もう迷わない!メロンの切り方と保存方法:プロが教える完全ガイド
メロンを最高に美味しく味わうための切り方と保存方法を徹底解説します。基本の切り方はもちろん、おもてなしにも使えるおしゃれなカットも写真付きで紹介。さらに、鮮度を保つプロ直伝の保存テクニックや、余った時の保存方法も伝授します。この記事を読めば、メロンを無駄なく、そして美味しく楽しむことができ、あなたのメロンライフがより豊かになること間違いなしです。

メロンのベストな食べ頃を見極めるコツ

メロンを最高に美味しく味わうためには、食べ頃を見極めることが何よりも大切です。メロンは収穫後も追熟が進み、甘みと香りが増していきます。しかし、熟しすぎると味が落ちてしまうことも。適切なタイミングで食べるために、家庭でできる簡単な見分け方を2つご紹介します。

つるの様子をチェック

メロンの熟度を知る上で重要なポイントは、「つる」の状態を観察することです。メロンが熟してくると、つるが徐々に乾燥してきます。特に、つるの根元はまだ緑色なのに、先端部分が枯れてきている状態が理想的です。これは、メロンが追熟を経て、甘みと香りが十分に引き出されたサイン。つる全体の色の変化や乾燥具合をよく見て、食べ頃を判断しましょう。これは、メロンからの「そろそろ食べて」というサインなのです。

お尻のやわらかさを確認

もう一つの簡単なチェック方法は、メロンのお尻(底の部分)をそっと触ってみることです。メロンのお尻を指で軽く押して、少しへこむくらいの柔らかさであれば、食べ頃と判断できます。これは、果肉が十分に熟して、水分をたっぷり含んでいる証拠。ただし、強く押しすぎると傷んでしまう原因になるので、優しく触れるようにしましょう。つるの状態とお尻の柔らかさ、この2つのポイントを参考にすれば、メロンの美味しさを最大限に楽しむことができます。食べ頃のサインを見逃さずに、最高の状態でお召し上がりください。

メロンの熟度別保存方法と長持ちさせるコツ

メロンは、状態によって最適な保存方法が大きく変わります。まだ硬い未熟なメロンは追熟させて甘みを引き出す保存、食べ頃の完熟メロンは鮮度を維持する保存、そして一度に食べきれない場合は長期保存を考慮する必要があります。それぞれの状態に合った保存方法を実践することで、メロンの美味しさを最大限に活かし、より長く堪能できます。適切な保存は、メロンの風味や食感を最適な状態に保つだけでなく、傷むのを防ぎ、最後まで美味しくいただくために重要なポイントです。

追熟が必要なメロンの保存方法:冷蔵庫は避け、常温で保管

購入したばかりでまだ十分に熟していないメロンは、甘みや香りが弱いため、美味しく食べるためには追熟が不可欠です。追熟とは、収穫後の果物が熟成を進め、糖度が増加し、果肉が柔らかくなり、独特の香りが生まれる現象のことです。追熟期間中は、メロンを必ず「常温」で保存してください。冷蔵庫に入れてしまうと、低温によって熟成がストップし、メロン本来の甘さや香りが十分に引き出されません。追熟に最適な温度は20~25℃程度とされており、特に夏場は室温が上がりすぎないように、直射日光を避け、エアコンの風が直接当たらない涼しい場所を選ぶことが大切です。保存方法としては、キッチンペーパーや清潔な布を敷いた上にメロンを置くと、底の湿気を防ぎ、良好な状態で追熟が進みます。メロンがネットに入っている場合は、そのまま保存しても良いでしょう。また、箱入りのメロンも、箱の中は湿気がこもりやすいため、取り出して保存することをおすすめします。風通しの良い状態で保存することで、腐敗やカビの発生を防ぎ、より安全に追熟を進めることができます。追熟は、「メロンの食べ頃を見極めるポイント」で説明したサインが現れるまで続けてください。

