チョレギとは?焼肉屋定番サラダの由来と基本&アレンジレシピを紹介
焼肉屋さんの定番サラダ「チョレギサラダ」。シャキシャキとした食感と、ごま油の香ばしい風味が食欲をそそりますよね。でも、意外なことに、チョレギサラダは日本生まれのメニューなんです!この記事では、焼肉屋さんの定番サラダ「チョレギサラダ」の語源や、日本でどのようにして愛されるようになったのか、そのルーツを探ります。基本のレシピに加え、レタスやアボカドを使ったアレンジレシピもご紹介。ご家庭でも手軽に作れるチョレギサラダの魅力をたっぷりお届けします。

チョレギとは:浅漬けキムチからヒントを得たサラダ

チョレギは、韓国語で「浅漬けキムチ」を意味する言葉がルーツです。もともとは、浅漬けキムチを指す「コッチョリ」という言葉が、韓国の慶尚道地方の方言で「チェレギ」や「チョレギ」に変化したと言われています。コッチョリは、白菜などの葉野菜を塩漬けにしたり、調味料で和えたりして作る、韓国の家庭料理です。発酵させないため、一般的なキムチとは異なり、サラダ感覚で手軽に食べられます。浅漬けならではの、さっぱりとした味わいが特徴です。日本では、「チョレギ」よりも「チョレギサラダ」として広く知られています。ごま油ベースのドレッシングで和えた野菜に韓国海苔をトッピングしたチョレギサラダは、焼肉店などで人気のメニューです。

チョレギサラダの発祥:日本で独自に進化した味

チョレギサラダは、韓国から伝わった料理ではなく、日本で生まれた独自のサラダです。エバラ食品工業は2001年にドレッシング『チョレギサラダ』を発売し、焼肉屋さんのサラダという新しいコンセプトの商品を紹介しました。現在は販売を終了しています。ドレッシングの容器に「チョレギ=ちぎった野菜」と記載されていたことから、生野菜にこのドレッシングをかけたものが「チョレギサラダ」として広まったと考えられています。ごま油ベースのドレッシングと韓国海苔の組み合わせが、韓国料理のイメージとマッチし、多くの人に受け入れられました。しかし、韓国には「チョレギサラダ」という名前のサラダは存在せず、日本独自の進化を遂げた料理と言えるでしょう。現在では、日本の焼肉店やアジア料理店で定番メニューとして定着し、家庭でも手軽に作れるサラダとして親しまれています。

チョレギサラダの基本レシピ

チョレギサラダをおいしく作るためのポイントは、「野菜を手でちぎる」「風味豊かなごま油を使う」「韓国海苔をトッピングする」の3点です。これらのポイントを押さえれば、ご家庭でも本格的なチョレギサラダを作ることができます。基本の材料は、サニーレタスやレタスなどの葉物野菜、きゅうり、ネギなどです。ドレッシングは、ごま油、醤油、ニンニク、砂糖、酢などを混ぜて作ります。韓国海苔は、手で細かくちぎってサラダに散らすことで、香ばしさと食感をプラスできます。これらの材料を混ぜ合わせるだけで、シンプルながらも奥深い味わいのチョレギサラダが完成します。お好みで、白ごまやラー油などを加えて、風味や辛さを調整するのもおすすめです。以下に、基本的なチョレギサラダのレシピをご紹介します。

基本のチョレギサラダの作り方


必要なもの:
  • サニーレタス  1/2個
  • キュウリ  1/2本
  • 長ネギ  1/4本
  • 焼き海苔  適宜
  • ごま油  大さじ2
  • しょうゆ  大さじ1
  • 砂糖  小さじ1
  • お酢  小さじ1
  • おろしニンニク  小さじ1/2
  • 白いりごま  適宜

手順:
1. サニーレタスを手で一口サイズに、キュウリを薄切り、長ネギを斜め薄切りにします。
2. 焼き海苔を細かくちぎります。
3. ボウルにごま油、しょうゆ、砂糖、お酢、おろしニンニクを混ぜて、特製ドレッシングを作ります。
4. サニーレタス、キュウリ、長ネギをボウルに入れ、ドレッシングとよく混ぜ合わせます。
5. お皿に盛り付け、ちぎった焼き海苔と白いりごまをふりかけて、できあがり。

