知育菓子とは、単に食べるだけでなく、何らかの制作プロセスを経て楽しむお菓子のこと。「色」や「数」を楽しみながら食べられるものもあり、その名の通り、「知育効果」を狙ったお菓子です。カンタンにまとめれば「子どもの豊かな創造力や達成感を育みたい」という考えで作られたお菓子と言えるでしょう。詳しくご紹介します。
知育菓子とは？
知育菓子とは、単なるお菓子の枠を超え、創造的な体験を通じて楽しめるお菓子のことです。色や数を意識しながら味わえる工夫が凝らされており、知的好奇心を刺激する効果が期待されています。一言で表すなら、お子様の豊かな発想力や達成感を育むことを目指して開発されたお菓子と言えるでしょう。
「色が変わる」「ふわふわと形が変わる」等と聞くと、「合成着色料等がいっぱい入っていて、子どもの体に悪そう…」と感じられる方も居るかもしれませんね。しかしほとんどの知育菓子では、着色料には安全確認済の自然な素材を使用し、合成着色料等の使用を避けています。例えば『ねるねるねるね』に使用される着色料は、赤キャベツやブルーベリー等にも入っている「アントシアニン色素」です。またふわふわと膨らむ膨張剤にはクエン酸や重曹等、手作りお菓子や料理にも使用する安全な成分が使われています。更に骨を丈夫にするカルシウム等の栄養素もプラス。子どもが楽しく食べながら、安全に、健康になれることが考慮されたお菓子なのです。
知育菓子の安全性：子どもへの配慮
初めて「知育菓子」が誕生したのは、1978年（昭和51年）のこと。当時のが「水と粉を練って遊ぶお菓子」を「知育菓子」と名付け、小さなお子さま向けの商品として売り出しました。1986年に誕生した『ねるねるねるね』の大ヒットにより、「遊びながら食べられるお菓子」の知名度が一気に高まりました。魔女がグルグルと混ぜるとお菓子の色が変わる…というCM、覚えていらっしゃる方もいるのでは？このCMの存在で『ねるねるねるね』一気に有名になり、その後5年以上にも渡って放映されることとなりました。
着色料は以下のものを使用しています。
赤紫… 赤キャベツの葉
黄色… クチシナの果実
青… スピルリナ
情報出典クラシナホームページより
知育菓子の歴史：40年以上のロングセラー
知育菓子の制作工程は「水と混ぜる」「こねて丸める」といったものがほとんど。特別な道具や危険な刃物等を必要としないため、子どもたちが安全に遊べるのが特徴です。「大人の手をほぼ借りずに、自分でお菓子を作り出した」という達成感が得られるのがポイントです。この「課題を乗り越えられた」という達成感は、子どもの自信を養い、次へのチャレンジへと踏み出させる大きな原動力となるのです。
1990年代に入ると、幼児教育への関心の高まりとともに、多様な知育菓子が開発されました。ケーキや寿司を模したお菓子や、自由に色や形を作れるグミなどが登場し、売り上げを伸ばしました。現在では、知育菓子メーカーが主体となり、ショッピングモールや小学校などで「知育菓子教室（R）」が年間300回以上開催されています。また、一部の学校では、『ねるねるねるね』が理科の教材として活用され、酸性・アルカリ性の学習に役立てられています。メーカーの公式サイトには、自由研究のテーマとして知育菓子を紹介するコンテンツも用意されており、家庭での学習にも活用されています。
おすすめの知育菓子：人気商品をピックアップ
創造力を刺激し、親子の絆を深めると評判の知育菓子。その種類は豊富で、子供たちが夢中になるようなバラエティ豊かな商品が開発されています。ここでは、知育菓子の魅力的な側面をいくつかご紹介します。
ねるねのハッピーキッチン：ドーナツ
まるで本物のようなミニドーナツが4つ作れる、本格的な手作りキットです。カスタードとチョコレート、2種類の味が楽しめます。付属のチョコペンやクランチを使って、かわいくデコレーションするのもおすすめです。水を用意するだけで、すぐに始められる手軽さが魅力。カスタード生地やココア生地の色や香り、バニラやいちごのトッピングなど、細部まで本物のお菓子を再現しているので、まるで本格的なお菓子作りを体験しているかのよう。最後のトッピングで、オリジナルのデザインに挑戦できるのも楽しいポイントです。
ねるねのハッピーキッチン：ハンバーガー
お子様に大人気のハンバーガーセットをご自宅で！バンズ、ジューシーなパテ、とろけるチーズ、特製ケチャップなど、ハンバーガーを構成する全ての要素を、まるで本物そっくりに作り上げることができます。完成した時の達成感は格別。コーラもセットになっているので、泡がシュワシュワと立ち上る様子を楽しみながら、本格的なハンバーガー屋さんごっこを楽しめます。※最新の在庫状況は各店舗にてご確認ください。
ポッピンクッキン：つくろう！おべんとう！
お子様が大好きな「おべんとう」を手作りできる楽しいキットです。愛らしいパンダおにぎりをはじめ、定番のからあげ、ユニークなタコさんウインナー、彩り豊かなナポリタンなど、見た目も楽しいお料理に挑戦できます。特に、薄焼き卵を丁寧に巻いて作る本格的な卵焼きは、そのリアルな工程に大人も感心するはず。完成したお弁当を持って、ピクニック気分を味わってみてはいかがでしょうか。
ねるねるねるね
長年愛され続けている定番のお菓子が、2011年に大きく生まれ変わりました。お子様に大人気のグレープ味とソーダ味の2種類をご用意。粉に水を加えて混ぜ合わせると、まるで魔法のようにふんわりとした食感に変化します。さらに、グレープ味にはカリカリのキャンディチップ、ソーダ味にはカラフルなラムネをトッピングすることで、見た目も華やかに、より一層楽しくお召し上がりいただけます。
まとめ：知育菓子で楽しく学ぼう
長きにわたる知育菓子の歩み、その教育的な側面、そして多様なラインナップについてご紹介しました。約40年の歴史の中で、知育菓子は目覚ましい進化を遂げ、現在もその勢いは衰えることを知りません。これからも、子どもたちはもちろん、大人までも魅了するような革新的な商品が次々と登場することでしょう。知育菓子は、身近なスーパーやコンビニエンスストアで購入できるだけでなく、近年ではオンラインショップでも手軽に入手できるようになりました。価格も手頃な100円台から250円台の商品が中心ですので、興味のある商品があれば気軽に試してみてはいかがでしょうか。