鮮やかな紫色の葉が印象的な「ラディッキオ(トレビス)」。サラダに彩りを添えるだけでなく、独特のほろ苦さが料理のアクセントとしても重宝されます。イタリア生まれのこの野菜は、実は栄養も満点。抗酸化作用のあるポリフェノールや、腸内環境を整える食物繊維も豊富なんです。この記事では、ラディッキオ(トレビス)の特徴や栄養価、美味しい食べ方を徹底解説。サラダはもちろん、炒め物やグリルなど、様々なレシピもご紹介。ラディッキオ(トレビス)の魅力を知って、食卓を豊かに彩りましょう
ラディッキオの基本情報:特徴、旬、名称の由来
ラディッキオは、紫キャベツに似た丸い形をしたキク科の野菜で、イタリア語でも「ラディッキオ」という価値があります。チコリの一種で、ほのかな苦味とシャキシャキした食感が特徴。生でも加熱してもおいしく食べられる万能な野菜です。特にイタリア原産の「ラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴィーゾ」や「ラディッキオ・ディ・キオッジャ」などの品種がよく知られており、ヨーロッパでは高級野菜として昔から珍重されてきました。特徴的なのは、紫がかった深紅色の葉に、白い葉脈が美しく走る外観と、一口食べることで心地よい苦みです。この苦味はラディッキオならではの持ち味ですが、加熱するとまろやかになり、深い旨味と自然な甘みが引き立つという魅力もあります。ラディッキオといえば赤色のものが一般的ですが、緑色や斑点模様のものもあり、その種類は豊富です。ラディッキオの旬は、一般的に秋から冬にかけての10月から2月頃。この時期は寒さにさらされることで葉の色がより鮮やかになり、苦みも穏やかになるため、最もおいしく味わえる時期とされています。ただし、イタリアではいくつかの品種は一年を通して手に入る一般的な野菜です。
ラディッキオとトレビス、どちらが正しい名前ですか?
日本では「トレビス」という名前で知られることが多いですが、実はこの野菜には「トレビス」と「ラディッキオ」という2つの呼び名があり、どちらも同じ野菜によって異なります。「ラディッキオ」はイタリア語の名前で、原産国であるイタリアでは一般的にこの名前で知られています。一方、「トレビス」はフランス語の名前で、具体的には「トレヴィース(trévise)」を日本語で発音してください。この「トレヴィー」という言葉は、ラディッキオの主要な産地として知られる北イタリアの街「トレヴィーゾ(Treviso)」のフランス語名に由来します。つまり、「トレビス」という名前は、本来イタリアのヴェネト州にある県名、明らかに地域で生産される特定の品種群を指す言葉なのです。しかし、日本ではレタスのように結球したラディッキオ、特にキオッジャ品種が「トレビス」として広く流通しているため、この2つの名前が混同されがちです。本場イタリアでは、日本で「トレビス」と呼ばれている品種群は、種類に応じて異なる名前で呼ばれています。これらの名称の混同と正しい品種名については、後述の「ラディッキオの主要品種とその特徴」で詳しく説明します。
ラディッキオと紫キャベツ、似て非なる野菜
ラディッキオはその鮮やかな紫色と丸い形から、しばしば紫キャベツと間違われることがあります。しかし、これらは植物学的に全く異なる野菜です。ラディッキオはキク科に分類されるチコリの一種で、最大の特徴はチコリ特有の心地よい苦味とシャキシャキとした食感です。一方、紫キャベツはアブラナ科に分類されるキャベツの仲間です。紫キャベツは比較的甘みが強く、葉の質感もラディッキオとは異なり、炒め物や煮込み料理、漬物などに使われます。味も食感も、含まれる栄養成分も、ラディッキオと紫キャベツは全く異なるため、それぞれの特性を理解することで、より多様な料理に活用し、その魅力を最大限に引き出すことができます
