この記事では、2024年最新版として、数あるいちごの中から特に人気の品種をランキング形式でご紹介します。定番品種はもちろん、話題の新品種まで、味・香り・見た目の特徴、旬の時期の違いを徹底解説。品種ごとの多様な風味の違いを知り、いちご選びで迷っている方がお気に入りのいちごを見つけて、旬の味覚を存分に楽しめるようサポートします。
個性豊かないちご 新品種も続々登場
昭和中期から本格化した交配による新品種開発は現在も盛んに行われており、品種数は増え続けています。これは、消費者の多様なニーズに応えるため、そして栽培特性の改善を目指した研究開発が積極的に行われているためです。近年注目されているのは、特定の地域で開発された「ご当地ブランドいちご」です。例えば、栃木県の「スカイベリー」(※品種名「栃木i27号」、2014年品種登録)や三重県の「かおり野」(2010年品種登録)は、登場後すぐに人気品種として定着しました。さらに、新しい品種も続々と登場しており、2022年には滋賀県初のオリジナル品種「みおしずく」(※品種名「滋賀SB2号」として品種登録出願中)や、福島県開発の「ゆうやけベリー」(※品種名「福島ST14号」として2022年品種登録出願中)などが発表されました。注意点として、いちごの一般的な名称が、必ずしも品種名と一致するとは限りません。「あまおう」の品種名が「福岡S6号」であるように、流通名とは別に正式な品種名が存在するケースも多いです。
人気のいちごはどれ?品種のPVランキングTOP10
「たくさんの種類があって、どれを選べばいいか分からない」という方もいるかもしれません。そのような場合は、まず多くの人に選ばれている人気の品種から試してみるのがおすすめです。ウォーカープラスの「いちご狩り特集」で、2023年1月13日から2023年5月31日までのアクセス数に基づいて算出された、ユーザー注目の品種TOP10をご紹介します。このランキングは、消費者の関心を反映しており、いちご選びの参考になるでしょう。上位には、甘みと酸味のバランスが良い品種や、特徴的な香りを持つ品種など、様々な個性を持つ品種がランクインしています。
1位:あまりん
2位:あまおう
3位:章姫(あきひめ)
4位:やよいひめ
5位:おいCベリー
6位:とちおとめ
7位:よつぼし
8位:かおりの
9位:べにほっぺ
10位:スカイベリー
2位:あまおう
3位:章姫(あきひめ)
4位:やよいひめ
5位:おいCベリー
6位:とちおとめ
7位:よつぼし
8位:かおりの
9位:べにほっぺ
10位:スカイベリー
いちごの味は「甘味」と「酸味」!品種ごとの味わいをチェック
いちごを選ぶ際、見た目や形、食感も重要ですが、やはり一番気になるのは「味」でしょう。「甘酸っぱさ」はいちごの魅力であり、多くの人が求める味わいです。しかし、品種によって甘味と酸味のバランスは大きく異なります。非常に甘い品種もあれば、酸味が強い品種、または両方のバランスがとれた品種など、多種多様です。自分の好みに合わせて品種を選ぶことで、いちごをより楽しむことができます。例えば、特に甘味が強い品種としては、「章姫」や「やよいひめ」、「レッドパール」、「桃薫(とうくん)」などが挙げられます。これらの品種は酸味が控えめで、甘さを堪能したい方におすすめです。一方で、いちご本来の爽やかな酸味を楽しみたい方には、「とちおとめ」や「よつぼし」などが適しています。これらの品種は、甘さと酸味のコントラストが特徴で、すっきりとした後味を楽しめます。また、広く栽培され人気のある「紅ほっぺ」や「さちのか」のように、甘味と酸味のバランスが良く、調和のとれた味わいが楽しめる品種も多いです。このように、品種ごとの味の特徴を知ることで、自分にぴったりのいちごを見つけることができるでしょう。
品種で変わる旬の時期!1月から5月まで楽しめるいちご