完熟メロンの保存方法:野菜室で冷蔵し、早めに食べきる

つるが枯れていたり、つるの周辺の香りが強くなっていたり、お尻の部分が柔らかくなっていたりと、食べ頃を迎えたメロンは、過熟になるのを防ぐため、「冷蔵庫」で保存します。特に野菜室は、メロンの保存に適した温度と湿度を保っており、品質の劣化を遅らせる効果があります。完熟メロンを丸ごと保存する場合は、キッチンペーパーでメロン全体を包み、ポリ袋に入れて口をしっかり閉じてください。こうすることで、メロンから放出されるエチレンガスが他の野菜や果物に影響を与え、傷みを早めてしまうのを防ぐことができます。エチレンガスは果物の熟成を促進する作用があるため、メロンを密閉することで、他の食品への影響を最小限に抑え、冷蔵庫全体の鮮度を保てます。冷蔵保存の目安は2~3日です。この期間内に食べきるのが、完熟メロンの風味と食感を最大限に味わうためのコツです。丸ごと保存するスペースがない場合や、カットされたメロンの場合は、種を取り除き、切り口にラップを密着させて、同様にポリ袋に入れて保存しましょう。こうすることで、切り口からの乾燥や劣化を防ぎ、冷蔵庫内を衛生的に保てます。適切な冷蔵保存により、完熟メロンのジューシーな甘みと香りを、より長く新鮮な状態で楽しむことができます。

冷蔵保存後の完熟メロン、より美味しく食べるには

冷蔵庫で冷やした完熟メロンは、食べる前に少し工夫することで、より美味しく、風味豊かに味わうことができます。食べる30分~1時間前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻すのがおすすめです。冷えすぎたメロンは、舌の感覚が鈍くなり、メロン本来の繊細な甘さや香りを十分に感じ取れないことがあります。適度に室温に戻すことで、果肉が柔らかくなり、糖度が際立ち、香りが一層引き立ちます。まるで採れたてのような、まろやかで深みのある味わいを楽しめます。特に、贈答品などで手に入れた高級なメロンは、このひと手間でその価値を最大限に引き出すことができます。キンキンに冷えたメロンも美味しいですが、ぜひ一度、食べる前に少し室温に戻してから味わってみてください。このちょっとした工夫で、メロンの新たな魅力を発見し、より満足度の高いフルーツ体験が得られるでしょう。

メロンの冷凍保存術:冷蔵で食べきれない時の長期保存

熟したメロンを数日以内に消費できない、あるいは旬の時期にたくさん手に入れた場合、冷凍保存は非常に有効な長期保存手段です。メロンは適切な方法で冷凍することで、およそ1ヶ月から2ヶ月、少なくとも3週間は保存できます。これにより、旬が終わった後でも、その風味を様々な形で堪能できます。冷凍保存は、メロンの美味しさを閉じ込め、生とは異なる食感や楽しみ方をもたらします。冷凍によって果肉の食感は変化しますが、シャーベットのように楽しんだり、スムージーやジェラートの材料として利用するなど、新たなメロンの魅力を発見できます。ここでは、二つの主要な冷凍方法とその活用法をご紹介します。

冷凍方法①:シャーベットとしてダイレクトに味わう

メロンを冷凍する最も簡単な方法は、シャーベットとしてそのまま食べられるように保存することです。最初に、メロンの皮を丁寧に剥き、食べやすい一口大のサイコロ状、またはスライス状にカットします。カットしたメロンの果肉を、密閉できる保存袋(フリーザーバッグなど)に重ならないように並べ、袋の中の空気をしっかり抜いてから冷凍庫に入れます。こうすることで、霜が付きにくくなり、メロン本来の風味を損なわずに冷凍できます。食べる時は、冷凍庫から取り出したメロンを袋から出さずに、室温で約10分ほど置いてください。完全に解凍するのではなく、果肉がまだ凍っている半解凍の状態が、シャーベットのような冷たさとメロンの甘さを同時に味わえる理想的な状態です。完全に解凍してしまうと、水分が出て食感や風味が落ちる可能性があるため、半解凍で食べるのがおすすめです。そのままデザートとして楽しむのはもちろん、アイスクリームに添えたり、炭酸水やサイダーを使ったフルーツポンチに加えても、新しいメロンの美味しさを発見できます。特に暑い夏にぴったりのデザートになるでしょう。

