駄菓子といえばコレ!懐かしさ感じるお菓子をご紹介

小さな袋に詰まった甘い思い出——それが「駄菓子」です。お小遣いを握りしめて駄菓子屋に走った日々、大当たりを狙ってくじを引いたドキドキ感、友達と分け合ったお菓子の味……そんな懐かしい記憶を持つ方も多いのではないでしょうか。駄菓子の魅力は色あせません。現在もスーパーやコンビニ、専門店で販売され、懐かしさとともに新たな世代にも親しまれています。この記事では、江戸時代から現代までの駄菓子の歴史をたどりながら、その変遷や魅力について紹介していきます。

駄菓子の歴史:江戸時代から現代まで

大正時代から昭和初期にかけて砂糖菓子の発展がありましたが、戦中は砂糖配給制の影響を受けました。戦後、菓子メーカーが増加し、チョコレートやガム、飴などの駄菓子が作られるようになり、駄菓子屋が発展しました。戦後の物資不足の中、駄菓子は子供たちの貴重な楽しみだったと言えるでしょう。

駄菓子屋は1950年代の第1次ベビーブームの頃に最盛期を迎えました。昭和をモチーフにした作品で見られるような駄菓子屋が各地にでき、子供たちがお小遣いを握りしめてお菓子やガチャガチャを楽しんでいました。駄菓子屋は子供たちの社交場としての役割も果たしていました。

1990年代に入ると、消費税導入の影響やスーパーやコンビニエンスストアで駄菓子以外のお菓子が普及したことで、駄菓子屋は低迷期を迎えます。2000年前後になると、大手チェーンの駄菓子店が登場したり、コンビニやスーパーで駄菓子が売られるなど、駄菓子自体の需要は回復しました。しかし、原料費や人件費の高騰により、生産中止になる駄菓子も少なくありません。

かつて子どもたちの身近な存在だった駄菓子屋ですが、その数は全盛期から大幅に減少しています。最盛期には全国に5万件以上あったとされる駄菓子屋は、現在では8000件ほどまで減少しており、個人が営む駄菓子屋が現存するケースは少ないといえます。いまも近所に駄菓子屋がある場合は、懐かしい駄菓子とともに、昭和の子どもたちの人気を集めた懐かしいお店の雰囲気も味わいながら、買い物を楽しめるでしょう。しかし、駄菓子屋の数自体が全盛期よりも非常に少ないので、出会える機会は少ないかもしれません。駄菓子屋の減少は、時代の変化を感じさせる出来事です。

種類別!おすすめの懐かしい駄菓子

ここからは種類別に駄菓子をご紹介していきます。

スナック系の懐かしい駄菓子

駄菓子界のスナックといえば、うまい棒はその代表格。その他、キャベツ太郎、味カレー、玉葱さん太郎、ポテトフライといった商品が定番です。中でも、うまい棒は様々なフレーバー展開で、幅広い世代から長年にわたり愛されています。価格は2022年に改定されましたが、その人気は衰えを知りません。キャベツ太郎は、あの独特のサクサク感とソース味が特徴で、緑色のパッケージに見覚えがある方も多いはず。殿様の絵柄がトレードマークの味カレーや、昔から変わらぬポテトフライなども、大人世代にとってはノスタルジーを感じさせる駄菓子と言えるでしょう。これらのお菓子は、ちょっとした時に気軽に楽しめるのが嬉しいポイントです。

珍味系の懐かしい駄菓子

独特の風味で楽しめる珍味系の駄菓子には、タラタラしてんじゃねーよ、蒲焼さん太郎、おやつカルパス、カットよっちゃんなどがあります。中でも「タラタラしてんじゃねーよ」は、印象的なパッケージとエスニックな味が特徴で、子供から大人まで幅広い層に親しまれています。甘辛いタレが後を引く蒲焼さん太郎、手軽に食べられるおやつカルパス、甘酸っぱいカットよっちゃんは、おやつとしてだけでなく、お酒のお供にもおすすめです。これらの珍味系駄菓子は、他にはない独特の味わいが魅力です。

ラムネ系の懐かしい駄菓子

子供の頃に親しんだラムネ菓子には、フエラムネやクッピーラムネ、ジューCグレープ、ココアシガレットなどが思い出されます。特にフエラムネは、音を鳴らして遊べる工夫と、中に入っている小さなおもちゃが子供たちを惹きつけました。愛らしい動物が描かれたクッピーラムネ、携帯しやすいケース入りのジューCグレープ、そして、大人の真似をして遊んだココアシガレットも、多くの人にとって忘れられない駄菓子でしょう。これらのラムネ菓子は、口の中をさっぱりとさせてくれる爽快感が魅力です。

チョコレート系の懐かしい駄菓子

チョコレート味の懐かしいお菓子といえば、チョコバットやチロルチョコなどがすぐに思い浮かびます。他にも、プチプチうらないチョコ玉やチョコボール、ヤンヤンつけボーなども、子供の頃によく食べたという人も多いのではないでしょうか。特にチョコバットは、サクサクとした食感とチョコレートのほどよい甘さが特徴で、当たりくじが付いていることで、子供たちの間で人気を博しました。様々な味が楽しめるチロルチョコ、占い付きのプチプチうらないチョコ玉、当たりが出ると景品がもらえるチョコボール、チョコレートクリームをディップして味わうヤンヤンつけボーは、今でも子供たちに愛されています。チョコレート系の駄菓子は、甘いものが大好きな人にとって、たまらない魅力があります。

「ザ・駄菓子!」なイメージの懐かしい駄菓子

昔懐かしい駄菓子として、ヨーグル、きなこ棒、マーブルフーセンガム、都こんぶ、さくらんぼ餅、ヤングドーナツは、今もなお多くの人に愛されています。小さな容器に入ったヨーグルは、幼い頃に夢見たヨーグルトを思う存分食べるというささやかな願望を叶えてくれるお菓子でした。きな粉をまぶしたきなこ棒は、シンプルながらもどこか懐かしい味わいが魅力です。また、当たりくじが付いたマーブルフーセンガムや、少し大人びた味わいの都こんぶ、独特な食感のさくらんぼ餅、手軽に小腹を満たせるヤングドーナツも、忘れられない駄菓子として記憶に残っている人は多いでしょう。これらの駄菓子は、昔ながらの製法を受け継ぎ、素朴で優しい味わいを大切にしています。

懐かしい駄菓子はどこで手に入る?

昔懐かしい駄菓子を再び味わいたい時は、身近な場所で探すことができます。例えば、スーパーマーケットでは、誰もが知っている定番の駄菓子、うまい棒やチロルチョコなどが見つかります。また、お菓子を専門に扱うチェーン店では、駄菓子がお手頃な価格で手に入る場合が多いでしょう。インターネット通販を利用すれば、箱単位での購入や、たくさんの種類をまとめて購入することも可能です。さらに、お菓子問屋さんでは、バラエティ豊かな駄菓子を、お得な値段で購入できるかもしれません。昔ながらの駄菓子屋さんは減ってきていますが、まだ営業しているお店もあるので、探し求めてみるのも楽しいでしょう。このように、様々な場所で、あの頃の思い出が詰まった駄菓子に出会うことができるのです。

まとめ

子供の頃の宝物のような駄菓子。その風味は、時を超えて多くの人々に愛されています。形を変えながらも、スーパーやコンビニで手軽に手に入る身近さが嬉しいですね。手に取れば、懐かしい記憶が鮮やかに蘇るでしょう。それはまるで、無邪気な子供時代への切符のようです。

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