いま食べるべき旬の果物!味・栄養・価格で選ぶ最高のフルーツガイド
太陽の恵みをたっぷり浴びた旬の果物は、私たちの心と体を満たしてくれる特別な存在です。2024年、今まさに味わいたい、最高のフルーツを厳選しました。この記事では、それぞれの果物が持つ旬の時期、味の特徴、豊富な栄養価、そして気になる価格まで徹底解説。美味しさ、栄養、価格の面でメリットがある旬の果物を味わい、贅沢なひとときを過ごしませんか?

春(3月~5月)に旬を迎える果物

春に旬を迎える果物は、冬の寒さを乗り越えて甘みと香りが凝縮されたものが多く、さっぱりとした味わいが特徴です。代表的なものとしては、いちご、キウイ、びわ、メロンなどがあります。3月~5月にかけて旬を迎えるフルーツには、いちごやキウイフルーツ、そして柑橘系のフルーツなどがあります。いちごは冬のイメージが強いかもしれませんが、本来の旬は春です。クリスマスシーズンに出回るいちごは、ハウス栽培や品種改良によって作られたものが多いです。厳しい冬を耐え忍んで収穫される春の果物は、香りが高く、甘みが際立っているのが特徴です。

 

いちご

いちごは、早いものでは11月下旬頃からお店に並び始めますが、旬のピークは2月~4月頃です。甘酸っぱさが魅力のいちごは、12月頃から店頭で見かけるようになり、2月~4月頃に本格的な旬を迎えます。もともとは、春から初夏にかけて旬となる果物です。しかし、クリスマス需要の高まりから、近年ではハウス栽培によって冬にも多く収穫されるようになりました。また、いちごは品種が豊富なことも特徴で、夏から秋にかけて美味しくなる品種もあるため、冬だけでなく一年を通して楽しめるのも魅力です。イチゴは多様な品種があり、人気の「あまおう」をはじめ、「紅ほっぺ」「ゆうべに」「とちおとめ」「さがほのか」「恋みのり」など、それぞれ異なる美味しさを堪能できます。

 

キウイ

キウイフルーツは一年中スーパーなどで見かけることができますが、実は冬から春にかけてが旬です。夏に見かけるキウイフルーツは輸入品が多いので、国産のものを食べたい場合は、3月頃にチェックしてみるのがおすすめです。さわやかな酸味が魅力のキウイは、産地によって旬が異なるのが特徴です。国産のキウイは12月~4月頃に収穫され、2月~3月頃には手頃な価格で美味しくいただけます。一方、海外産のキウイであれば5月~12月頃が旬となるため、国産と合わせると一年を通して旬のキウイを楽しめるのが魅力です。そのまま食べるだけでなく、ジャムやジュース、スムージーなどにもアレンジできるので、料理好きの方はぜひ試してみてください。国産のキウイが収穫されるのは12月~4月頃で、追熟を行うため2月~3月頃にはお手頃な価格で購入できます。

 

びわ

びわは、マンゴーを彷彿とさせる風味を持つことで知られ、3月~6月にかけて市場に出回ります。特に5月~6月が最盛期であり、春に旬を迎える果物と言えるでしょう。栽培方法によって旬の時期が異なり、ハウス栽培は露地栽培よりも早く旬を迎える傾向があります。古くから日本各地で親しまれてきたびわは、育てやすさから寺院や一般家庭の庭木としてもよく見られます。果肉はそのまま食べても美味ですが、種が大きい点がやや難点です。近年では、このデメリットを解消するために種なしびわの栽培も積極的に行われています。

 

メロン

ジューシーで甘美な味わいが人気のメロンは、品種によって旬の時期が異なるのが魅力です。一般的に4月~6月にかけて最も多く出荷されますが、品種によっては8月頃まで楽しめます。甘さや果肉の柔らかさも品種によって様々なので、旬の時期にはぜひ色々な品種を試してみてはいかがでしょうか。メロンは贈り物としても喜ばれるため、母の日や父の日などのイベントにプレゼントするのも良いでしょう。マスクメロンやアールスメロンなどの定番品種に加え、肥後グリーンやイバラキングといった地域独自のオリジナル品種の開発も盛んであり、時期ごとに異なる味わいを楽しめます。

