られますが、バター不使用のブラウニーは比較的あっさりとしており、ついつい手が伸びてしまうのが特徴です。
手軽に作れる!サラダ油を使った基本のブラウニーレシピ
このレシピでは、サラダ油を使うことで気軽に作れるブラウニーをご紹介します。バターを使わないため、材料費を抑えることができ、カロリーもわずかにカットできます。お好みでくるみなどのナッツ類を加えて、食感にアクセントを加えるのもおすすめです。
材料(15×20cmの耐熱容器1個分)
- チョコレート:100g
- 卵:1個
- 砂糖:30g
- サラダ油:大さじ2
- 薄力粉:50g
- 純ココア:大さじ1
- くるみ:適量
準備
まず、型にオーブンシートを敷きましょう。オーブンを170℃に温めておくと、すぐに焼き始められます。
手順
- チョコレートを細かく刻み、レンジ対応の容器に入れます。電子レンジ(600W)で約30~40秒加熱し、溶かします。
- 溶けたチョコレートに、卵、砂糖、サラダ油の順に加え、混ぜるたびにしっかりと混ぜ合わせます。
- 小麦粉とココアパウダーを混ぜてふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで丁寧に混ぜます。お好みで刻んだくるみを加えて混ぜます。
- 生地を型に流し込み、表面を均一にします。
- 170℃に予熱しておいたオーブンで約15~20分焼きます。
- 焼き上がったら粗熱を取り、ラップで包んで冷ますと、よりしっとりとした仕上がりになります。
焼き時間は、竹串などを刺して生地が付いてこないか確認して調整してください。焼き終わったブラウニーは、冷ます際にラップで包むことで、しっとり感が向上します。
生クリーム使用のリッチブラウニーレシピ
バターを使わず、生クリームを使用することで、濃厚でしっとりとしたブラウニーが作れます。生クリームの風味がチョコレートの味を深め、特別な味わいになります。
材料(20cm角型 1台分)
- チョコレート:100g
- 生クリーム:60ml
- 卵:1個
- 砂糖:30g
- 薄力粉:50g
- ココア:大さじ1
- くるみ、チョコチップなど:適量
下準備
焼き型にオーブンシートを敷いて準備しましょう。オーブンを180℃に温めておくと、スムーズに作業に取り掛かれます。
作り方
- チョコレートを細かく刻み、電子レンジ対応のボウルに入れます。
- 生クリームを加えて、電子レンジ(500W)で約50秒温め、なめらかになるまで混ぜて溶かします。
- 別のボウルに卵と砂糖を入れ、泡立てないように軽く混ぜ合わせます。
- チョコレートと生クリームの液に卵液を加え、しっかりと混ぜ合わせます。
- 薄力粉とココアパウダーを合わせてふるい入れ、ゴムベラで切るように混ぜ合わせます。
- お好みのナッツやチョコレートチップを加えて、均一になるように混ぜます。
- 生地を型に流し込み、表面を均一にします。
- 180℃に予熱したオーブンで20~30分ほど焼きます。
- 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、食べやすい大きさにカットします。
生地を混ぜる際は、空気が入りすぎないように、ボウルの底からすくい上げるように静かに混ぜるのがコツです。粉類を混ぜる際は、混ぜすぎると硬くなる原因になるため、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで優しく混ぜましょう。
オーブントースターで手軽にブラウニー
オーブンがなくても大丈夫!オーブントースターを使えば、手軽にブラウニーを作ることが可能です。アルミホイルとクッキングシートで型を作ることで、特別な型がなくても作れます。
材料
- 板チョコレート(ミルク、ビターなどお好みで):2枚(100g)
- 生クリーム:60ml
- 卵:1個
- 砂糖:30g
- お好みでリキュール:大さじ1
- 薄力粉:50g
- 純ココア:大さじ1
- ホワイトチョコレートチップ:20g
下準備
焼き菓子の仕上がりを左右する型作り。ここでは、ご家庭にあるもので手軽にできる方法をご紹介します。まず、オーブンシートを約22cm四方にカットし、底面が約14cm、高さが約4cmになるように丁寧に折り畳みます。折り目をしっかり固定するために、四隅をホチキスで留めましょう。さらに、二重にしたアルミホイルで全体を覆うことで、焼き上げ時にオーブンシートが直接熱源に触れて焦げるのを防ぎます。もちろん、オーブン対応の容器にオーブンシートを敷き、生地を流し込んで焼く方法でも問題ありません。
