杏栄養

甘酸っぱくて美味しい杏。実は、美容と健康をサポートする栄養がたっぷり詰まっているんです! ビタミンやミネラルはもちろん、抗酸化作用のある成分も豊富で、日々の生活に取り入れることで様々な効果が期待できます。この記事では、杏に含まれる栄養素を徹底解説。美容効果や健康効果、美味しく食べるためのヒントまで、杏の魅力をまるごとご紹介します。さあ、杏のパワーで、もっと輝く毎日を送りましょう!

あんずは大きく分けて2種類

店頭であまり見かけない生のあんず。その理由は、あんずの品種に由来します。東洋系は酸味が強く、生食には不向き。これは、杏仁を漢方薬として利用していた歴史的背景も影響しているようです。一方、西洋系は甘く生食向きですが、日本で多く栽培されてきたのは東洋系でした。近年、日本でも生食用の甘いあんずが栽培されるようになりましたが、完熟してから収穫するため日持ちが悪く、流通量が限られているのです。

β-カロテンは、ホウレン草よりも豊富

あんずは、特に豊富な栄養素を含んでいることで知られています。中でもβ-カロテンは特筆すべき点で、果物の中ではメロンに次いで多く含まれています。β-カロテンは緑黄色野菜に多く含まれるイメージがありますが、生あんず100gあたりの含有量は、なんとホウレン草の約1.1倍、小松菜の約1.5倍にもなります。果物で比較すると、柿の約3倍ものβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用や粘膜保護作用があるため、冷え性の改善、アンチエイジング、美肌効果、そして肌の老化予防に役立つと言われています。冷房による冷えや紫外線が気になるこれからの季節には積極的に摂取したい栄養素です。さらに、カリウムも豊富に含んでいるため、ナトリウムの排出を促し、高血圧の予防にも効果が期待できます。加えて、女性に嬉しい食物繊維や鉄分も豊富に含んでいるのが、あんずの魅力です。

希少な生あんず、手軽な干しあんず

生のあんずは、ごく短い期間しか市場に出回らず、その量も限られています。しかし、乾燥あんずは、いつでも手軽に入手でき、風味も栄養も凝縮されています。あんずの栄養は、乾燥させることで損なわれることはありません。乾燥あんず2個で、柿150g相当のβ-カロテン、イチゴやマンゴー100g以上のカリウム、バナナ1.5本分の食物繊維が摂取できます。ただし、水分が少ない分、生のあんずよりカロリーは高めなので、食べ過ぎには注意が必要です。これからの季節は、発汗によってカリウムが失われがちで、夏バテの原因にもなります。そうなる前に、あんずを食生活に取り入れて、体調管理を心がけましょう。