いちごの魅力は、その甘酸っぱい味わいだけにとどまりません。品種によって収穫できる時期が大きく異なるため、一年を通して様々な品種を味わえるのも魅力の一つです。現代のいちご栽培はハウス栽培が主流ですが、品種の特性によって、冬から春にかけての収穫時期に差が生じます。いちご狩りや店頭でいちごを選ぶ際、それぞれの時期に旬を迎える品種を意識することで、より一層おいしさを追求できるでしょう。
一般的に、いちごのシーズンは1月から始まると言われています。1月から5月上旬頃まで比較的長い期間、安定して楽しめる代表的な品種としては、「紅ほっぺ」や「よつぼし」が挙げられます。これらの品種は、長期間にわたって品質が安定しているため、多くのいちご狩り農園で栽培されています。
一方、旬の期間はやや短くなりますが、1月から4月上旬頃まで楽しめる品種もあります。「とちおとめ」や「もういっこ」、「あまおとめ」などがこれに該当し、シーズン前半から中盤にかけて人気を集めます。さらに、1月から2月までの約1カ月間が旬となる「おいCベリー」や、1月~2月中旬頃までが食べ頃の「さちのか」のように、比較的シーズンが短い、その年最初に味わいたい特徴的な品種もありますので、早めにチェックするのがおすすめです。
一般的に、いちごは寒い環境でゆっくりと成熟することで甘みが増す傾向があるため、1月頃に収穫されるいちごは特に甘くておいしいとされています。しかし、中には2月からシーズンが始まる晩生品種も存在します。2月~3月末ごろが食べ頃となる「章姫」や「やよいひめ」、「桃薫」などがその代表格です。
もちろん、いちごは生きた植物であるため、栽培方法や畑のある場所、その年の気象条件(日照時間や気温など)によっても収穫時期や味は左右されます。例えば、冷涼な気候の東北地方では6月、北海道では7月上旬頃までいちご狩りでおいしいいちごを楽しめる場合もあります。また、暖かくなる時期には水分を多く含むようになり、果肉の食感がやわらかく変化する傾向があります。
このように、時期によって味わいや食感が変化することもいちごの魅力の一つです。ご自身の好みに合わせて時期を選び、いちご狩りや購入を計画してみてはいかがでしょうか。
注目のいちご品種19選!特徴と旬な時期をご紹介
ここまで、いちごの品種ごとの一般的な違いについて解説してきましたが、数多く存在する品種の中から、自分好みの味をすぐに見つけるのは難しいかもしれません。
そこで、日本全国で栽培されているいちごの中から、特に人気が高く、定番として親しまれている19品種を厳選し、それぞれの詳細な特徴と最適な収穫時期を具体的に紹介します。各品種の形、色、果肉の食感、甘味と酸味のバランス、香り、そして栄養価や日持ちの良さといった様々な情報を網羅することで、皆様がいちご選びに失敗することなく、最高のいちご体験ができるようサポートします。ぜひ、このリストを参考に、次のお気に入り品種を見つけてみてください。
章姫(あきひめ)
「章姫(あきひめ)」は、「久能早生」と「女峰」を掛け合わせて生まれた品種です。果実が細長い円錐形をしているのが特徴で、一般的な横に広がる円錐形とは異なり、スタイリッシュなシルエットが目を引きます。果肉は比較的やわらかく、口に入れた時の口当たりが非常に滑らかで、ジューシーな果汁がたっぷり溢れます。酸味が穏やかで、その分甘さをしっかりと感じられるため、甘いものが好きな方には特におすすめです。
主な産地:静岡県
収穫時期:12月頃~5月頃、ピークは2月~4月頃
あすかルビー(品種名:アスカルビー)
「アスカウェイブ」と「女峰」を交配して誕生した品種で、大粒で丸みを帯びた円錐形をしています。光沢のある果皮は鮮やかな赤色に染まり、果肉も中心部まで赤みを帯びているのが特徴です。果肉はやや硬めでしっかりとした食感がありながらも、豊富な果汁を含んでいます。糖度が高く、程よい酸味も兼ね備えているため、甘みと酸味のバランスが絶妙と評価されています。
主な産地:奈良県
収穫時期:12月頃~5月頃
あまおう(品種名:福岡S6号)
