特別な日のデザートやゲストへのおもてなしにぴったりな「ドームケーキ」。見た目が華やかなので難しそうに感じますが、実は市販のスポンジとボウルがあれば、驚くほど手軽に作れます。この記事では、ドームケーキ作りの失敗しやすいポイント(崩れる・水っぽい・クリームがゆるい・断面が映えない)を事前に回避しながら、失敗しない手順ときれいに仕上げるコツを工程ごとに丁寧に解説します。お子様と一緒に作りたい方にもおすすめです。
ドームケーキ(ボウルケーキ)とは?
ドームケーキは、半球(ドーム)型に仕上げるデコレーションケーキです。ケーキ型がなくても、ボウルを型代わりにして作れるのが特徴。中にはスポンジ・クリーム・フルーツを層にして詰めるので、切った瞬間の断面が華やかで「豪華に見える」のが強みです。

手軽なのに豪華に見える理由
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ボウルで形が決まる:成形の難易度が一気に下がります。
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断面が主役:表面のデコが控えめでも、切った瞬間に映えます。
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フルーツで色が出る:赤・黄・緑などを入れるだけで完成度が上がります。
まず押さえる成功の条件
ドームケーキで失敗が出やすいのは、だいたい次の3つです。ここを最初に押さえると成功率が上がります。
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フルーツの水分をしっかり取る(水っぽさ・崩れ防止)
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クリームは“8分立て”で止める(固すぎてもゆるすぎてもNG)
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中身を隙間なく詰める(空洞があると型崩れしやすい)
材料と道具(15〜16cmボウル1個分の目安)
材料
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市販スポンジ(18cm程度のホールスポンジ)……約1/2台
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生クリーム(乳脂肪分35〜40%)……200ml
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砂糖……20g(好みで調整)
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いちご……10粒
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キウイ……1個
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オレンジ(またはみかん)……1個
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ブルーベリー……60g(飾り用に少し残す)
※フルーツは「色が3色以上」あると断面が映えます。
道具
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深さのあるボウル(直径15〜16cm目安)
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ラップ
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パン切りナイフ(なければ長めの包丁)
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泡立て器 or ハンドミキサー
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ゴムベラ(あるときれい)
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キッチンペーパー(重要)
下準備(失敗を防ぐための必須工程)
1) スポンジの準備
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スポンジを約1cm厚にスライス(2枚にするイメージ)
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1枚はボウルの曲面に沿うように外側を切って調整
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切れ端は捨てずに中に詰める用にします
ポイント:ケーキをカットする際にナイフを温めて(熱湯→拭く)から切ると、断面が崩れにくいです。
2) フルーツの水切り(超重要)
カットしたフルーツは、キッチンペーパーで表面の水分を丁寧に拭くだけで仕上がりが変わります。特に水分が出やすいのは、キウイ・柑橘・缶詰フルーツです。
おすすめ手順
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皿にキッチンペーパーを敷く
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フルーツを並べる
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上からも軽く押さえる(強く潰さない)
3) 生クリームは8分立て
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ボウルを冷やしてから、生クリーム+砂糖を泡立て
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目安は角が立つ手前(持ち上げるとツノが立ち、先端がゆっくりお辞儀をするくらいの硬さ)。ボウルを傾けても流れ落ちない程度が目安です。
注意:泡立てすぎるとボソボソになり、詰めたときに密着しにくくなります。
4) ボウルにラップを敷く
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ボウルにラップをぴったり密着させる
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端は少し外へ出しておく(型外しが楽になります)
作り方(工程を分けて丁寧に)
ステップ1:フルーツをボウルに貼る
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ボウルに薄くクリームを塗り、フルーツを並べます(フルーツが滑り落ちるのを防ぎます)
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断面を想像して、色が偏らないように配置
きれいに見せるコツ
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いちごは“花びら”っぽく並べると映えます
