10ヶ月 おやつ

10ヶ月 おやつ

10ヶ月の赤ちゃんにとって、おやつは単なるお楽しみではなく、成長をサポートする大切な栄養補給の時間です。3回の食事だけでは不足しがちな鉄分やカルシウム、ビタミンDなどの栄養を、おやつで賢く補ってあげましょう。例えば、鉄分ならフォローアップミルクを活用したおやつやほうれん草入りのパンケーキ、カルシウムならヨーグルトやチーズなどがおすすめです。この記事では、栄養満点な手作りおやつレシピから、市販品を選ぶ際のポイントまで、10ヶ月の赤ちゃんのおやつ情報を解説します。赤ちゃんの健やかな成長を応援する、おやつ選びのヒントが満載です。なお、この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスに代わるものではありません。赤ちゃんの食事やアレルギーに関しては、必ず医師や管理栄養士などの専門家にご相談ください。

離乳食におけるおやつの役割:食事をサポートする補完食

赤ちゃんにとって、おやつは単なる嗜好品ではなく、1日の食事では不足しがちな栄養を補うための「補完食」として重要な意味を持ちます。特に、離乳食の進み具合がゆっくりだったり、食べる量にムラがあったりする時期の赤ちゃんは、3回の食事だけでは必要な栄養を十分に摂取できないことがあります。そのため、おやつ(補完食)を活用して、栄養バランスを整えることが大切です。

おやつはいつから?年齢ごとの与え方と量の目安

おやつを始める時期は、離乳食の進捗状況によって異なります。生後7ヶ月から1歳くらいまでは、おやつを「楽しみ」や「食べる練習」の一環として少量与えることができます。1歳から1歳半頃になると、離乳食の量が増える一方で、母乳やミルクの量が減ってくるため、おやつを「補完食」として積極的に取り入れることを意識しましょう。以下に、年齢ごとの与え方と量の目安をまとめました。
  • 7ヶ月~10ヶ月頃:離乳食の時間以外に、お楽しみとして少量(個包装のベビーせんべいやビスケットなら1~2枚、ボーロなら10粒程度)を与える。
  • 11ヶ月~1歳頃:離乳食が3回になったら、2回目の離乳食と3回目の離乳食の間(午後3時頃)におやつタイムを設ける。
  • 1歳~1歳半頃:1歳を過ぎると離乳も完了期を迎え、3回の食事が栄養の主体になります。でもこの時期の小児の消化機能はまだ未熟で1回に食べられる食事量も限られるため、『補食』としてのおやつの必要性が高いものと考えられます。補食の意味からは、食事に近い炭水化物(おにぎりやパン)やいも類、そして食事とはちょっと違った楽しみとしては乳製品や果物が望ましく、市販菓子類としてはビスケットやせんべいなどを牛乳や麦茶と組み合わせることが奨められます。おやつの時間や回数を決めて、甘味飲食物を上手にコントロールすることで、歯や口の健康を守りながら『おやつタイム』を親子で楽しめるといいでしょう。
  • 1歳半頃〜2歳頃:1日に1~2回、1日あたり150kcalを目安とする。1日を通して必要な栄養素をバランス良く摂取することが重要。

おやつ選びのコツ:市販品と手作り、それぞれの選び方

市販のお菓子を選ぶ際は、赤ちゃんにとって必要な栄養を補えるものかどうかを検討しましょう。ぐずった時に一時的に気を紛らわせる程度なら少量でも良いですが、習慣にならないように注意が必要です。栄養面を考慮すると、おやつ=補完食として重要度が増すのは、1歳頃から始まる離乳食完了期からです。心の栄養も考えながら、ヨーグルトや果物など、添加物の少ない健康的なものを選ぶのがおすすめです。手作りであれば、ホットケーキなどが良いでしょう。

