爽やかな香りと酸味が魅力の国産レモン。近年、その人気はますます高まっていますが、実は産地によって風味や特徴が異なることをご存知でしょうか?この記事では、日本各地のレモン産地を徹底的にガイドし、それぞれの地域が育むレモンの個性を深掘りします。温暖な気候がもたらす風味の違い、栽培方法による特徴、そして、美味しいレモンを選ぶためのポイントまで、余すところなくご紹介します。
レモンの産地
国産レモンの産地として知られる都道府県をまとめました。生産量トップは広島県で、呉市、尾道市、大崎上島町などが主な産地です。広島県産レモンは、防腐剤やワックス不使用で、安心して皮まで使えるのが魅力。鮮度を保つフィルムで個包装されたものや、ブランドレモン「せとだエコレモン」も人気です。次いで生産量が多いのは愛媛県。今治市、松山市、愛南町が主な産地で、棘が少ないユーレカ種が中心です。「神の島レモン」や「興居島レモン」といったブランドも生まれています。第3位は和歌山県で、紀の川市、湯浅町、有田川町が主な産地です。
国産レモンの旬はいつ?
国産レモンは、今や季節を問わずお店で見かけますが、露地栽培の旬は意外にも冬です。秋口から春にかけてが収穫期で、爽やかなイメージとは少し異なります。
疲労回復に良いとされるレモンは、夏に欲しくなるものですが、国産レモンの旬とはずれがあり、かつては需要に供給が追いつかないこともありました。そこで、広島県では、ハウス栽培や貯蔵技術を駆使し、一年を通して新鮮なレモンを届けられるよう努力を重ねています。
また、緑色のレモンは品種が違うのではなく、収穫時期が異なるだけ。熟す前に収穫したグリーンレモンは、黄色いレモンよりも香りが強く、酸味が際立っているのが特徴です。