秋の深まりとともに、鮮やかなオレンジ色で街を彩る柿。その甘く、とろけるような味わいは、まさに秋の味覚の代表格です。日本には、甘柿の王様「富有柿」や、独特の風味を持つ「次郎柿」など、様々な品種が存在します。この記事では、それぞれの柿の特徴や選び方、そして、その美味しさを最大限に引き出すための楽しみ方をご紹介。この秋は、柿を味わい尽くし、実りの秋を心ゆくまで堪能してみませんか?
柿の全体像:豊富な品種と分類
日本国内で栽培されている柿は、2023年現在、非常に多くの種類があり、大きく分けて甘柿、不完全甘柿、そして渋柿の3つのグループに分けられます。甘柿の代表格である次郎柿や富有柿をはじめとする甘柿は23種類、西村早生柿や筆柿といった不完全甘柿は4種類、渋柿は25種類、その他珍しい品種が3種類、海外から導入された柿が1種類存在し、全部で56品種もの柿が写真付きで紹介されています。各品種の名前や写真をクリックすると、それぞれの品種の詳細な由来、特徴、主な産地、収穫時期、一番美味しい時期に関する詳しい解説や写真を見ることができます。
農林水産省の『品種
登録データベース』や『主要農作物種子法に基づく登録品種一覧』、また国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)果樹茶業研究部門の公開資料等において、2023年時点で日本国内で栽培されている柿の品種数を『甘柿23種、不完全甘柿4種、渋柿25種、その他3種、海外導入1種、合計56品種』とする一次情報は確認できない。農林水産省やNAROの公式資料では、主要品種や代表的な品種のリストはあるが、分類ごとの具体的な品種数や合計数を明示した統計は公表されていない。(出典: 農林水産省『品種登録データベース』、NARO(農研機構)果樹茶業研究部門公開資料, URL: https://www.maff.go.jp/j/shokusan/kikaku/attach/pdf/kakushu-1.pdf, 2023-03-31)
柿の主な分類と特徴
柿は、渋みの有無によって大きく「甘柿」「不完全甘柿」「渋柿」の3種類に区別されます。この違いを生み出すのは、柿に含まれる「シブオール(タンニン)」という成分が水に溶ける性質を持つかどうかです。シブオールはポリフェノールの一種であり、水溶性の状態では渋みを感じさせますが、水に溶けなくなることで渋みを感じなくなります。
甘柿とは?
甘柿は、成熟する過程でシブオール(タンニン)が水に溶けない形に変化するため、渋みがなく、強い甘味を堪能できる柿です。収穫後に特別な加工をしなくてもそのまま食べられるのが特徴で、最も一般的に親しまれている柿の分類と言えるでしょう。
不完全甘柿とは?
不完全甘柿は、名前が示すように、甘柿と渋柿の両方の性質を併せ持つ品種です。これらの柿は、受粉して種が形成されると甘くなる傾向がありますが、種がない場合は渋みが残ることがあります。そのため、同じ品種であっても、種子の有無によって甘さが変わることがあります。
渋柿とは?
