爽やかな酸味とシャキシャキとした食感が魅力の青リンゴ。その種類は多岐にわたり、それぞれに異なる特徴があります。この記事では、代表的な青リンゴの種類をピックアップし、その味や風味、食感の違いを詳しく解説します。また、スーパーや市場で新鮮でおいしい青リンゴを選ぶためのポイントもご紹介。あなたの好みにぴったりの青リンゴを見つけるためのガイドとして、ぜひお役立てください。
りんごの品種はどれほど存在する?
リンゴは、その多様性が魅力です。味の違いはもちろんのこと、大きさ、色、形も多種多様です。世界にはおよそ15,000種、日本国内でも約2,000種ものリンゴが存在すると言われています。特に青森県では約50種類が栽培され、そのうち約40種類が市場に出回っています。
果肉は硬く、歯ごたえが抜群のきおう
岩手県が開発したきおうは、王林と千秋を掛け合わせた品種で、平成6年に登録されました。300gほどの大きさで、光沢のある黄色い皮が特徴です。果肉はしっかりとしていて、果汁がたっぷり。甘さと酸味のバランスが絶妙な、美味しいりんごです。「黄色いりんごの王様」というイメージから名付けられたこのりんごは、口にすると甘さが広がり、和梨のような風味も楽しめます。
強い甘みとシャキシャキとした食感のトキ
青森県五所川原市で生まれた「黄りんちゃん」は、土岐傳四郎氏が育成し、平成16年に品種登録されました。親は「王林」と「ふじ」です。重さは約350gで、黄色い果皮には、ほんのりとした朱色がのることもあります。果汁がたっぷりで、甘みが強く、王林ゆずりの良い香りが特徴です。「黄りんちゃん」は、両親の良いところを受け継ぎ、その美味しさは折り紙つき。旬が短く、「今しか逢えないプレミアムな黄色」というキャッチフレーズも。店頭で見かけたら、ぜひお試しください。
ジューシーな果汁と爽やかな酸味が特徴のシナノゴールド
青森県りんご試験場で生まれた「あおり15」は、親に「ふじ」と「青り3号」を持ち、2004年に品種登録されました。一般には「星の金貨」という愛称で親しまれています。重さは250gから300gほどで、皮は黄色く、糖度は15~16%と非常に甘いのが特徴です。貯蔵性にも優れています。「星の金貨」の最大の魅力は、その皮の薄さ。手軽なサイズ感と相まって、皮ごと丸かじりするのがおすすめです。
皮が薄くて丸かじりに最適 星の金貨
福島県の大槻只之助氏が育成し、昭和27年に名付けられたこの品種は、ゴールデンデリシャスを母に、印度を父に持ちます。重さは約300g、緑黄色の果皮が特徴です。果肉はやや硬く緻密で、果汁がたっぷり。酸味はほとんどなく、甘さと独特の良い香りが楽しめます。黄りんごの先駆け的存在であり、青森県では「ふじ」に次ぐ生産量を誇り、長年愛され続けています。甘さと爽やかな香りはヨーグルトとの相性も抜群です。
香り高い青りんごの女王王林
群馬県生まれのこのりんごは、鮮やかな黄色い皮が特徴です。太陽を浴びた部分は、ほんのり赤く染まります。甘みが強く、特に黄色いりんごには珍しく、蜜がたっぷり入っているのが魅力です。「黄りんちゃん」という愛称で親しまれ、その人気の秘密は、蜜の多さに加え、果汁も豊富で、濃厚な甘さを堪能できる点にあります。繊細なため、冷蔵保存し、なるべく早く味わうのがおすすめです。
甘味が強く蜜入りが期待できるりんご、ぐんま名月
青森県弘前市の佐藤肇氏が育成した金星は、ゴールデンデリシャスを母に、デリシャスを父に持つりんごです。昭和47年に品種登録され、その重さは350gほど。表面の果点は少し粗めです。果肉は硬く、果汁がたっぷり。濃厚な甘さが特徴です。栽培方法によって果皮の色が変わり、袋をかけずに育てると緑黄色に、袋をかけて育てると淡い黄色になります。特に、袋をかけて栽培した「有袋金星」は見た目が美しく、海外では贈答用として人気が高いです。一方、袋をかけずに栽培した「無袋金星」は、よりジューシーですが、日持ちがしないため、店頭に並ぶ期間は短いのが特徴です。