犬 ヨーグルト
一緒に生活するわが家の愛犬。その健康は家族の喜びであり、我々の責任でもあります。そこで今日は、犬の健康管理に役立つ「ヨーグルト」にスポットを当ててみましょう。犬にヨーグルトが与える影響や選び方について、幅広く見ていきましょう。あなたの愛犬のために、今日からできる手軽な健康ケアを一緒に学びましょう。
犬はヨーグルトを食べても大丈夫？
結論から申し上げますと、犬にとってヨーグルトは大きな問題を引き起こす成分を含む訳ではありません。しかし、与え過ぎは好ましくないという注意点もあります。我々が小さな一口と感じている量でも、小さな体を持つ犬にとっては大量となり、過負荷となることがありますので、その点を念頭に置いて適量を与える必要があります。
同時に、犬がバランスの取れた食事、つまり質の高い総合栄養食であるドッグフードを摂取しているのであれば、基本的には別の食品を追加する必要はありません。
体調がすぐれず、何とかこちらから飲食物を与えようとしている場合や、水分補給、おやつ、食事の一部として与えることを考えるのはいいかもしれません。
一方、乳製品にアレルギー反応を示す犬がいることも留意すべき点です。これらの犬がヨーグルトを食べると、下痢や嘔吐、かゆみなどのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
ヨーグルトは牛乳から作られており、一部の犬はその中に含まれるタンパク質に対し免疫系が過剰反応を示しアレルギーを発症します。したがって、乳製品アレルギーの犬にはヨーグルトを与えない方が無難です。
また、犬は牛乳に含まれる乳糖を十分に分解することが難しく、下痢や消化不良を引き起こします。しかし、ヨーグルト作りの過程で乳糖の約20～40％が分解されています。そのため、たとえ牛乳アレルギーや乳糖不耐症でなくても、最初は少量ずつ与えて様子を見ることをお勧めします。
ヨーグルトに含まれる栄養素と効果
ヨーグルトは、全ての生体にとって重要な栄養源であり、その日々の健康維持をサポートします。その栄養価の高さは、ビタミンB2、カルシウム、マグネシウム、プロテインなどがバランス良く含まれていることで証明されています。ビタミンB2は犬の皮膚や被毛の健康に寄与し、カルシウムは犬の骨や歯を強固にします。また、乳酸菌や有益な微生物であるプロバイオティクスも含まれています。
ヨーグルトに含まれるプロバイオティクスは、犬の腸内環境を整え、便秘予防や免疫強化に貢献します。タンパク質は犬の成長や発達、体の修復に極めて重要であり、ヨーグルトはアミノ酸スコアが100の優れたタンパク源です。脂質は、犬のエネルギー供給に重要な役割を果たし、皮膚や被毛の健康を維持します。
更にカルシウムもヨーグルトには豊富に含まれています。カルシウムは骨の健全な発育と維持、神経刺激の伝達をサポートする栄養素で、犬は体内でカルシウムを産生することができないため、食物からの摂取が不可欠です。
犬へのヨーグルトの与え方
愛犬に対する健康志向が高まる今日、ヨーグルトがその豊富な栄養価と効能から重宝されています。ただし、安易に「ヨーグルトを与える」という行為には注意が必要で、選び方から与え方まで、細心の注意が求められます。
どのヨーグルトを選ぶべきかと言いますと、無糖で低脂肪のものが最適です。人間用のヨーグルトを与えても問題はありませんが、糖分や果物、果物のソースなどが加えられたものは犬の健康に適しません。特に果物や果物のソースが加わったものは、犬にとって有害なブドウが含まれている可能性もありますから、注意が必要です。
また、無糖・低脂肪のヨーグルトであったとしても、与える量にも意識を向けるべきです。あまりにも多量に与えてしまうと、犬の消化器系を苦しめる可能性があります。
最初のうちは、一日に小さじ1杯程度を目安に、そして犬の反応を観察しながら徐々に量を増やしていきましょう。大型犬については、一日に100グラムが上限といった具体的な目安があります。
その他にも、食事の合間のおやつとして与えたり、ドッグフードに混ぜて与えるのも一つの方法です。ただし、食事以外の時間に与える時は、カロリー過多にならないように気をつけることが大切です。
ヨーグルトは消化器系の健康を維持し、免疫力を高めるという効能がありますので、愛犬の食生活に上手に取り入れてみてください。愛犬と一緒に食事の喜びを共有する、その一歩として始めてみてはいかがでしょうか。
また、ヨーグルトの上に現れる透明な液体、これを乳清と呼びますが、これも犬にとっては問題ありません。この乳清は振動や発酵により現れ、水溶性タンパク質やミネラル、ビタミンといった栄養素を含んでいるため、無駄なく全て犬に与えましょう。
犬にヨーグルトを与えるときの適量
ヨーグルトは、乳酸菌を豊富に含み、愛犬の腸内フローラを健康に保つだけでなく、免疫力向上にも役立ちます。ただ、糖分の過剰摂取や膵炎のリスクもあるため、摂取量には注意が必要です。
先ずは、犬に合った量を見測ることが重要です。小型犬には、1日にカップで1杯、中型犬には2〜3杯、大型犬には最大でも半カップを目安にしましょう。
しかし、これはあくまで目安であり、初回の摂取や体質が敏感な種類の犬には、まずは少量を試してみることをお勧めします。また、製品選びにも気を使い、砂糖不使用のものや生乳を使用していないものを選ぶように心掛けましょう。
さらには、愛犬の栄養摂取はドッグフードに頼る部分が大きいため、ヨーグルトはその補完として、またはご褒美として考えてあげてください。一日に必要なカロリーの10～20%を超えて与えてしまうと、水分が多いヨーグルトにより消化器系に負担がかかります。
犬にヨーグルトを与える際の注意点
糖分やアレルギーに注意すること以外に、添加物や香料が含まれていないかも確認しましょう。これらの成分は犬にとって有害となる可能性があります。健康なビフィズス菌や乳酸菌を摂取するためには、シンプルで無添加のヨーグルトがベストです。
ヨーグルトは健康補助食品なので、それだけを与えるのではなく、他の食事とのバランスも考慮する必要があります。特にヨーグルトを多く摂ることによって、偏食になる危険があります。
これらの点をしっかりと押さえることで、犬にとってヨーグルトは美味しくて健康に良い食品となります。
まとめ
犬にとって、ヨーグルトは健康管理の強い味方です。しかし、全てのヨーグルトが適しているわけではないので、無糖で添加物のないものを選ぶべきです。また、食べ過ぎも逆効果なので、適量を心がけましょう。ヨーグルトは犬の腸内環境を整え、免疫力をサポートするお手軽な健康食品。愛犬の健康にぜひ活用してみてください。