渋柿は、果実にシブオールという成分が可溶性の状態で残存する品種を指します。そのため、生のままでは強い渋味があり、そのまま食べることは難しいです。しかし、収穫後に渋抜きという処理を施すことで美味しく食べられるようになります。渋抜きには、アルコールや炭酸ガスなどが用いられ、これによってシブオールが不溶性に変化し、渋味が消えるのです。渋柿は、干し柿や様々な加工食品の原料としても広く利用されています。
日本と世界の柿品種:詳細な解説と多様な魅力
柿の世界は、品種、ブランド、種類ともに非常に豊かです。当サイトでは、特に注目すべき品種について、詳細な情報をご提供しています。2023年現在、日本国内では甘柿23種、不完全甘柿4種、渋柿25種、その他変わり種3種、そして輸入柿1種、合計56品種の柿が写真付きで紹介されています。各品種の名前や画像をクリックすると、それぞれの品種の由来、特徴、主な産地、収穫時期、旬に関する詳しい解説や写真をご覧いただけます。ここでは、代表的な柿の品種を種類別に一覧でご紹介し、それぞれの個性と魅力を深く掘り下げていきます。

完全甘柿の代表品種と特徴
完全甘柿とは、渋抜き作業なしで、成熟するにつれて自然に渋みが消え、甘く美味しく食べられる柿の種類を指します。日本の柿の中でも特に人気が高いのが「富有(ふゆう)」です。岐阜県で生まれたこの柿は、果汁が豊富で、とろけるような食感が特徴です。「富有」から派生し、より早い時期に収穫できるよう改良された「松本早生富有(まつもとわせふゆう)」も、「富有」と同様に高い糖度と滑らかな口当たりで親しまれています。静岡県周智郡が原産の「次郎(じろう)」は、四角い形とサクサクした食感が特徴で、富有柿とは異なる魅力を持つ完全甘柿です。また、静岡県で生まれた早生品種「伊豆(いず)」は、比較的早い時期から市場に出回る甘い柿として知られています。「早秋(そうしゅう)」は比較的新しい品種で、秋の訪れとともにいち早く甘さを楽しめます。「太秋(たいしゅう)」は、大きい果実と梨のようなシャキシャキとした食感、強い甘みが特徴です。鳥取県八頭郡で栽培されている「花御所(はなごしょ)」は、非常に甘みが強く、きめ細やかな果肉が特徴で、多くの人に愛されています。これらの完全甘柿は、それぞれ独自の風味、食感、収穫時期を持ち、秋から初冬にかけて食卓を彩ります。
不完全甘柿の代表品種と特徴
不完全甘柿は、種ができると周囲が甘くなり、黒い斑点(ゴマ)が現れる一方、種がないと渋みが残る可能性があるという特徴的な柿です。代表的な品種としては、「西村早生(にしむらわせ)」が挙げられます。滋賀県大津市の柿園で発見されたこの品種は、受粉して種が入ると果肉にゴマ状の褐色の斑点ができ、渋みが抜けて甘くなります。しかし、種が入らない場合は渋みが残るため、渋抜きが必要になることもあります。愛知県額田郡幸田町で栽培されてきた「筆柿(ふでがき)」も、筆のような細長い形が特徴的な不完全甘柿です。筆柿も種が入ると自然に甘くなり、そのまま食べられますが、種がない場合は渋抜きを行うことで美味しく味わえます。これらの不完全甘柿は、受粉の状態によって味が変わるため、柿それぞれの個性を楽しめる、奥深い品種と言えるでしょう。
渋柿の代表品種と加工用柿
渋柿は、そのままでは食べられませんが、渋抜きをすることで甘くなり、干し柿などの加工品として日本の食文化に深く関わっています。代表的な品種の一つが、新潟県原産の「平核無(ひらたねなし)」です。名前の通り種がほとんどなく、渋抜きをすることで上品な甘さと滑らかな舌触りを楽しめます。「平核無」から生まれた「刀根早生(とねわせ)」も、種なしで渋抜き後に甘くなる人気品種です。鳥取県を中心に栽培されている「西条(さいじょう)」は、丸みのある縦長の形状で、渋抜き後のとろけるような甘さと繊細な食感が魅力です。愛媛県周桑郡原産の「愛宕(あたご)」は、西日本で栽培される渋柿で、大きくて保存性に優れているため、長期保存や加工に適しています。