果物「ポポー」とは?知られざる魅力と楽しみ方

「森のカスタードクリーム」と呼ばれる果物、ポポー。その名前を聞いたことがあっても、実際に食べたことがある人はまだ少ないかもしれません。北米原産のこの果物は、マンゴーやバナナ、カスタードクリームを思わせる濃厚な甘さと、ねっとりとした食感が特徴。一度食べたら忘れられない独特の味わいで、近年日本でも注目されています。今回は、ポポーの魅力や美味しい食べ方をご紹介します!

ポポーってどんな果物?

ポポーは、バンレイシ科に属する果物で、学名は Asimina triloba。日本では「ポーポー」「ポポノキ」とも呼ばれています。春になると暗紫色の独特な花を咲かせ、秋に黄色い果実が実ります。果肉は柔らかく、甘い香りが特徴。マンゴーやバナナのようなトロピカルな風味を持ちながら、濃厚な甘さが魅力的です。

ポポーの特徴

ポポーの木は高さ1.5m〜14mほどに成長し、春に暗紫色の釣鐘状の花を咲かせます。果実は7月から10月にかけて熟し、楕円形で重さは最大500gほど。果肉は柔らかく、白からオレンジ色で、芳醇な香りを放ちます。種子が多いので、果実の中央部分を避けて切るとスムーズに食べられます。

耐寒性と日本への導入

北米東部原産のポポーは、バンレイシ科の中でも特に耐寒性が高く、日本には明治時代に導入されました。しかし、実の保存期間が短いことから、大規模な商業栽培はほとんど行われていません。最近では家庭菜園で育てる人も増えてきています。

ポポーの美味しい食べ方

1. 生で味わう
完熟したポポーは、とろけるような柔らかさが最大の魅力。そのまま食べる場合は、縦半分に切り、スプーンですくって食べるのがおすすめです。また、皮をむいてから種を取り除き、輪切りにしても良いでしょう。冷凍したポポーはシャーベットのような食感になり、夏にぴったりのデザートに。アイスクリームと一緒に食べれば、極上のスイーツになります。

2. スムージーやスイーツに加工
ポポーは傷みやすいため、加工するのもおすすめ。冷凍したポポーをヨーグルトやパイナップル、バナナと一緒にスムージーにすれば、濃厚で爽やかなドリンクが完成します。また、ピューレ状にしてプリンやババロア、アイスクリームに使うと、独特の甘い香りが際立ちます。さらに、砂糖とレモン汁を加えてジャムにすると、ヨーグルトやパンのお供として楽しめます

ポポー