【月齢別】しらす離乳食の完全ガイド|初期〜完了期のレシピ、塩抜き、冷凍保存法を徹底解説
離乳食の強い味方、しらす。栄養満点で手軽に使える一方で、気になるのは塩分ですよね。この記事では、赤ちゃんに安心してしらすを食べさせるための塩抜き方法を徹底解説!離乳食初期から完了期まで、月齢別のレシピを詳しくご紹介します。冷凍保存のコツも満載なので、忙しいママ・パパも安心。この記事を読めば、しらすを離乳食に取り入れるのがもっと簡単になりますよ!

離乳食のしらすはいつから?月齢ごとの目安量と食べ方

しらすは、栄養も豊富で消化にも良いので、離乳食初期の5~6ヶ月頃から与えることができます。ただし、赤ちゃんの成長や消化機能に合わせて、量や調理方法、食材の形状を調整することが大切です。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」には、月齢ごとの「魚・肉」の1回あたりの目安量が記載されており、しらすもこの目安に沿って与えます。離乳食初期は少量から始め、中期、後期と進むにつれて徐々に量を増やしていくのが一般的です。野菜や果物との組み合わせによっても調整が必要なので、栄養バランスを考えながら、赤ちゃんの様子を見ながら進めていきましょう。

離乳食に必須!しらすの基本の塩抜き方法

しらすは栄養満点ですが、塩分も多く含まれています。赤ちゃんの離乳食に使う際は、必ず塩抜きを行いましょう。塩抜きをすることで、赤ちゃんの腎臓への負担を減らすことができます。塩抜きの方法は簡単です。耐熱ボウルにしらすを入れ、熱湯を注ぎ、5分ほどつけるだけで、ほとんどの塩分を取り除くことができます。次に、茶こしなどでしらすをすくい上げ、水気を切ります。この方法で、赤ちゃんに安心して与えられるしらすの下ごしらえが完了です。

【離乳食初期(5〜6ヵ月)】なめらかなしらすペーストの作り方と保存法

離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)の赤ちゃんは、まだ消化機能が発達しておらず、食材を飲み込むのも苦手です。しらすは骨を取り除く手間が少ない便利な食材ですが、初期には特に、なめらかなペースト状に調理する必要があります。ヨーグルトくらいの柔らかさが目安で、しらすの繊維を感じさせないように、裏ごし器やすり鉢を使って丁寧にすり潰しましょう。こうすることで、赤ちゃんが安全に飲み込むことができます。初めて与える際は少量から始め、アレルギー反応がないか様子を見ることが大切です。

材料

しらす:小さじ6

作り方

1. 塩分を控えめにしたしらすを少量、耐熱容器に入れ、ひたひたになるくらいの水を加えて電子レンジ(600W)で軽く温めます(約10秒)。温めることで、しらすが柔らかくなり、より細かくしやすい状態になります。
2. 温めたしらすを丁寧にすり鉢ですり潰すか、裏ごし器を使って細かくします。赤ちゃんが食べやすいように、少量の湯冷ましや昆布だしを加えながら、なめらかな状態になるまで混ぜ合わせます。
3. ペースト状になったしらすは、完全に冷ましてから使用または保存します。温度が高いまま保存すると、品質が劣化する原因になります。

冷凍保存方法

完全に冷ましたしらすペーストを、離乳食用の小分けトレーに入れ、1回分ずつ(小さじ1〜2程度)分けて冷凍します。小分けトレーに蓋が付いている場合はしっかりと閉め、ない場合はラップで表面を覆ってから冷凍庫へ。完全に凍結したら、トレーから取り出し、フリーザーバッグに入れて保存します。こうすることで、約1週間は風味を損なわずに保存できます。必要な時に必要な分だけ使えるので便利です。

解凍方法

冷凍したしらすペーストを使う際は、1回分を取り出し、電子レンジ対応の容器に移し替えてください。ラップを軽くかけ、電子レンジ(600W)で様子を見ながら約20秒加熱します。加熱後、温度を確認し、人肌程度に冷ましてから赤ちゃんに与えましょう。大人が食べる場合は、自然解凍でも構いません。ただし、赤ちゃんに与える際は、必ず再加熱し、十分に温度を下げてから与えるようにしてください。

