リンゴはそのまま食べるだけでなく、見た目も楽しむことができる果物です。特に、日本の飾り切り技術を用いることで、リンゴは食卓の華やかなアクセントとなります。この記事では、誰でも簡単に始められるリンゴの飾り切りテクニックをご紹介します。初心者でもチャレンジしやすい基本から、少し高度なデザインまで、リンゴをアートのように美しく演出するコツを伝授します。試してみれば、リンゴが料理の主役になること間違いなしです。
基本的なりんごの切り方
はじめに、りんごの基本的なカット方法をお伝えします。
基本の技法「くし形切り」のステップガイド
「くし形切り」は、りんごをカットする基本的な方法です。皮のむき方にはいくつかありますが、小さくカットしてから皮をむくことをおすすめします。これにより、不器用な人でもきれいに仕上げることができます。
1. まずは、りんごを半分に切ります。
2. 次に、それをさらに4等分(合計8等分)にカットします。りんごの大きさや好みに応じて3等分にすることも可能です。
3. 芯を取り除くために、両端から中心に向かってV字に切り込みを入れます。
4. 最後に、りんごの丸みに沿って皮をむいてください。
スライス
「薄切り」は、アップルパイやトースト、それにケーキのレシピによく登場する技法です。皮を残したままスライスしたりんごを、パイやトーストの上に配置するだけで、華やかな見た目になり気分も上がります。
1. 洗ったりんごを縦に半分に切ります。
2. 芯とヘタを取り除きます。
中心をV字にカットすることで、芯とヘタを簡単に取り除けます。
3. りんごを横にし、スライスします。
切り口を下向きにし、ヘタが右か左に来るように横に置いて、好みの厚さでスライスしていきます。
薄く切ったりんごに砂糖とレモン汁をかけ、レンジで加熱してから巻くと、バラのようなデコレーションが出来上がります。
デコレーションケーキにトッピングしたり、デザートプレートに添えるだけで、一気に華やぎを増すのでぜひ試してみてください。
スターカット
横にスライスする「輪切り」は、断面が星のように見えることから「スターカット」とも呼ばれます。芯まで無駄なく食べられるため、りんごを存分に楽しむことができます。
1. 洗ったりんごを布巾の上に置く
りんごの下に清潔な布巾を置くことで、滑りにくくなり切りやすくなります。
2. 横向きにして、輪切りにする
好みの厚さで切り進めます。皮付きのため、薄めにスライスするほうが食べやすいです。食べる際には、芯と種を取り除きます。
型抜きを使って中心を抜くと、子供に喜ばれるかわいい見た目になります。芯や種を気にせず、丸ごと味わえるのが嬉しい点です。
スティック
りんごを1.5〜2センチの厚さで輪切りにし、まな板に配置します。そのまま端から切り分ければ、スティック状のりんごが完成します。芯や種は忘れずに取り除いてください。
ピックを使えば手を汚さずに食べることができ、軽食やおもてなしにも最適です。
角切り
リンゴを縦にスティック状にカットしてから、さらに小さく切り分けることで、角切りのリンゴが完成します。こうしたリンゴは、サラダやヨーグルトのトッピング、またはケーキやゼリーの材料として活用するのに最適です。
りんごのユニークな切り方
次に、見た目が魅力的な「りんごのデコレーションカット」をご案内します。
りんごうさぎ
うさぎりんごは、お弁当の飾り切りとしても馴染み深い形です。作り方も簡単で、りんごを4等分に切ってから、赤い皮部分にV字の切れ込みを入れて皮を剥くだけでうさぎの耳ができます。最後に水にさらすと、皮が反り返ってより可愛らしいうさぎの耳のような形になり、見た目も美しいです。
ねじりんご
ねじりんごは、細長く切ったりんごをねじったように見せる切り方です。りんごを縦に8等分にしてから、赤い皮を互い違いになるようにV字にカットします。赤い皮の部分がねじれるように見え、立体的でおしゃれな仕上がりになります。このねじりんごは、デザートプレートやお弁当に彩りを加えたいときに便利です。
市松模様りんご
市松模様りんごは、りんごの皮を市松模様にカットして、赤と白のコントラストを楽しむ飾り切りです。りんごを半分にカットしてスライスし、皮の部分を1cm間隔で交互に剥きます。市松模様の形ができることで、食べるのも楽しく、和風のアレンジにもよく合います。
ハートりんご
ハートの形をしたりんごは、バレンタインや特別な日にぴったりです。りんごを半分に切り、中央の芯部分に小さなV字の切れ込みを入れ、そこから少しずつ周りを整えていくと、断面がハートの形に見えます。さらに皮付きのままスライスすることで、赤いハート模様ができて可愛らしい飾りになります。