冷凍方法②:潰してジェラートやスムージーの材料に

メロンをピューレ状にして冷凍保存する方法は、お菓子作りやドリンクのベースとして幅広く活用できる便利な手段です。まず、皮を剥き、一口大にカットしたメロンの果肉を、ブレンダーやミキサーで滑らかなピューレ状になるまで混ぜます。メロンピューレを密閉できる保存袋に入れ、空気を抜き、平らにして冷凍庫で保存します。平らに冷凍することで、冷凍・解凍時間を短縮できる上、使いたい分だけ割って取り出せるので便利です。使用する際は、冷凍庫から取り出して約10分ほど室温に置き、半解凍の状態にします。半解凍のピューレに、生クリームを少量加えて混ぜ合わせれば、本格的な自家製ジェラートのような、濃厚なシャーベットが手軽に楽しめます。牛乳を加えて混ぜれば、ミルキーなメロンジュースになります。冷たい状態だと甘さを感じにくいため、砂糖や蜂蜜を少量加えることで、より好みの甘さに調整できます。この方法は、メロンを大量に消費したい時や、手作りデザートやドリンクのバリエーションを増やしたい場合に最適です。こちらも同様に、常温での放置は品質劣化に繋がるため、注意が必要です。

メロンの美味しい基本の切り方と盛り付け方

メロンを美味しく、見た目も美しく楽しむには、基本的な切り方を覚えることが大切です。メロンの切り方は様々ですが、まずは基本をマスターすることで、果肉の甘さを均等に味わえ、後のアレンジもしやすくなります。ここでは、メロンを最大限に美味しく食べるための基本的なカット方法と、食卓を華やかにする盛り付けアレンジについて詳しく説明します。

基本の切り方ステップ:メロンのポテンシャルを最大限に引き出すカット

メロンの基本的な切り方をマスターすれば、誰もが簡単に見た目も美しいメロンをカットでき、その美味しさをより深く堪能できます。メロン特有の構造や甘さの分布を理解してカットすることで、甘みと香りの絶妙なバランスを楽しむことができるようになります。これからご紹介する手順に従って、メロンの美味しさを限界まで引き出すための、丁寧なカットを実践してみましょう。

ステップ1:ヘタを落とし、縦半分にカット

まず、メロンを動かないようにまな板の上に置きます。メロンは丸みを帯びていて転がりやすいので、しっかりと手で固定して、安全に作業を進めてください。次に、ヘタの部分を包丁で水平に切り取ります。こうすることで、メロンがぐらつかずに安定します。ヘタを切り取ったら、メロンを立てて、中心に包丁を入れ、縦方向に半分に切ります。この「縦半分に切る」という切り方は、メロンの甘さの分布を考慮すると、非常に合理的な方法です。メロンの甘さは、通常、底の部分に近づくほど高くなる傾向があります。そのため、横半分に切るよりも縦半分に切る方が、甘みの強い部分とそうでない部分が、一切れごとに均等に分かれるため、味の偏りが少なくなります。結果として、どの部分を食べても、メロン本来の甘さと香りを均一に堪能できます。この縦切りは、メロンの美味しさを最大限に引き出すための、重要なテクニックと言えるでしょう。

ステップ2:スプーンで種とワタを丁寧に除去

縦に半分にカットしたメロンの中心部には、種と、その周囲に網目状に広がっているワタが詰まっています。これらを綺麗に取り除くために、清潔なスプーンを用意します。スプーンの丸みを活用し、ボウルのカーブに沿わせるようにして、種とワタを優しくすくい取っていきます。この種を包んでいるワタの部分は、見た目にはあまり美味しそうには見えないかもしれませんが、実はメロンの果汁がたっぷり含まれており、非常に甘く、美味しく食べられる部分です。このワタごと種を丁寧に取り除いた後、そのままゴミ箱に捨ててしまうのは、実にもったいないことです。目の細かいザルなどで丁寧に濾すことによって、100%天然のメロンジュースとして、贅沢に楽しむことができます。メロンを余すことなく味わい尽くすための、知る人ぞ知る美味しい活用法として、ぜひ一度試してみてください。

ステップ3:4分割にし、皮を美しく取り除く

種とワタを綺麗に取り除いたメロンの片方を、さらに縦方向に2等分にカットし、合計4つのピースにします。こうすることで、皮と果肉が分離しやすくなり、次の作業がスムーズに進められます。まな板にメロンを置いた状態で、皮と果肉の間に慎重に包丁を入れ、メロンの曲線に沿って、皮から果肉を切り離していきます。この時、果肉を削りすぎたり、逆に皮を厚く残しすぎたりしないように、包丁を入れる位置に注意することが重要です。特に、メロンの皮に近い部分は、まだ十分に甘みを含んでいる場合があるので、できる限り無駄なく果肉を切り取るように心がけましょう。包丁を安定させ、焦らず丁寧に作業を進めることで、見た目も美しく、食べやすい状態の果肉を得ることができます。この工程を丁寧に行うことで、見た目にも美しく、皮の残りなどが気にならない、完璧なカットが完成します。

