離乳食のアボカド:開始時期、注意点、簡単レシピを徹底解説!

「森のバター」とも呼ばれるアボカドは、栄養満点で離乳食にもおすすめの食材です。この記事では、アボカドを離乳食に使い始めるのに最適な時期や、赤ちゃんに安心して与えるための下ごしらえのコツ、そしてアレルギーなどの注意点について詳しく解説します。さらに、離乳食初期から完了期まで、それぞれの時期に合わせた簡単でおいしいアボカドレシピもご紹介。アボカドを上手に活用して、赤ちゃんの食の世界を広げましょう。

離乳後期(9~11ヶ月頃)を目安に少量から

アボカドはビタミンやミネラルが豊富で栄養価の高い食材ですが、脂質が多いため、消化機能が未発達な時期には負担になることがあります。そのため、離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)から少量ずつ始めるのが安心です。この頃には食材の種類も増え、脂質を消化する準備も整ってきます。

与える際は、熟して柔らかい部分を使い、最初は加熱してペースト状にしたものからスタートしましょう。体調に変化がなければ、生のままでも大丈夫です。子どもの様子を観察しながら、量を徐々に増やしていくのがポイントです。

アボカドは脂質の多い果物

アボカドは「森のバター」とも呼ばれるほど脂質が多く、100g中に約18gの脂質を含みます。分類上は果物ですが、一般的な果物に比べてエネルギーが高いのが特徴です。

赤ちゃんは母乳やミルクからも脂質を摂取しているため、アボカドを与える際は量に注意が必要です。過剰な脂質は消化に負担をかける可能性があるため、最初はごく少量から与えるようにしましょう。

加熱の必要性と生食へのステップ

アボカドは生でも食べられる食材ですが、離乳初期〜中期では衛生面を考慮して加熱したものをおすすめします。電子レンジで短時間温めるだけでも十分です。

赤ちゃんがアボカドの味や食感に慣れ、体調に変化がないようであれば、徐々に生のまま与えても問題ありません。赤ちゃんの成長や消化の様子を見ながら、段階的に移行していくのが理想です。

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食物アレルギーに関する注意

アボカドは、一般的にアレルギーを引き起こしやすい食品ではありませんが、バナナやキウイフルーツなどと同様に、ラテックスアレルギーとの関連性が指摘されています。初めて赤ちゃんに与える際は、ごく少量から始め、皮膚の発疹、下痢、おう吐などの症状が現れないか注意深く観察しましょう。万が一の事態に備え、医療機関を受診しやすい平日の午前中などに試すことを推奨します。もし何らかの異常が見られた場合は、速やかに医師の診察を受けてください。

アボカドの下ごしらえ(洗い方、切り方、ペースト状にする方法)

アボカドを調理する際は、まず皮ごと丁寧に水洗いしてから使用しましょう。包丁を種に沿って一周入れ、両手で左右にひねると、きれいに半分に割ることができます。種を取り除いた後、スプーンで果肉をすくい出し、フォークなどで丁寧に潰してペースト状にします。離乳食を始めたばかりの赤ちゃんには、だし汁や湯冷ましを加えて、より滑らかな状態にするのがおすすめです。電子レンジ(600Wで約20秒)で軽く加熱することで、より安心して与えることができます。

最適な食べ頃の見分け方と冷蔵・冷凍保存について

アボカドは、熟度によって食感が大きく変化します。まだ硬い場合は、常温で追熟させ、食べ頃になったら冷蔵庫で保存しましょう。一度に使いきれない場合は、冷凍保存が便利です。細かくカットしてラップでしっかりと包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ。変色を防ぐためには、少量のレモン汁をかけておくのが効果的です。解凍後はペースト状に戻し、離乳食に活用できます。

離乳食後期に試したいアボカドレシピ

アボカドのサンドイッチ

材料(作りやすい分量) ・アボカド 10g ・プレーンヨーグルト 5g ・バナナ 1切れ(約1cm厚) ・食パン(薄切り) 1/2枚

作り方

  1. アボカドを電子レンジで軽く加熱し、冷ます。
  2. ヨーグルトとバナナを加え、フォークなどで潰して滑らかなペースト状にする。
  3. パンに塗れば完成。

アボカドの豆乳スープ

材料 ・アボカド 1/4個 ・無調整豆乳 100ml ・顆粒コンソメ 少々 ・水 150ml

作り方

  1. 水とコンソメを鍋に入れ、温めてスープを作る。
  2. 全ての材料をミキサーに入れ、撹拌する。その後、鍋に移して温めれば完成。

離乳完了期にピッタリのレシピ

アボカドと鯛のグラタン

材料(4~5食分) ・アボカド 1/4個 ・玉ねぎ 1/8個 ・鯛(刺身用) 20g ・牛乳 大さじ3 ・オリーブオイル 小さじ1 ・粉チーズ 少量 ・短いマカロニ 10本

作り方

  1. マカロニを柔らかく茹でて細かく切る。鯛とアボカドは下茹でし、玉ねぎはみじん切りにして電子レンジで加熱する。
  2. 鯛とアボカドを細かく潰し、残りの材料と混ぜ合わせる。
  3. 耐熱容器にマカロニを入れ、その上に②をかけ、チーズを乗せてオーブントースターで焼き色がつくまで焼く。

離乳食で気をつけたい他の食品

アボカドと同様に、「禁止ではないけれど注意が必要」な食品としては、生の卵、生の魚介類、エビやカニなどの甲殻類、そばなどが挙げられます。これらは、アレルギー反応や食中毒を引き起こす可能性があるため、少し大きくなってから少量ずつ試すのが安心です。

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まとめ

アボカドは栄養価が高く、離乳食完了期以降に取り入れることで、良質な脂質やビタミンを補給できます。ただし、脂質が豊富なので、少量からスタートすることが重要です。熟し具合の確認、加熱調理、生食への移行、保存方法などをしっかり理解し、お子さんの体調を観察しながら、無理のない範囲で取り入れていきましょう。

赤ちゃんにアボカドを与えるのはいつからが良い?

アボカドは脂質含有量が多いため、まだ発達段階にある赤ちゃんの消化器官への負担を考え、離乳食後期の生後9ヶ月から11ヶ月頃を目安に、少量ずつ試してみるのがおすすめです。

アボカドは加熱調理が必要ですか?

アボカドは生のまま食べられる食品ですが、赤ちゃんに与える際は、安全性を考慮して最初は加熱し、滑らかなペースト状にすることをおすすめします。慣れてきて、体調に問題がないようであれば、生のままでも構いません。

アボカドによる食物アレルギーのリスクは?

アボカドのアレルギー発症頻度は比較的低いものの、稀にアレルギー反応を引き起こす可能性があります。もし、バナナなどの果物や野菜でアレルギー反応が出たことがある場合は特に注意が必要です。初めてアボカドを与える際は、ごく少量から試し、万が一に備えて医療機関を受診できる時間帯を選びましょう。

離乳食にアボカドは必須?

アボカドは脂質を多く含む果物であるため、離乳食期に無理に食べさせる必要はありません。離乳食完了後、幼児期に入ってから初めて与える食材もたくさんあります。

アボカドは冷凍保存できますか?

はい、アボカドは冷凍保存に適しています。小さくカットしてラップで包み、さらにジッパー付きの保存袋に入れて冷凍すると良いでしょう。変色を防ぎたい場合は、レモン汁を少量かけてから冷凍するのがおすすめです。

アボカド離乳食