秋の味覚の代表格である"あんぽ柿"。その甘くてなめらかな食感は、多くの人々を虜にしてきました。しかし、その美味しさの裏側には、健康への影響も潜んでいます。今回はあんぽ柿のカロリーと栄養価について、詳しく解説していきましょう。
柿・あんぽ柿は栄養満点！
秋の味覚の王者、柿。その実はビタミンC、カロテノイド、食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいます。抗酸化力に優れた柿は、まさに身体に優しいスーパーフードと呼べるでしょう。そして、干し柿（あんぽ柿）は、その栄養をさらに凝縮した絶品の加工品です。渋みを取り除いた上品な甘さと、ヘルシーな自然の味わいが人気の理由です。昔ながらの製法で作られるあんぽ柿は、ビタミンCやカロテノイド、食物繊維、ミネラルが濃縮され、特に抗酸化力の高いβ-クリプトキサンチンが増加しています。冬のおやつやお茶請けとしてはもちろん、いつでもどこでも手軽に楽しめる優れた健康食品なのです。
柿・あんぽ柿のカロリーは？
柿は、古くから日本人に愛されてきた果物です。甘くてなめらかな食感と鮮やかな橙色が特徴的で、栄養価も高く、ビタミンCを豊富に含んでいます。しかし、甘くて美味しいだけに、カロリーも高いのではないかと気になる人も多いでしょう。ここでは、柿のカロリーを100gあたり、一個あたり、他の果物と比較しながら紹介します。
100gあたりで比較すると、干し柿は水分が抜けて凝縮されているため、カロリーが高くなっています。あんぽ柿の可食部100gあたりの栄養成分は、エネルギー253kcal、たんぱく質1.7g、脂質0.1g、炭水化物61.2gとなっています。
一方、一個あたりのカロリーを見ると、大きさや重量の多い生柿の方がカロリーが高くなることがわかります。例えば、「富有柿」は一個当たり230g~280gで、カロリーは138kcal~168kcalです。「平核無」は一個当たり200g~250gで、カロリーは126kcal~158kcalとなります。干し柿には市田柿やあんぽ柿など種類があり、一個あたりの大きさは30g~50g、カロリーは83kcal~138kcalと差があります。
このように、柿のカロリーは生柿と干し柿、さらには品種によっても異なります。
他の果物とのカロリー比較
他の果物と比較すると、生柿のカロリーはバナナより低く、キウイや桃、りんごより高いです。一方で、干し柿はバナナやぶどうよりもカロリーが低く、いちじくとほぼ同じくらいのカロリーです。柿は果物の中で特別にカロリーが高いわけでも低いわけでもないことがわかります。
干し柿は1日何個までなら食べてもいい？
干し柿は栄養価が高く、美味しい和の保存食品ですが、糖分が高いため過剰摂取は控えめにする必要があります。1日の適量は2~4個程度と言われています。干し柿1個の糖質量は約15gと高めですが、食物繊維も豊富に含まれており、血糖値の上昇を穏やかにする作用があります。ビタミンCやβ-カロテンなどの抗酸化作用のあるポリフェノール類も豊富で、適量を守れば手軽に栄養素を摂取できます。ただし、非常に糖分が高いため、1日5個以上は避け、特に糖尿病の方は注意が必要です。上手に活用し、健康的で美味しい生活を心がけましょう。
ダイエット中は、柿に含まれるタンニンの脂質低下作用や食物繊維の整腸作用、カリウムのむくみ解消作用から、柿は最適な果物と言えます。しかし、生柿・干し柿ともにカロリーや糖質が低いわけではないので注意が必要で、果物の1日推奨量200gから、干し柿なら小さめのものを1~2個が目安量です。
ダイエット中でなくても、柿の良い栄養素を理由に食べ過ぎるのは禁物です。下痢・腹痛、体の冷え・貧血などのリスクもあります。せっかくの栄養価をデメリットに変えてしまいます。1日3個以上を毎日食べ続けるとそうした症状が出る可能性があり、注意が必要です。
美容・健康のためには、毎日食べ続けないとダメ？
健康や美容のために取り入れたい場合は、一時的にたくさん食べるのではなく、適量を毎日続ける方が効果的です。これは柿や干し柿に限った話ではありません。偏らず、無理のない範囲で続けることが最も良い方法でしょう。
まとめ
あんぽ柿は100gあたり約240カロリーと、甘味の強さから想像できるよりもカロリーが高めです。一方で、ビタミンCやカリウムなどの栄養素も豊富に含まれています。適量を控えめに楽しむことが肝心です。食生活全体を見渡して、バランスの良い食事を心がけましょう。