ヨーグルトは、朝食のフルーツ添えや菓子作りなど様々な用途で活躍する万能食材です。しかし、ヨーグルトの可能性はそれだけにとどまりません。料理の幅を広げる優れモノでもあるのです。マリネやソースの材料に使えば、お肉や魚介の風味をいっそう引き立ててくれます。カレーやシチューにも加えることで、まろやかな味わいが楽しめます。

洋風料理だけでなく、和風料理にも相性抜群です。そうめんや冷やし中華のつけだれとしてごまヨーグルトを使えば、ひんやりとした爽やかな風味で夏の食卓を彩ります。手軽に栄養が摂れる上、料理の隠し味としても大活躍するヨーグルトは、まさに万能選手。毎日の食卓に一品加えれば、食生活がぐっと楽しくなるはずです。

ビフィズス菌などの菌を含む市販ヨーグルトを冷凍した場合、味や見た目の変化のほか、乳酸菌の変化にも注目が集まります。凍らせることで乳酸菌やビフィズス菌の効果はどう変わるのでしょうか。ヨーグルトを冷凍した際の特徴や注意点、乳酸菌の変化について詳しく解説していきます。

ヨーグルトの冷凍保存について、以下のようにリライトいたしました。

ヨーグルトを凍らせても問題はありませんが、状態が変化する点に留意が必要です。冷凍保存のメリットとデメリットを理解した上で、ご自身のライフスタイルに合わせて上手に活用しましょう。

ヨーグルトを凍らせるとどうなるのか

凍らせると風味や食感が変化します。タンパク質が分離して水っぽくなる場合があり、新鮮な状態とは異なる味わいになります。一方で、シャリシャリとした面白い食感を楽しめます。フルーツ入りなら凍ったフルーツの食感も味わえます。

ビフィズス菌や乳酸菌への影響

乳酸菌は低温で活動を停止しますが、凍結・解凍で死滅・減少する恐れがあります。ただし、死滅した乳酸菌も腸内環境を整える働きがあります。

賞味期限・保存期間 

冷凍保存すれば3~4週間ほど日持ちしますが、長期保存には適しません。解凍後の再冷凍はNGです。必要な分だけ解凍し、食べきることが大切です。

離乳食用に冷凍ヨーグルトは不向き

離乳食では新鮮なヨーグルトを使うべきです。冷凍ヨーグルトは風味や食感が変わるため、赤ちゃんには不向きです。

人気のR1ヨーグルトは冷凍しない方が良い

明治からはR1ヨーグルトの冷凍は推奨されていません。なめらかな食感や風味が損なわれるためです。

ご家庭の事情に合わせて、うまく冷凍ヨーグルトを活用ください。新鮮な風味を求める際は、冷蔵庫での保存をおすすめします。

ヨーグルトの冷凍保存は、手間がかかりますが、無駄なく長期保存できる賢い方法です。食べきりサイズのヨーグルトであれば、そのままパックごと冷凍保存できますし、大容量タイプは小分けにして密閉容器に入れ替えることで、おいしさを逃がさず冷凍できます。

プレーンタイプなら、ジャムやはちみつで味付けすれば、冷凍による分離を防げます。解凍時は、自然解凍が風味を損なわない最適な方法です。このようにちょっとした工夫で、ヨーグルトの賞味期限を大幅に延ばすことができるのです。冷凍したヨーグルトは、そのままアイス代わりに食べるのも一興です。ヨーグルトの冷凍保存は、手間をかけるだけの価値がある、実におトクな保存方法なのです。

夏の暑い日は、さわやかな冷凍ヨーグルトで健康的なおやつタイムを過ごしましょう。プレーンなヨーグルトに、フルーツやナッツ、はちみつなどのトッピングを加えれば、栄養価と風味がぐっと高まります。

まずはベリー類をトッピング。ブルーベリー、ラズベリー、ストロベリーの酸味と香りが口いっぱいに広がり、食物繊維も補給できます。ナッツ類を散らせば、アーモンド、カシューナッツ、くるみのサクサク食感と香ばしさが加わります。

はちみつやメープルシロップを垂らせば、まろやかな甘みが広がり、バニラエッセンスを加えればさらに芳醇な風味に。ココアパウダーを振りかければ、チョコレート風味の冷凍ヨーグルトに早変わりです。

ヨーグルト自体にも、柑橘類を練りこんだり、ミントやバジルなどのハーブを加えるなど、さまざまなアレンジが楽しめます。手軽に栄養満点のデザートを作れる冷凍ヨーグルトで、暑い夏を乗り切りましょう。

フルーツを入れてカラフルなフローズンヨーグルトに、型に入れてヨーグルトキャンディーに、フルーツや野菜を加えてスムージーにと、アレンジ次第で様々な食べ方が楽しめます。

ヨーグルトを冷凍保存することで、乳酸菌の働きが一時停止し、長期間にわたって新鮮な風味と栄養価を維持できます。冷凍によってヨーグルトの物性は変化しますが、解凍後はストレートから食べても美味しく、また料理の材料としても活用できます。ヨーグルトの賞味期限が近づいたら、冷凍保存を検討するのがおすすめです。乳酸菌の力で健康に役立つヨーグルトを上手に活用しましょう。