日本の伝統菓子である和菓子が、クリスマスという西洋の祝祭と融合する新しい文化が生まれています。季節感を大切にする和菓子の世界観と、華やかなクリスマスの雰囲気が見事に調和した、心温まる冬の風物詩をご紹介します。

クリスマス和菓子の魅力
京都の老舗和菓子店「京菓子司よし廣」では、トナカイ、サンタクロース、クリスマスツリーなど、かわいくて楽しいデザインが6種類そろったクリスマス和菓子セットを提供しています。これらの和菓子は、見るだけで笑顔がこぼれる仕上がりで、職人がひとつひとつ丁寧に作り上げています。
和洋折衷の新しい味わい
抹茶シュトーレン風和菓子
ドイツの伝統的なクリスマス菓子であるシュトーレンを、日本の和菓子で再現する試みも見られます。抹茶が香る生地にドライフルーツを練り込み、和洋折衷の味わいを楽しめる一品です。
クリスマス風焼き饅頭
京菓子處鼓月では、クリスマスの伝統菓子シュトーレンをひと口サイズの「焼き饅頭」で表現しています。生地にはドライフルーツを練り込み、中身は刻み栗入りの風味豊かな栗餡を使用。サンタ、雪、ツリーをイメージした3種類のトッピングで、見た目も楽しめる和菓子に仕上げています。
アフタヌーンティーでの和洋融合
高級ホテルでは、クリスマスシーズンに和洋折衷のアフタヌーンティーを提供しています。トナカイやクリスマスボールモチーフの洋菓子と共に、銀座HIGASHIYAの和菓子が楽しめます。長野県産の市田柿を使った「柿衣」や、果実と木の実をふんだんに使った「果実と木ノ実の道明寺羹」など、季節感溢れる和菓子が洋菓子と見事に調和しています。

まとめ
クリスマスだけでなく、冬の季節感を表現した和菓子も人気です。白い練り切りで作られた雪だるまや雪うさぎ、透明な寒天で包まれた氷室饅頭など、日本の冬を感じさせる和菓子が、クリスマスシーズンを更に彩ります。
和菓子で彩るクリスマスは、目で楽しみ、舌で味わう食の芸術品です。伝統的な和菓子の技法と、クリスマスならではの華やかさが織りなす、心温まる冬のひとときをお楽しみください。
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