美容と健康に関心を持つ方々の間で、その効果が注目されているルイボスティー。紅茶や緑茶に続く新たなティーカルチャーとして、日常の飲み物に取り入れる人が増えています。その秘密は、活力を与える成分とリラックスを促す特性にあります。ノンカフェインであるため、時間や場所を問わず楽しむことができるのも魅力の一つです。ルイボスティーの豊富な健康効果と美容への影響について、詳しく探っていきましょう。
ルイボスティーとは
ルイボスティーは、南アフリカ原産のマメ科植物の葉を発酵させて作られるお茶です。この名前はオランダ語で赤（rooi）と藪（bos）に由来しています。
飲んだことがある人なら知っているかもしれませんが、このお茶は赤い色をしており、葉も発酵によって赤褐色になるためその名が付けられました。
カフェインレスのお茶
ルイボスティーは、自然にカフェインを含まないため、デカフェ処理が不要なお茶です。したがって、カフェインの摂取を避けたい妊娠中の方や、寝る前に飲むお茶としても非常に支持されています。
ルイボスティーの成分とその効能
ルイボスティーには、抗酸化能力を持つポリフェノールが豊富に含まれています。このため、活性酸素の過剰な増加を抑制することが可能とされています。
活性酸素は、体にとってある程度必要ですが、過剰な場合には細胞に悪影響を与え、老化を促進することがあります。
また、ルイボスティーは、特に活性酸素を取り除く効果のあるSOD酵素を多く含むため、抗酸化作用に加え、便秘の改善や抗アレルギー効果も期待されているのです。
血糖値を改善できる？
ルイボスティーにはアスパラチンというポリフェノールが含まれています。この成分については、動物実験において血糖値を抑える効果が期待できる研究結果が得られています。
研究では、2型糖尿病のモデルであるラットにアスパラチンを投与した結果、筋肉によるグルコース取り込みの増加と、血糖値を下げるインスリンの分泌が促進されたことが観察されました。今後は、人間を対象とした研究の結果にも期待が寄せられています。
ダイエットにつながる？
ルイボスティーの摂取が直接的にダイエットに繋がるかは、現在のところ不確定です。
しかし、適切な水分補給を心がけることで代謝が向上し、老廃物の排出が促進されるのは確かです。また、ダイエット中には食事制限で便秘に陥りがちですが、十分な水分摂取がその予防に役立ちます。
1日あたり約1.5リットルを目安に、水分補給を心がけましょう。
日常の水分補給をルイボスティーに変えることで、通常の水分摂取の効果に加え、ルイボスティーの特有の恩恵を受けることができます。
過剰摂取は健康に悪影響？
現在、ルイボスティーの過剰摂取による健康への影響については明確なデータが不足しています。
しかし、妊娠後期におけるポリフェノールの摂りすぎは胎児に影響を与える可能性があるため、ルイボスティー以外のポリフェノール含有食品と合わせて摂る量に注意が求められます。
ルイボスティーをたくさん飲むことで、過去に病歴のある人の肝機能に悪影響が出た事例が報告されています。
どんな飲み物でも、過度に摂取すると栄養のバランスが崩れる可能性がありますので、適度に楽しむことが大切です。
オススメの楽しみ方
ルイボスティーを飲む際には、水にティーバッグを浸して冷却する水出しや、お湯で煮出す方法を選ぶ人が多いです。
実際のところ、煮出しはルイボスティーの成分をより効果的に抽出する方法であるという研究結果があるのです。
この研究によると、茶葉5gを500mlの熱湯に15分以上浸すことで、さらに多くのポリフェノールを取り出せることがわかりました。
また、未発酵で飲むグリーンルイボスティーという種類のものも存在します。これには先に紹介したアスパラチンが発酵したルイボスティーより豊富に含まれています。
グリーンルイボスティーでは、茶葉5gを500mlの熱湯に20分以上漬けておくと、通常のルイボスティーより5分長く待つだけで効率良くポリフェノールを抽出できるのです。