クリーミーな食感と濃厚な味わいが特徴のアボカド。サラダやスムージー、ディップなど、さまざまな料理に活用できる万能な食材です。さらに、「世界一栄養価の高い果物」としてギネスにも認定されているほど、健康効果も抜群! この記事では、アボカドの栄養価や健康効果、旬の時期、美味しい食べ方、保存方法まで、アボカドを最大限に楽しむための情報を詳しくご紹介します。
アボカドとは
アボカドは、クスノキ科ワニナシ属の果物に分類され、「世界一栄養価の高いフルーツ」としてギネスブックにも認定されています。近年では健康志向の高まりからスーパーフードのひとつとしても人気が上がっています。
輸入アボカドの旬
一般的に流通しているアボカドはメキシコ産で、全体の90%以上を占めています。メキシコでは年に4回収穫できるため、一年中流通していますが、特に美味しくなるアボカドの旬といえるのは3〜6月頃です。この時期は、脂肪分が多くなり濃厚でクリーミーなアボカドを味わえます。一方、8〜11月頃は脂肪分が少なくサイズも小さめになります。この時期のものは、あっさりしたアボカドが好みの人に向いています。
国産アボカドの旬
日本産のアボカドは夏に実がつき秋以降に収穫されるため、旬は10月下旬〜1月頃です。秋頃の昼夜の寒暖差でたっぷりと脂肪分を蓄えた美味しいアボカドが育ちます。
アボカドの入荷時期(東京都中央卸売市場)
アボカドは年間を通して流通しています。比較的多く出回るのは2月頃です。東京都中央卸売市場の取り扱い量(2024年)を見ると、最も多いのはメキシコ産(約1073トン)で全体の約83%を占めています。続いてペルー産(約177トン:約14%)、ニュージーランド産(約26.4トン:約2%)となっています。
アボカドの栄養と健康効果
アボカドは、不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、豊富な栄養素を含んでいます。これらの栄養素は、心臓血管の健康をサポートし、コレステロール値を改善する効果や、抗酸化作用、美肌効果などが期待できます。
アボカド、最高の食べ頃を見極める
アボカドは収穫されたあとも熟成が進み、美味しくなる果物です。その成熟具合は皮の色、弾力、ヘタの状態などでわかります。
皮の色をチェックする
皮色が鮮やかな緑色〜黒っぽい深緑色で、ハリとツヤがあるものを選ぶと良いでしょう。緑色〜黒っぽい深緑色のうちどの色を選ぶかは、購入後いつ食べるかによって決めましょう。すぐ食べたい場合は、全体が黒っぽい深緑色に変わっているもの、2〜3日後に食べたい場合は、深緑色の斑点ができているもの、3〜7日ほど保存しておきたい場合は、鮮やかな緑色のものを選ぶと良いでしょう。
弾力で熟れ具合を確かめる
アボカドは、弾力でも熟成具合を知ることができます。丸ごとのアボカドを親指で優しく押して弾力を感じてみましょう。熟していないものは硬く弾力を感じません。空気がいっぱい入ったボールのように少し押し返される感じがしたら食べ頃です。指がぐにゃっと沈み込んだりペコペコした感触がしたりする場合は、食べ頃を過ぎてしまっています。
ヘタの状態を観察する
アボカドはヘタの辺りから熟していき、熟すにつれて果肉から水分が失われていくため、段々とヘタが縮み沈んでいきます。そのため、ヘタと皮の間に少し隙間ができる・ヘタに触るとポロッと取れる・ヘタ辺りの皮が少しへこむ感触がある、などの特徴が表れたら、完熟して食べ頃になった証拠です。食べ頃を逃さないよう早めに食しましょう。熟成が一層進み食べ頃を過ぎてしまうと、さらに水分が抜けてヘタが陥没することもあります。なおこの確認方法も、店頭の商品の場合は押したりせず、ヘタの有無・ヘタと皮の間の隙間を見て確認するだけに留めましょう。

食べ頃を過ぎたアボカドを賢く活用する方法
食べ頃を過ぎてしまったアボカドは、酸化により変色している場合があります。ある程度の変色なら食べられますが、酸化した筋が硬くなりアボカドの魅力であるクリーミーな食感が損なわれてしまうことがあります。その対策としては、アボカドを裏ごしして食卓に出すのがおすすめです。そうすることで、アボカドらしい滑らかさを楽しめるだけでなく、変色も気にならなくなりますよ。
