静岡いちご徹底ガイド
いちごの一大産地でもあります。太陽の光をたっぷり浴びて育った静岡のいちごは、その甘さとみずみずしさで多くの人々を魅了します。この記事では、静岡県が誇る人気品種「章姫」「紅ほっぺ」、近年話題の新品種「きらぴ香」はもちろん、日本初の国産品種「福羽いちご」の歴史まで徹底解説。産地直送のお取り寄せ情報や、家族みんなで楽しめるいちご狩りスポットもご紹介します。静岡いちごの魅力を余すことなくお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

みかんだけじゃない!知られざる静岡県いちごの実力

静岡県といえば、みかんを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は、いちごの生産も非常に盛んで、その実力は全国トップクラスです。年間400トンものいちごを生産し、国内第5位の生産量を誇る背景には、県がいちご栽培に力を入れていることが挙げられます。特に伊豆の国市は、静岡県内でも指折りのいちごの産地として有名で、温暖な気候と豊かな自然環境がいちごの生育に最適な条件を提供しています。この恵まれた環境の中で、長年にわたり高品質ないちごが安定的に栽培され、県内外の消費者から高い評価を得ています。静岡県のいちご農家は、品種ごとの特性を最大限に引き出すために、独自の工夫を凝らし、愛情を込めていちごを育てています。このような努力が、静岡県産いちごの豊かな風味と優れた品質を支えているのです。

静岡いちごブランドを支える「三大品種」の魅力

静岡県産のいちごブランドを全国に確立し、その人気を牽引しているのが、「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ(べにほっぺ)」「きらぴ香(きらぴか)」という「三大品種」です。これらの品種は、それぞれ異なる特徴を持ち、消費者に多様な選択肢を提供することで、静岡県産いちごの市場における存在感を強固なものにしています。例えば、章姫は、やわらかくジューシーな甘さが特徴で、紅ほっぺは、甘みと酸味のバランスがとれた濃厚な味わいが楽しめます。そして、きらぴ香は、上品な香りとしっかりとした果肉が魅力です。品種によって見た目も味も大きく異なるため、自分の好みに合わせて選ぶことができます。これらの品種が互いに個性を際立たせながら共存することで、静岡県産いちごは、単なる農産物としてだけでなく、一つのブランドとしての価値を高め続けています。いちごを選ぶ際には、ぜひ品種名に注目して、それぞれの個性を比較検討してみてください。

静岡県独自品種開発の歴史と情熱

静岡県では、既存の品種を栽培するだけでなく、独自の新品種開発にも力を入れています。その代表例が、静岡県農林技術研究所による品種改良の取り組みです。例えば、後ほど詳しく紹介する「きらぴ香」の開発には、実に17年以上の長い年月が費やされました。これは、最高の品質と美味しさを兼ね備えたいちごを消費者に届けたいという、研究者たちの熱意と努力の結晶です。交配、選抜、栽培試験といった、根気のいるプロセスを経て、ようやく一つの品種が世に送り出されます。このような長期間にわたる研究開発の努力が、静岡県産いちごのブランドの幅を広げ、新たな魅力を生み出す原動力となっています。独自品種の開発は、静岡県のいちご産業が常に進化し続け、高品質を追求する姿勢を示すものと言えるでしょう。

「章姫」誕生秘話と時代を築いた軌跡

静岡県が誇るいちご「章姫」は、平成3年(1991年)に誕生し、翌1992年に品種登録されました。その誕生から間もなく、際立つ品質の高さが認められ、最盛期には静岡県内のいちご生産量の約9割を占めるほどの人気を集めました。この数字が示すように、「章姫」は当時のいちご市場に大きなインパクトを与え、多くの消費者に支持されたのです。

「章姫」ならではの形状ととろける食感

「章姫」は、その独特な見た目で容易に見分けることができます。一般的なものと比べ、大ぶりでスマートな形状、具体的には縦長の円錐形をしているのが特徴です。この形状は、食べやすさにも貢献しています。果肉は非常にやわらかく、口にした瞬間、とろけるような食感を堪能できます。また、果肉の断面が白いことも特徴の一つです。このとろけるような肉質と、たっぷりの果汁が見事に調和し、他に類を見ない食感を生み出しています。果皮も比較的やわらかいため、お子様からご年配の方まで、幅広い世代に親しまれています。