 

甘夏みかん

甘夏みかんは、2月~6月にかけて旬を迎える春の味覚です。名前が似ている「夏みかん」と比べると、甘夏みかんの方が酸味が少なく食べやすいのが特徴です。他の柑橘類に比べてやや酸味が強いため、甘酸っぱい風味がサラダのトッピングなどにも活用できます。

 

河内晩柑

河内晩柑は、その外観と風味から「和製グレープフルーツ」とも呼ばれる、日本生まれの柑橘です。「夏文旦」「美生柑(みしょうかん)」「愛南ゴールド」「宇和ゴールド」「ハーブ柑」「天草晩柑」「ジューシーフルーツ」「灘オレンジ」など、地域や販売者によって様々な名称で親しまれています。妊娠中のつわりの時期に食べやすいと感じる方もいるようです。国産であることの安心感も人気の理由の一つと考えられています。

 

セミノール

セミノールは、通常3月頃から収穫期を迎えます。収穫後、一定期間貯蔵することで酸味が和らぎ、より美味しくなってから市場に出回ります。見た目は大きめのミカンのようですが、外皮はやや硬めで、色もミカンに比べて鮮やかなオレンジ色をしています。4月下旬頃になると、甘味と酸味の絶妙なバランスが楽しめる、濃厚な味わいになります。

 

カラマンダリン

ミカンの供給が少なくなる春先に旬を迎えるカラマンダリンは、私たち日本人に馴染み深い温州ミカンの血を引いています。特徴はじょうのう(薄皮)ごと食べられる手軽さ。樹上で長く熟成させることで、濃厚な甘みが凝縮されます。4月以降に味わえる、新しい感覚のみかんとして注目されています。

 

夏(6月~8月)が旬の果物

夏に旬を迎える果物は、水分をたっぷり含んでおり、さっぱりとした味わいが魅力です。代表的なものとしては、スイカ、桃、さくらんぼ、マンゴーなどが挙げられます。6月~8月にかけて旬を迎えるフルーツは、スイカやマンゴー、メロンなど、夏を代表するものばかり。また、6月にはブルーベリーやイチジクが、7月~8月にかけてはトロピカルフルーツが旬を迎えます。夏のフルーツは、爽やかな酸味、芳醇な香り、そしてみずみずしい味わいが特徴です。

 

さくらんぼ

上品な甘さと、口の中でプチっと弾ける食感がたまらないさくらんぼは、一般的に6月~7月が旬とされています。しかし、ハウス栽培されたものは、4月頃から市場に出回り始めます。品種によって旬の時期は異なり、人気の高い「佐藤錦」は6月上旬~7月初旬、「佐藤錦」と果肉が硬い「天香錦」を掛け合わせた「紅秀峰」は、6月下旬~7月下旬に旬を迎えます。パフェによく添えられるなど、私たちにとって身近な存在のさくらんぼですが、国産のものは贈答品としても喜ばれる高級フルーツです。栽培が難しく、気候などの条件も限られるため、主な産地は東北地方や北海道など。6月~7月頃に流通量のピークを迎えます。「桜ん坊」という名前は、桜の果実という意味に由来しており、私たちが普段目にする観賞用の桜ではなく、実を収穫するための「実桜(みざくら)」という品種からなります。

 

スイカ

夏の風物詩とも言えるスイカは、その爽やかな甘さと豊富な水分で、暑い季節にぴったりの果物です。店頭には、おおよそ6月~9月頃まで並びますが、最も美味しい時期は7月と8月です。スイカの栽培が盛んなのは熊本県で、昼夜の気温差が大きい気候が、甘くて美味しいスイカを育みます。スイカを選ぶ際には、ぜひ産地にも注目してみてください。また、夏のイメージが強いスイカですが、産地をリレーするように旬が移り変わるのも特徴です。熊本県産のスイカが出回る時期が終わると、関東や東北地方で収穫されたスイカが旬を迎えます。ちなみに、スイカは野菜として扱われることもありますが、実は農林水産省では野菜として紹介されている一方で、文部科学省の食品成分表では果物に分類されています。

