四角豆(うりずん豆)の魅力徹底解剖:基本情報からレシピ、選び方、保存方法まで
四角豆(別名うりずん豆)をご存じでしょうか?本州ではあまり目にすることはないかもしれませんが、沖縄を中心に栽培されているマメ科の野菜で、さやいんげんに似た風味を持っています。かすかな苦みと心地よい歯ごたえが特徴で、一度味わうと忘れられないという方も多い、魅力的な食材です。この記事では、あまり知られていない四角豆について、その基本情報から、新鮮なものの選び方、適切な下ごしらえと保存方法、そして和え物、炒め物、揚げ物など、様々な調理法で堪能できるおすすめレシピまで、その魅力をたっぷりとお伝えします。お店で見かけたら、ぜひ手に取って、その豊かな風味を体験してみてください。

四角豆(うりずん豆)とは?知っておきたい基礎知識と魅力

四角豆は、名前が示すように断面が四角形で、ひだ状の形状が特徴的なマメ科の野菜です。「うりずん豆」という名前でも親しまれており、主に沖縄県で栽培されています。原産地は熱帯アジアで、温暖な気候を好むため、日本では沖縄以外ではあまり見かけないかもしれません。特徴的な形はもちろんのこと、ほのかな苦みとシャキシャキとした食感が魅力で、「一度食べるとやみつきになる」と言われることも少なくありません。風味はさやいんげんに近いとされますが、よりしっかりとした食感と独特の風味があり、様々な料理でその個性を発揮します。

四角豆の旬の時期と主な産地

四角豆の主な産地は、日本国内においては沖縄県です。温暖な気候を利用し、夏から秋にかけてが旬の時期となります。この時期には、沖縄の市場や一部地域で購入することができます。近年では、栽培技術の進歩や人気の上昇により、全国のスーパーマーケットでも見かける機会が増えてきました。旬の時期に収穫されたばかりの四角豆は、特に風味が豊かで、シャキシャキとした食感が際立ち、最高の状態で味わうことができます。

他にない食感と味わい

四角豆の何よりの魅力は、その独特の食感と風味です。加熱調理しても損なわれないシャキシャキとした食感は、他の野菜ではなかなか味わえないものです。また、かすかに感じられるほろ苦さが、料理全体の味を引き締め、奥行きを与えます。この苦味こそが、素材本来の風味を高め、油との相性も抜群です。シンプルな調理方法でも、四角豆ならではの個性が際立ち、食卓を豊かに彩ってくれるでしょう。

四角豆の栄養価について

四角豆は、そのユニークな形状と風味に加え、栄養面でも優れた野菜として知られています。四角豆(しかくまめ 若ざや 生)可食部100g当たり:ビタミンC 16mg、β-カロテン当量 440μg、食物繊維総量 3.2g(水溶性0.2g、不溶性3.0g)が含まれています。(出典: 日本食品標準成分表2020年版(七訂), URL: https://mairepi.jp/sb_shikakumame.html, 2020)。カリウムも含まれているため、体内の塩分濃度の調整にも役立つことが期待できます。健康を意識する方にとって、積極的に食事に取り入れたい食材と言えるでしょう。

四角豆の選び方と調理前の準備

四角豆をより美味しく味わうためには、新鮮なものを選び、適切な下処理を行うことが大切です。新鮮な四角豆は見た目の美しさはもちろん、食感も優れています。特徴的な形状を考慮し、適切な下処理をすることで、より一層美味しく、食べやすくなります。

新鮮な四角豆を見極めるコツ

新鮮な四角豆を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。まず、さや全体が鮮やかな緑色で、みずみずしくハリがあるものがおすすめです。手に取った際に、しっかりとした重みを感じるものを選びましょう。また、独特のひだ状の部分がピンとしており、変色や傷がないことを確認してください。先端がしなびていたり、さやに弾力がないものは、鮮度が落ちている可能性があります。購入後はできるだけ早く調理し、適切な方法で保存することで、美味しさをキープできます。

下処理:筋を取り除く方法

四角豆には、さやの両端に筋がある場合があります。特に大きく成長したものや、収穫から時間が経過したものには、筋が硬くなっていることがありますので、調理前に取り除くことを推奨します。筋は、ヘタの部分から先端に向かって軽く引っ張ると、綺麗に取り除くことができます。ちょうどインゲン豆の筋を取るのと同じ要領です。手で簡単に取り除ける程度の柔らかい筋であれば、そのままでも大丈夫ですが、硬い筋は口に残る場合があるため、丁寧に処理することで、より一層美味しい食感を楽しめます。