「章姫」の優しい甘さとあふれる果汁

「章姫」の最大の魅力は、酸味が少なく、いちご本来の甘さを心ゆくまで味わえることです。口に運ぶと、豊かな果汁があふれ出し、そのジューシーさに感動します。糖度が高く、まろやかな甘さが特徴で、酸味が苦手な方やお子様にもおすすめです。この豊かな風味は、そのまま味わうのが一番ですが、その甘さと果汁の多さは、様々なスイーツや料理にも応用できます。さらに、「章姫」は寒い時期でも糖度を高く維持できるという特徴があります。そのため、季節を問わず安定した美味しさを楽しめるのが、消費者にとって大きなメリットです。

「章姫」おすすめの食べ方と様々なシーンでの活用

「章姫」の豊かな香りとジューシーな果汁は、そのまま食べるのが最高の贅沢ですが、様々な料理やスイーツにも活用できます。例えば、そのジューシーさと甘さを活かしてスムージーにすれば、いちごの風味を凝縮した美味しいドリンクが簡単に作れます。また、ケーキやタルト、パフェなどのスイーツ作りにも最適です。柔らかい果肉は口溶けが良く、甘さが引き立つため、生クリームやカスタードとの相性も抜群です。さらに、いちご大福やフルーツサンドなど、和洋を問わず様々なデザートに彩りと美味しさをプラスしてくれます。冬でも糖度が高いため、クリスマスやバレンタインなどのイベント時のデザートにも最適です。

「紅ほっぺ」誕生秘話と名前の由来

スーパーなどでよく見かける人気の「紅ほっぺ」は、静岡県を代表する「章姫」と、別の人気品種「さちのか」を掛け合わせて生まれました。2002年に登録された新しい品種ですが、その品質と味で全国的に人気となりました。紅ほっぺは、章姫を親とする静岡生まれの品種です。名前は、「ほっぺが落ちるほど美味しい」という感動を表現しており、美味しさへの期待を高めます。まさに「一口食べたら忘れられない」いちご体験を与えてくれるでしょう。

静岡県を代表する圧倒的な生産量

「紅ほっぺ」は、静岡県で最も多く栽培されているいちごであり、その生産量は非常に多いです。2015年のデータでは、静岡県のいちご総生産量の76%を占めており、他の品種を大きく上回っています。この高い生産量は、紅ほっぺが市場で高い需要があり、農家にとっても育てやすく、利益を上げやすい品種であることを示しています。旬の季節には、スーパーなどで紅ほっぺがたくさん並び、多くの人に親しまれています。静岡県産いちごの代表として、そのブランド力を高めているのが「紅ほっぺ」なのです。

「紅ほっぺ」の鮮やかな赤色としっかりした果肉

「紅ほっぺ」の大きな特徴は、美しい見た目と食べ応えのある食感です。表面はつやのある鮮やかな赤色で、見る人を引きつけます。形はやや長めの円錐形で、一般的ないちごのイメージ通り、美しい形をしています。また、果肉の中まで鮮やかな紅色なので、半分に切ってもその美しさが際立ちます。この見た目の良さから、紅ほっぺはケーキやデザートの飾り付けにとても人気があり、プロのパティシエから一般家庭まで広く使われています。さらに、果肉がしっかりしていて食べ応えがあるため、満足感も高い品種です。

「紅ほっぺ」のバランスの取れた味とデザートへの活用

「紅ほっぺ」の味は、甘みと酸味が絶妙なバランスで口の中に広がるのが特徴です。このバランスの取れた味が、多くの人を魅了し、人気を集める理由となっています。しっかりとした果肉は、噛むほどにいちご本来の風味が感じられ、ジューシーさも兼ね備えています。特に、甘みと酸味のバランスが良いので、生クリームやチョコレートとの相性が良く、ケーキやパフェなどの洋菓子にも最適です。いちごが主役のデザートに使うことで、紅ほっぺならではの美味しさと華やかさを最大限に引き出せます。家庭でのおやつや、おもてなし、贈り物としても喜ばれる、様々な用途で楽しめるいちごです。