あまおう(品種名:福岡S6号)は、福岡県農業総合試験場によって育成され、2005年に品種登録されたいちごです。「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字から命名された「あまおう」は、その名の通り、20グラムを超える大粒のものが多く、大きさが際立ついちごとして知られています。丸みを帯びた可愛らしい形状で、果肉はしっかりとした食感を持ちながらも、豊富な果汁を含んでいます。甘味と酸味のバランスが絶妙で、濃厚で豊かな風味が特徴であり、贈答品としても非常に人気があります。
主な産地:福岡県
収穫時期:12月頃~5月頃、最盛期は3月~4月頃
あまりん(品種名:埼園い3号)
あまりん(品種名:埼園い3号)は、埼玉県が19年ぶりに開発したオリジナルのいちご品種で、2019年に品種登録されたばかりの新しい品種です。「やよいひめ」と「ふくはる香」を交配して生まれた品種で、比較的大玉で円錐形から短円錐形の形状をしています。最大の魅力はその味にあり、強い甘味と穏やかな酸味が特徴です。この卓越した甘さとバランスの取れた酸味により、幅広い世代から高い評価を得ています。
主な産地:埼玉県
収穫時期:12月頃~5月頃
おいCベリー
おいCベリー...この豊富なビタミンCを最大限に活かすためには、生で食べるのがおすすめです。
主な産地:佐賀県、長崎県
収穫時期:12月頃~5月頃
かおり野(かおりの)
2010年に品種登録された「かおり野」は、名前が示すように、その香りの良さが際立つ特徴です。リナロールという甘い香りの成分を豊富に含んでおり、収穫時はもちろん、口に入れた瞬間にも豊かな香りが広がります。果肉は硬めでしっかりとした歯ごたえがあり、強い甘味と穏やかな酸味が調和し、上品で奥深い風味を楽しむことができます。また、カットした際の果皮の赤色と果肉の白色のコントラストが美しく、食卓を華やかに彩ります。
主な産地:三重県
収穫時期:11月下旬頃~5月頃
恋みのり(こいみのり)
「恋みのり」は、農研機構九州沖縄農業研究センターで開発され、2016年に品種登録が出願された新しい品種です。丸みを帯びたフォルムが愛らしく、明るい淡赤色から赤色へと色づく果実は、見た目にも美しいツヤを持っています。1粒約18グラムと大きめで、食べごたえも十分。果肉は基本的に白色で、甘さと酸味のバランスが絶妙な、香り高いイチゴです。「たくさんの人に愛され、幸せを結実するように」という願いが込められた名前も魅力の一つです。
主な産地:長崎県、佐賀県
収穫時期:12月頃~4月頃
さがほのか
「さがほのか」は、その名の通り佐賀県で生まれた品種。「大錦」と「とよのか」を親に持ちます。美しい円錐形で大粒、ツヤのある鮮やかな紅色をした果皮と、純白の果肉とのコントラストが目を引きます。果肉はしっかりとしていて甘みが強く、果汁も豊富。酸味が穏やかなので、甘さを存分に堪能できます。日持ちが良いのも嬉しいポイントで、ギフトとしても喜ばれる品種です。
主な産地:佐賀県
収穫時期:12月頃~5月頃、最盛期は3月頃
さちのか
「さちのか」は、農林水産省野菜茶業試験場久留米支場で育成された品種。「とよのか」の美味しさと、「アイベリー」の果実の大きさと美しい色を受け継いでいます。香りが豊かで、甘味と酸味のバランスが非常に良く、イチゴ本来の甘酸っぱさを存分に楽しめます。果実が硬めでしっかりとしているため、輸送に強く、保存性にも優れているという、流通面でのメリットも持ち合わせています。
主な産地:長崎県、千葉県、佐賀県
収穫時期:12月頃~5月頃、旬は2月~3月頃
スカイベリー(品種名:栃木i27号)
「スカイベリー」(品種名:栃木i27号)は、栃木県農業試験場で開発され、2014年に品種登録された、栃木県を代表するイチゴです。整った円錐形をしており、1粒25グラムを超える割合が高いことから、その大きさが際立っています。果皮はやや硬めで日持ちがするため、贈答用としても人気があります。糖度と酸味のバランスが絶妙で、果汁もたっぷり。非常にジューシーな味わいが特徴です。「空まで届くような素晴らしい美味しさ」という願いが込められた名前も印象的です。
