スイカ生産量ランキング:日本国内シェアと産地別動向

夏を代表する味覚、スイカ。その甘くみずみずしい果肉は、多くの人々を魅了し続けています。では、日本国内で最もスイカを生産しているのは、一体どの地域なのでしょうか?本記事では、スイカの生産量ランキングを詳細にお伝えします。

ランキングと国内シェア

国内で最もスイカを生産しているのは熊本県であり、そのシェアは2019年の時点で全国の16.1%を占めています。

熊本県に次いで千葉県、山形県が上位に位置しており、この3県で国内生産量の約38%を担っています。

1位:熊本県

全国のスイカ生産において、熊本県はその収穫量でトップを誇り、年間52,100トン、全国シェアの16.1%を占めています。

作付面積においても、熊本県が国内最大です。

栽培品種は、大玉の「祭ばやし777」や、シャリ感と甘みが特徴の「肥後浪漫」が中心で、小玉スイカも栽培されています。これらの多くはビニールハウスで育てられています。

また、世帯あたりの年間スイカ購入量でも、熊本県は都道府県庁所在地間で比較して1位です。生産量だけでなく、消費量も多い地域と言えます。

2位:千葉県

国内有数のスイカ産地として知られる千葉県は、年間38,800トンもの収穫量を誇り、全国2位に位置しています。

栽培されている品種は、大玉の「祭ばやし777」や「紅大」、「味きらら」に加え、近年人気の小玉スイカも作られています。

特に富里市産の「富里スイカ」は、その品質の高さから地域ブランドとして商標登録されています。

また、千葉県のスイカ畑の割合は、県土面積の約0.196%を占め、これは全国で最も高い割合です。県内のおよそ510分の1がスイカ畑という計算になります。

3位:山形県

山形県は、年間31,100トンものスイカを収穫し、全国3位の生産量を誇ります。

主に栽培されているのは、「祭ばやし777」や「富士光」といった大玉スイカです。

4位:鳥取県

鳥取県は、スイカの生産量で全国4位に位置しますが、人口一人当たりの生産量でみると日本一を誇ります。

中でも、北栄町を中心とする「大栄西瓜」は、その地域特有のブランドとして地理的表示(GI)に登録され、知的財産として保護されています。

また、一世帯あたりのスイカ購入量では熊本県が首位ですが、購入金額においては鳥取県が全国トップとなっています。

世界のスイカ生産量

2022年における世界のスイカ生産量を国ごとに比較した統計ランキングによれば、トップは中国で60,386,121トンでした。次いで、トルコが3,394,783トン、インドが3,308,000トンと続いています。

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