 

モモ

口に入れた瞬間に広がる芳醇な香りと甘みが魅力のモモは、6月~9月にかけてが旬の果物です。国内だけでも100種類以上の品種があり、それぞれ異なる味わいを楽しむことができます。例えば、白桃の代表的な品種である「川中島白桃」や、上品な甘さが特徴の「清水白桃」、そして、しっかりとした甘さの「あかつき」などが人気です。ぜひ、旬の時期に様々な品種を食べ比べて、お好みのモモを見つけてみてください。モモは大きく分けて白桃系と黄桃系があり、長野県の「川中島白桃」や和歌山県の「あら川の桃」のように、地域ごとのオリジナル品種も豊富です。原産地の中国から日本へは弥生時代に伝わったとされ、甘くてジューシーな日本のモモは、海外でも高い評価を得ています。

 

バレンシアオレンジ

世界中で広く栽培されているバレンシアオレンジは、スーパーマーケットなどで外国産を見かけることが多いかもしれません。日本国内では、和歌山県で栽培されています。通常、柑橘類は収穫までの期間が短いものが多いですが、バレンシアオレンジは花が咲いてから400日以上も樹上で熟成させるのが特徴です。他の柑橘とは異なり、「夏に旬を迎えるオレンジ」として親しまれています。

 

杏子(あんず)

日本で古くから親しまれてきた杏子(あんず)は、近年では英語名の「アプリコット」としても知られ、ドライフルーツとして人気を集めています。ジャムやシロップ漬けなどの加工品としても楽しまれるほか、杏仁豆腐の原料としても広く利用されています。

 

すもも

桃に似た果実でありながら、桃よりも酸味が際立つことから名付けられたとされるすもも。国内では山梨県がその生産量のトップを誇り、全国の半分以上を占めています。生で味わうのはもちろん、皮ごとシロップに漬けても美味しくいただけます。

 

マンゴー

沖縄や宮崎県を中心に栽培されている、トロピカルフルーツの代表格マンゴー。発祥の地であるインドでは、4000年以上も前から栽培されており、仏教の経典にもその名が登場するほど、長い歴史を持つ果物です。宮崎県では7月頃に収穫の最盛期を迎え、濃厚な甘さととろけるような食感を楽しむことができます。

 

ブルーベリー

一年を通してスーパーで見かける機会が増えたブルーベリーですが、旬の時期は一般的に夏とされています。ジャムなどの加工品としての印象が強いかもしれませんが、生のまま食べることも可能です。また、ブルーベリーは非常に多くの品種が存在し、日本だけでも100種類以上あると言われています。かわいらしい薄ピンク色の花を5~6月に咲かせ、7~8月にかけて実をつけます。

 

ハウスみかん

通常、みかんは冬に旬を迎えますが、ハウスみかんは温度管理によって時期を調整し、夏に旬を迎えるように栽培されます。農家の技術と丹精込めた手入れによって育てられたハウスみかんは、天候に左右されにくいため、露地栽培のみかんに比べて外観が美しく、味のばらつきが少ないのが特徴です。

 

ネクタリン

桃やスモモを思わせるネクタリンは、みずみずしい旬を7月から9月に迎えます。桃に比べると酸味がやや強く、さっぱりとした風味が特徴で、カリッとした食感が楽しめます。日持ちがあまりしないため、まさにこの時期ならではの味わいです。

 

秋(9月~11月)が旬の果物

秋に旬を迎える果物は、味が濃く、奥深い味わいが魅力です。梨、柿、ぶどう、シャインマスカットなどが代表的です。秋の味覚は、滋味深い果物が豊富に実るのが特徴。洋梨、ざくろ、柿、ぶどうなどが旬を迎えます。ぶどうは一年を通して見かけますが、旬の時期には巨峰やピオーネ、ナガノパープルといった高級品種が楽しめます。

 