おすすめのおやつ:年齢別の選び方

おやつは、離乳食が始まってしばらく経った生後7ヶ月頃から与え始めることができます。ただし、離乳食をしっかり食べられていることが前提となります。赤ちゃんの成長や食欲には個人差があるため、おやつの種類や量を調整しましょう。以下に、年齢別におすすめのおやつを紹介します。
  • 7ヶ月~1歳頃:月齢に合わせたベビー用ボーロやクッキー、おせんべい。少量ずつ個包装されているものが便利。ママが少しずつ手渡してあげると良いでしょう。
  • 1歳頃~:おにぎりやパン、さつまいもなどのエネルギー源になるものや、鉄分やビタミンを補給できる豆類や果物(りんご、みかん、バナナなど)がおすすめです。

手づかみ食べの大切さ:発達における意義

離乳食の完了期が近づくと、赤ちゃんは手づかみ食べを始めます。食べ物を手で触って遊び始めることもありますが、これは成長において非常に重要な段階です。自分で「食べたい!」という意欲や、自分で食べる力を育むための大切なプロセスなので、温かく見守ってあげましょう。手づかみしやすいように、スティック状にカットしたり、持ちやすい形状にするのがおすすめです。乳児期における親と子のきずな(愛着)は、その後の人とのかかわりでいろいろと影響をもつゆえにとても重要なのです。子どもにとって大事なことは、お父さんやお母さんに受け入れられることです。甘えが満たされると、相手に対する信頼が深まります。

おやつの注意点:与えすぎとアレルギーについて

おやつを与えすぎると、離乳食を十分に食べなくなることがあります。食事に影響が出ないように、適切な量を心がけましょう。また、アレルギーにも注意が必要です。初めて与える食材は少量から試し、赤ちゃんの様子を注意深く観察してください。

心の栄養としての役割

おやつは、単に栄養を補うだけでなく、喜びや安心感、ストレス解消など、心の栄養となる側面も持ち合わせています。お菓子が必ずしも悪いわけではありませんが、ヨーグルトや果物など、できるだけ添加物の少ないヘルシーなものを選ぶように心がけましょう。

まとめ

10ヶ月の赤ちゃんのおやつは、栄養補給と食事の練習という大切な役割を担っています。離乳食が3回食に進み、食事のリズムが整ってきた頃ですが、まだ一度にたくさん食べられない赤ちゃんのために、おやつで不足しがちな栄養を補う必要があります。おやつは午前と午後の授乳の間など、食事と食事の間隔が空きすぎないように与えるのがおすすめです。具体的には、赤ちゃんせんべいやボーロ、果物、ヨーグルト、野菜スティックなどが適しています。市販のおやつを選ぶ際は、塩分や糖分が少なく、添加物の少ないものを選びましょう。手作りする場合には、素材の味を生かした優しい甘さに仕上げるのがポイントです。おやつを与える際には、必ず保護者が見守り、喉に詰まらせないよう注意が必要です。また、おやつはあくまで食事の補助であり、与えすぎには注意しましょう。おやつを通して、様々な味や食感を体験させ、食べる楽しさを育むことも大切です。

よくある質問

質問1:おやつはいつからスタートできますか?

離乳食がある程度進み、食事がスムーズになってきたら、おやつを始めてみましょう。一般的には、離乳食中期(生後7ヶ月前後)から、様子を見ながら少量ずつ与えるのがおすすめです。

質問2:どんなおやつを選んだら良いですか?

赤ちゃんの月齢によって、適したおやつは異なります。離乳食初期には、口溶けが良く、アレルギー反応が出にくい、ボーロや赤ちゃん用せんべいなどがおすすめです。離乳食中期以降は、野菜や果物を活用したおやつや、手作りおやつなども良いでしょう。市販のおやつを選ぶ際は、添加物が少なく、栄養価が高いものを選ぶようにしましょう。

質問3:おやつはどれくらいの量を与えれば良いですか?

おやつは食事の代わりではなく、あくまで食事を補うものとして与えましょう。1歳くらいまでは、1日に50~100kcalを目安に、1~2回に分けて与えるのがおすすめです。1歳を過ぎたら、1日に100~150kcalを目安に、2~3回に分けて与えても良いでしょう。
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