福島県原産の「会津身不知(あいづみしらず)」は、非常に大きな果実が特徴で、その大きさが名前の由来となっています。赤橙色の釣鐘型の「甲州百目(こうしゅうひゃくめ)」も古くから親しまれており、干し柿や柿酢などの加工によく使われます。長野県下伊那郡高森町で栽培されている「市田柿(いちだがき)」は、日本の干し柿の代表格と言えるでしょう。小ぶりな形状と美しい飴色、凝縮された甘みが特徴で、地域の特産品として全国に流通しています。また、「四ツ溝(よつみぞ)」は、果実の表面に4本の溝がある独特の形状で、渋抜きをして生食したり、加工用として利用されます。これらの渋柿は、手間をかけることでその価値を発揮し、食生活に彩りを与えてくれます。
柿の概要:産地と旬
柿の主な産地や品種ごとの旬の時期については、別の記事で詳しく解説しています。
柿の選び方と保存方法
美味しい柿を見分けるポイントや、新鮮さを長持ちさせるための保存テクニックについては、別の記事で詳しく解説しています。
柿の栄養価と効能
秋の味覚として親しまれている柿ですが、実は優れた栄養バランスを誇る果物です。ビタミンC、カリウム、β-カロテン、タンニン、食物繊維など、健康維持に欠かせない栄養素が豊富に含まれており、日々の食生活に取り入れることで、様々な健康効果が期待できます。ここでは、柿に含まれる主要な栄養成分とその特徴、そして効果的な摂取方法をご紹介します。
柿の主な栄養成分と特徴
柿には、私たちの健康をサポートする多種多様な栄養成分が含まれています。特に注目すべきは、ビタミンC、カリウム、β-カロテン、タンニン、食物繊維の5つです。これらの栄養成分が相互に作用し、柿を「健康的な果物」として際立たせています。それぞれの成分が持つ特徴を詳しく見ていきましょう。
ビタミンCの効能と柿による摂取
ビタミンCは、水に溶けやすい性質を持つビタミンであり、人体において多岐にわたる重要な機能を担う栄養素です。特に、皮膚、骨、そして粘膜といった組織を構成するコラーゲンの生成に不可欠であり、健康な身体を維持する上で重要な役割を果たします。加えて、鉄分の吸収を促進する効果や、免疫力を高める働きも確認されています。ビタミンCのもう一つの特筆すべき点は、その優れた抗酸化力です。過剰に生成された活性酸素は、生活習慣病や老化の要因とされていますが、ビタミンCはこれらの活性酸素の増加を抑制し、疾患の予防やアンチエイジングに貢献します。人間は体内でビタミンCを生成できないため、日々の食事を通じて継続的に摂取することが不可欠です。比較的速やかに体外へ排出される性質から、こまめな摂取が推奨されます。厚生労働省が推奨する成人の1日あたりのビタミンC摂取量は約100mgですが、日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、カキ(柿)の可食部100gあたりのビタミンC含有量は70mgである。(出典: 日本食品標準成分表2020年版(八訂), URL: https://www.mext.go.jp/content/20201225-mxt_kagsei-mext_01110_011.pdf, 2020-12-25)
カリウムの働きと摂取する利点
カリウムは、人体にとって不可欠なミネラルであり、細胞の内外における水分量のバランスを保ち、浸透圧を適切に調整する上で中心的な役割を果たしています。特に重要なのは、体内に過剰に蓄積されたナトリウム(塩分)を体外へ排出しやすくする作用がある点です。この作用により、塩分の過剰摂取によって引き起こされるむくみの改善や、高血圧の予防、そして改善に効果が期待できます。カリウムは水溶性であるため、食材を茹でたり煮たりすると水に溶け出す性質がありますが、生のまま食べられる柿は、カリウムを効率的に摂取する上で理想的な食材です。日常的に柿を手軽に取り入れることで、現代人に不足しがちなカリウムを補給し、生活習慣病のリスクを軽減することに役立てることができます。
β-カロテン(ビタミンA)の効果と柿の色彩