チョレギサラダ、アレンジ次第で楽しみ方は無限大

基本のチョレギサラダに少し手を加えるだけで、毎回違う味を楽しめます。使う野菜を変えたり、お肉や魚介をプラスしたり、ドレッシングの風味を工夫したりと、自分だけのオリジナルチョレギサラダを見つけましょう。例えば、普通のレタスやアボカド、ミニトマトなどを加えてカラフルにしたり、鶏むね肉や豚バラ肉、牛肉などを加えてボリューム満点にしたりするのもおすすめです。さらに、豆腐や熟したアボカドを加えてまろやかな口当たりにしたり、わかめなどの海藻を加えてミネラルや食物繊維をプラスしたりすることもできます。ドレッシングは、レモン果汁やお酢を多めにして酸味をアップさせたり、ラー油やコチュジャンを加えてピリ辛にしたりするのもいいでしょう。ここでは、いくつかのアレンジレシピをご紹介します。

レタスとアボカドを使ったチョレギサラダ


材料:
  • 普通のレタス  1/4個
  • アボカド  1/2個
  • 焼き海苔  適量
  • ごま油  大さじ2
  • しょうゆ  大さじ1
  • お酢  小さじ1/2
  • 砂糖  小さじ1/2
  • おろしニンニク  小さじ1/2
  • 白ごま  適量

作り方:
1. レタスは手で食べやすい大きさにちぎり、アボカドは1.5cm角にカットします。
2. 焼き海苔を細かくちぎっておきます。
3. ボウルにごま油、しょうゆ、お酢、砂糖、おろしニンニクを混ぜ合わせ、ドレッシングを作ります。
4. レタス、アボカドをボウルに入れ、ドレッシングで和えます。
5. 器に盛りつけ、ちぎった焼き海苔と白ごまを散らして完成です。

鶏むね肉でチョレギサラダ


材料:
  • 蒸し鶏  1/2個
  • サニーレタス  1/4個
  • キュウリ  1/4本
  • 焼き海苔  適宜
  • ごま油  大さじ2
  • しょうゆ  大さじ1
  • おろしニンニク  小さじ1/2
  • 白いりごま  適宜

作り方:
1. 蒸し鶏を食べやすい大きさにほぐし、サニーレタスを手で一口サイズにちぎり、キュウリを薄切りにします。
2. 焼き海苔を細かくちぎっておきます。
3. ボウルにごま油、しょうゆ、おろしニンニクを混ぜて、ドレッシングを作ります。
4. 蒸し鶏、サニーレタス、キュウリをボウルに入れ、ドレッシングとよく混ぜ合わせます。
5. 盛り付け、ちぎった焼き海苔と白いりごまをふりかけたら完成です。

水菜とチーズで作るチョレギ風サラダ


材料:
  • 水菜  1/2株
  • お好みのチーズ  適宜
  • 焼き海苔  適宜
  • ごま油  大さじ2
  • しょうゆ  大さじ1
  • 砂糖  小さじ2
  • お酢  小さじ2
  • おろしにんにく  小さじ1/2
  • 白いりごま  適量

作り方:
1. 水菜は3~4cmの長さにカット。チーズは食べやすいように細かく切る。
2. 焼き海苔は手で細かく砕いておく。
3. ボウルに、ごま油、しょうゆ、砂糖、お酢、おろしにんにくを入れ、よく混ぜて特製ドレッシングを作る。
4. 水菜とチーズをボウルに入れ、③のドレッシングで丁寧に和える。
5. サラダをお皿に盛り付け、砕いた焼き海苔と白いりごまを上から振りかければ完成。

チョレギサラダの自家製ドレッシング:格別な風味を追求

チョレギサラダの味を決める重要な要素は、何と言ってもドレッシングです。市販品も手軽で良いですが、手作りすることで、素材の風味を生かした、自分だけのオリジナルな味わいを生み出すことができます。基本的なドレッシングは、ごま油、しょうゆ、にんにく、砂糖、お酢などをブレンドして作りますが、それぞれの材料の量を微調整することで、甘さ、酸味、辛さなどを自由に調整できます。さらに、ラー油やコチュジャン、豆板醤などを少量加えることで、ピリ辛風味にアレンジするのもおすすめです。以下に、いくつかのドレッシングのレシピ例をご紹介します。