17年の歳月をかけた結晶「きらぴ香」 開発秘話

2017年に品種登録された「きらぴ香」は、静岡県が生んだ期待の星として注目される新しいいちごです。その背景には、静岡県農林技術研究所が17年以上にわたる歳月を費やした、並々ならぬ研究開発の歴史があります。2015年に静岡県でその姿を現したこの品種は、長い年月をかけて、最高の品質と特徴を追求した研究者たちの情熱と努力の賜物です。開発には、静岡県で人気の「紅ほっぺ」も深く関わっており、その優れた特徴を受け継ぎながら、さらなる魅力を加えることを目指しました。きらぴ香の登場は、静岡県産いちごのブランドイメージを向上させ、消費者にとって、より豊かな選択肢となるでしょう。

「きらぴ香」 宝石のような輝きと気品あふれる香り

「きらぴ香」という名前には、「宝石のように輝く美しさ」と「気品あふれる華やかな香り」という願いが込められています。その名の通り、見た目と香りの両方で、私たちを魅了するいちごです。表面には美しい光沢があり、まるで丁寧に磨かれた宝石のように輝きます。口元に近づけると、一般的なものとは一線を画す、華やかで上品な香りが広がります。この香りは、口にする前から期待感を高め、いちご体験をより特別なものにしてくれます。その美しい外観と芳醇な香りは、贈答品としても最適で、特別な日の贈り物として喜ばれることでしょう。

「きらぴ香」 大ぶりなサイズと優れた日持ち

「きらぴ香」は、一般的なものと比べて大ぶりで、やや縦長の円錐形をしているのが特徴です。果肉の断面は、淡い赤色をしています。しっかりとした果肉と硬めの果皮のおかげで、輸送時の傷つきにくく、日持ちが良いというメリットがあります。この特徴は、きらぴ香が遠方への輸送にも適していることを意味し、より多くの人に味わっていただける可能性を秘めています。2015年時点での静岡県内の総生産量はまだ11%ですが、その優れた品質から、今後生産量が増加し、全国のスーパーなどで見かける機会が増えることが期待されます。

「きらぴ香」 甘さと酸味の絶妙なバランスと上品な味わい

「きらぴ香」は、紅ほっぺと同程度の甘さを持ちながら、酸味は控えめなので、まろやかで食べやすいのが特徴です。果肉はしっかりとしていながらもジューシーで、食べたときの満足度も高くなっています。章姫と比較すると、果肉のしっかりとした食感が際立ち、両品種の良いところを兼ね備えた、バランスの取れた味わいです。この上品な味わいは、いちご本来の味を楽しみたい方や、大切な方への贈り物として最適です。静岡県が自信を持って送り出す「きらぴ香」は、きっと新しい感動を与えてくれるでしょう。

日本初の国産品種「福羽いちご」の誕生とその重要性

静岡県で親しまれている「章姫」、「紅ほっぺ」、「きらぴ香」といった代表的な品種に加え、忘れてはならない歴史的な品種があります。それが「福羽いちご」です。特筆すべきは、福羽いちごが日本で初めて誕生した国産品種であるという点です。日本のいちご栽培の歴史は、福羽いちごの登場によって本格的に幕を開けたと言えるでしょう。その誕生は、日本の農業技術の進歩と豊かな食文化の発展に大きく貢献しました。

皇室御用達として重宝された品質

福羽いちごは、単に歴史的な価値を持つだけでなく、かつては皇室に献上されるほどの特別な存在でした。その上品な品質と風味は、非常に高く評価されていました。当時、いちごは非常に珍しい果物であり、特に福羽いちごのような高品質なものは、一般の人々が手軽に味わえるものではありませんでした。この事実は、福羽いちごが極めて優れた品質を備えていた証と言えるでしょう。皇室に認められるほどの、洗練された甘さと豊かな香りは、当時の人々に特別な食体験をもたらし、その名は広く知れ渡っていました。

幻のいちごとなった「福羽いちご」の希少性

しかしながら、福羽いちごは栽培に手間がかかるため、現代の効率的な農業には適していませんでした。そのため、栽培が容易で収益性の高い品種が主流となるにつれ、福羽いちごの生産量は激減しました。現在では、その貴重な品種を守り、未来へと繋げるため、静岡県内のごくわずかのいちご園でのみ、栽培が続けられています。市場に出回ることはほとんどなく、「幻のいちご」と呼ばれるほど希少な存在となっています。その歴史的な価値と稀少性ゆえに、福羽いちごは日本のいちご文化を語る上で欠かせない存在なのです。

