甘酒は、古くから日本で親しまれてきた伝統的な飲み物であり、その上品な甘さと栄養価の高さが魅力です。しかし、健康管理を徹底したいと考える方にとって、気になるのが甘酒のカロリーです。そこで、本ガイドでは、甘酒のカロリーについて詳しく解説し、賢く摂取するためのヒントをご紹介します。甘酒を楽しみながらも、健康的なライフスタイルを維持したい方のために役立つ情報をお届けします。
甘酒について
甘酒は「飲む点滴」として知られ、美容と健康に良いとされています。甘酒のカロリーは100gあたり約80kcalです。
甘酒の起源と伝統
甘酒の起源はとても古く、その歴史は奈良時代まで遡ることができると言われています。奈良時代の歌人である山上憶良は「貧窮問答歌」で「糟湯酒(かすゆさけ)」という、酒粕を湯で溶かした飲み物について触れており、これは酒粕甘酒の起源とされています。
米麹甘酒の起源に関連する2つの飲み物は「日本書紀」に記載されています。ひとつは女神コノハナノサクヤヒメが出産祝いで醸したとされる「天甜酒(あまのたむざけ)」、もうひとつは応神天皇が吉野を訪れた際に先住民から献上された「醴酒(こざけ)」です。
江戸時代には、甘酒は行商により夏バテ防止の飲み物として広まったとされています。江戸の街では夏の風物詩として甘酒売りが定番だったそうです。一般的に冬の飲み物と思われがちな甘酒ですが、俳句の世界では夏の季語となっています。
ひな祭りの日、3月3日には甘酒を飲む習慣があります。当初は「桃花酒(とうかしゅ)」や「白酒」が主流でしたが、これらがアルコールを含むため、子どもが飲めるノンアルコールの甘酒が普及したとのことです。子ども向けには、アルコールや砂糖を含まない甘酒を選ぶと良いでしょう。

さまざまなタイプの甘酒
甘酒には主に米麹甘酒と酒粕甘酒の2種類があり、それぞれ作り方やアルコール含有量、風味に違いがあります。
米麹を使った甘酒
米麹甘酒は、蒸したお米に麹菌を用いて発酵させた米麹を使って作られます。この過程で温度を60℃ほどに保つことで、甘みが引き出されます。主な材料は米と種麹で、米特有の豊かな甘さが感じられるのが特徴です。麹菌が作用することで、でんぷんがブドウ糖やオリゴ糖に変わり、自然な甘味を得られます。この甘酒はアルコールを含まないため、お子様や妊娠中の方、アルコールが苦手な方でも安心してお楽しみいただけます。そのため、「飲む点滴」とも称されています。
酒粕から作られた甘酒
酒粕を使用した甘酒は、日本酒の製造過程で生まれる酒粕に水と砂糖を加えて作られる飲み物です。この飲み物は、酒粕の特徴的な香りと深いコクが楽しめる、とても風味豊かな味わいが特徴です。少量のアルコールを含んでいるため、日本酒に似た風味を持っていますが、アルコールに敏感な方や妊娠中、授乳中の方は控えることが推奨されています。また、車の運転や運動、入浴前後の飲用も避けるべきです。西日本の神社では、お正月の際にこのタイプの甘酒が提供されることが多いです。
他のタイプの甘酒
米麹甘酒と酒粕甘酒以外にも異なる甘酒があります。原材料、外観、味わいが異なる3つの甘酒の種類を詳しく見ていきましょう。
紅麹を使った甘酒
紅麹甘酒は、米などの穀物を蒸してから紅麹菌を繁殖させて作られます。この紅麹は、通常の麹と異なり、見た目が鮮やかな紅色をしていることからその名前がつきました。その結果、甘酒はピンク色に仕上がります。
玄米甘酒
玄米甘酒とは、玄米と米麹だけで誕生した甘酒を指します。玄米ならではの香ばしさが際立ち、焼きとうもろこしのような風味も楽しめるのが特徴です。
古代米を使った甘酒
古代米甘酒は、黒米や赤米といった古代米と米麹を使った甘酒で、特有の深い味わいと香りが楽しめます。特に黒米を使ったものは、小豆色の独特な色合いで、白米の甘酒とは異なる魅力を持っています。
甘酒のカロリーと栄養成分
甘酒100グラムに含まれる栄養成分は以下の通りです。
・カロリー:76キロカロリー
・タンパク質:1.7グラム
・脂質:0.1グラム
・炭水化物:18.3グラム
・食物繊維:0.4グラム
・糖質:17.9グラム
甘酒は飲み物の中では100グラムあたりのカロリーが76キロカロリーと比較的高い方です。米を原料としているため、糖質も多いことが理解できます。