下処理:種について

四角豆の中には種が含まれています。若い四角豆の種は柔らかく、そのまま美味しくいただけます。しかし、成熟した四角豆の種は硬くなる傾向があり、口当たりが悪くなることがあります。マメ科植物の種子には、成熟するとレクチンなどの成分が含まれることがあり、多量に摂取すると消化不良を起こす可能性があります。そのため、特に成熟した四角豆を調理する際には、種を取り除くか、十分に加熱調理することをおすすめします。特に、揚げ物や炒め物といった料理では、硬い種が気になることがあるため、必要に応じて取り除くようにしましょう。種を取り除く際は、四角豆のさやを縦に切り開き、スプーンなどを使って種を丁寧にかき出してください。

基本的な茹で方と下茹でのコツ

四角豆は、和え物や炒め物に使用する前に下茹ですることで、見た目が美しくなり、食感も向上します。基本的な茹で方は以下の通りです。まず、たっぷりの沸騰したお湯(約2リットル)に、水に対して1%程度の塩を加えてください。塩を加えることで、四角豆の色鮮やかさを保ち、程よい塩味が加わります。下処理を終えた四角豆を熱湯に入れ、約1分間を目安に茹でます。茹で過ぎると、シャキシャキとした食感が損なわれるため、短時間でさっと茹でることが大切です。茹で上がったら、すぐにザルにあげ、うちわなどで扇いで急速に冷まします。これにより、余熱による過剰な加熱を防ぎ、鮮やかな緑色とシャキシャキ感を維持することができます。冷めたら、用途に合わせた長さにカットし、清潔な布巾で軽く水気を絞ってから調理に使用してください。

四角豆の適切な保存方法

四角豆は比較的鮮度が落ちやすい野菜ですが、適切な保存方法を実践することで、美味しさをより長く保つことができます。用途に合わせて冷蔵保存と冷凍保存を効果的に使い分けましょう。

冷蔵保存のコツ

四角豆を冷蔵保存する際には、乾燥を防ぐことが最も重要です。購入後の四角豆は、洗わずにそのままキッチンペーパーなどで丁寧に包み、ポリ袋や保存容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。この方法で保存することで、約3日から5日程度は鮮度を維持することが可能です。鮮度が低下すると、さやがしなびてくるため、できるだけ早めに使い切るように心がけましょう。使用する直前に水洗いし、必要な下処理を行ってから調理するのがおすすめです。

冷凍保存のメリットと方法

四角豆を長期にわたって保存したいなら、冷凍保存がおすすめです。冷凍することで、旬の時期以外でも四角豆の風味を堪能できます。冷凍する際には、最初に四角豆の硬い筋を取り除き、使いやすい大きさにカットしてから、さっと塩茹で(1分程度)します。茹で終えたらすぐに冷水に浸し、色鮮やかさを保ちつつ、食感を損なわないようにします。その後、丁寧に水分を拭き取り、フリーザーバッグに入れて、空気をできる限り抜いて平らにし、冷凍庫へ。解凍せずに、そのまま炒め物や煮物に使用できるので、調理時間の短縮にもつながります。冷凍保存なら、およそ1ヶ月は風味を維持できます。

【和え物】四角豆の歯ごたえを堪能する極上レシピ

四角豆の特徴的な歯ごたえは、和え物にすることで一層引き立ちます。シンプルな味付けでも、四角豆本来の風味と心地よい食感が際立ち、食卓の箸休めや、お弁当のおかずとしても重宝します。ここでは、簡単に作れる和え物のレシピを紹介します。

ツナと四角豆の胡麻和え


材料(3人分)

  • 四角豆:250g
  • ツナ缶:1缶
  • 塩:少量
  • 練り胡麻:大さじ1
  • マヨネーズ:大さじ2~3
  • 炒り胡麻:適量

作り方

1. まず、下ごしらえです。たっぷりの沸騰したお湯(約2リットル)に塩を少量加え、四角豆を約1分間茹でます。茹で上がったら、平らなザルにあげて、うちわなどで扇いで冷ましてください。
2. 四角豆が十分に冷めたら、2cmほどの長さにカットし、清潔な布巾で軽く水気を絞ります。
3. ボウルに油を切ったツナ缶、練りごま大さじ1、マヨネーズ大さじ2~3を入れ、しっかりと混ぜ合わせます。その後、手順2で準備した四角豆を加えて、全体を優しく和えてください。
4. 最後に、お皿に盛り付け、上から炒りごまや煎りごまを振りかければ完成です。

美味しく作るポイント

四角豆を茹でる際は、茹で過ぎに注意しましょう。目安として1分程度の短時間でさっと茹でることで、四角豆特有のシャキシャキとした食感を存分に楽しむことができます。

【炒め物】四角豆の旨みを堪能!ご飯が進む人気レシピ

四角豆は、炒め物にすることで持ち味である旨味が凝縮され、ご飯がどんどん進むおかずに大変身します。豚肉や卵など、色々な食材との相性も良く、ボリュームのある一品に仕上がります。独特の食感とほのかな苦味が、炒め物全体に奥深さをプラスします。