みずみずしく甘い梨は、7月~10月にかけて様々な品種が旬を迎えます。日本梨の代表格である「幸水」は、暑さが残る7月頃から出回り始め、「豊水」は、涼しくなる9月頃に旬を迎えます。梨は品種によって栽培方法が異なるため、時期ごとに異なる風味を堪能できます。7月に旬を迎える「幸水」を皮切りに、9月には「豊水」、そして見た目も美しく上品な味わいの「二十世紀梨」が旬を迎えます。10月には、大玉の「新高」や「南水」「秋月」「愛宕」などが旬を迎えます。食感や甘さもそれぞれ違うので、食べ比べてみるのもおすすめです。

 

秋の味覚として親しまれている柿は、9月~12月にかけて旬を迎えます。ビタミンCや食物繊維が豊富で、栄養価が高い果物としても知られています。品種によって食感や甘みが大きく異なるため、食べ比べをしてお好みの柿を見つけるのも楽しいでしょう。渋みが気になる方は、甘柿を試してみてはいかがでしょうか。柿は栄養満点なフルーツで、「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほどです。特にビタミンCの含有量はフルーツの中でもトップクラス。柿の学名は「ディオスピロス・カキ」といい、「神様の食べ物」という意味があります。9月頃から店頭に並び始めますが、生産量が最も多い「富有柿」は11月頃に旬を迎えます。

 

シャインマスカット

芳醇な甘さと気品ある風味が素晴らしいシャインマスカットは、通常8月~10月にかけて最盛期を迎えます。主な産地は山梨県、長野県、岡山県、山形県であり、この4県で国内生産量の7割以上を占めています。皮ごと食べられる手軽さに加え、冷やしてデザートにしたり、フルーツサンドの具材にしたりと、多様な楽しみ方ができるのも魅力です。比較的高級な価格帯であるため、日頃お世話になっている方への秋の贈り物としても選ばれています。日本で一般的にマスカットとして知られているのは「マスカット・オブ・アレキサンドリア」という品種ですが、日本の気候や土壌が栽培に適していなかったため、国内での普及は限定的でした。そこで、「日本ならではのマスカットを!」という想いから長い年月をかけて開発されたのがシャインマスカットです。33年の歳月を費やした渾身の作であり、その美味しさから2006年の品種登録以降、全国的に高い人気を誇っています。

 

ぶどう

ぶどうは古代ヨーロッパの時代から栽培の歴史がありますが、当時は主にワインの原料として利用されていました。現在では世界中で食されており、日本国内でも多種多様な品種が栽培されています。お中元などの贈り物としても人気が高く、夏の味覚として親しまれています。

 

プルーン

西洋すももとして知られるプルーンは、9月~10月頃が旬の果物です。一般的には乾燥プルーンが広く知られていますが、長野県や北海道などでは生食用のプルーンも栽培されています。果肉はジューシーで、甘みと酸味のバランスがとれた味わいが特徴です。

 

極早生みかん

極早生みかんは、緑色から黄色がかった果皮と、さわやかな酸味が特徴のみかんです。残暑が残る10月頃に旬を迎えるため、水分補給にも最適です。緑色の外観から「未熟なみかん」と誤解されることもありますが、極早生みかんとして栽培される特定の品種を早期に収穫したものです。代表的な品種としては、豊福や肥のさやかなどがあります。

 

西洋梨

芳醇な香りと上品な甘さ、そして美しい曲線が魅力の西洋梨。その代表格として知られるのがラ・フランスですが、西洋梨の種類は多岐に渡り、バートレットやル レクチェなども人気です。みずみずしい和梨とは異なり、濃厚な甘さととろけるような舌触りが特徴です。

 

早生みかん

11月上旬~12月にかけて旬を迎える早生みかん。暖房の効いた部屋で味わうみかんとして親しまれているのは、多くの場合この早生みかんです。内側の薄皮が柔らかく、甘味と酸味の調和がとれた味わいが楽しめます。宮川や奥津といった品種がよく知られています。

 