ステップ4:食べやすいサイズにカット

メロンを皮から丁寧に切り離したら、いよいよ食べやすい大きさにカットしましょう。一般的な方法としては、まずメロンの果肉を4分割し、それぞれの細長い部分をさらに縦方向に切って、一口サイズやフォークで刺しやすい大きさに調整します。例えば、4等分にしたものをそれぞれ2~3分割すれば、手軽に食べられるサイズになります。お弁当に入れたり、フルーツポンチに使う場合は、さらに小さく四角くカットするのもおすすめです。この段階で、メロンをどのように提供したいか、盛り付けや食べるシーンを思い描きながら、最適な大きさに調整してください。こうすることで、メロンを食べる人がより美味しく味わえ、デザートや軽食として気軽に楽しめます。美しくカットされたメロンは、見た目も食欲をそそることでしょう。

簡単!メロンのおすすめカット方法4選:普段使いから特別な日まで

基本のメロンカットをマスターしたら、次はさらに美味しく、そして見た目も楽しめるカットに挑戦してみましょう。ここでは、普段使いからおもてなしまで、様々なシーンで活躍するメロンのカット方法を4つご紹介します。見た目の美しさはもちろん、食べやすさも考慮したカットばかりなので、メロンがより特別な存在になるはずです。ぜひお好みのカットを見つけて、メロンをさらに楽しんでください。

おしゃれなボート型!6分割カット

ボート型は、メロンをそのまま器として使うため、見た目がとても華やかで洗練された印象になります。まず、メロンを縦半分にカットし、ステップ2で説明したように種とワタをきれいに取り除きます。次に、それぞれの半身を縦に3等分にカットすれば、合計6つのボート型メロンが完成です。このカットの最大の魅力は、メロンの皮を器として活用できる点です。皮付きなので持ちやすく、そのままかぶりついても良いですし、上品に食べたい場合は、皮と果肉の間に包丁を入れて果肉を切り離し、スライスしてから元の皮に戻せば、まるで舟盛りのようになります。パーティーや特別な日のデザートとして提供すれば、メロンの芳醇な香りとジューシーさをより一層引き立ててくれるでしょう。

定番の8等分カット

最もポピュラーで、ご家庭でよく用いられるのが8等分カットです。基本のカットと同様に、メロンを縦半分にカットし、種とワタを取り除いた後、それぞれの半身を縦に4等分にカットすると、合計8つの扇形ピースができます。このカットは、シンプルながらもメロンの美味しさを気軽に楽しめるため、普段のデザートや子供のおやつにぴったりです。さらに食べやすくしたい場合は、8等分にした後、果肉と皮の間に包丁を入れて分離させ、果肉を縦に細かくカットします(人数や好みのサイズに合わせて調整)。皮を剥いて提供することで、よりスマートに食べることができ、他のフルーツとの盛り合わせにも適しています。

お弁当に最適!手軽に食べられる一口カット

お弁当、フルーツポンチ、ヨーグルトの彩りとして、メロンを気軽に楽しむには、一口サイズが便利です。まずは、基本のカット方法に従い、メロンの皮と種を丁寧に除去し、果肉だけにします。次に、果肉を約1.5cm角に切りそろえます。大きさを揃えることで、見た目が美しくなり、他の食材との相性も良くなります。お弁当に入れる際は、水分が出て味が落ちるのを防ぐため、カット後にキッチンペーパーで軽く水気を拭き取ることが大切です。イチゴ、ブドウ、キウイなど、他のフルーツと組み合わせれば、見た目も華やかなフルーツサラダになります。一口サイズのメロンは、小さなお子様でも食べやすく、おやつやデザートにぴったりです。冷蔵庫での保存もしやすく、無駄なく使い切れるのも魅力です。

甘さを引き立てる!水平カットとバランス重視の縦長カット

メロンの美味しさを最大限に引き出すには、切り方を変えてみるのも一つの方法です。一般的に、メロンは下部の方が糖度が高く、甘みが強いとされています。そのため、特に甘い部分を味わいたい時や、最初に濃厚な甘さを感じたい時には、メロンを水平方向にカットするのがおすすめです。こうすることで、下部の甘い果肉をダイレクトに味わうことができ、メロン本来の甘みを堪能できます。一方、メロン全体の甘さを均一に楽しみたい場合は、基本の切り方で紹介したように、メロンを縦方向にカットするのが最適です。縦に切ることで、甘みの強い下部と、ややさっぱりとした上部の果肉が、バランス良く分配されます。どの部分を食べても均一な甘さが感じられ、メロン全体の風味を堪能できます。メロンの特性を理解し、その日の気分や好みに合わせて切り方を変えることで、より深くメロンを味わうことができるでしょう。色々な切り方を試して、自分にとって最高のメロンの楽しみ方を見つけてみてください。

