巨大柑橘の世界:種類、選び方、食べ方、保存方法を徹底解説!
ずっしりとした重みと、柑橘の概念を覆すほどの大きさが魅力の「巨大柑橘」。晩白柚、文旦、河内晩柑など、種類豊富な巨大柑橘は、それぞれに異なる風味や特徴を持ち、一口食べれば新たな発見があります。この記事では、そんな巨大柑橘の選び方、手軽に楽しめる剥き方や食べ方、そして鮮度を保つための保存方法までを徹底解説。巨大柑橘の魅力を余すことなくお届けします。

大きなみかん・柑橘の種類とサイズを紹介!おいしい選び方や剥き方なども知ろう

手にずっしりとくる重みと、その存在感あふれる見た目が魅力の「大きなみかん」。実は様々な種類があり、それぞれに異なる風味や特徴があります。この記事では、そんな大きなみかん・柑橘の種類や特徴に加え、おいしいみかんの見分け方、手軽に楽しめる剥き方、そして鮮度を保つための保存方法まで、詳しく解説していきます。

1.大きなみかん・柑橘とは

大きなみかんとは、普段私たちがよく口にする温州みかんと比較して、一段とサイズが大きく、厚い皮を持つ柑橘類の総称です。特定の品種を指すのではなく、晩白柚(ばんぺいゆ)や文旦(ぶんたん)、八朔(はっさく)など、様々な種類が含まれます。一般的な温州みかんのサイズは、2S(直径4.5~5.0cm)~3L(直径8.0~8.8cm)程度で、片手で持てるものがほとんどです。しかし、大きなみかんはその大きさが際立ち、両手で抱えるほどのものも珍しくありません。ところで、世界一大きな柑橘とはどのようなものなのでしょうか?反対に、世界最小の柑橘についてもご紹介します。

世界最大の柑橘は?(※ギネス世界記録は「世界で最も重いザボン類」)

世界最大の柑橘としてギネス世界記録に認定されているのは、晩白柚(ばんぺいゆ)です。熊本県八代市で栽培された晩白柚が、「世界で最も重いザボン類」としてその名を刻んでいます。2021年にギネス記録に認定された晩白柚の重さは、なんと5386g。ギネス世界記録には重さで登録されていますが、そのサイズも驚くべきものです。通常の晩白柚の約2倍もの大きさで、人の顔をはるかに凌駕します。

世界最小の柑橘は?

世界最小の柑橘とされているのは、鹿児島県特産の桜島小みかん(さくらじまこみかん)です。その重さはわずか40~50g、直径は約4cmと非常に小さなミカンです。小さいながらも、濃厚な甘みと芳醇な香りが特徴です。そのまま食べるのはもちろんのこと、地元では皮を天日で乾燥させて細かく刻み、うどんやそばの薬味として利用する人も多いそうです。

2. 大きな柑橘類:種類とサイズ

大きな柑橘類は、そのユニークな風味と食感で多くの人々を魅了します。ここでは、代表的な品種をピックアップし、それぞれの特徴やサイズについて詳しく解説します。これらの情報を参考に、お好みの柑橘類を見つけて、その豊かな味わいをご堪能ください。

晩白柚(ばんぺいゆ)

晩白柚は、その名の通り、晩秋から冬にかけて収穫される大きな柑橘です。特徴は、何と言ってもその大きさ。中には、まるでラグビーボールのような巨大なものもあります。上品な香りと、甘みと酸味の絶妙なバランスが特徴で、さっぱりとした味わいが楽しめます。果肉は少し硬めで、独特の食感があります。また、厚い皮は砂糖漬けやピールにも利用できます。旬は12月から4月頃。重さは2kg程度が一般的ですが、4kgを超えるものも珍しくありません。

土佐文旦(とさぶんたん)

土佐文旦は高知県を代表する柑橘で、文旦の中でも特に人気があります。グレープフルーツに似た爽やかな香りと、苦味が少なく、すっきりとした甘さと酸味が特徴。ジューシーでプリプリとした果肉は、酸味が苦手な方にもおすすめです。サイズは直径10cm程度、重さ500g程度が目安で、旬は12月~4月頃です。

八朔(はっさく)

八朔は、広島県で生まれた柑橘類で、独特の風味と食感で親しまれています。他の柑橘類と比べてやや大きめで、皮は少し厚めです。果肉はプリプリ、サクサクとした歯ごたえがあり、甘酸っぱさとほのかな苦味が特徴です。爽やかな香りが食欲をそそります。ずっしりと重みのあるものを選ぶと、より美味しく味わえます。旬の時期は1月から4月頃で、一般的なサイズは直径8~10cm、重さ300~400gです。