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隙間は小さめのフルーツで埋めると、クリームが見えにくいです
ステップ2:クリーム→スポンジ→具材を詰める
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フルーツの上にクリームを塗る(フルーツが動かない程度に)
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スポンジを敷く(軽く押さえて密着)
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クリーム、フルーツ、スポンジの切れ端を層にして詰める
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最後はクリームで隙間を埋め、表面をならす
ポイント:空洞ができやすいのは“側面のカーブ部分”。スプーンでやさしく押し込むと安定します。
ステップ3:スポンジで“ふた”をして密閉
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仕上げにスポンジをかぶせて底(お皿側)を作ります
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上からラップでぴったり覆い、軽く押さえて密着
ステップ4:冷蔵庫でしっかり冷やす
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最低3時間(できれば半日〜一晩)冷蔵庫で冷やすと形が安定し、カットもきれいになります。生ものを使用しているため、作った当日中、または翌日までには食べきってください。
型外しと仕上げ(ここで崩れやすい)
型外しの手順
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ボウルの上に皿をのせる
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両手でしっかり押さえて、一気に反転
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ボウルをそっと外す
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ラップをゆっくり剥がす(急ぐと表面が崩れます)
仕上げの簡単デコ案
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ブルーベリー+ミント
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粉砂糖を軽くふる
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ホイップを少しだけ絞る(上部だけでも十分華やか)
よくある失敗と対策(トラブルシューティング)
クリームがゆるくて崩れる
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フルーツの水分が原因になりやすいです
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クリームは8分立て、可能ならボウルも冷やして作業
断面がきれいに出ない
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フルーツが薄すぎる/色が少ない/隙間が多いことが原因
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3色以上、貼るフルーツは“存在感のある厚み”を意識
空洞ができる
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詰め方が甘いと中央や側面に空洞ができます
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途中でスプーンの背でやさしく押さえて密度を上げると改善します
アレンジアイデア(手軽に雰囲気が変わる)
生地を変える
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カステラ:しっとり&和寄り
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ロールケーキ:層が作りやすい
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パウンド:ずっしり濃厚系
クリームを変える
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カスタード+生クリーム(ディプロマット風):王道で強い
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クリームチーズ+生クリーム:さっぱり濃厚
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チョコクリーム:イベント感が出やすい
食感を足す
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砕いたクッキー、ナッツ、グラノーラを“薄く”入れる※入れすぎると切りにくくなるので注意。

まとめ
ボウルケーキは、市販スポンジと身近な道具だけで、見た目も華やかなドーム型ケーキを作れる手軽さが魅力です。成功のポイントは、スポンジの厚みをそろえること、フルーツの水分を丁寧に除くこと、生クリームを適切な固さに泡立てること、そして中身を隙間なく詰めて十分に冷やすことにあります。これらを意識すれば、初心者でも断面が美しく、型崩れしにくい仕上がりになります。基本を押さえたうえで、フルーツやクリームを変えればアレンジも自在です。ぜひ今回のポイントを参考に、ご家庭でボウルケーキ作りに挑戦し、特別な日のデザートを楽しんでみてください。
Q. 市販スポンジがない場合は何で代用できますか?
カステラ、ロールケーキ、パウンドケーキなどで代用できます。しっとり系の生地ほど馴染みやすいです。ロールケーキは層が作りやすい反面、クリーム量が多い場合があるので、詰めるクリームは少し控えめにするとバランスが取りやすいです。
Q. フルーツは生以外でもいいですか?
缶詰や冷凍フルーツでも作れます。ただし最大のポイントは水分です。缶詰はシロップをしっかり切り、冷凍は解凍後にキッチンペーパーで水気を取ってから使うと失敗しにくいです。
Q. 冷やす時間が取れないときはどうしたらいい?
最低2〜3時間は冷蔵庫で冷やしたいところです。どうしても急ぐなら、冷凍庫で20〜30分ほど“表面だけ”を締めてから冷蔵に移すと型外ししやすくなります。ただし凍らせすぎると食感が落ちやすいので、様子を見ながら短時間で調整してください。
Q. 子どもと作るなら、どこを任せるのが安全ですか?
おすすめは「フルーツを並べる」「クリームをスプーンで入れる」「飾り付け」です。ナイフ作業(スポンジのスライス)と反転(型外し)は大人が担当すると安心です。













