シャインマスカットは、大粒で高糖度が特徴的なブドウ品種です。この品種は2003年9月に「シャインマスカット」と命名され、ぶどう農林21号として登録されました。さらに、2006年3月には種苗法に基づき品種登録もされました。

シャインマスカットは、ブドウ安芸津21号と大粒の二倍体のブドウ品種「白南」を掛け合わせて誕生した新品種です。酸味が控えめで、果皮は緑がかった黄色を呈します。1粒の重さは10~15グラムほどで、糖度は18~20度と高く、ジューシーでしまりのある果肉が特徴的です。

マスカットの芳香を持ち、口に入れると爽やかな歯ごたえと上品な甘み、高貴な香りが楽しめます。果皮が薄くてやわらかいため、皮ごと食べられるのもこの品種の魅力です。完熟させた際の光沢ある外観からも、その名の通り装飾性に優れたブドウです。

シャインマスカットは、その呼び名"黄金のブドウ"がうかがわせるように、栄養価が非常に高いのが特徴です。1房100グラムに含まれる主な成分を見ると、レモンの約2倍の18ミリグラムものビタミンCが含まれています。また、抗酸化作用が期待できる植物性食物繊維も1.2グラムと豊富に含まれています。さらに、血圧の維持に役立つカリウム122ミリグラム、骨の形成を助けるカルシウム13ミリグラムも含有しています。

糖質は16.4グラムと多めですが、ブドウ糖と果糖の比率がほぼ1:1なので、吸収が穏やかで血糖値の上昇を抑えられます。旨味成分のグルタミン酸も豊富なため、濃厚な味わいが楽しめます。このように、シャインマスカットは栄養とおいしさを兼ね備えた逸品で、ヘルシーでありながら贅沢な味を堪能できるのが魅力です。種がないため、皮ごと食べられるのも嬉しいポイントです。ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど、1粒に凝縮された栄養素の宝庫なのです。

シャインマスカットには、豊富な糖質が含まれています。脳のエネルギー源となる重要な栄養素で、記憶力の向上にも役立つと言われています。消化吸収が良いため、体内ですぐにエネルギーに変換されやすく、疲労回復に効果的です。スポーツ後や夏場の喉の渇きには、水分補給としても適しています。

また、シャインマスカットには強い抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に含まれています。アンチエイジング効果が期待でき、血行を促進することで動脈硬化による生活習慣病を予防し、美肌効果も望めます。豊富な栄養素を含むシャインマスカットは、健康的でおいしい贅沢な味わいが堪能できる魅力的な果物です。

シャインマスカットの旬は8月から10月にかけてです。主要な産地は、山梨県、長野県、岡山県、山形県、栃木県と全国に広がっています。

関西圏にお住まいの方は、岡山県産のシャインマスカットが手に入りやすいでしょう。晴れの国"おかやま"は果物の名産地として知られ、新鮮な果実をぜひ果樹園から直接お取り寄せすることをおすすめします。

粒が大きく皮ごと食べられるシャインマスカットは、甘みと酸味のバランスが絶妙。果肉は柔らかく、果汁も豊富に含まれています。ブドウの最高級品種と評されるほどの上品な味わいを、夏の終わりから秋にかけて存分にご堪能ください。

ビタミンCやミネラルが豊富に含まれているため、シャインマスカットは夏バテ対策にもぴったり。生で食べるのはもちろん、ヨーグルトとあわせたり、フルーツポンチにアレンジするのも楽しいでしょう。家族みんなで、この上質な味覚を心行くまで堪能してみてはいかがでしょうか。