伊予柑(いよかん)

伊予柑は、ジューシーな果肉と豊かな甘みが魅力の柑橘です。温州みかんとは異なり、八朔のような甘酸っぱさも兼ね備えており、柑橘類の中でも比較的大きなサイズをしています。果皮は厚めですが、手で剥きやすいのが特徴で、剥いた瞬間に爽やかな香りが広がります。旬は1月から3月頃で、一般的な大きさは直径8~9cm、重さは220~280g程度です。

3.美味しい巨大柑橘の選び方

美味しい巨大柑橘を選ぶには、いくつかのポイントがあります。これらの点に注意して、より新鮮で風味豊かな柑橘を見つけましょう。

まず、重さを確かめましょう。手に取った際に、見た目以上に重く感じるものは、果汁をたっぷりと含んでいる証拠です。同じサイズであれば、軽いものよりも重いものを選ぶのがおすすめです。

次に、果皮の状態をよく観察しましょう。色が濃く、鮮やかで、ハリとツヤがあるものが理想的です。傷や変色がないか、表面にシミやシワがないかなども確認しましょう。果皮が薄すぎるものや、厚すぎるものは避けた方が良いかもしれません。

また、へたも重要なポイントです。へたの切り口が新しく、緑色で新鮮なものがおすすめです。へたが乾燥していたり、黒ずんでいたりする場合は、収穫から時間が経過している可能性があります。

最後に、香りも参考にしましょう。新鮮で美味しい柑橘類は、香りが強い傾向があります。手に持って軽く香りを嗅ぎ、爽やかで芳醇な香りがするものを選びましょう。

4.大きなみかん(柑橘類)の切り方・剥き方

果皮が厚い大きめの柑橘類は、温州みかんのように簡単に手で剥けない場合があります。ここでは、これらの柑橘を手軽に、そして美味しく味わうための代表的なカット方法・剥き方をご紹介します。

晩白柚や文旦など、特に皮の厚い柑橘の場合

晩白柚や文旦のように特に果皮が厚い柑橘は、以下の手順で剥くと、スムーズに果肉を取り出すことができます。

①果実の上部(ヘタ側)と下部を、果肉が見える程度に水平にナイフで切り落とします。

②切り口から、縦方向に数カ所(4~8等分程度)ナイフで切れ込みを入れます。この際、果肉を深く傷つけないように、果皮の厚さに注意して切れ込みを入れることが大切です。

③切れ込みに指を入れて、バナナの皮を剥くように、一枚ずつ丁寧に果皮を剥がしていきます。果皮が厚いため、少し力が必要な場合もありますが、切れ込みが入っていることで比較的容易に剥がすことができます。

④房ごとに薄皮を取り除き、果肉を取り出します。晩白柚や文旦の果肉は、一粒一粒がしっかりとしているため、薄皮を剥く際に果汁が飛び散りにくく、比較的簡単に剥くことができます。

八朔や伊予柑など、大きめの柑橘の場合

八朔や伊予柑などの柑橘類も、手で皮をむくことは不可能ではありませんが、温州みかんに比べて皮が厚く、ある程度の力が必要です。そのため、包丁やナイフを使うことをおすすめします。手順は晩白柚や文旦とほぼ同じです。

①果実の上部(ヘタが付いている部分)と下部を、果肉が見える程度に水平に切り落とします。

②切り落とした断面から、縦方向に数カ所(4~6分割程度が目安)包丁で皮の厚さだけに切り込みを入れます。

③切り込みに指を入れて、皮を剥いていきます。この切り込みがあることで、比較的軽い力で皮をスムーズに剥がすことができます。

④房ごとに薄皮を剥きます。この時、房の内側を実も少し切るようにカットすると、より薄皮が剥きやすくなり、美味しく食べられます。

5. 大きな柑橘類の保存方法

大きめの柑橘類を美味しく、そしてより長く味わうためには、適切な保存方法を把握しておくことが大切です。ここでは、柑橘類の美味しさをできるだけ長く保つための3つの保存方法をご紹介します。

