生クリームとヨーグルトで作る、ヘルシーでおいしいクリームレシピ
濃厚で美味しい生クリームを使ったスイーツは魅力的ですが、カロリーが気になることもありますよね。そんな時に試してほしいのが、生クリームとヨーグルトを組み合わせたクリームです。ヨーグルトを加えることで、さっぱりとした口当たりになり、普段使いにもぴったり。基本の作り方から、ヨーグルトの選び方までご紹介します。いつものスイーツや料理が、ヘルシーかつ風味豊かに生まれ変わりますよ。

ヨーグルトクリームとは?その魅力をご紹介

ヨーグルトクリームとは、「ヨーグルトを使ったクリーム」のこと。水切りしたヨーグルトに生クリーム、砂糖を加えて作ります。一番の魅力は、生クリームのコクがありながら、ヨーグルトのさっぱりとした風味が味わえること。口当たりは軽く、なめらかな舌触りが特徴です。砂糖の優しい甘さとヨーグルトの酸味が絶妙に調和し、一度食べたらやみつきになる美味しさです。コクと酸味のバランスが良く、色々な料理やスイーツに使えるのも嬉しいポイントです。 また、ヨーグルトクリームは生クリームだけで作るよりも脂肪分が少ないため、カロリーを気にしている方やダイエット中の方にもおすすめです。美味しいスイーツを罪悪感なく楽しみたい時にぴったり。チーズのような風味もあるので、ティラミスやチーズケーキの代わりにも使えます。ヨーグルトクリームは、美味しさとヘルシーさを両立した、まさに「いいとこどり」のクリームなのです。

基本のヨーグルト生クリームの作り方

ヨーグルトクリームは、材料を混ぜるだけの簡単レシピです。すぐに作れるので、おやつや急な来客時にも便利です。ここでは、基本的な作り方と、美味しく作るためのコツをご紹介します。
ヨーグルトクリームは、一般的な生クリームよりも保存期間が短いです。作った後は早めに食べきるようにしましょう。冷蔵庫で保存する場合は、密閉容器に入れて2~3日を目安に消費してください。新鮮なうちに食べきるのがおすすめです。

1.プレーンヨーグルトの水切り

まずは、プレーンヨーグルトを水切りします。この工程が、ヨーグルトクリームの濃厚さとなめらかさを左右すると言っても過言ではありません。水切りによってヨーグルトの水分(ホエイ)が抜け、チーズのようなコクと、とろけるような食感が生まれます。

水切りは簡単。ザルにキッチンペーパーやコーヒーフィルターを敷き、プレーンヨーグルトを入れて、ボウルなどで受けて冷蔵庫に入れるだけです。2~3時間、しっかり水切りしたい場合は半日~一晩置くと良いでしょう。水切り時間が長いほど、濃厚で固いクリームになります。用途に合わせて時間を調整してください。急ぎの場合は、ヨーグルトに重石を乗せるのも有効です。水切りが足りないと、クリームが水っぽくなったり、生クリームと混ぜた時に分離しやすくなるので、じっくりと水分を抜きましょう。

2.水切りヨーグルトを丁寧にほぐす

しっかりと水切りされたヨーグルトは、まるでクリームチーズのように固くなっています。この状態のヨーグルトを、泡立て器やシリコン製のヘラを使って、滑らかになるまで丁寧に混ぜていきます。こうしてほぐすことで、生クリームと合わせた時にムラなく混ざり合い、口にした時の舌触りが良くなります。 もし塊が残ってしまうと、クリーム全体の滑らかな食感を損ねてしまう原因となるため、ボウルの側面に軽く押し付けるようにしながら、しっかりと丁寧にほぐしましょう。

この時、泡立て器で余分な空気を含ませすぎないように注意することが大切です。「混ぜる」というよりも、「ほぐす」ことを意識して、滑らかなペースト状を目指しましょう。この下準備をきちんと行うことで、最終的に出来上がるヨーグルトクリームの出来栄えが大きく左右されます。

3.生クリームを丁寧に泡立てる

次に、生クリームを泡立てる作業に移ります。生クリームは、乳脂肪分が35%以上のものがおすすめです。より濃厚な仕上がりにしたい場合は、40%以上のものを選ぶと良いでしょう。

泡立てる前には、生クリームだけでなく、使用するボウルや泡立て器も冷蔵庫でしっかりと冷やしておくと、生クリームが分離しにくくなり、きめ細かい泡立ちに繋がります。

冷やしたボウルに生クリームを入れ、グラニュー糖などの砂糖を加えて泡立てていきます。ハンドミキサーを使うと、短時間で均一に泡立てることができますが、手動の泡立て器でも十分に作ることが可能です。

泡立てる際の目安は、泡立て器を持ち上げた時に、角が軽くお辞儀をする程度です。泡立てすぎると、ヨーグルトと混ぜた際にボソボソとした食感になってしまうため注意が必要です。目安としては、角がピンと立つ一歩手前の「7分立て」の状態が理想的です。この状態が、水切りヨーグルトと混ぜ合わせた時に、ふんわりと軽い食感を生み出す秘訣となります。