メロンのキュートな切り方3選:特別な日やもてなしに

メロンは、そのままでも十分美味しいですが、少し工夫を加えることで、見た目も美しく、まるで芸術品のようなデザートに生まれ変わります。特別な日の食卓やパーティーで、ゲストを驚かせたい時にぴったりの、とっておきの「可愛い切り方」を3つご紹介します。これらの切り方は、食卓を華やかに彩り、会話のきっかけとなり、メロンの魅力を最大限に引き出すのに役立ちます。ぜひ、これらのアイデアを参考にして、記憶に残るようなメロンの楽しみ方を演出してみてください。

コロンと可愛いメロンボールとスティック

メロンを丸くくり抜く方法は、見た目が愛らしく、特にパーティーやデザートビュッフェで喜ばれます。まず、メロンを縦半分にカットし、基本の切り方ステップ2で説明したように、種とワタを丁寧に取り除きます。次に、メロンボーラー(または、アイスクリームディッシャーでも代用可能)を使って、果肉を一つずつ丁寧に丸くくり抜きます。丸い計量スプーンでも代用できますが、強度のある金属製のものを選ぶと作業がスムーズです。くり抜いた後のメロンの皮は、果肉を1cm程度残して中身をくり抜き、器として活用します。残った皮のフチを、包丁で交互に斜めに切り込みを入れれば、ギザギザの飾り切りが施され、さらに可愛らしいメロンボウルになります。メロンボウルの中に、くり抜いたメロンを盛り付ければ、華やかなデザートの完成です。また、丸くくり抜いたメロンを、ピックや竹串などの短い棒に刺せば、お子様も喜ぶ「メロン棒」として、手軽に楽しめます。見た目も可愛く、食べやすいのが魅力です。

4等分カットで果肉をアレンジ

ホームパーティーや特別な日の食卓を華やかに彩るなら、4等分にカットしたメロンの果肉を少しずらして盛り付けるのがおすすめです。メロンを縦半分にカットし、種とワタを丁寧に除去したら、それぞれの半身をさらに半分に切って4等分にします。この際、皮は残しておきましょう。皮付きの状態でカットしたメロンの果肉を、皮から切り離し、元の皮の上に少し間隔を空けて並べます。このちょっとした工夫で、平面的なカットよりも立体感が出て、洗練された印象を与えることができます。もちろん、そのまま食べても美味しいですが、この一手間を加えるだけで、食卓がより魅力的に、そしてゲストの目を引くこと間違いありません。特に、緑とオレンジのコントラストが鮮やかな品種であれば、その美しさが際立ちます。手軽にできるのに見栄えが良く、食べやすさも考慮された、おもてなしにぴったりの盛り付け方です。

プロの技!フルーツカッティング&カービング

メロンを単なるデザートから、芸術的な作品へと昇華させるのが、フルーツカッティングやフルーツカービングの技術です。これらの技術を用いることで、メロンを美しく魅力的なオブジェに変身させることができます。フルーツカッティングでは、メロンの果肉や皮を使い、優雅な白鳥、華やかな王冠、可愛らしい動物、またはフルーツを盛り付けるためのバスケットなど、様々なモチーフを表現できます。繊細なカービングナイフを使い、熟練した技術と集中力が必要ですが、その完成度の高さは見る人を魅了します。フルーツカービングは、誕生日パーティーや結婚式の二次会、特別な記念日、ホームパーティーなど、特別なイベントでのサプライズや、大切な人への贈り物としても最適です。美しく装飾されたメロンは、食卓の中心として、その場をより一層華やかに演出し、忘れられない思い出を創り出すでしょう。専門的な道具と技術が必要となりますが、完成した時の達成感と、周囲の人々の驚きと喜びは格別です。