基本の自家製チョレギドレッシング

材料:ごま油 大さじ2、しょうゆ 大さじ1、砂糖 小さじ2、お酢 小さじ2、おろしにんにく 小さじ1/2、白いりごま 適量
作り方:すべての材料をボウルに入れ、泡だて器などでよく混ぜ合わせれば完成。

ピリ辛風味のチョレギドレッシング

材料:ごま油 大さじ2、しょうゆ 大さじ1、砂糖 小さじ2、お酢 小さじ2、おろしにんにく 小さじ1/2、ラー油 小さじ1/2、白いりごま 適量
作り方:すべての材料をボウルに入れて混ぜ合わせるだけ。ラー油の量はお好みで調整してください。

簡単チョレギドレッシング

材料:ごま油 大さじ2、醤油 大さじ1、レモン果汁 大さじ1/2、砂糖 大さじ1/2、おろしニンニク 小さじ1/2、炒りごま 適量
作り方:全ての材料をボウルに入れ、よく混ぜ合わせれば完成です。

チョレギサラダ:バーベキューに最適

チョレギサラダは、バーベキューとの相性が非常に良い一品です。こってりとしたお肉の味わいをさっぱりとさせてくれるだけでなく、ごま油の香ばしさと韓国海苔の塩気が、お肉本来の美味しさを引き立てます。バーベキューと一緒に味わうことで、より一層美味しくなります。また、チョレギサラダは、ビビンバやチヂミといった韓国料理全般と相性が良く、食卓を華やかに彩ります。多くの焼肉店で定番メニューとなっており、家庭でも簡単に作れるため、幅広い世代に愛されています。バーベキューの付け合わせとしてはもちろんのこと、日々の食卓に取り入れて、ヘルシーな食生活を送りましょう。

プロが教える、より美味しくなる秘訣

チョレギサラダをさらに美味しくするためのプロの秘訣をいくつかご紹介いたします。まず、野菜は新鮮なものを選び、盛り付ける直前にカットすることで、みずみずしい食感を保つことが可能です。また、ドレッシングは、材料を混ぜ合わせた後、冷蔵庫で20~30分ほど冷やすことで、味が馴染み、より一層美味しく仕上がります。韓国海苔は、湿気を吸いやすいので、食べる直前に袋を開封し、手で細かくちぎってからサラダに加えるのがおすすめです。白ごまは、軽くフライパンで煎ることで、香ばしい香りが引き立ち、風味が増します。これらのポイントを押さえることで、お店で食べるような本格的なチョレギサラダをご家庭で再現できます。

まとめ

チョレギサラダは、日本で生まれたものの、今や韓国料理の定番サラダとして親しまれています。その名前は、浅漬けキムチを意味する韓国語がルーツであり、ごま油をベースとした特製ドレッシングと韓国海苔の組み合わせが特徴です。基本的なレシピに加えて、様々なアレンジが楽しめるのも魅力で、使う野菜の種類を変えてみたり、鶏肉やシーフードを加えてみたり、ドレッシングに工夫を凝らしたりすることで、オリジナルのチョレギサラダを作ることができます。バーベキューとの相性は言わずもがな、食卓を豊かに彩ります。この記事を参考に、ぜひご家庭で手軽にチョレギサラダを作って、その美味しさを堪能してみてください。


質問1

チョレギサラダは韓国料理の一種ですか?

いいえ、チョレギサラダは本場韓国の料理ではありません。実は日本で生まれた、独自の進化を遂げたサラダなんです。大手食品メーカーであるエバラ食品が、焼肉店向けに「チョレギサラダ」と名付けたドレッシングを販売したことがきっかけとなり、日本全国に広まりました。

質問2

「チョレギ」という言葉の由来は何ですか?

「チョレギ」とは、韓国語で「即席キムチ」のような、浅漬けのキムチを指す言葉です。元々は「コッチョリ」という言葉があり、それが韓国の一部の地域の方言で「チェレギ」や「チョレギ」と変化し、特に「チョレギ」という呼び方が一般的になりました。

質問3

チョレギサラダに使われる主な材料を教えてください。

チョレギサラダに欠かせない基本的な材料は、サニーレタスや普通のレタスといった葉野菜、シャキシャキとしたきゅうり、風味豊かなネギ、そして香ばしい韓国海苔です。ドレッシングは、ごま油をベースに、醤油、食欲をそそるニンニク、砂糖、お酢などをブレンドして作られます。


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