沖縄の味!四角豆のチャンプルー


材料(3人分)

  • 四角豆:4~5本
  • 油揚げ:1枚
  • 卵:1個
  • ウインナー:3本
  • 醤油:大さじ1/2
  • ごま油:大さじ1

作り方

1.四角豆(うりずん豆)は、端の部分を落として、斜め切りにする。
2.四角豆をレンジで加熱して火を通りやすくする。
3.油揚げを千切りにする。
4.ウインナーを斜め切りにする。
5.フライパンにごま油をひき、ウインナー、油揚げ、四角豆を炒める。
6.溶き卵を加えて、よく混ぜる。
7.醤油を加えて味を整える。

【揚げ物】やみつきになる!四角豆の揚げ物レシピ

四角豆を油で揚げると、サクサクとした食感とほのかな甘みが際立ちます。シンプルに塩で味わうのはもちろん、天つゆやスパイスを添えても美味しくいただけます。お酒のおつまみにも、食卓の一品にもなる万能な揚げ物です。

沖縄の味!四角豆の天ぷら


材料(2人分)

  • 四角豆:4~6本
  • ゴーヤの種とワタ:1本分
  • 小麦粉:大さじ2
  • 塩:少々
  • 炭酸水:大さじ2
  • シークァーサー:1個

作り方

1. 四角豆は上下のを落として形を整える。ゴーヤは、1.5cm程度の輪切りにして綿の部分を丸くくり抜く。
2. 野菜をボウルに入れて小麦粉と塩を振り入れ、軽く和える。炭酸水を入れて、箸で全体を混ぜる。
3. 油(分量外)で揚げる。火通りが良いので、普段の野菜より少し高めの温度で短時間でサックリ揚げる。※油を切る時は、四角豆は縦向きにすると油が溝にそって流れ、サクサクになります。
4.お皿に天ぷらを盛り、塩と半分に切ったシークァーサーを添えてできあがり。

まとめ

本記事では、沖縄県民に親しまれている独特な野菜、四角豆(別名:うりずん豆)について、その基本情報から始まり、新鮮なものの選び方、下ごしらえのコツ、長期保存に適した方法、そして和え物、炒め物、揚げ物といった多彩な調理法を駆使した、レシピを詳しくご紹介しました。ほのかな苦味とシャキシャキとした食感が織りなすハーモニーが魅力の四角豆は、一度味わうと忘れられないほどの強い印象を与え、どんな料理にアレンジしてもその個性を際立たせます。ここでご紹介したレシピを参考に、ぜひご家庭でも四角豆の奥深い味わいをご堪能ください。旬の時期に味わう四角豆は格別で、いつもの食卓に彩りと新たな味覚の発見をもたらしてくれるでしょう。


四角豆を生で食することはできますか?

四角豆は、通常、加熱調理をしてから食すのが良いでしょう。生のままでは、消化しづらい成分が含まれている場合があるからです。また、独特の歯ごたえやほろ苦さは、加熱によって一層おいしさが際立ちます。さっと茹でたり、炒めたり、揚げたりと、短い時間で調理するのがおすすめです。

四角豆の旬の時期はいつ頃ですか?

四角豆が最もおいしい旬は、夏から秋にかけてです。特に、温暖な気候の沖縄県での栽培が盛んで、この時期には新鮮な四角豆が多く市場に出回ります。近年の栽培技術の向上により、他の季節でも入手可能になってきましたが、やはり旬のものは格別な風味を持っています。

四角豆にはどのような栄養素が含まれていますか?

四角豆は、栄養が豊富な野菜として知られています。ビタミンCやβ-カロテン、食物繊維がたっぷり含まれており、免疫力の向上や抗酸化作用、腸内環境の改善に貢献すると考えられています。さらに、カリウムも含まれているため、体内の塩分濃度の調整にも役立つことが期待できます。

四角豆の「筋」は必ず取り除くべきでしょうか?

四角豆の筋は、若くてやわらかいものであれば、必ずしも取り除く必要はありません。しかし、成長して硬くなったものや、筋が気になる場合は、取り除くことを推奨します。ヘタの部分から先端に向かって引っ張ると、さやいんげんのように綺麗に筋を取ることができます。筋を取り除くことで、よりなめらかな食感を堪能できます。

四角豆特有の苦味を抑えるには?

四角豆の持ち味でもある独特の苦みですが、気になるようでしたら、下ごしらえで少し長めに茹でるのがおすすめです。また、油炒めや天ぷらなどの油を使った調理法も苦味を和らげる効果があります。さらに、ツナマヨやごま油といった風味豊かな調味料を合わせることで、苦味が抑えられ、よりおいしくいただけます。


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