主な産地:栃木県
収穫時期:12月頃~5月頃、ピークは2月~3月頃
桃薫(とうくん)
晩生種のいちごである桃薫は、2月頃から収穫のピークを迎えます。名前が示す通り、桃のような甘い香りが際立つ点が大きな魅力です。果肉は柔らかく、口の中でとろけるような食感が楽しめます。甘さと酸味のバランスが絶妙で、ココナッツやキャラメルのような独特の香気成分も含まれているため、豊かな風味を堪能できます。見た目は淡いピンク色で、一般的な赤いいちごとは異なる個性的な外観をしています。
主な産地:長崎県、茨城県
収穫時期:12月下旬頃~5月頃
とちおとめ
長年にわたり日本中で愛されているいちご「とちおとめ」は、栃木県農業試験場が開発し、1996年に品種登録されました。糖度が高く、程よい酸味があり、果汁が豊富な点が特徴です。果実がしっかりしているため、比較的日持ちが良いのも魅力で、家庭用から業務用まで幅広く利用されています。美しい円錐形で光沢があり、サイズはやや大きめです。果皮は鮮やかな赤色で、果肉も中心まで赤く染まるため、見た目も美しい品種です。
主な産地:栃木県、愛知県、茨城県
収穫時期:11月頃~6月頃
とよのか
「とよのか」は、農林水産省野菜茶業試験場久留米支場で生まれた品種で、かつては「西のとよのか、東の女峰」と称され、主に西日本で広く栽培されていました。近年では、新しい品種の登場により、市場での流通量は減少傾向にありますが、甘味と酸味のバランスが良く、香りも豊かだったと言われています。果汁が多くジューシーで、日持ちが良いなど、かつては高品質な人気いちごでした。
主な産地:熊本県
収穫時期:12月頃~5月頃 ※近年、流通量は少ない
女峰(にょほう)
1990年代後半頃まで、「西のとよのか、東の女峰」と並び称され、日本のいちご市場で大きなシェアを誇った代表的な品種の一つです。サイズはそれほど大きくありませんが、果皮は濃い赤色で美しく、強い香りがあり、果汁が非常に豊富です。甘味と酸味のバランスが良く、深みのある味わいが特徴で、特にケーキなどの加工品に適していました。
主な産地:香川県
収穫時期:12月頃~4月頃
紅ほっぺ(べにほっぺ)
「章姫」と「さちのか」を親に持つ紅ほっぺは、光沢のある深紅色の果皮が目を引く品種です。果肉もほんのりと赤みを帯びており、強い甘味の中に程よい酸味が感じられるのが特徴。いちご本来の甘酸っぱい風味を堪能したい方におすすめです。味と香りのバランスが良く、多くの人に愛されています。
主な産地:静岡県
収穫時期:12月~5月頃、最盛期は3月頃
もういっこ
2008年に誕生した宮城県生まれの「もういっこ」は、その名の通り、ついつい「もう一個」と手が伸びてしまう、さっぱりとした甘さが魅力のいちごです。大粒で円錐形の果実は、鮮やかな紅色に染まります。果肉は 適度な硬さで日持ちが良く、輸送にも適しています。甘味と酸味のバランスが絶妙で、飽きのこない味わいが特徴です。
主な産地:宮城県
収穫時期:12月頃~5月頃
やよいひめ
群馬県で生まれた「やよいひめ」は、2005年に品種登録されました。やや大きめの果実と、オレンジがかった明るい赤色の果皮が特徴です。果肉はしっかりとしていて日持ちが良く、鮮度を長く保つことができます。強い甘味と穏やかな酸味が調和し、豊かな風味を楽しめます。早生から中生種に分類され、春先に出荷量が多くなります。
主な産地:群馬県
収穫時期:12月頃~5月頃、ピークは2月~3月頃
ゆめのか
「久留米55号」と「系531」を交配して生まれた「ゆめのか」は、「みんなの夢が叶うおいしいいちご」という願いが込められた愛知県生まれの品種です。円錐形の果実は20グラム前後とやや大きめ。果肉は適度な твердый текстурで、甘味と酸味がバランス良く、ジューシーな果汁が口の中に広がります。とろけるような食感も楽しめます。