冬(12月~2月)が旬の果物

冬は、柑橘類を中心に、甘さと酸味のバランスが絶妙な果物が豊富に実る季節です。みかん、ポンカン、いちご、ゆずなどが代表的です。特に、ゆず、金柑、伊予柑といった柑橘類は、12月から2月にかけて旬を迎え、果汁たっぷりで濃厚な甘みが特徴。そのまま食べるのはもちろん、お菓子作りにも最適です。

 

みかん

みかんは、極早生みかんから始まり、早生みかん、中生みかん、晩生みかんへと移り変わるにつれて、酸味が穏やかになり、甘みが増していきます。特に12月頃に旬を迎える中生みかんは、甘味が際立ちながらも程よい酸味が残る、まろやかな味わいが魅力です。

 

ぽんかん

冬の味覚として親しまれるぽんかんは、1月~2月にかけて旬を迎えます。柑橘類の中でも酸味が穏やかで食べやすく、お子様からご年配の方まで幅広い世代に愛されています。原産はインドで、デコポンの親品種としても知られています。外皮はやや硬めですが手で簡単に剥け、独特の芳香と濃厚な甘みが特徴です。収穫は12月頃までに行われますが、収穫後1ヶ月ほど貯蔵することで酸味が抜け、甘みが増すため、お正月の時期に旬を迎える柑橘として人気があります。

 

紅まどんな

愛媛県が誇るオリジナル品種、紅まどんなは、11月~1月という短い期間に旬を迎えます。1月下旬頃には店頭で見かけることが少なくなる、希少な柑橘です。その魅力は、まるでゼリーのようにとろける食感と、あふれるジューシーな果汁。一度食べたら忘れられない、至福の味わいです。見た目の美しさもさることながら、ボリューム感のある外観は高級感を演出し、柑橘好きなら一度は味わってみたい憧れのみかんです。名前の由来は、夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場するヒロイン「マドンナ」から取られています。

 

ユズ

芳醇な香りとさわやかな酸味が特徴のユズは、10月~12月頃が旬です。柚子味噌や柚子胡椒といった調味料として重宝される一方で、冬至の柚子湯など、食用以外にも様々な用途で活用されています。夏には、まだ青い実である「青ゆず」が収穫され、薬味や香り付けとして使われることもあります。このように、ユズは季節によって異なる楽しみ方ができる、ユニークな果物です。料理やお菓子に爽やかな香りを添えたり、お風呂に入れてリラックス効果を楽しんだりと、その用途は多岐にわたります。ユズの果肉は酸味が強いため、生食にはあまり向きません。そのため、柚子ジャムや柚子酒など、加工して楽しむのが一般的です。

 

だいだい

だいだいは、「代々」と音が通じることから、縁起の良い果物としてお正月の飾りや鏡餅によく用いられます。ユズと同様に香り高い柑橘であり、果肉を生で食べるには適していませんが、ほのかな苦みと爽やかな香りが特徴です。果汁を絞って料理に使うと、風味豊かな仕上がりになります。

 

晩生みかん

みかんシーズンの締めくくりを飾る『晩生(おくて)みかん』は、12月下旬~3月頃にかけて市場に出回ります。その特徴は、比較的大玉であること。また、早生みかんに比べると皮が厚めで硬いため、長期保存に適しているのが魅力です。収穫後に一定期間貯蔵することで、酸味が和らぎ、まろやかな味わいに変化していく過程も楽しめます。

 

たんかん

南国の恵みを感じさせる柑橘、『タンカン』。特に鹿児島県や沖縄県で栽培されたものが有名です。『ポンカン』と『ネーブルオレンジ』が自然交配して生まれたタンゴールの一種と考えられており、その特徴は、酸味が少なく、豊かな甘みとジューシーさ。一度食べたら忘れられない味わいです。

 

金柑(きんかん)

皮ごと丸ごと食べられる金柑は、栄養満点。実は、一般的な柑橘類とは異なり、金柑類という独自のグループに分類される果物です。宮崎県が全国の生産量の約7割を占めており、「たまたまエクセレント」といったブランド名でも知られています。その美味しさは、年々注目を集めています。