【離乳食中期(7〜8ヶ月)】栄養満点!しらすと野菜のやさしい煮込み

生後7〜8ヶ月の離乳食中期は、赤ちゃんにとって味覚の発達と食感への慣れが進む大切な時期、いわゆる「モグモグ期」です。この時期には、これまでに試した食材に加えて、新しい食材や調理法にチャレンジすることで、赤ちゃんの食の世界を広げることが推奨されています。特に、しらすのような良質なタンパク質と、ビタミンや食物繊維を豊富に含む野菜を組み合わせることは、赤ちゃんの健やかな成長をサポートする上で理想的な方法と言えるでしょう。例えば、柔らかく煮込んだキャベツや、細かく切ったニンジン、カブなどをしらすと一緒に煮込むことで、様々な風味と食感を一度に体験でき、栄養バランスを考慮しながら、赤ちゃんが喜んで食べてくれる工夫が可能です。また、この時期は舌で軽く潰せるくらいの柔らかさを目安に、少しだけ食材の形を残すことで、咀嚼の練習にも繋がります。

材料(約4食分)

しらす:小さじ4
キャベツの葉:1枚(約30g)
だし汁(または水):50ml

作り方

1. 塩抜き済みのしらすは、必要に応じて細かく刻んでおきます。キャベツは柔らかくなるように、赤ちゃんが食べやすい大きさに細かく切ります。
2. 小鍋に刻んだしらす、キャベツ、だし汁(または水)を入れ、キャベツが十分に柔らかくなるまで弱火で煮込みます。水分量は、食材がひたひたになる程度に調整し、焦げ付かないように注意しながら煮込みましょう。キャベツがとろけるくらいまで煮込むと、赤ちゃんがより食べやすくなります。
3. キャベツが柔らかくなったら火を止め、少し冷まします。赤ちゃんの咀嚼力に合わせて、フォークの背で軽く潰したり、すり鉢ですり潰すなどして、適切な固さに調整してください。

冷凍保存のコツ

調理後のしらすとキャベツの煮込みは、完全に冷めてから、離乳食用の小分け容器や製氷皿に1食分ずつ(小さじ3〜4程度)分けて入れます。容器に蓋が付いている場合はしっかり閉じ、ない場合はラップで密閉してから冷凍庫で保存します。完全に凍ったら、冷凍焼けを防ぐために、容器から取り出してジッパー付きの冷凍保存袋に入れ替えるのがおすすめです。この方法で、約1週間保存可能です。まとめて作っておけば、忙しい日でも手軽に栄養満点の離乳食を用意できます。

解凍方法

冷凍保存したしらすと白菜の煮物を解凍する際は、食べる分だけを取り分け、電子レンジ対応の容器に移します。食品の乾燥を防ぐため、ラップをふんわりとかけて、電子レンジ(500W)で約40秒温めます。加熱後、温度を確認し、十分に冷ましてから赤ちゃんに与えてください。大人が召し上がる際は自然解凍でも問題ありませんが、赤ちゃんの消化器官はデリケートなため、食中毒予防として、必ず加熱してから冷まして与えるようにしましょう。

【離乳食後期(9〜11ヵ月)】噛む力を育む しらすと野菜のおかゆ

離乳食後期(生後9〜11ヵ月)は「カミカミ期」とも呼ばれ、赤ちゃんが歯ぐきを使って食べ物を噛む練習をする大切な時期です。これまでの滑らかなペースト状や舌でつぶせる固さの食事からステップアップし、食材を少し大きめにカットして、ほどよい噛みごたえを与えることで、噛む力を育て、食事の楽しさを広げていきます。しらすは、良質なタンパク質が豊富で、この時期の赤ちゃんにも食べやすい食材です。色々な野菜と組み合わせることで、栄養バランスを良くしながら、色々な食感や味に慣れさせることができます。例えば、おかゆにしらすと柔らかく煮た野菜を加えることで、栄養満点なだけでなく、赤ちゃんが自然と噛む練習ができるメニューになります。食材の大きさは、バナナを歯ぐきでつぶせるくらいを目安に、赤ちゃんの様子を見て調整してください。

材料(3食分)

ご飯:大さじ6
しらす:大さじ2
人参:20g
水:200ml

作り方

1. 塩抜き済みのしらすを、離乳食後期に合った大きさに細かく切ります。人参は皮をむいて、同じように細かく刻みます。
2. 小鍋にご飯、刻んだしらす、刻んだ人参、水200mlを入れ、中火で煮ます。沸騰したら弱火にし、焦げ付かないように時々混ぜながら、人参が柔らかくなるまで煮込みます。ご飯が水分を吸ってふっくらとし、人参が柔らかくなるまで煮ることが大切です。
3. おかゆが完成したら、粗熱を取ります。赤ちゃんの噛む力に合わせて、軽くつぶしたり、そのまま与えたりして調整してください。