まとめ

メロンは、その芳醇な香りと甘くジューシーな果肉で多くの人々を魅了する、まさに「果物の女王」と呼ぶにふさわしい存在です。本記事では、メロンを最高の状態で味わうための様々な情報を詳しく解説しました。
まず、メロンの食べ頃は、ツルの状態と底の部分の柔らかさを見極めることで判断できます。ツルの先端が枯れていて、お尻の部分を軽く押すと少し柔らかく感じる状態が目安です。この見極めが、メロンを美味しく保存するための第一歩となります。保存方法については、まだ熟していないメロンは常温で追熟させ、完熟したメロンは冷蔵庫の野菜室で保管し、早めに食べることが推奨されます。メロンから発生するエチレンガス対策としてポリ袋に入れたり、食べる30分前に冷蔵庫から出して室温に戻すことで、香りと甘みが引き立つといったテクニックも紹介しました。
また、一度に食べきれない場合は、冷凍保存することで約1ヶ月程度の長期保存が可能になり、シャーベットやスムージーなど、様々なアレンジを楽しむことができます。切り方に関しては、糖度を均一にする縦切りや、甘みの強い底部を味わう横切りなどの基本的な切り方から、おしゃれなボート型、お弁当に最適な一口サイズ、メロンボウルなど、見た目にも美しい切り方を紹介しました。さらに、フルーツカッティングやカービングといった高度な技術は、特別な日の食卓を華やかに彩ります。これらの情報を活用することで、メロンの美味しさを最大限に引き出し、日々の食卓や特別なイベントをより豊かなものにできるでしょう。ぜひ、メロンの豊かな風味と香りを様々な形で堪能してください。

美味しいメロン、どうやって見分ける?

メロンが一番美味しい時を見極めるポイントは主に二点です。まず、メロンのつるの状態をチェック。根元はまだ緑色でも、先端がしおれていたら、それは熟したサインです。次に、メロンのお尻の部分をそっと押さえてみてください。軽くへこむ程度の柔らかさなら、食べ頃を迎えている証拠です。この二つを確認して、最高の状態のメロンを味わいましょう。

まだ熟れていないメロン、冷蔵庫に入れてもいい?

まだ熟していないメロンを冷蔵庫に入れるのはおすすめできません。メロンは収穫後も熟成が進み、甘さや香りが増していきます。しかし、冷蔵庫の低い温度では熟成がストップしてしまうのです。未熟なメロンは、直射日光やエアコンの風が当たらない、20~25℃くらいの涼しい場所で保管し、熟すのを待ちましょう。箱に入っている場合は、箱から出して風通しの良い場所に置くと良いでしょう。

完璧に熟したメロン、冷蔵庫でどれくらい保存できる?

完熟したメロンは、冷蔵庫の野菜室で2~3日を目安に食べきるのがおすすめです。保存する際は、キッチンペーパーで包み、さらにポリ袋に入れて口をしっかり閉じると、メロンから出るエチレンガスが他の食品に影響を与えるのを防ぎ、鮮度を保てます。カットしたメロンは種を取り除き、切り口をラップでぴったり覆って冷蔵庫へ。こちらも早めに食べきるようにしましょう。

メロンを冷凍保存する利点は?

メロンを冷凍する一番のメリットは、食べきれない時に長期間保存できること。約1ヶ月~2ヶ月(最低でも3週間)保存可能です。また、冷凍することでシャーベットのような食感になり、暑い季節にぴったりの冷たいデザートとして楽しめます。さらに、ピューレ状にして冷凍すれば、スムージーやジェラート、お菓子作りなど、様々な用途に使え、メロンの新たな魅力を発見できます。

メロンは縦切りと横切り、どちらが良いのでしょうか?

メロンの切り方を選ぶ際は、甘さの感じ方を考慮することが大切です。一般的に、メロンは下部に行くほど甘味が強くなる性質があります。そのため、全体を通して均一な甘さを求めるのであれば、縦半分にカットする方法がおすすめです。縦に切ることで、甘い部分とそうでない部分がバランス良く配分され、どこを食べても同じような甘さを堪能できます。反対に、特に甘い部分を堪能したい場合は、横半分に切ることで、下部の濃厚な甘さをダイレクトに味わうことができます。

メロンの種やワタも食べられますか?

はい、メロンの種とワタも有効活用できます。捨ててしまいがちな種とワタの部分には、実はメロンの美味しい果汁がたっぷり含まれています。スプーンで丁寧に種とワタを取り出し、それをザルや濾し器で濾すことで、贅沢なメロンジュースを作ることができます。メロンの風味を余すことなく味わえる、おすすめの活用方法です。


メロンの切り方保存