4.水切りヨーグルトと生クリームを優しく合わせる

最後に、丁寧にほぐした水切りヨーグルトと、泡立てた生クリームを混ぜ合わせます。この工程も、クリームのなめらかさを決める、非常に大切なポイントです。

泡立てた生クリームが入ったボウルに、ほぐした水切りヨーグルトを少量ずつ加え、ゴムベラで底から丁寧にすくい上げるように混ぜていきます。一度に全てのヨーグルトを加えてしまうと、生クリームの繊細な泡が潰れてしまい、均一に混ざりにくくなることがあります。優しく混ぜ合わせることで、生クリームのふんわりとした質感を保ちながら、ヨーグルトと生クリームをムラなく混ぜることができます。

混ぜすぎは分離の原因となるため、全体が均一に混ざり合ったら混ぜるのをやめましょう。これで、ふんわりと軽く、さっぱりとしたヨーグルトクリームの完成です。

ヨーグルトクリーム作りに最適なヨーグルトの選び方

ヨーグルトクリームの作り方はシンプルですが、材料となるヨーグルトの品質にこだわることで、その美味しさは飛躍的に向上します。美味しいヨーグルトクリームを作る上で、最も重要な要素の一つが、ヨーグルトそのものの品質と言っても過言ではありません。

ヨーグルトを選ぶ上で重要なポイントは、「無糖でプレーンなヨーグルト」を選ぶことです。加糖タイプのヨーグルトを使用すると、甘さの調整が難しくなり、出来上がりの味が想像と異なる可能性があります。無糖タイプを選び、砂糖の量を自分で調整することで、好みの甘さに仕上げることができます。

また、濃厚で酸味が穏やかなヨーグルトを選ぶと、より生クリームに近い、まろやかな味わいのクリームになります。酸味が強すぎると、生クリームの風味を邪魔してしまい、ヨーグルトの酸味が際立ちすぎてしまうことがあります。特におすすめなのが、ジャージー牛乳から作られたヨーグルトなど、乳脂肪分が高く濃厚なタイプのものです。

通常の牛乳よりもコクと旨味が強いヨーグルトを使うと、クリームに奥深い風味が生まれます。酸味が少なく、濃厚なミルクの風味が活きているため、ヨーグルト特有の酸味が苦手な方でも美味しく召し上がれます。生クリームとの相性も抜群で、より一層美味しいヨーグルトクリームを作ることができます。ヨーグルトクリーム作りにこだわりたい方は、ぜひヨーグルト選びにもこだわってみてください。高品質なヨーグルトを選ぶことで、ワンランク上のクリームが完成するでしょう。

まとめ

今回は、混ぜるだけで手軽に作れるヨーグルトクリームの魅力と、その活用方法をご紹介しました。生クリームにヨーグルトを加えることで、濃厚なコクと爽やかな後味を楽しめます。脂肪分が控えめでヘルシーなので、カロリーを気にせずにスイーツを楽しみたい方におすすめです。お菓子作りだけでなく、料理のソースやトッピングとしても活用できます。ぜひご家庭でヨーグルトクリーム作りに挑戦し、食卓を豊かに彩ってください。

ハンドミキサーなしでも大丈夫?

はい、ハンドミキサーがなくてもヨーグルトクリームを作ることは可能です。生クリームを泡立てる際は、手動の泡立て器でも代用できますが、少し時間と手間がかかります。ボウルを氷水で冷やしながら泡立てると、より早く、きめ細かく泡立てることができます。水切りヨーグルトをなめらかにする作業も、ゴムベラやフォークで丁寧に混ぜれば問題ありません。

加糖ヨーグルトを使っても良いですか?

加糖ヨーグルトでもヨーグルトクリームを作ることは可能ですが、甘さの調整が難しくなるため、基本的には無糖のプレーンヨーグルトを使用することをおすすめします。加糖ヨーグルトを使う場合は、レシピに記載されている砂糖の量を減らすか、または砂糖を入れないなど、甘さを調整してください。最初は少量作ってみて、味見をしながらお好みの甘さに近づけるのがおすすめです。

生クリームの代わりに牛乳や豆乳で代用できますか?

生クリームの代用として牛乳や豆乳を使用すると、ヨーグルトクリームならではの濃厚さや、ふんわりとした軽い食感を再現するのは難しいかもしれません。牛乳や豆乳は生クリームと比較して脂肪分が少ないため、泡立ててクリーム状にすることは困難です。しかし、水切りヨーグルトに少量加え、さっぱりとした「ヨーグルトソース」のようなものを作ることはできます。ただし、本来の食感や風味とは異なる仕上がりになることを念頭に置いておきましょう。

ヨーグルトと生クリームが分離してしまいました。

ヨーグルトと生クリームが分離する主な原因として、生クリームの泡立てすぎ、または水切りヨーグルトと混ぜ合わせる際の混ぜすぎが考えられます。生クリームを過剰に泡立てると、ボソボソとした状態になり、混ぜすぎると気泡が潰れて水分が分離しやすくなります。対策としては、生クリームを8分立て(角がやわらかくお辞儀する程度)に留め、水切りヨーグルトと合わせる際はゴムベラで丁寧に、さっくりと混ぜることが大切です。もし分離してしまった場合は、少量の牛乳を加え、滑らかになるまで優しく混ぜてみてください。

ヨーグルト生クリームは保存できますか?

ヨーグルトクリームは、生クリームだけで作るクリームに比べて保存期間が短くなります。作った後は、清潔な密閉容器に入れ、冷蔵庫で2~3日以内を目安に早めに消費してください。時間が経過するとヨーグルトの水分が分離したり、風味が損なわれたりする可能性があります。できたての美味しさを味わうためにも、作り置きは避け、食べきれる量を作るのがおすすめです。


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