作り方
- 板チョコレートを細かく刻み、耐熱ボウルに移します。
- そこに生クリームを加え、電子レンジ(500W)で約50秒加熱します。焦げ付かないよう、様子を見ながら加熱時間を調整してください。温まったら、泡立て器やゴムベラで丁寧に混ぜてチョコレートを溶かします。
- 別のボウルに卵と砂糖を入れ、泡立て器で軽く混ぜ合わせます。
- 溶かしたチョコレート液に卵液を少しずつ加え、混ぜ合わせます。卵液を一気に加えると分離してしまう可能性があるため、2~3回に分けて加えるのがおすすめです。さらに、卵を常温に戻しておくと、よりなめらかな仕上がりになります。
- お好みで洋酒を加えます。今回はを使用しました。
- 薄力粉と純ココアパウダーを混ぜ合わせ、ふるいにかけてから加えます。ダマを防ぎ、口当たりの良いブラウニーにするために、粉類はふるってから加えるのがポイントです。
- 生地を型に流し込み、表面にチョコレートチップを散りばめます。
- 予熱したトースター(1000W)またはオーブン(180℃)で、約20~30分焼きます。焼き時間は、ご使用の機器によって調整してください。
トースターで焼く場合は、焼きムラを防ぐために途中で向きを変えるのがおすすめです。表面が焦げ付きそうな場合は、アルミホイルを被せて焼き色を調整してください。
ブラウニーを美味しく仕上げるポイント
ブラウニー作りは簡単ですが、以下のポイントを押さえることで、さらに風味豊かな仕上がりになります。
- チョコレートの温度管理:チョコレートを溶かす際、温度が高すぎると風味が損なわれます。電子レンジを使用する際は、こまめに様子を見ながら加熱しましょう。
- 粉類の混ぜ方:粉類を加えた後は、混ぜすぎに注意が必要です。混ぜすぎるとグルテンが生成され、生地が硬くなる原因になります。ゴムベラに持ち替え、さっくりと混ぜるように心がけましょう。
- 焼き加減:焼き時間は、オーブンやトースターの種類によって異なります。竹串を刺して生地が付いてこなければ、焼き上がりです。
- 冷ます:焼き上がったブラウニーは、粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やすことで、よりしっとりとした食感になります。
アレンジでさらに美味しく!
ブラウニーは、様々なアレンジで個性を演出できるのが魅力です。
- ナッツやドライフルーツ:クルミやアーモンドなどのナッツ類、レーズンやクランベリーなどのドライフルーツを加えることで、食感と風味にアクセントが生まれます。
- 洋酒:ラム酒やブランデーなどの洋酒を加えることで、芳醇な香りが加わり、大人の味わいになります。
- チョコレート:ミルクチョコレート、ビターチョコレート、ホワイトチョコレートなど、チョコレートの種類を変えることで、様々な風味を楽しむことができます。
- トッピング:焼き上がったブラウニーに粉糖をかけたり、溶かしたチョコレートやナッツ、ドライフルーツでデコレーションするのもおすすめです。
ラッピングで贈り物にもぴったり
ブラウニーは、まとめて作れて、常温で持ち運びしやすいのが魅力。ちょっとしたお礼や、イベント時のプレゼントに手作りブラウニーはいかがでしょう。透明な袋に入れてリボンで結ぶだけでも素敵ですし、溶かしたホワイトチョコレートでデコレーションして、ナッツやドライフルーツをトッピングすれば、さらに可愛らしい印象になります。
まとめ
サラダ油や生クリームを使うブラウニーは、手軽に作れてアレンジもしやすいのが嬉しいポイント。基本の作り方を覚えて、オリジナルのブラウニー作りに挑戦してみましょう。きっと喜ばれるはずです。ぜひ、色々なアレンジを試して、あなただけのブラウニーを見つけてください。
ブラウニーを焼き上げる際の理想的な温度と時間は?
通常、170~180℃で15~30分ほどが目安ですが、オーブンの機種によって差があります。竹串などで刺して、生地が付いてこなければ焼き上がりです。
ブラウニーの保存方法について
粗熱を取ってから、ラップでしっかりと包むか、密閉できる容器に入れて保存しましょう。常温なら2~3日、冷蔵庫なら1週間程度保存できます。
ブラウニーをしっとり仕上げる秘訣
パサつきを防ぐためには、粉類の混ぜすぎと焼きすぎに注意が必要です。焼き上がったブラウニーは、粗熱を取ってから丁寧にラップで包み、保存することで、水分を保ち、理想的なしっとり感を持続させることができます。