冷凍方法

粗熱を取ったしらすと野菜を混ぜたおかゆは、1回に与える量(約90~100g)ずつ小分けにして、きちんと蓋ができる冷凍保存用の容器に入れましょう。清潔なスプーンを使い、空気が入らないように表面を平らに整えてから蓋をしっかりと閉め、冷凍庫で保存します。この方法であれば、約1週間から2週間程度保存が可能です。冷凍保存することで、必要な時に必要な量だけを取り出して使えるので、毎日忙しい離乳食作りの負担を減らし、栄養たっぷりの食事を無理なく続けられます。

解凍方法

冷凍保存していたしらすと野菜のおかゆを解凍する際は、冷凍容器の蓋を少しだけ開けて、電子レンジ(600W)で約3分ほど加熱します。加熱後、容器が高温になっている場合があるので、取り出す際は火傷に注意してください。赤ちゃんにあげる前に、必ず温度を確認し、十分に冷ましてから与えましょう。解凍後のおかゆは、全体が均一に温まっているか、水分が足りない場合は、湯冷ましや出汁を少量加えて調整してください。一度解凍したおかゆは、衛生上の理由から再冷凍は避けましょう。

手づかみ食べにぴったり!しらすと豆腐のおやき(離乳食後期~完了期)

離乳食後期から完了期の赤ちゃんにぜひ試してほしいのが、「しらすと豆腐のおやき」です。しらすと絹ごし豆腐が主な材料で、ふっくら、もちもちとした食感が特徴。赤ちゃんが自分で持って食べる手づかみ食べの練習に最適です。手にくっつきにくいので、小さな手でもつかみやすく、食べる意欲を高めます。小麦粉アレルギーが気になる場合は、薄力粉の代わりに米粉を使ってもおいしく作れます。よりやさしい口当たりにしたい時にもおすすめです。おやきは、たんぱく質が豊富な しらすと豆腐をまとめて摂れる上、青のりを加えることで風味も豊かになります。赤ちゃんの成長に合わせて、だし汁や水の量を調整することで、食感を「やわらかく後期食向け」「少ししっかりとした後期後半~完了期向け」「もちもちとした完了期以降向け」の3段階に変えられるのが魅力です。例えば、歯茎でしっかり噛む練習をさせたい場合は、水分を減らして弾力のある食感にすると良いでしょう。冷めると硬くなることがあるので、食べにくい場合は電子レンジなどで少し温めてあげると、赤ちゃんが食べやすくなります。

材料(1人分:4個分)

薄力粉(米粉でも可):大さじ2(18g)
絹ごし豆腐:40g
だし汁または水:小さじ1~2
青のり:少々
しらす:5g

作り方

しらすと豆腐を使ったおやきを作る前に、まず、使う分のしらすを下ごしらえとして、必ず熱湯をかけて丁寧に塩抜きをしましょう。必要に応じて、赤ちゃんが食べやすいように細かく刻んでください。絹ごし豆腐は、水切りなしでそのまま使えるので、とても便利です。
1.ボウルに薄力粉(または米粉)大さじ2(18g)、水切り不要の絹ごし豆腐40g、だし汁または水小さじ1~2、青のり少々、塩抜きしたしらす5gを順に加えます。材料が均一になるように、しっかり混ぜ合わせることが大切です。だし汁や水の量で、おやきの硬さを調整できます。例えば、柔らかいおやきを作りたい場合は小さじ2、少し弾力のあるおやきにしたい場合は小さじ1、噛む練習をさせたい場合は水分を加えないで作るなど、赤ちゃんの成長に合わせて調整してください。水分が多いほど柔らかく、少ないほど弾力が出ます。
2.生地ができたら、フライパンに油を少量ひき、弱火から中火で温め、生地をスプーンなどで一口大に落とし入れます。生地が柔らかい場合は、スプーンを使うと形を作りやすいです。
3.片面を約4分焼き、焼き色がついたら裏返します。裏返したら蓋をして、弱火で約4分蒸し焼きにし、中まで火を通してください。焼く前の生地の硬さは、水分量の目安を参考にすると良いでしょう。

