シフォンケーキは、ふわっと軽くて、しゅわしゅわ・もちもちとした独特の口あたりが魅力のお菓子です。難しそうに見えても、ポイントを押さえれば家庭でもきれいに膨らみ、しっとり仕上がります。この記事では、直径17cmのシフォン型1台分の基本レシピを、下準備から焼き上げ、型外しまで順番にまとめました。失敗しやすいところの理由と対策も一緒に整理しているので、初めてでも再現しやすい内容になっています。

レシピの概要
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分量:直径17cmのシフォン型 1台分
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目安時間:準備〜焼成〜冷却までで約120分(冷ます時間を含む)
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特徴:生クリームなしでも食べやすい軽さ、シンプルな材料で作れる基本形
栄養成分の目安(1切れ相当のイメージ)は、使用材料やカット数で変わるため参考程度に考えてください。
材料(直径17cmシフォン型1台分)
卵黄生地
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卵黄 60g(Mサイズ約3個分)
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グラニュー糖 20g
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サラダ油 30g
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水 40g
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薄力粉 70g
メレンゲ
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卵白 120g(Mサイズ約4個分)
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グラニュー糖 50g
材料は分量がブレると膨らみや食感に直結します。キッチンスケールで計量するのがおすすめです。
成功率を上げる下準備
オーブンを予熱する
焼き始めの温度が低いと膨らみが鈍くなりやすいので、170℃でしっかり予熱しておきます。
卵黄と卵白をきれいに分ける
卵白に卵黄が混ざるとメレンゲが立ちにくくなります。器具やボウルも油分ゼロの状態にしておきます。
卵白を冷やしておく
冷えた卵白はキメが細かいメレンゲになりやすいので、泡立て直前まで冷蔵庫へ。
薄力粉はふるう
粉のダマを防ぎ、生地に空気が入りやすくなります。ふるうのは焼き上がりの軽さに効きます。
作り方
1. 卵黄生地を作る
卵黄と砂糖をなじませる
ボウルに卵黄とグラニュー糖20gを入れ、泡立て器で混ぜます。白っぽく、とろっとするまでしっかり混ぜて砂糖を溶かします。
油を加えて乳化させる
サラダ油30gを加え、分離しないようによく混ぜます。生地が均一になってから次へ進みます。
水を2回に分けて加える
水40gを半量ずつ加え、その都度よく混ぜます。水分を一気に入れると分離しやすいので、分けるのが安定します。
薄力粉を加えて混ぜる
ふるった薄力粉70gを入れ、粉っぽさが消えるまで混ぜます。混ぜすぎは避けつつ、ダマが残らない状態を目指します。
2. メレンゲを作る
卵白をほぐす
冷えた卵白をボウルに入れ、ハンドミキサー低速で全体をほぐします。ふわっと白くなり始めるまででOKです。
砂糖を数回に分けて加える
グラニュー糖50gを数回に分けて加え、その都度しっかり泡立てます。砂糖は泡を安定させる役割があります。
仕上がりの目安を見極める
ツヤが出て、ミキサーを持ち上げると先が少しだけ垂れる状態が目安です。硬すぎると生地となじみにくく、ゆるすぎると膨らみが弱くなります。
3. 卵黄生地とメレンゲを合わせる
最初にメレンゲの一部で生地を軽くする
卵黄生地にメレンゲの約1/4を入れ、泡立て器でしっかり混ぜます。ここは多少泡がつぶれても大丈夫です。
残りをゴムベラでさっくり合わせる
残りのメレンゲを加え、ゴムベラで底から持ち上げるように混ぜます。白い筋がほぼ消えたら止めます。混ぜすぎは膨らみ低下の原因になります。
焼成と冷却
4. 型に入れて空気を整える
生地を低い位置から静かに型へ流し入れます。竹串でゆっくり円を描くように動かして大きな気泡を抜き、表面をならします。
5. 焼く
170℃で30〜40分が目安です。竹串を刺して生地がついてこなければ焼き上がり。途中で何度も扉を開けるとしぼみやすいので控えめにします。
ガスオーブンは火力が強めのことがあるため、160℃から試して焼き色を見ながら調整すると安心です。焦げそうなら途中でアルミホイルをふんわりかぶせます。
6. 逆さにして冷ます