危険信号!腐ったアボカドの見分け方
アボカドはデリケートで傷みやすい果物です。誤って腐ったものを食べてしまうと、体に悪影響を及ぼしかねず食中毒の危険もあります。そのため、「せっかく買ったのにもったいないな」と思うかもしれませんが、少しでも変だなと感じたら食べずに処分してくださいね。
色
果実の変色が酸化によるメラニン色素によるものなら食べてもOKですが、傷みによって変色した場合は食べられません。傷んでいたり腐っていたりする場合は、切ったとき果実が全体的に茶色や黒色に変色しており、きれいな黄緑色ではありません。メラニン色素による変色とは区別するようにしましょう。また、皮の色が真っ黒な場合やヘタ部分など皮に白いカビが付いていたりする場合も、腐っていて食べられないため注意してください。
異臭
アボカドからツンと鼻につく臭いがしたら、腐っているため食べないようにしてください。もし臭いに気づかず食べた場合は、酸っぱい味がするため即食べるのを中止しましょう。また、酸っぱくなくても「なんとなく変な味かも」と感じたら、食べずに処分する方が無難ですよ。
触感
皮の上から触ったとき、弾力がなくグニャグニャと柔らかすぎるものは熟成が進み過ぎていて、傷んだり腐ったりしている可能性が高くなります。また、切ったときに汁が出たり果肉が崩れたりする場合も、腐っているため食べないようにしてください。
種の離れ具合
アボカドを半分に切ったとき種がポロッと簡単に取れる場合は、それだけ果肉が柔らかくなり過ぎているということです。熟成が進んだ段階からさらに腐りかけている、もしくは既に腐っている可能性が高いため、食べないようにしましょう。
保管方法
まだ熟していないアボカドは常温で追熟させ、熟したら冷蔵庫に入れることで追熟のスピードを緩めることができます。カットしたアボカドは、変色を防ぐためにレモン汁やライム汁を塗ってからラップで密閉し、冷蔵庫で保存します。変色を防ぐには、カットしたアボカドを水に浸して保存する方法もありますが、風味が損なわれる可能性があるため、早めに食べきるようにしましょう。
アボカドを長期間保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。アボカドを潰してペースト状にするか、一口大にカットして、レモン汁やライム汁を加えてから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。冷凍したアボカドは、自然解凍または冷蔵庫で解凍し、スムージーやディップ、サラダなどに利用できます。
結び
アボカドは、その栄養価の高さと多様な調理法で、私たちの食生活を豊かにしてくれる素晴らしい食材です。この記事を参考に、アボカドの選び方、保存方法、そして様々なレシピを試して、アボカドをより一層楽しんでいただければ幸いです。アボカドの旬を意識して、その時期ならではの美味しさを堪能し、健康的な食生活を送りましょう。
アボカドの皮が黒ずんでいるけれど、食べても大丈夫?
アボカドの皮が黒くなるのは、熟成が進んでいるサインです。触ってみて柔らかく、ヘタの周りが少し柔らかければ食べ頃です。ただし、皮がぶよぶよしていたり、異臭がする場合は腐っている可能性があるので、食べるのは避けましょう。
アボカドを早く熟させる裏技はありますか?
アボカドを早く追熟させるには、リンゴやバナナと一緒に紙袋に入れて常温で保存すると効果的です。これらの果物から発生するエチレンガスが、アボカドの熟成を促進します。
アボカドを切ったら種がスルッと取れたのですが、問題なく食べられますか?
アボカドを切った時に種が簡単に外れる場合、熟しすぎていることが考えられます。見た目や香り、味に違和感がなければ食べられますが、酸味を感じたり、異様な臭いがする場合は腐っている可能性があるので、食べるのは避けるようにしましょう。