冷凍方法

しらすと豆腐のおやきは、作り置きしておくと、忙しい日の離乳食の準備がとても楽になります。焼いたおやきは、粗熱が取れるまで冷ましてください。その後、1食分ずつ(約4個)、または赤ちゃんが食べやすい大きさに分け、密閉できる冷凍保存容器やフリーザーバッグに入れて冷凍します。たくさん作っておくと便利です。冷凍保存の目安は約6~7日です。必要な時に必要な分だけ解凍して、栄養満点の手づかみメニューとして活用できます。

解凍方法と注意点

冷凍したしらすと豆腐のおやきを赤ちゃんに与える際は、電子レンジなどで温めてください。冷めると硬くなるので、まだ噛む力が弱い赤ちゃんには、温めて柔らかくした方が食べやすいです。温める際は、おやきが乾燥しないように、耐熱皿に乗せて軽くラップをかけるか、蓋つきの容器なら蓋を少しずらして温めます。温まったら、中心まで熱くなっているか確認し、冷ましてから与えましょう。一度解凍したおやきは、再冷凍しないでください。

まとめ

しらすは、骨ごと食べられる栄養満点の食材で、消化にも優しいため、離乳食に最適です。ただし、市販のしらすは塩分が多いので、赤ちゃんの腎臓に負担がかからないように、必ず丁寧に塩抜きをすることが大切です。この記事では、離乳食初期のペースト状のしらすから、中期には野菜との組み合わせ、後期・完了期には手づかみ食べができるおやきなど、月齢に合わせたしらすの与え方とレシピを紹介しました。どのレシピも冷凍保存が可能で、忙しいママ・パパの離乳食作りをサポートします。赤ちゃんの成長や消化機能に合わせて、適切な量、形、硬さに調整しながら、しらすを離乳食に取り入れてみてください。もし不安なことがあれば、専門家や医師に相談しましょう。

この記事で提供する情報は一般的なものであり、個々の赤ちゃんの健康状態に関する医学的アドバイスに代わるものではありません。アレルギーや健康に関してご心配な点は、必ずかかりつけの医師や専門家にご相談ください。


離乳食にしらすはいつから使える?

しらすは、離乳食の初期、大体生後5~6ヶ月頃から取り入れられます。ただし、赤ちゃんの消化器官はまだ発達段階なので、最初は少量から試し、すり潰して滑らかにするなど、調理方法に注意が必要です。

離乳食用のしらすは塩抜き必須?

ええ、離乳食に使うしらすは必ず塩抜きをしてください。市販されているしらすには塩分が多く含まれているため、赤ちゃんの未熟な腎臓に負担をかけてしまう恐れがあります。熱湯をかけるなどして、しっかりと塩分を取り除いてから与えましょう。

しらすを使った離乳食は冷凍できる?

はい、しらすを使った離乳食は冷凍保存できます。初期のペースト状のものから、中期・後期の様々なレシピまで、まとめて作って冷凍しておけば、忙しい時の離乳食作りの手間を省けます。製氷皿や冷凍保存用の容器などを使い、保存期間を守って保存しましょう。

冷凍したしらす離乳食の解凍方法は?

冷凍保存したしらすの離乳食は、電子レンジで温めて解凍するのが一般的です。耐熱容器に移し、ラップを軽くかけるか、蓋を少しずらして加熱してください。解凍後は、熱すぎないか確認し、少し冷ましてから赤ちゃんに与えましょう。安全のために、必ず再加熱し、中心まで温めるようにしてください。

しらすの手づかみ食べは、いつから始められる?

赤ちゃんが自分で持って食べられる、しらすを使ったメニュー、たとえば「しらすと豆腐のふわふわ焼き」などは、離乳食の進み具合に合わせて、後期(9ヶ月頃から11ヶ月頃)から完了期にかけて試してみるのがおすすめです。この時期になると、赤ちゃんは歯茎で食べ物を噛むことを練習し始めます。そのため、柔らかく、少し弾力のある食感のものが、噛む力を育て、食べる楽しさを知るきっかけになります。赤ちゃんの様子を見ながら、食材のサイズや硬さを調整し、まずは少量から試してみましょう。

しらすと豆腐のおやき、米粉でも作れる?

はい、「しらすと豆腐のおやき」は、小麦粉の代わりに米粉を使って作ることができます。米粉を使うことで、小麦アレルギーが気になる場合や、より口当たりの良いおやつにしたい場合に適しています。米粉で作っても、もっちりとした食感はそのままに、赤ちゃんが食べやすいおやつになります。


しらすしらす 離乳食