料理が趣味の方や、毎日の家事にお忙しいご家庭では、時間とお金を節約しつつ、手間を省くことができるクッキングシートは欠かせないアイテムです。しかし、いざ使おうと思ったらクッキングシートが無くて困ったことはありませんか?そんな時は、身近にあるものを上手に活用して代用することができます。今回は、クッキングシートの代用品とその使い方についてご紹介します。
クッキングシートの代用アイデア
そもそもクッキングシートには、食材と調理器具をくっつかないようにする役割と、落とし蓋の役割の2つがあります。オーブンの天板やフライパンの底、ケーキ型に敷くことで、食材がくっつかずきれいに調理できます。また、クッキングシートを落とし蓋として使えば、洗い物が減り衛生的です。 このように便利なクッキングシートですが、家になければ代用品を使うことができます。オーブンシートは耐熱性があり、同様の目的で代替できます。アルミホイルも形を整えれば代用品として機能します。バターや油を塗った普通の紙も一時的な解決策となりますが、高温に弱いので注意が必要です。シリコンマットはクッキングシートに最も近い代用品と言えるでしょう。 また、クッキングシートを使わず直接調理することも可能です。適量の油やバターを塗ることで料理が焦げ付くのを防げますが、臭いが移る可能性や後片付けが大変になる欠点があります。予期せぬ時に備え、代替手段を心得ておくと役立ちます。クッキングシートは常備しておくのが賢明ですが、上記の代用品を活用すれば調理は可能です。
オーブンで使用する時の代用方法
まずはオーブンで食材を焼く場合の代用法をご紹介します。 ◆クッキーやパンを焼く場合 アルミホイルに少量の油を塗り、食材を載せて焼くのが手軽な方法です。油を塗ることで、アルミホイルと食材がくっつかず、取り出しも簡単。また、天板が汚れにくいのもメリットです。サラダ油を小さじ半分から1程度垂らし、薄く広げましょう。バターやマーガリンは香りが付くので避けた方が無難です。 天板に直接油を塗っても代用できますが、洗浄が大変になる可能性があります。アルミホイルがある方が後片付けが楽です。 ◆ケーキを焼く場合 型に油を薄く塗り、小麦粉を振りかけることで、生地を型からきれいに外せます。サラダ油を使い、茶こし等で小麦粉を均一に振りかけましょう。余分な粉は落とすと良いでしょう。バターやマーガリンは香りが移るので避けた方が賢明です。 ◆コピー用紙は代用できません 食品に安全とは限らない化学物質が含まれているため、コピー用紙での代用はおすすめできません。食品衛生法の基準を満たさない可能性があり、健康被害の恐れがあります。紙製品の代用は避けた方が賢明です。
フライパンで使いたい場合の代用方法
油を使わずに食材をフライパンで焼きたい場合は、耐熱ペーパーを切り分けて敷き詰めるのがおすすめです。ホイル紙やパーチメントペーパーでも代用可能です。その上に小麦粉をふるっと振りかけると、ペーパーと食材の間の滑り止めになり、焦げ付きを防げます。万が一、これらの素材が手元にない場合は、少量の菜種油やごま油をフライパンに薄く塗り、その後キッチンペーパーで拭き取れば、食材を焼き付けずに調理できます。 アルミホイルを使う方法もあります。サラダ油を薄く塗ったアルミホイルをくしゃくしゃにし、広げてフライパンに敷くと、クッキングシートの代わりになります。くしゃくしゃにすることで、アルミホイルと食材がくっつく面積が減り、くっつきにくくなるだけでなく、余分な油も落とせます。特に魚は焼き付きやすいので、この方法が役立ちます。 一方、天ぷら敷紙は高温で焦げる可能性があり、食材をくっつかないようにする働きは期待できません。代用品としては適していません。創意工夫次第で、クッキングシートがない日でも上手に料理ができるはずです。
落とし蓋として使用する時の代用法
クッキングシートの代用品としては、パーチメント紙が最適です。このベーキングペーパーは高温に強く、焼き菓子やパンの表面を保護してくれます。また、油を控えめにしたヘルシー料理にも適しています。 パーチメント紙が手元にない場合は、くしゃくしゃにして穴を開けたアルミホイルか、厚手のキッチンペーパーで代用できます。アルミホイルの場合、一度くしゃくしゃにして広げながら丸い形に整え、箸などで数か所穴を開けます。くしゃくしゃにすることでアクがアルミホイルにくっついてアク取りの手間が省けます。また穴を開けることで空気が通りやすくなるので、落とし蓋として機能しやすくなります。一方、繰り返し使えるタイプの厚手のキッチンペーパーも、落とし蓋の代用になります。適度に空気を通すため、穴を開けずにそのまま使えます。 クッキングシートに頼らずに済む代用法もあります。たとえば、オーブン皿に直接並べて焼く方法や、バターを塗った皿に並べる方法などです。事前の下準備が多少必要になりますが、手間を惜しまなければ、きれいな焼き上がりを実現できるはずです。
注意！やってはいけないNG代用法
クッキングシートの代用として、やってはいけないNG代用法を解説します。 ◆電子レンジでアルミホイルを使う 電子レンジでの加熱にアルミホイルは使えません。火花が出て、発火や発煙、電子レンジの故障の原因になります。食材と皿がくっつかないようにクッキングシートの代用をしたい場合は、電子レンジ加熱OKの皿などに油を塗って代用しましょう。 ◆オーブンでラップを使う オーブン加熱をする際にラップを使うと、ラップの耐熱温度を超えて溶けてしまう場合があります。天板や型にラップがくっついて取れなくなったり、食品にくっついて食べられなくなったりしてしまいます。ラップではなく、アルミホイルを使って代用しましょう。
繰り返し使えるシリコン製クッキングシートが便利！
毎日のお料理を快適に、そしてグリーン(環境に優しく)に。クッキングシートは、お料理に欠かせないアイテムです。シリコン製のクッキングシートなら、使い捨てにする必要がありません。焦げ付きにくく、耐熱性に優れているため、ケーキ作りからグリル料理まで、幅広く活躍します。へらで傷つけることなく、洗って繰り返し使えるのが大きな魅力です。食品衛生面でも安心して、電子レンジ、オーブン、直火と、あらゆるお料理シーンで重宝します。経済的で環境にも優しい選択肢として、シリコンのクッキングシートは一度購入すれば長くご愛用いただけます。お試しあれ。
クッキングシートの代用は安全に！
クッキングシートの代用品には注意が必要です。安全性と調理の使い勝手を考慮して、適切な代替品を選ぶことが大切です。パーチメント紙は天然の植物繊維でできた耐熱性の紙で、食品への有害物質の移行がほとんどありません。フッ素加工されていない普通の焼き型も比較的安全ですが、油を多めに使う必要があります。一方、ワックスペーパーは高温で溶け出す可能性があり、紙袋やティッシュペーパーは絶対に避けましょう。クッキングシートの代用法はさまざまありますが、今回紹介した代用法や注意点を参考に、安全で使い勝手の良い代替品を選んでみてくださいね。
まとめ
代用品としては、ベーキングペーパーやアルミホイル、を使うこともできます。ベーキングペーパーは耐熱性に優れているため、クッキングシートに最も近い代替品といえます。アルミホイルは多少の油分があると焼き付きが起こりにくくなります。このように手近にあるものを活用すれば、クッキングシートがなくても美味しいお菓子を作ることができるのです。