焼き上がったらすぐに型ごと逆さにして冷まします。これで自重によるしぼみを防げます。完全に冷めるまで触らず待ちます。
型外しのコツと仕上げ
完全に冷めたら、パレットナイフ(または細いナイフ)を側面、中心筒、底の順に沿わせて一周させます。生地を引きちぎるように剥がさず、型に沿って少しずつ進めるのがきれいに外すポイントです。
仕上げは粉砂糖だけでも十分きれいです。好みで生クリームやフルーツを添えても楽しめます。

よくある失敗と対策
膨らまない
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メレンゲがゆるい、または立てすぎて分離気味
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混ぜすぎで泡が消えている
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予熱不足、焼成温度が低い
メレンゲの状態を目安通りに合わせ、合わせた後は必要以上に混ぜないのが最優先です。
焼き上がりが縮む・しぼむ
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焼きが足りず内部が安定していない
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焼き上がり後に逆さ冷却していない
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扉の開閉が多く温度が落ちた
焼き色だけでなく、竹串チェックと逆さ冷却をセットで行うと安定します。
生地が分離する
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油や水を一気に入れた
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卵黄生地の混ぜが足りず乳化していない
油はしっかり混ぜて乳化させ、水は分けて加えると分離しにくくなります。
材料の代用について
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牛乳を使うレシピの場合、豆乳で同量置き換えは可能(風味は変化)
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サラダ油は米油や太白ごま油など香りが穏やかな油が向きます
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砂糖はてんさい糖やきび砂糖でも作れます(色と風味が少し変わります)
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薄力粉をホットケーキミックスに置き換えると、食感や風味は別物になりやすいです(ふんわり感やキメが変化)
基本を安定させたい場合は、まずは材料そのままで一度成功させるのがおすすめです。
まとめ
シフォンケーキの出来を左右するのは、メレンゲの状態と、合わせるときの混ぜ方、そして焼いた後の逆さ冷却です。ここを丁寧に押さえれば、家庭でも軽くてしっとりした仕上がりになります。まずは基本の配合で一度焼いて、オーブンの癖や焼き時間をつかむところから始めてみてください。
Q1. シフォンケーキがうまく膨らみません。何が原因?
一番多いのはメレンゲの状態です。ゆるいと支えが弱く、立てすぎると生地となじまず膨らみが落ちます。ツヤがあり、先が少しだけ垂れる程度を目安にしてください。あわせる時の混ぜすぎでも泡が消えて膨らみにくくなります。
Q2. 焼き上がりがしぼんだり、縮んだりします
焼きが足りない、または冷まし方が原因になりやすいです。竹串を刺して生地がついてこないまでしっかり焼き、焼けたらすぐに型ごと逆さにして完全に冷めるまで放置します。途中でオーブンを頻繁に開けるのも、しぼみの原因になります。
Q3. 生地に大きな穴が空いたり、焼きムラが出たりします
型に流したあとに大きな気泡が残っていることが多いです。流し入れたら竹串をゆっくり回して気泡を抜き、型を軽くトントンして表面を整えます。勢いよく高い位置から流し込むと空気が入りやすいので、低い位置から静かに入れるのがおすすめです。
Q4. 生地が分離してしまいました。直せますか?
卵黄生地で油と水がなじんでいない状態です。油はしっかり混ぜて乳化させてから、水は2回くらいに分けて加えると分離しにくくなります。分離してしまったら、ボウルの底をぬるめのお湯に当てて少し温めながら混ぜると戻ることがあります(加熱しすぎないよう注意)。
Q5. 型からきれいに外せません。コツはありますか?
完全に冷めてから外すのが基本です。温かいうちは生地が柔らかく、崩れやすくなります。ナイフは生地を切るのではなく、型に沿わせて少しずつ一周させます。側面→中心筒→底の順で外し、最後に底から押し出すように出すと崩れにくいです。