主な産地:愛知県
収穫時期:12月頃~5月頃、最盛期は2月~4月頃
よつぼし
2017年に品種登録された「よつぼし」は、比較的新しい品種でありながら、その優れた品質で急速に人気を集めています。果肉は程よい硬さを持ち、甘味と酸味の絶妙なバランスが特徴です。光沢のある鮮やかな赤色の円錐形の果実は、見た目にも美しく、食欲をそそります。名前の由来は、「甘味、酸味、風味、そして美しい形状」という四つの優れた特性を兼ね備えていることから名付けられました。
主な産地:情報収集中
収穫時期:11月下旬から5月頃
まとめ
この記事では、日本で栽培されているいちご品種について詳しく解説しました人気の品種ランキングから、甘さと酸味のバランス、収穫時期の違いまで、いちごの魅力を様々な角度からご紹介しました。特に、章姫、あまおう、あまりん、おいCベリー、かおり野、恋みのり、さがほのか、さちのか、スカイベリー、桃薫、とちおとめ、とよのか、女峰、紅ほっぺ、もういっこ、やよいひめ、ゆめのか、よつぼしといった代表的な品種については、それぞれの特徴や旬の時期を具体的に解説しました。これらの情報が、いちご選びの際に役立ち、いちご狩りや食卓をより楽しくしてくれることを願っています。それぞれの品種の個性を知り、お好みのいちごを見つけて、その魅力を存分にお楽しみください。
日本にはどのくらいの数のいちごの品種が存在しますか?
農林水産省のデータによると、日本国内には現在、約300種類ものいちごの栽培品種が存在しています。昭和中期から本格的に始まった品種改良によって、その数は増加の一途をたどっています。次々と新しい品種が開発され、味、形、香り、収穫時期、栄養価など、さまざまな特性を持ついちごが誕生しています。
いちごの品種名と、一般的に販売されている名前は同じなのでしょうか?
必ずしも同じとは限りません。例えば、市場で広く知られている「あまおう」の正式な品種名は「福岡S6号」です。このように、消費者に親しみやすい商品名やブランド名が用いられている場合と、品種名がそのまま使用されている場合があります。購入する際には、パッケージの表示などを確認すると、正式な品種名が記載されていることがあります。
いちごの甘味と酸味、品種ごとの違いは?
いちごの味わいを決める甘さと酸っぱさの比率は、品種によって大きく変わります。例えば、「章姫(あきひめ)」や「やよいひめ」、「桃薫(とうくん)」は、酸味が穏やかで、際立つ甘さが特徴です。反対に、「とちおとめ」や「よつぼし」は、甘みと共に爽やかな酸味も感じられます。「紅ほっぺ」や「さちのか」のように、甘さと酸味のバランスが取れており、どちらの風味も十分に味わえる品種も人気です。自分の好みに合わせて品種を選ぶことで、いちごの多彩な魅力を楽しむことができます。
いちごの旬は品種で変わる?
はい、いちごは品種によって収穫時期が異なります。現在はいちご栽培の多くがハウス栽培で行われていますが、それでも早生(わせ)種、中生(なかて)種、晩生(おくて)種といった品種の違いによって、旬の時期が変わってきます。例えば、「紅ほっぺ」や「よつぼし」は、1月から5月上旬頃まで比較的長い期間楽しむことができます。「おいCベリー」のように、1月から2月までの短い期間が旬となる品種もあります。また、栽培される地域やその年の天候によって、収穫時期が多少前後することもあります。
いちごの栄養、ビタミンC含有量は品種で違う?
はい、いちごに含まれる栄養価、特にビタミンCの量は品種によって差が見られます。「おいCベリー」は、ビタミンCを豊富に含むように開発された品種で、100gあたり約87mgのビタミンCが含まれています。これは、わずか7粒程度で成人が1日に必要なビタミンCを摂取できるほどの量です。他の品種もビタミンCを多く含んでいますが、「おいCベリー」はその中でも特に優れていることで知られています。