 

伊予柑(いよかん)

愛媛県の特産品として知られる伊予柑(いよかん)は、1月~2月頃が旬。全国に流通している伊予柑のうち、約9割が愛媛県産というから驚きです。柑橘ならではの甘酸っぱさと豊富な果汁、そしてプリプリとした大粒の果肉が、食べ応えのある満足感を与えてくれます。

 

文旦(ぶんたん)

土佐文旦(高知県産)やパール柑(熊本県産)など、文旦は近年ますます注目を集めています。直径10cmほどにもなる大きな柑橘で、厚い外皮が特徴。少し剥きにくい点はありますが、その分、爽やかな酸味と上品な甘さの果肉が楽しめます。

 

ネーブルオレンジ

一年を通して輸入物が出回っているネーブルオレンジですが、国産の旬は2月~3月頃。バレンシアオレンジよりも味が濃く、贅沢な風味を楽しめます。果皮はオレンジピールに加工するなど、余すところなく堪能できます。

 

干し柿

高級品の中には1粒3,000円もするものがある、高級和菓子の代表格とも言える干し柿。砂糖不使用でありながら、天然の甘さが魅力のドライフルーツです。とろけるような食感と凝縮された甘みが特徴で、一度食べたら忘れられない味わいです。乾燥させることで柿本来の栄養価も高まっており、食後のデザートにもおすすめです。

 

旬のフルーツを使ったスイーツ

旬のフルーツは、そのまま味わうのはもちろんのこと、スイーツにアレンジしても格別です。ケーキ、タルト、ゼリー、ジャムなど、旬のフルーツを使った多彩なスイーツを楽しみましょう。みずみずしく、旨味が凝縮された旬のフルーツを堪能できるスイーツには、ケーキやタルト、ドライフルーツ、フルーツ大福、フルーツ飴、アイスクリーム、シャーベット、パフェ、フルーツゼリーなどがあります。旬の時期には、その時期ならではの濃厚な風味や芳醇な香りを満喫できるスイーツが豊富に登場するので、ぜひお近くの和菓子店や洋菓子店、カフェなどを訪れてみてください。ご自宅で楽しみたい場合は、オンラインショップも要チェック。オンライン限定の商品や期間限定の商品など、全国各地の絶品スイーツを自宅にいながら手軽に購入できます。

 

まとめ

本記事では、四季折々の旬の果物と、その魅力、そして美味しい食べ方についてご紹介しました。旬の果物は、その時期ならではの最高の美味しさ、豊富な栄養、そして手頃な価格で私たちの食卓を彩ります。さらに、季節の移り変わりを感じさせてくれる存在でもあります。この記事を参考に、旬の果物を積極的に取り入れ、豊かな食生活を楽しんでいただけたら幸いです。

 

質問1:どうすれば旬の果物を見分けられますか?

回答1:旬の果物を見分けるには、以下の点を意識してみましょう。 * スーパーや青果店で、その時期に特に推奨されている果物をチェックする * 産地表示を確認し、その時期に旬を迎える地域の果物を選ぶ * 果物の色合い、形、そして香りを吟味し、新鮮で美味しそうなものを選ぶ

 

質問2:旬の果物をより長く保存するためのコツはありますか?

回答2:果物の種類によって最適な保存方法は異なりますが、一般的には以下の点に注意すると鮮度を保てます。 * 冷蔵保存する際は、乾燥を防ぐためにビニール袋や密閉容器に入れる 。エチレンガスを放出する果物(りんご、バナナなど)は、他の果物とは別に保管する 。カットした果物は、なるべく早く食べきるようにする

 

質問3:旬の果物を使った、おすすめのレシピはありますか?

回答3:旬の果物を使ったレシピは数多く存在しますが、特におすすめなのは以下のレシピです。 
いちご:自家製いちごジャム、いちごのタルト
もも:上品なもものコンポート、爽やかなももスムージー
梨:とろける梨のコンポート、シャキシャキ梨サラダ
みかん:プルプルみかんゼリー、手作りみかんジャム
フルーツ果物