基本は冷暗所での常温保管

未開封の大きな柑橘類は、原則として冷暗所での常温保管が最適です。直射日光を避け、風通しの良い、涼しい場所を選んでください。購入時のポリ袋に入れたままにしておくと、通気性が悪くなり、湿気がこもって傷みやすくなるため、必ず袋から出してから保管しましょう。保管する際は、新聞紙やキッチンペーパーなどを敷いた上に、ヘタを下向きにして置くと良いでしょう。こうすることで乾燥を防ぎ、果汁が偏るのを抑えて、より長持ちさせることができます。この方法での保存期間の目安は、およそ1~2週間です。

冷蔵庫での保管

より長期間の保存を希望する場合や、気温が高い時期には、冷蔵庫での保管がおすすめです。冷蔵庫の野菜室は、温度と湿度が柑橘類の保存に適した状態に保たれています。ただし、冷蔵庫の中は乾燥しやすい環境のため、柑橘類が乾燥して風味を損なわないように注意が必要です。保管する際は、一つずつ新聞紙やキッチンペーパーで丁寧に包み、さらにポリ袋や保存用袋に入れて密閉し、野菜室に保管してください。この方法であれば、2~4週間程度は鮮度を維持することができます。

カットした場合の保存

大きな柑橘類をカットすると、果肉が空気に触れる部分が増え、水分が失われやすくなります。そのため、風味も劣化しやすくなりますので、なるべく早くお召し上がりいただくことをお勧めします。どうしても保存する場合は、カットした断面をラップで丁寧に覆い、できる限り空気を遮断してください。冷蔵庫で保管し、できるだけその日のうちに、遅くとも翌日中には食べきるようにしましょう。カットされた柑橘類は傷みやすいので、状態をこまめに確認し、早めに消費することが大切です。

まとめ

大きな柑橘類は、そのサイズ感に加え、種類によって異なる独特の風味と香りが楽しめます。例えば、晩白柚、土佐文旦、八朔、伊予柑など、それぞれが持つ食感の違いや甘味と酸味のバランス、果肉の色合いなど、多種多様な特徴があります。美味しい柑橘類を選ぶポイントは、ずっしりとした重み、滑らかな皮の状態、新鮮なヘタ、そして芳醇な香りです。これらの点に注意することで、より高品質なものを見分けることができるでしょう。また、厚い皮を持つこれらの柑橘類をストレスなく剥く方法や、鮮度を長く保つための適切な保存方法を知っておくことは、大きな柑橘類を最大限に堪能するために非常に重要です。この記事が、皆さんの柑橘類選びと、その豊かな味わいを楽しむための一助となれば幸いです。


大きなみかんとは具体的にどのような柑橘を指しますか?

ここで言う大きなみかんとは、特定の品種名ではなく、一般的にスーパーなどで見かける温州みかんよりもはるかに大きく、厚い皮を持つ柑橘の総称です。具体例としては、晩白柚、文旦、八朔、伊予柑などが挙げられます。中には、大人の両手で抱えるのが難しいほどの大きさになるものもあります。

大きくて美味しい柑橘類を選ぶ秘訣とは?

美味しい大きな柑橘類を選ぶには、まず手に取った時の「重量感」を確かめましょう。ずっしりとした重さは、果汁がたっぷりと詰まっている証拠です。次に、「皮の色合いが濃く、鮮やかであること」、そして「表面に傷や色の変化が見られないこと」を確認します。さらに、「ヘタの部分がみずみずしく、乾燥していないこと」や、「柑橘類特有の良い香りがすること」も、新鮮で美味しい柑橘類を見分ける上で重要な点です。

厚い皮を持つ晩白柚や文旦の上手な剥き方は?

晩白柚や文旦のように皮が厚い柑橘類は、最初に果実の上部と下部を平らに切り落とします。次に、皮の厚さだけを目安に、縦方向に数ヶ所(4~8分割程度)切り込みを入れます。その後、切り込みに指を差し込み、バナナの皮を剥くように外側の皮を取り除きます。果肉はしっかりとしているので、薄皮を丁寧に剥いて、一房ずつ味わうのがおすすめです。

大きな柑橘類を長持ちさせる保存方法は?

未開封の大きな柑橘類は、基本的に風通しが良く、直射日光の当たらない「涼しい場所での常温保存」が適しています。袋から取り出し、新聞紙などで包んでヘタを下にして置くと、1~2週間程度保存できます。さらに長期間保存したい場合は、新聞紙などで包んだ後、ポリ袋に入れて「冷蔵庫の野菜室」で2~4週間程度保存することができます。カットした柑橘類は、切り口をしっかりとラップで覆い、冷蔵庫で保存し、1~2日を目安に食べきるようにしましょう。

大きな柑橘類