β-カロテンは、カロテノイドという天然色素の一種であり、柿の鮮やかなオレンジ色の主な原因となっています。このβ-カロテンは、体内に摂取されると必要に応じてビタミンAへと変換される特性を持っています。ビタミンAは、皮膚の健康を維持するために欠かせない栄養素であり、肌荒れやニキビといった肌トラブルの改善に効果が期待できます。さらに、ビタミンAは粘膜を強化する働きもあり、喉や鼻などの粘膜の健康を維持することで、風邪をはじめとする感染症の予防にも貢献します。ビタミンAとしての機能に加え、β-カロテン自体が非常に強力な抗酸化作用を有していることも大きな特徴です。この抗酸化作用により、生活習慣病や老化の原因となる活性酸素の過剰な生成を抑制する効果が期待でき、健康的な身体を維持する上で重要な役割を担っています。柿を食することで、その美しい見た目だけでなく、身体の内側からも健康と美容をサポートする様々な恩恵を受けることが可能です。
タンニンの健康効果と摂取時の注意点
タンニンは、植物界に広く分布するポリフェノールの一種であり、特に柿においては渋みの原因となる成分として知られています。しかし、甘柿や渋抜き処理を施した柿にもタンニンは含有されており、その健康効果が注目されています。タンニンの最も顕著な特徴の一つは、その優れた抗酸化作用です。この作用によって、生活習慣病や老化を引き起こす原因となる活性酸素の増加を抑制する効果が期待できます。また、タンニンにはアルコールの分解を促進する作用があることも知られており、飲酒前に柿を摂取することで二日酔いの予防に役立つ可能性があります。このように優れた効能を持つタンニンですが、摂取量には注意が必要です。一般的に、1日に摂取することが推奨される柿の量は1個から2個程度とされています。一度に大量のタンニンを摂取した場合、胃の中で石のように硬い物質が形成される「胃石」を引き起こすリスクが指摘されています。胃石は、胃潰瘍や腸閉塞といった重篤な症状を引き起こす可能性があるため、柿に限らずタンニンを豊富に含む食品の過剰な摂取は避けるべきです。適切な量を守ることで、柿の健康効果を安全に享受することができます。
食物繊維(不溶性食物繊維)がもたらす快腸効果
食物繊維は、人が持つ消化酵素では分解できない成分で、「水溶性」と「不溶性」の2種類に大別されます。柿に豊富に含まれるのは、主に不溶性食物繊維です。この不溶性食物繊維の特筆すべき点は、その優れた保水力にあります。水分を吸収することで便の量を増やし、柔らかくする働きがあるのです。これにより、腸の内側が刺激を受け、ぜん動運動が活発になるため、スムーズな排便が促されます。したがって、不溶性食物繊維をたっぷり含む柿は、便秘の改善に非常に有効な食品と言えるでしょう。さらに、食物繊維には、腸内の不要な物質や老廃物を吸着し、体外へ排出するデトックス効果も期待できます。この効果によって腸内環境が改善され、健康維持に貢献します。日々の食生活に柿を取り入れることで、快便を促し、腸内フローラのバランスを良好に保つサポートとなります。
生の柿と干し柿:栄養価とカロリーの違い
柿は、そのまま食べるだけでなく、干し柿として加工して食すことも一般的ですが、生の柿と干し柿では栄養成分の量に差があるのをご存知でしょうか。干し柿は、生の柿を乾燥させる過程で水分が失われるため、栄養成分が凝縮されます。例えば、食物繊維の量を比較すると、干し柿は生の柿の約8倍以上の量を含有していることがわかります。これは、干し柿が生の柿よりも効率的に食物繊維を摂取できることを意味します。ただし、栄養成分が凝縮される分、カロリーも高くなる点に注意が必要です。柿はもともと果物の中でも糖質を比較的多く含むため、カロリーは決して低くありません。具体的なカロリーを見てみると、生の柿100gあたり約63kcal、干し柿100gあたり約276kcalです。