みずみずしくて甘いぶどうは、大人も子供も大好きな果物の一つですよね。離乳食にぶどうを取り入れたいと考えているママパパもいるのではないでしょうか。しかし、ぶどうは皮や種があり、アレルギーの心配もあるため、いつから与えて良いのか、どのように調理すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。この記事では、離乳食にぶどうを与える際の適切な時期や、安全な与え方、注意点などを詳しく解説します。ぜひ参考にして、赤ちゃんに安心してぶどうを食べさせてあげてください。
ぶどうの旬
ぶどうが美味しくなるのは、夏から秋にかけて。品種によって旬の時期は少しずつ異なり、例えばデラウェアなら7月から8月頃、巨峰なら8月から9月頃が特に美味しい時期です。9月になると、色々な種類のぶどうがお店に並びます。離乳食に無理に取り入れる必要はありませんが、大人が食べている様子を見て赤ちゃんが興味を示したら、少量から試してみるのも良いでしょう。
離乳食としてのぶどう:いつから与えていいの?
赤ちゃんがぶどうを食べ始められるのは、生後5~6ヶ月頃から。ちょうど離乳食を始める時期にあたります。しかし、この時期になったからといって、すぐにぶどうを与えなければいけないわけではありません。離乳食の食材リストにとらわれず、赤ちゃんの成長や食べる様子に合わせて、ゆっくりと進めていきましょう。早く食べ始めたからといって、アレルギーになりにくいというわけではありませんので、焦らずに進めてください。
離乳食におけるぶどうの進め方:月齢別のポイント
離乳食でぶどうを与える際は、赤ちゃんの月齢に合わせて適切な方法で与えることが大切です。誤って飲み込んでしまわないように、ぶどうの形状、大きさ、固さには特に注意しましょう。また、アレルギーのリスクも考慮して、最初はほんの少しだけ試すようにしてください。
離乳食初期(5~6ヶ月頃):果汁やなめらかなペーストで
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんには、ぶどうを絞った果汁や、やわらかく煮て丁寧にすりつぶしたペースト状のものが適しています。清潔なお茶パックや目の細かい網を使って果汁をこしましょう。ただし、この時期の赤ちゃんはまだ食べ慣れていないため、果汁でお腹がいっぱいになってしまわないように、与える量には注意が必要です。アレルギー反応が出る可能性も考慮し、初めて与える際は必ず加熱し、少量から試すようにしましょう。
離乳食中期(7~8ヶ月頃):細かく刻んでなめらかに
離乳食中期に進んだ赤ちゃんには、ぶどうの皮と種を丁寧に取り除き、細かく刻んでなめらかなピューレ状にして与えましょう。ぶどうを半分にカットし、皮と種を取り除いたあと、包丁で細かく刻むか、すり鉢などを使って丁寧につぶします。指で簡単につぶせないほど硬い場合は、軽く茹でるとやわらかくなります。中期も初期と同様に、加熱してから与える方が安心です。
離乳食後期(9~11ヶ月頃):小さな角切りに
離乳食後期の赤ちゃんには、ぶどうを半分にカットし、皮と種をしっかり取り除いた後、5~8mm程度の小さな角切りにして与えましょう。この頃になると、加熱せずに生のまま与えることも可能ですが、アレルギー反応に注意しながら、少量ずつ試していくようにしましょう。
離乳食完了期(12~18ヶ月頃):食べやすい四つ割りに
離乳食完了期の赤ちゃんには、ぶどうの皮と種を取り除き、四つ割りの大きさにカットして与えます。プレーンヨーグルトなどと和えて与えるのもおすすめです。赤ちゃんが丸呑みしないように、食事中は注意深く見守ってあげましょう。
ぶどうを離乳食に使う際の注意:窒息・誤嚥の危険性
ぶどうはその形状から、赤ちゃんが窒息してしまうリスクがあります。特に、皮が付いた状態では表面が滑りやすく、喉に詰まりやすいので注意が必要です。日本小児科学会も、食品による窒息事故を防ぐため、ぶどうを四等分にしてから与えることを推奨しています。
窒息・誤嚥を防ぐための注意点
ぶどうを小さく切ることに加えて、以下の点にも気を配りましょう。
- 食事に集中できる環境を作る(おもちゃなどで気をそらさない)
- 水分補給をしてから与える
- 食事中は、立たせたり、歩かせたり、急に声をかけたりしない
デラウェアを与える際の注意点
デラウェアは小さい粒で種がないため、窒息のリスクは低いと考えられますが、完全に安全とは言えません。皮を剥く際に、つるりと飲み込んでしまうことがないよう注意が必要です。皮を丁寧に剥いて、落ち着いて食べさせるようにすれば、必ずしも小さく切る必要はないでしょう。いずれにせよ、食事に集中できる環境を整えることが重要です。
離乳食レシピ:ぶどうを使ったアレンジ
ぶどうはそのまま食べさせるだけでなく、様々な離乳食に活用できます。ヨーグルトや白和えに混ぜたり、パンケーキに添えたりするのも良いでしょう。加熱すると甘みが増すため、手作りのジャムやコンポートにするのもおすすめです。
まとめ
赤ちゃんが離乳食でぶどうを口にする際は、その子の成長段階や月齢を考慮し、食べやすい形、硬さ、量に調整することが重要です。アレルギー反応にも気を配りながら、安心しておいしくぶどうを楽しめるように工夫しましょう。家庭での食事を通じて、赤ちゃんの食の世界を広げてあげてください。