「クァベギ」とは、韓国で親しまれているねじり揚げドーナツのことで、日本の「ツイストドーナツ」に相当します。もち米を材料に使うことが多く、日本のふんわりとしたツイストドーナツとは異なり、もっちりとした食感が特徴です。

韓国では繁華街や駅の近く、オフィス街、学校の周辺など人通りの多い場所に屋台が並び、お祭りのような光景が日常的に見られます。これらの屋台では、通行人が気軽におやつや軽食を楽しむことができ、クァベギもその一つとしてよく売られています。

以下に、韓国の屋台で人気のあるおやつをご紹介します。

トッポギ

円筒型のお餅をコチュジャンを使った甘辛いタレで煮込んだ料理です。玉ねぎ、長ねぎ、にんじんなどの野菜が入るほか、餃子、練り物、ゆで卵などを具材に使うこともあり、間食として人気のメニューです。

ハットグ

ハットグは、韓国風の発音でホットドッグを指しますが、実際にはアメリカンドッグのことです。ソーセージに小麦粉で作った生地をまとわせて揚げたもので、日本でも人気のあるチーズハットグはこれをアレンジしたものです。

ケランパン

ケランパンは「卵パン」という意味で、大判焼きのような見た目のおやつです。ほんのり甘い生地の間に卵をまるごと1個割り入れて、鉄板で一緒に焼きます。ハムやピーマンなどの具材を加えることもあります。

ホットク

シナモンや黒砂糖をパン生地で包んで焼いたもので、油を使わずに焼いたものや、揚げ焼きにしたものがあります。もっちりとした生地が特徴で、ナッツをトッピングしたり、チャプチェを入れる場合もあります。

プンオパン

プンオパンは、日本のたい焼きに似たおやつです。「プンオ」は「フナ（鮒）」を意味し、たい焼きよりも小さく、皮が薄くてパリパリとした食感が特徴です。

クンバム

クンバムとは、焼き栗のことです。日本の甘い焼き栗とは異なり、甘さ控えめでこんがりと焼いた香ばしさを楽しめます。

ここ数年、ドーナツの形やフレーバーは世界中で多様化が進んでいます。従来のリング型に加え、味付けも塩気や香り付きなど、国や地域ごとに特色があります。

アメリカではチョコレートやメープル味の他、ベーコンやポテトチップスを使った塩味ドーナツも人気です。一方、メキシコの「チュロス」はシナモンの香り高い姿が特徴的です。

ヨーロッパ発祥の「ベルリナー」はジャムやカスタードを詰めた有名ドーナツで、イギリスではリング型ではない「ドーナツボール」も愛されています。アジア地域のタイでは、緑豆の風味が楽しめる「パトンコ」があります。

このように、世界には文化や嗜好を反映した多彩なドーナツが存在します。旅先で土地ならではの味わいを堪能するのも、グルメな体験になるでしょう。ドーナツは地域の違いを感じられるグローバルな菓子なのです。

近年、日本でも人気が高まっている韓国の揚げドーナツ「クァベギ」。ねじった形が特徴的で、外はカリッと中はもっちりとした食感が魅力で専門店もあります。今回は、そんなクァベギの基本レシピと、アレンジレシピをご紹介します。

【材料（8個分）】

強力粉：160g

もち粉：40g

牛乳：110ml

無塩バター：20g

砂糖：大さじ1と1/2

ドライイースト：小さじ2

塩：小さじ1/2

溶き卵：1/2個

揚げ油：適量

グラニュー糖：適量

【作り方】

生地作り: ボウルに強力粉、もち粉、砂糖、ドライイースト、塩、溶き卵を入れ、牛乳を少しずつ加えながら混ぜる。

生地がまとまったら、台の上に移してこねる。

こねあがった生地をボウルに戻し、ラップをかけて暖かい場所で約1時間発酵させる。

発酵した生地を8等分にし、棒状に伸ばしてねじる。

170℃に熱した油で揚げる。

揚げたてのクァベギにグラニュー糖をまぶして完成。

ここからは、おうちで作れるクァベギのレシピをご紹介します。ホイップクリームやチョコレートでトッピングした華やかなクァベギは喜ばれること間違いなし！ぜひチェックしてみてくださいね。

クリームたっぷり クァベギ風ドーナツ

ストロベリーパウダーと抹茶パウダーでカラフルに仕上げた、クァベギ風ドーナツをご紹介します。ふわふわのドーナツと甘いホイップが相性抜群です。発酵後の生地は柔らかくて形が崩れやすいので、成形した後はクッキングシートにのせ、そのまま油に入れるときれいに仕上がりますよ。ぜひお試しくださいね。

カラフルクァベギ風ドーナツ

こちらは、ツイストドーナツにカラフルなチョコレートとナッツやドライフルーツをトッピング。思わず写真に撮りたくなるようなかわいさです！素朴な味わいのドーナツに、甘いチョコとナッツの食感、ドライフルーツの酸味がアクセントとなり、とてもおいしいですよ。

「クァベギ」は韓国で人気のねじり揚げドーナツで、もち米を使ったもっちりとした食感が特徴です。屋台文化が日常に溶け込んでいる韓国では、繁華街や駅前、オフィス街、学校周辺などで気軽に手に入れることができます。通りすがりに楽しむおやつとして広く親しまれているクァベギは、日本のツイストドーナツとはまた違った魅力を持っています。韓国を訪れた際には、ぜひ屋台で味わってみてください。