重量あたりのカロリーは干し柿の方が明らかに高いですが、1個あたりのカロリーで比較すると、生の柿1個(約200g)が約126kcalであるのに対し、干し柿1個(約30g)は約83kcalとなり、干し柿の方が低い場合もあります。しかし、干し柿はサイズが小さいため、つい何個も食べてしまいがちです。もし2個以上干し柿を食べた場合、簡単に生の柿のカロリーを上回ってしまうため、食べ過ぎは体重増加につながる可能性があります。また、干し柿を作る工程でビタミンCが大幅に減少することも留意すべき点です。ビタミンCの摂取を主な目的として柿を食べるのであれば、生の柿を選ぶのが適切です。目的に応じて生の柿と干し柿を上手に使い分けることで、柿の栄養をより効果的に取り入れることができるでしょう。
柿の栄養を最大限に引き出す食べ方の秘訣
柿が持つ豊富な栄養成分を最大限に活かすためには、いくつかの食べ方のコツがあります。ここでは、日々の生活に取り入れやすい2つの方法をご紹介します。
皮ごと食べるメリットとおいしく食べる工夫
柿の栄養成分は、実は皮の部分に豊富に含まれています。そのため、栄養成分を余すことなく摂取したいのであれば、柿を皮ごと食べることをおすすめします。柿の皮には、食物繊維やポリフェノールなどがたっぷり含まれており、果肉だけを食べるよりも多くの健康効果が期待できます。もし皮の硬さが気になる場合は、柿を少し置いて「追熟」させてみてはいかがでしょうか。追熟が進むにつれて柿の皮は柔らかくなり、抵抗なく食べやすくなります。また、どうしても皮の食感が苦手で丸ごと食べることに抵抗がある方は、皮をできるだけ薄く剥いて食べるのがおすすめです。皮のすぐ下の果肉にも多くの栄養成分が含まれているため、薄く剥くことで栄養の損失を最小限に抑えられます。皮を薄く剥いて食べる場合は、少し硬めの柿を選ぶと、皮が柔らかくなりすぎて剥きにくくなるのを防ぎ、スムーズに調理できます。食べる人の好みや柿の状態に合わせて、最適な方法を選んでみてください。
柿の葉の活用法と驚くべきビタミンC含有量
柿といえば果実が一般的ですが、実は「柿の葉」にも目を見張るほどの栄養が詰まっています。中でも特筆すべきは、果実をしのぐほどの豊富なビタミンCです。ビタミンC(アスコルビン酸)は,酸素および活性酸素あるいは,その反応物質と容易に化学反応(酸化還元反応)を起こし,相手を還元することがその役割である。AA-2G(アスコルビル-2-グルコシド)は有用かつ,安全なプロビタミンC剤であることが認められ,1994年には厚生省(現・厚生労働省)により医薬部外品(美白化粧品)として,また2004年には食品添加物としての使用が許可された。(出典: 安定・持続型ビタミンCの発明から大学発ベンチャーの立ち上げと…(日本薬学会誌), URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/132/3/132_3_160/_pdf, 2012-03-01)この特性を活かし、柔らかい若い柿の葉を天ぷらにして食すのは、柿の葉の独特な風味と栄養を同時に堪能できる素晴らしい方法です。また、乾燥させた柿の葉を煮出して作る「柿の葉茶」も非常に人気があります。柿の葉茶は、カフェインを含まず飲みやすく、毎日の水分補給をしながら豊富なビタミンCやポリフェノールを手軽に摂取できるため、健康を意識する方々に特におすすめです。柿の葉は、昔から民間療法にも用いられてきた歴史があり、その栄養価の高さは広く知られていました。果実を味わうだけでなく、柿の葉も余すことなく活用することで、柿がもたらす恩恵を最大限に享受できるでしょう。
柿の美しい写真と撮影情報
当サイトに掲載している柿の写真は、高画質の機材を用いて丁寧に撮影されています。使用機材はCANON EOS R5とRF28-70mm F2 L USMで、ロゴマークのないオリジナル画像のサイズは約4500万画素(8192X5464pix、72dpi)です。RAWデータも保管しています。
主要な品種の撮影例
特に、江戸柿、平核無柿、早秋柿、富有柿といった代表的な柿の品種については、2022年10月21日に撮影を行いました。
