甘酸っぱい香りと、とろけるような舌触りが魅力のあんず。その小さな果実には、私たちの美容と健康をサポートする驚くべきパワーが秘められています。古くから薬用としても用いられてきたあんずは、豊富な栄養成分を含み、美肌効果やアンチエイジング、便秘解消など、様々な効果が期待できる万能フルーツ。今回は、そんなあんずの知られざる効能を徹底解説。美味しく食べて、内側から輝く毎日を叶えましょう。
あんずは身体に良い?
あんずは、私たちの健康をサポートする様々な栄養素を含んでいます。以下に、あんずに含まれる主要な栄養素と、成人が1日に必要とする推奨摂取量をまとめました。
栄養成分含有量 推奨摂取量
たんぱく質1g 65g
炭水化物8.5g 320g
脂質0.3g 50g
食物繊維1.6g 21g
ビタミンA120μg 860μg
ビタミンC3mg 100mg
ビタミンD0μg 8.5μg
ビタミンE1.7mg 6.0mg
カリウム200mg 3000mg
マグネシウム8mg 340mgです。
※上記含有量は、文部科学省「食品成分データベース」に基づき、あんず(生)100gあたりの値を表示しています。※1日の推奨摂取量は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を参考に、成人男性(18~29歳)の値を記載しています。
特に注目すべきは、あんずに豊富な抗酸化成分、ビタミンEとリコピンです。これらの成分は、体の酸化を防ぎ、老化や動脈硬化のリスクを軽減する効果が期待されています。ただし、三大栄養素の含有量は多くありませんので、あんずはデザートや軽食として楽しみつつ、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
夜盲症予防
あんずは、体内でビタミンAに変わるβ-カロテンが豊富です。ビタミンAは、暗所での視力維持に役立つと考えられており、不足すると夜盲症のリスクが高まります。あんずを食べて、ビタミンAを補給し、夜盲症の予防に努めましょう。
美肌効果
あんずは、β-カロテンという抗酸化成分を豊富に含んでいます。このβ-カロテンは、肌トラブルの元凶となる活性酸素の働きを抑制する効果が期待されています。現代社会において、排気ガス、紫外線、ストレスなど、活性酸素を増加させる要因を避けて生活するのは困難です。そのため、β-カロテンのような抗酸化物質を積極的に摂取し、活性酸素の増加を抑えることが重要となります。さらに、ユーグレナもまた、β-カロテンをはじめとする多様な栄養素を含有しており、健康維持に役立ちます。バランスの取れた栄養摂取は、肌の免疫力を高めることにも繋がりますので、ユーグレナの摂取も検討してみてはいかがでしょうか。
疲労軽減
あんずの特長成分であるクエン酸は、摂取した栄養素を効率的にエネルギーへと変換する手助けをすると言われています。疲労を感じやすい時や、エネルギー不足を感じる際に、クエン酸は有効かもしれません。また、運動後の筋肉疲労の原因となる乳酸の蓄積を抑制する効果も期待できるため、疲労回復をサポートする目的で、積極的に摂取を検討してみてはいかがでしょうか。
あんずの摂りすぎには気をつけましょう
前述の通り、あんずは健康に役立つ栄養素を豊富に含み、様々な良い効果が期待できます。しかし、あんずを摂取するにあたっては留意すべき点も存在します。それは、あんずには比較的多くの糖質が含まれているため、過剰に摂取すると糖質の摂りすぎにつながる可能性があるということです。糖質を必要以上に摂取すると、消費されなかった糖質は脂肪として蓄積されやすく、体重増加の一因となることも考えられます。あんずを美味しく食べるためには、摂取量に注意し、糖質の過剰摂取にならないように心がけましょう。
まとめ
この記事では、あんずの栄養成分と、それがもたらす健康への利点をご紹介しました。特に、あんずが夜盲症の予防に役立つ可能性があることをご理解いただけたことと思います。ぜひ、豊富な栄養素を含むあんずを日々の食生活に取り入れてみてください。