貴重な「福羽いちご」を味わう方法

福羽いちごは非常に希少なため、通常の市場で生のいちごとして手に入れることはほぼ不可能です。現在ではごく一部の農園でのみ栽培が続けられており、生の果実の入手は困難です。この貴重な品種を使ったジャムなどを販売している農園もあるため、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。それは、日本のいちごの歴史に触れる、またとない機会となるはずです。

摘みたてを味わう至福のひととき「いちご狩り」

静岡県産のいちごを、その鮮度と美味しさを最大限に堪能したいなら、県内のいちご農園でのいちご狩りが最適です。旬の時期に農園を訪れ、完熟したいちごを自らの手で摘み、その場で味わう喜びは格別です。特に伊豆の国市は、いちごの名産地として知られ、多くの農園がいちご狩り体験を提供しています。農園によっては、多様な品種のいちごを栽培しており、食べ比べができるのも魅力の一つです。いちご狩りは、単にいちごを味わうだけでなく、家族や仲間と共に自然の中で過ごす、思い出に残る体験となるでしょう。自分で収穫したいちごの味は、忘れられないものになるはずです。

農家直送の新鮮さを味わう!「直売所」と「道の駅」

静岡県には、数多くの直売所や道の駅があり、農家が丹精込めて育てた新鮮ないちごを直接購入できます。直売所の魅力は、流通ルートが短い分、スーパーなどで販売されているものよりも、より新鮮な状態で購入できる点です。また、生産者の顔が見えることで、安心して購入できるのもメリットです。朝採れのいちごが店頭に並ぶことも多く、その日のうちに味わうのに最適です。道の駅では、いちごそのものだけでなく、いちごを使ったお菓子やジャムなどのお土産も充実しており、静岡県のいちご文化を満喫できます。静岡を訪れた際は、ぜひ直売所や道の駅に立ち寄ってみてください。

全国どこからでも手軽に楽しめる「ネット通販」と「ふるさと納税」

遠方にお住まいの方や、なかなか現地に足を運べない方でも、ネット通販を利用すれば、静岡のいちごを手軽に楽しむことができます。「章姫」や「紅ほっぺ」といった人気品種はもちろん、近年話題の新品種「きらぴ香」も、大手オンラインショップで購入可能です。ネット通販では、ギフトにも最適な化粧箱入りの商品が豊富に揃っており、一定額以上の購入で送料無料になる場合もあります。家にいながら、静岡の美味しいいちごを堪能できるのは大きな魅力です。さらに、ふるさと納税の返礼品として静岡県産のいちごが用意されていることもあり、税制上の優遇を受けながら、新鮮で高品質ないちごを手に入れることも可能です。ご自身のライフスタイルに合わせて、様々な方法で静岡県産のいちごを味わってみてください。

品種ごとの個性を堪能「いちご食べ比べプレート」と静岡スイーツ

静岡県産いちごの魅力をさらに深く知りたいなら、複数の品種を食べ比べてみるのがおすすめです。一部の店舗では、店内で味わえる『いちご三昧プレート』を提供しており、「紅ほっぺ」「章姫」「きらぴ香」など、静岡を代表する品種を一度に楽しむことができます。提供店舗は、藤枝本店・藤枝高柳店・志都呂工房・たこまん長屋門などです。それぞれのいちごの見た目、香り、食感、味の違いを比較することで、品種ごとの個性をより深く理解し、自分好みのいちごを見つけることができるでしょう。また、静岡県内には、地元産のいちごを贅沢に使用したスイーツを提供する店も多数存在します。「いちごやたこまん」では、ケーキや焼き菓子、和菓子など、様々な種類のいちごスイーツを取り揃えており、旬のいちごを加工品として味わうことができます。これらのスイーツは、いちごの新たな魅力を発見させてくれるはずです。静岡県のいちご農家が愛情を込めて育てた美味しいいちごを、様々な形で楽しんでみてください。