当サイトの画像利用について
当サイトの画像一覧ページに掲載されている画像で、透かしロゴなしのオリジナルサイズ画像をご希望の場合は、当サイトからご購入いただけます。現在掲載されていない画像についても、各画像一覧からご希望の画像をクリックした際に表示される拡大画像のURLを、お問い合わせフォームよりご連絡いただければ、アップロードしてご提供いたします。また、画像の点数が多い場合のご相談や、企業様向けの請求書・銀行振込でのお支払いにも対応いたします。
まとめ
柿は、甘柿、不完全甘柿、そして渋柿という3つの主要な種類に分類され、それぞれが独自の風味と特徴を持っています。旬の時期、産地、選び方のコツ、保存方法、そして豊富な栄養価まで、柿について深く知れば知るほど、その魅力に引き込まれることでしょう。この記事では、柿の基本的な分類から、各品種の個性、さらには画像利用に関する情報まで、柿に関する幅広い知識をご紹介しました。柿は、ビタミンC、カリウム、β-カロテン、タンニン、食物繊維などの栄養素をたっぷり含んでおり、美肌効果、便秘改善、高血圧予防など、健康への様々な良い影響が期待できます。生で食べるだけでなく、干し柿や柿の葉などを活用することで、柿が持つ栄養を余すところなく摂取できます。今後も、柿の豊かな恵みを最大限に楽しむための最新情報をお届けしていきます。
柿にはどのような種類がありますか?(甘柿、渋柿、不完全甘柿の違いは?)
柿は主に、「甘柿」「不完全甘柿」「渋柿」の3つのタイプに分類されます。甘柿は、成熟すると自然に渋みが消え、甘味が際立つ品種です。一方、渋柿は、成熟しても渋みが残るため、渋抜きという特別な処理をしないと美味しく食べることができません。不完全甘柿は、種ができると甘くなる性質を持ちますが、種がない場合は渋みが残ることがあります。
甘柿の代表的な品種は何ですか?
甘柿を代表する品種としては、富有柿(ふゆうがき)と次郎柿(じろうがき)が挙げられます。富有柿は、果汁が豊富でとろけるような柔らかさが特徴です。次郎柿は、シャキシャキとした歯ごたえのある食感が楽しめます。その他にも、早秋柿(そうしゅうがき)、太秋柿(たいしゅうがき)、伊豆柿(いずがき)など、多くの品種の甘柿が存在します。
渋柿はなぜ渋いのですか?どうすれば食べられますか?
渋柿の渋さの原因は、「シブオール(タンニン)」という成分が水溶性の状態で果肉に含まれているためです。この渋みを取り除くためには、「渋抜き」という特別な処理が不可欠です。一般的な方法としては、アルコールや炭酸ガスを使用したり、お湯に浸すなどの方法があります。渋抜きを施した柿は、渋みがなくなり、甘くて美味しく食べることができます。
不完全甘柿とは?見分け方を解説
不完全甘柿とは、受粉の状況によって甘さが左右される柿の品種を指します。種がしっかりと形成されれば甘くなりますが、種が少ない場合や全くない場合は渋みが残ってしまうのが特徴です。具体例としては、西村早生や筆柿などが挙げられます。外見だけで甘いか渋いかを見極めるのは難しいことが多いですが、果実を切断し、種子の有無や果肉にゴマ状の黒い斑点があるかどうかを確認することで判断できます。
柿の旬の時期はいつ頃?
柿が最も美味しくなる旬の時期は、品種や地域によって差がありますが、おおむね秋から初冬にかけてと言えるでしょう。早い品種では9月頃から市場に出回り始め、遅い品種は11月下旬から12月頃まで収穫されます。中でも、10月から11月にかけてが、柿の味が最も充実する時期とされています。
柿にはどんな栄養成分が含まれているの?
柿には、ビタミンC、カリウム、β-カロテン、タンニン、そして食物繊維といった、体に良い栄養素が豊富に含まれています。特にビタミンCは、柿1個で1日に必要な摂取量をほぼ満たせるほど多く、抗酸化作用が期待できます。また、食物繊維は便秘の解消を助け、タンニンは二日酔いの予防や生活習慣病の予防に効果があると言われています。