私たちの生活に欠かせない甘い味を提供するグラニュー糖。料理や飲み物に加えるだけでなく、保存や発酵、さらには調味料としても活躍するこの多用途な材料について、その秘密を紐解いていきましょう。甘さ以上の価値を持つグラニュー糖の魅力を探ります。
グラニュー糖と上白糖（白砂糖）の違いとは
通常、上白糖は料理に適しており、グラニュー糖はお菓子作りに用いられます。その風味や性質に違いはありますが、互いに代わりとして使用することも可能です。
風味
上白糖は濃厚で力強い甘さを持つ一方、グラニュー糖は純度が高くてさっぱりとした甘さが特徴です。料理に上白糖を使うと、甘さに加えてコクも生まれます。お菓子にグラニュー糖を加えると、他の材料の風味を損なうことなく甘さを引き立てることができます。
特性
上白糖は、その高い吸湿性により、和菓子のカステラなどをしっとりと仕上げるのに適しています。一方で、グラニュー糖は、ビスケットやタルト、スポンジケーキといった軽やかに仕上げたい焼き菓子に向いています。さらに、上白糖は焦げやすい性質を持っているため、焼き色を望む料理に適していますが、濃い焼き色を避けたいお菓子やキャラメルを作る際には、グラニュー糖を選ぶほうが良いでしょう。
計測する際のポイント
上白糖は大さじ1で9g、グラニュー糖は12gとなっています。それぞれに異なる甘みの強さを持ち、上白糖の方が強く感じられます。したがって、甘みを調整する際に細かく調整する必要はありませんが、糖分の正確な量が求められる場合は、その重量差に注意して調整を行ってください。