まとめ

この記事では、温暖な気候に恵まれ、みかんの産地として知られる静岡県が、実は高品質ないちごの産地としても高く評価されている点に着目し、多彩な品種をご紹介しました。静岡県では年間約400トンものいちごが生産されており、その生産量は全国で5位を誇る、まさにいちごの一大産地です。特に、いちごの人気品種ランキングで常に上位に位置する「章姫」と「紅ほっぺ」は、静岡県を代表する特産品として、全国的にその名を知られています。章姫はその大ぶりで細長い形状、柔らかくみずみずしい食感、そして控えめな酸味と際立つ甘さが特徴であり、紅ほっぺは章姫とさちのかを掛け合わせた品種で、甘さと酸味の調和が取れた味わいと、しっかりとした果肉が魅力です。
また、2015年に誕生し、2017年に品種登録された静岡県産の新しいいちご「きらぴ香」もまた、見逃せない存在です。静岡県農林技術研究所が17年以上の歳月を費やして開発したこの品種は、その名の通り、きらめくような美しい見た目と、優雅で気品のある香り、そして程よい硬さの果肉が特徴で、日持ちが良く、輸送にも適しているとされています。この特性は、今後身近なスーパーマーケットなどでもきらぴ香が手に入る機会が増える可能性を示唆しており、より多くの人々がその美味しさを体験できるようになることが期待されます。
さらに、日本のいちご栽培の歴史を語る上で欠かせない「福羽いちご」についても触れました。日本で初めて誕生した国産品種であり、かつては皇室にも献上されていた由緒あるいちごですが、栽培に手間がかかるため、現在では非常に希少な品種となっています。生で味わうことは難しいものの、ジャムなどの加工品を通して、その歴史的な風味に触れることができます。静岡県産のいちごは、いちご狩りや農産物直売所での購入はもちろん、オンライン通販やふるさと納税など、さまざまな方法で手軽に楽しむことができます。さらに、複数の品種の食べ比べができるプレートや、地元のいちごを使用したスイーツなど、多彩な形でその魅力を堪能できます。ぜひご自宅で、美味しい静岡県産のいちごを味わってみてください。

静岡県で最も多く栽培されているいちごの品種は何ですか?

静岡県で最も広く栽培されているいちごの品種は「紅ほっぺ」です。2015年のデータによると、静岡県におけるいちご総生産量の76%を占めており、県産いちごブランドを力強く牽引しています。

「章姫」と「紅ほっぺ」の主な違いを教えてください。

「章姫」は、大きくて細長い円錐形をしており、果肉は柔らかく、口に入れるとみずみずしいジューシーさが広がります。酸味は控えめで、甘みが際立っているのが特徴です。断面は白っぽい色をしています。一方、「紅ほっぺ」は章姫とさちのかを交配して生まれた品種で、やや細長い円錐形をしており、果肉がしっかりとしていて食べ応えがあります。甘みと酸味のバランスが絶妙で、豊かな風味が楽しめます。果肉の中心部まで鮮やかな赤色をしているのが特徴です。

新品種「きらぴ香」はどのような特徴がありますか?

「きらぴ香」は、静岡県農林技術研究所が17年以上の歳月をかけて開発し、2017年に品種登録された静岡県オリジナルの新しい品種です。「きらきらと輝く宝石のような美しさ」と「華やかで気品のある香り」が、その名前の由来となっています。サイズはやや大きめで、少し細長い円すい形をしており、果肉は硬めで果皮もしっかりとしているため、日持ちが良いのが特徴です。紅ほっぺと同程度の甘さを持ちながらも、酸味は控えめで、まろやかな味わいが楽しめます。断面は淡い赤色をしています。

静岡県産いちごは、どこで手に入れることができますか?

静岡県産のいちごは、地元のいちご農園でいちご狩りを楽しんだり、農産物直売所や道の駅などで新鮮なものを直接購入したりするのがおすすめです。県外にお住まいの方でも、「章姫」や「紅ほっぺ」、「きらぴ香」といった人気品種を、ネット通販でお取り寄せできます。また、ふるさと納税の返礼品としても選ぶことが可能です。

日本初の国産品種「福羽いちご」とは?

「福羽いちご」は、日本で最初に生まれた国産いちごとして知られており、日本のいちご栽培の礎を築いたと言えるでしょう。かつては皇室にも献上されていた由緒ある品種です。栽培が難しいため、現在では生産量が非常に限られており、静岡県内でもごくわずかのいちご園でしか栽培されていません。生の福羽いちごを手に入れるのは難しいですが、福羽いちごを使ったジャムなどを販売している場所もあります。

静岡県でいちご狩りを楽しむベストシーズンは?

静岡県でいちご狩りをするなら、12月から5月頃がおすすめです。特に冬から春にかけては、いちごが最も甘く美味しくなる時期で、多くの農園でみずみずしい完熟いちごを堪能できます。各農園のウェブサイトなどで、詳細な情報をチェックしてみてください。


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