干し柿とは?その歴史と魅力
干し柿作りに最適な時期はいつ?
なぜ渋柿を使うの?甘柿との違い
干し柿の作り方:基本ステップと必要なもの
- 渋柿:お好みの量(偶数個がおすすめです)
- 紐:60~70cm(柿2個につき1本。ビニール紐でも代用可能)
- アルコール消毒液(焼酎、ラム酒などアルコール度数40度以上のもの):カビ予防用
- キッチンバサミ
- 果物ナイフ
- ピーラー
- 大きめの鍋
- スプレーボトル
- 洗濯物干しやハンガー
-
渋柿の下準備:ヘタの周囲の皮をむきやすくするために、キッチンバサミでヘタの葉を切り落とします。T字型の枝は吊るす際に使用するので、誤って切らないように注意してください。
-
皮むき:ピーラーを使って柿の皮を丁寧にむきます。下から上に向かってむくと比較的スムーズです。ヘタの周りは、果物ナイフを使うと綺麗にむけます。
-
紐で結ぶ:柿のT字型の枝に紐を結びます。紐の両端に柿を1個ずつ結びつけます。
-
熱湯消毒:大きめの鍋にお湯を沸かし、柿を5~10秒程度熱湯に浸します。この工程でカビの発生を抑制します。
-
干す:雨が当たらず、日当たりと風通しの良い場所を選んで干します。柿同士が触れ合わないように、間隔を空けて吊るしましょう。洗濯物干しやハンガーを利用すると便利です。
-
アルコール消毒:スプレーボトルに焼酎やラム酒などのアルコールを入れ、柿全体に吹き付けます。これにより、カビの発生をさらに抑えることができます。
-
乾燥:1週間ほどそのまま乾燥させます。
-
揉む:1週間経過後、柿を優しく揉みほぐします。揉むことで渋みが抜けやすくなり、乾燥も均一に進みます。その後も、3日おきに揉むとより良いでしょう。
- 完成:2~3週間ほどで完成です。表面に白い粉(柿霜)が浮き出てきたら、甘く仕上がったサインです。
干し柿作りの失敗を防ぐ!カビ対策のポイント
-
熟度の高い柿を選ぶ:甘みの強い干し柿を作るには、熟した渋柿が最適です。ヘタの付け根の色をチェックし、黄色いものを選びましょう。
-
柿の間隔を確保する:吊るす際に柿同士が触れ合わないように、十分な間隔を空けることが大切です。風通しを良くすることで、カビの発生を抑制します。
- 消毒処理を徹底する:干す前に、熱湯に短時間浸すか、アルコール濃度の高い焼酎を吹きかけると、殺菌効果が期待できます。
干し柿の種類と食べ頃:あんぽ柿と枯露柿の違い
-
あんぽ柿:干し始めてから約2週間で完成する、とろりとした食感が特徴の半生タイプの干し柿です。生の柿に近いみずみずしさが楽しめますが、保存期間は短めです。
- 枯露柿:3週間から1ヶ月ほど乾燥させたもので、表面に白い粉が吹いて甘みが凝縮されます。長期保存に適していますが、果肉が硬くなる前に食べるのがおすすめです。
干し柿の保存方法:常温、冷蔵、冷凍の使い分け
-
常温保存:紙袋やキッチンペーパーで包んで、風通しの良い冷暗所(1~15℃程度で直射日光の当たらない場所)で保存します。保存期間は2~3日程度です。
-
冷蔵保存:新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。他の食品の臭いを吸着しやすいため、しっかりと密閉することが重要です。保存期間は約2ヶ月です。
- 冷凍保存:密閉できる保存袋に入れて冷凍庫で保存します。長期保存が可能ですが、解凍すると食感が変わることがあります。