タイ マンゴーとは
色鮮やかな黄色と、その甘酸っぱい香り、滑らかな食感が特徴のタイマンゴー。遥か東南アジア、タイ王国の土壌が育んだこの果実は、そのニュアンス豊かな風味が多くの人々を魅了し続けています。今回は、そんなタイマンゴーに焦点を当て、その特徴や楽しみ方などを紹介します。ニュアンス利かせ香るタイマンゴーの世界を、一緒に探求していきましょう。
タイ産マンゴーとは
タイ産マンゴーの歴史
タイ田マンゴーの歴史は深く、1000年以上も前の南東アジアの一部から始まりました。その理由は、タイの肥沃な土壌と温暖な気候がマンゴーの育成に理想的だったからです。現在でも、タイでは60種類以上のマンゴーが栽培されています。伝統的な地元の品種から新しい交雑種まで、幅広いバラエティが世界中から消費者の舌を喜ばせています。
長い時を経て、特に16世紀後半になると、タイ田マンゴーは欧州の探検家により世界中に広まって行きました。彼らはこの果物の美味しさと色彩にすっかり引きつけられ、それらを自国へ持ち帰ったのです。商業的な栽培面積は現在36ヘクタールに上り、年間の生産量はおよそ170万トンを超える規模になり、タイを象徴するトロピカルフルーツとなりました。
19世紀に入り高品質なマンゴーの大量生産を可能とする効率的な栽培技術が開発されました。その結果、タイ田マンゴーは重要な輸出品となり、世界中に美味しさを届ける存在となりました。
1987年には条件付で日本への輸入が開始されましたが、その当初は適切な品質のマンゴーを供給できる量が限られていました。しかしこの数十年間で輸出用マンゴーの生産者たちは技術力を格段に向上させ、現在では品質的にも十分に日本に輸出し得る状況となりました。
現在では、その品質と美味しさから世界中で評価され、何百万トンもの生産量が世界に供給されています。日本へ輸入できるマンゴーはナムドクマイ種・ナンカンワン種・ピムセンダン種・ラッド種・マハチャノ種の5種のみで、恒常的に高品質と美味しさを追求する農民たちは、我々が楽しむ香り高く甘美なマンゴーのプロデュースに熱心です。
タイ産マンゴーの品種と旬の時期
・ナムドクマイ種
【品種の説明】
フルーツ界の女王であるマンゴーは、その特有の香りと甘さ、なめらかな食感を持つフルーツですが、その中でも一番人気なのがタイ産の「ナムドクマイ」です。実に広がる華やかな香りと甘さが特徴のこの品種は、糖度が24度を記録することもあります。
果皮と果肉の色は黄色で、熟してくるとそれが淡い黄色から濃い黄色へと変わります。酸味が少なく、甘みにコクがあるのが特徴で、食感は繊維が少なく滑らかです。ナムドクマイ種は、農家の努力が実を結び、2005年頃に輸出の中心となりました。
【旬の時期】
ナムドクマイの高級品は主に4月から6月です。
・マハーチャノク種
【品種の説明】
「マハーチャノク」は、虹色にきらめく美しい皮とバラやパイナップルのような芳醇なフレーバーが特徴のマンゴーの品種です。これは偶然にも「サンセット種」と「ナンカンワン種」が交配された結果生まれた種で、その果実が王国に捧げられたことからその名がつきました。
果皮は黄色に赤みを帯び、香りが強く、酸味、甘みのバランスがとれた美味しいマンゴーです。シーズンには平均糖度が約15度になります。生食の他、加工品としての利用も増えています。
【旬の時期】
マハーチャノクの旬は3月から7月にかけてです。
タイ産マンゴーの切り方・食べ方
タイ産マンゴーの食べ方ガイド
ステップ1
まず始めに、タイ産マンゴーの特徴として真ん中に種が存在しているため、これを基点にして果実を縦に三等分にカットします。
※ポイント
ここで大事なのは、切る際に細い部分を頂上にして、種の方向を意識すること。これはマンゴーの種が扁平で薄い形状をしているからです。
ステップ2
次に、切った果実部分に網目状の切れ目を入れます。
ステップ3
最後に、皮を丁寧に裏返すことで鮮やかな果肉部分を露出させます。
タイ産マンゴーを食べる際には、そのまま楽しむのはもちろんのこと、サラダやデザートに加えることによって更なる風味を引き立てることが可能です。特に苦手な方には、甘さとコクを引き立てるタイ名物のマンゴースティッキーライスがおすすめ。
タイ産マンゴーの職人的な切り方と味わい方で、南国らしい彩りと特有の甘さを心ゆくまで堪能してみてください。その独特の美味しさに注目が集まるタイ産マンゴーを、是非このガイドに沿った方法で楽しむことをお勧めします。
まとめ
大地の恵みであるタイマンゴー。豊かな香りと色彩は、母国タイだけでなく、世界中のフルーツ愛好家を引き寄せています。酸味と甘みの追求、そして、その食感の楽しみ方は無限大。特に熟したものは、その香りと味がさらに深まり、一度で多くの感覚を満たす特別な体験を提供します。タイマンゴーの魅力に魅了され、この極上の味わいに舌鼓を打つことでしょう。