ラスクは、朝食や紅茶の時間に人気のある焼き菓子ですが、一般的な商品の1つ(約20g)あたりで80〜100kcalと高カロリー、炭水化物量も15〜18gと高糖質となっています。しかし、プレーンなラスクを選び、適量を心がけることで健康的に楽しむことができます。

ラスク1枚(15g)のカロリーは58kcal、糖質量は7.8gです。1袋(75g、5枚入り)であれば、カロリーは290kcal、糖質量は39.0gとなります。ほかの菓子と比較すると、ラスクは100gあたりのカロリーが387kcal、糖質量が51.7gと、ビスケットやポテトチップスより低めになっています。

デコレーションの入ったラスクはカロリーが高くなる可能性があるため、プレーンのものを選ぶことをおすすめします。適量を意識し、バターやジャムなどの添え物も控えめにすれば、おいしくカロリーコントロールができます。細かく砕いてグラノーラ代わりに食べるのも良い方法です。

ラスクの魅力を存分に味わいながら、バランスの良い食生活を心がけましょう。

市販品のラスクを、1本あたりで比較します。

・ガトーフェスタハラダ

エネルギー量(カロリー)……230kcal

糖質量……約20g

・キハチ

エネルギー量(カロリー)……360kcal 

糖質量……約30g

・コロンバン

エネルギー量(カロリー)……200kcal

糖質量……約16g  

・ベックスベーカリー

エネルギー量(カロリー)……135kcal

糖質量……約11g

・ビアードパパ

エネルギー量(カロリー)……130kcal

糖質量……約10g

ラスク1本の大きさや使用材料により、カロリーや糖質量に開きがあります。手作り感のあるボリューム感のあるラスクは高カロリーですが、シンプルで小ぶりなタイプは低カロリーで健康的です。

ダイエット中でもラスクを上手に取り入れる方法があります。まずは分量を抑え、2〜3個程度に留めましょう。次にプレーンタイプやシンプルな味のラスクを選ぶことで、余分な油分や糖分を控えられます。さらに、ラスクをヨーグルトやフルーツと一緒に食べれば満腹感が得られ、お茶やコーヒーに浸して柔らかくすれば時間をかけて少しずつ味わえます。こうした工夫次第で、高カロリーなラスクもダイエット中の間食として取り入れることができるのです。

チョコレートコーティングは避け、プレーンタイプのラスクを選びましょう。1日の間食は200kcal程度に抑え、プレーンラスクなら2〜3枚が目安量です。手作りすれば、油脂や甘味を減らしてヘルシーに調整できます。ココアや抹茶、きな粉などのフレーバーを加えると、少量で満足できます。

カロリーを気にせずおいしさを楽しめる手作りラスクは、おやつタイムの強い味方です。市販品とは違い、素材や作り方を工夫することで、ヘルシーながらも味わい深い一品に仕上がります。ここでは、おいしさと健康を両立したラスクレシピ3選をご紹介します。

1. 車麩のサクサクラスク

低カロリーで高たんぱく質の車麩を使ったアレンジラスクです。甘味は砂糖ではなく、ミネラル豊富なメイプルシロップを使用。バターの量を調整することで、ダイエット中のカロリーコントロールにも対応できます。チョコレートは控え、ココアでアクセントを付けるのがおすすめです。

2. カリッと香ばし高野豆腐ラスク

パンの代わりに低カロリー・低糖質の高野豆腐を使ったラスクです。バター不使用で甘さも控えめのレシピは、ダイエット中の方に最適。豆乳にきな粉や抹茶を加え、高野豆腐にしっかりと風味を染み込ませた、香ばしくて風味豊かな一品に仕上がります。

3. ひとくちサイズのココナッツ香るラスク

バターの代わりにココナッツオイルを使ったラスクです。ココナッツオイルの脂肪酸は中鎖脂肪酸で、エネルギーに変わりやすく体脂肪になりにくい特徴があります。また、ココナッツ特有の自然な甘い香りがあり、糖分を控えても満足感のある仕上がりになります。

このように、素材を変えるだけで様々なヘルシーラスクが楽しめます。焼き加減で味と食感も自在に調整できるのが手作りならではの魅力です。おいしさと健康を両立した手作りラスクで、毎日のおやつタイムを彩りましょう。

ダイエットにも最適なラスクの選び方と食べ方

ラスクは低カロリーながら満腹感が得られるため、ダイエット中の間食として最適です。しかし、選び方と食べ方には注意が必要です。

まずは素材にこだわり、全粒粉やオートミール、雑穀入りのラスクを選びましょう。バターやマーガリンを多用したり、油で揚げられたラスクは避けるのがベストです。

次に、食べ方を工夫することで満足感がアップします。ラスクを野菜や果物と一緒に食べたり、豆腐やヨーグルトに浸して食べるのがおすすめです。また、ラスクを細かく砕いてサラダにトッピングするのも良いアイデアです。

このように上手に選び、工夫次第でラスクはダイエッターの強い味方となるでしょう。手作りも可能なので、自分好みのカロリーコントロールしながら、おやつタイムを満喫してみてはいかがでしょうか。