レモン生産量日本一はどこ?レモンの魅力に迫る

太陽の恵みをたっぷり浴びて育った、爽やかな香りと酸味が特徴の広島レモン。日本一のレモン生産地として知られる広島県は、温暖な気候と瀬戸内海のミネラル豊富な土壌がレモン栽培に最適です。この記事では、なぜ広島がレモンの一大産地となったのか、その歴史や栽培方法、美味しさの秘密に迫ります。

国内レモンの生産量日本一はどこ?

瀬戸内海の温暖な気候に恵まれた広島県は、国産レモンの約半分を生産する日本一のレモン産地です。特に尾道市瀬戸田町では、レモンが街路樹として植えられているほど、広島県民にとってレモンは生活に根付いた存在と言えるでしょう。

しかし、広島県がレモン生産量日本一であることを、10年ほど前までは県民でさえ知らない人が多くいました。そこで、県とJA広島果実連などが協力し「広島レモン振興協議会」を立ち上げ、広島県産レモンのブランド確立を目指したのです。

国産レモンの歩み

レモンが日本にやってきたのは、意外にも明治時代の初期、1873年のことでした。最初にレモンが根付いたのは静岡県の熱海で、温泉療法のために日本を訪れていた外国人が、自らの庭でレモンを育て始めたのがきっかけとされています。その後、温暖な気候が似ている和歌山県へと栽培が広がっていきました。

レモンの産地ランキング

国産レモンの主な産地と、その地域ごとの特色を解説します。

生産量第1位:広島県

瀬戸内の温暖な気候に育まれた広島県は、国内屈指のレモン産地として知られています。特に呉市、尾道市(生口島・高根島)、大崎上島町で多く栽培されています。広島県産レモンは、防腐剤やワックス処理を行っていないものが多いため、皮まで安心して利用できるのが魅力です。一年を通して楽しめるよう、鮮度を保つ特殊なフィルムで個包装されたレモンも人気を集めています。中でも「せとだエコレモン」は、安全・安心な栽培方法で育てられた、広島が誇るブランドレモンです。

生産量第2位:愛媛県

瀬戸内海に面した愛媛県は、レモンの栽培が盛んな地域として知られています。特に今治市、松山市、愛南町は県内でも有数のレモン産地です。愛媛県で主に栽培されているのは、棘が少なく育てやすいユーレカという品種です。今治市大三島産のレモンは「神の島レモン」というブランド名で販売されており、その品質の高さが評価されています。さらに、令和5年1月には「興居島レモン」がまつやま農林水産物ブランドとして新たに認定され、注目を集めています。

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