本場イタリアで愛されるラディッキオ/トレビスの代表的な品種と特徴
イタリアは、変化に富んだ気候と肥沃な土壌のおかげで、多種多様なラディッキオが育つ国です。それぞれの品種は、独特の風味、食感、そして見た目の美しさにおいても。ここでは、イタリアで特に広く親しまれ、日本でも目にすることが増えてきた、代表的な5つのラディッキオ/トレビス品種がおすすめです。各品種の名前の由来、具体的な特徴、そしておすすめの食べ方について詳しく見ていきましょう
1. キオッジャ(ロッソ・ディ・キオッジャ)/ 日本国内でよく知られている「トレビス」
キオッジャは、丸いレタスのように結球するタイプのラディッキオで、日本で「トレビス」として知られているものと同様に、このキオッジャ種です。イタリアでは一年中手に入りますが、本来の旬は秋から冬にかけて。他のラディッキオと比べて、やや甘みが強く、苦味が穏やかなため、比較的食べやすいのが魅力です。葉は薄くて柔らかく、サラダに最適です。もちろん、軽く炒めるなど加熱調理でも美味しくいただけます。名前は、主要な産地であるヴェネト州の沿岸都市、キオッジャに由来します
2. トレヴィサーノ・プレコーチェ (ロッソ・ディ・トレヴィーゾ・プレコーチェ)
トレヴィサーノ・プレコーチェは、イタリアでは一年を通して見られますが、旬は10月から11月頃。白菜のような細長い楕円形をしており、大きさは15cmから20cm程度です。肉厚な芯の部分は、サクサクとした食感が楽しめます。生でサラダにするのはもちろん、加熱調理にも適した万能な品種です。名前が示す通り、ヴェネト州トレヴィーゾ周辺が主な産地で、「プレコーチェ」は「早生」となっています。「トレヴィサーノ(トレヴィーゾの)」と呼ばれることもあります。ここで覚えやすいのは、日本でよく耳にする「トレビス」という名前は、このトレヴィーゾのフランス語名「トレヴィース(Trévise)」に由来しており、本来はこの「トレヴィーゾ」系の品種こそが「トレビス」と呼ばれるのにふさわしいものです
3. トレヴィサーノ・タルディーヴォ (ロッソ・ディ・トレヴィーゾ・タルディーヴォ):ラディッキオの至宝
数あるラディッキオの中でも、「ラディッキオの至宝」と称されるのが、トレヴィサーノ・タルディーヴォです。それ自体は、ほのかな苦味、後からくる優しい甘味、そして独特のシャキシャキとした食感という、三拍子揃った素晴らしい味わいにあります。赤と白の美しいコントラストも魅力的なこの品種は、手間暇のかかる伝統的な栽培方法と丁寧な加工を経て作られるため、他のラディッキオよりも高価になる傾向があります。しかし、その手間こそが、他に類を見ない豊かな風味を生み出しているのです。生食でも加熱調理でも美味しく、特に素材の味を活かしたシンプルな調理法がおすすめです。旬は12月から2月にかけての冬。「タルディーヴォ」は「晩生」
、先述のプレコーチェ種と同様に、ヴェネト州トレヴィーゾ県で使用されるとして、その品質は世界的に認められています
カステルフランコは、17世紀にトレヴィーゾ地方のチコリと別種を掛けて誕生した、比較的歴史の浅い品種です。 特筆すべきは、その外観。 まるで開花したバラのような、他に比べ類のない美しさが魅力です。味が控えめで、繊細かつ上品な風味と香りが特徴です。 葉は薄くながらも、ラディッキオならではのシャキシャキとした食感は健在です。 この品種は、その繊細な風味を最大限に引き出すため、軽く炒めるか、生のままサラダとしてシンプルに味わうのがおすすめです。 名前の由来は、主要な産地であるヴェネット州のカステルフランコ・ヴェネット市です。
5. ヴェローナ
ヴェローナは、シェイクスピアの有名な戯曲『ロミオとジュリエット』の舞台として知られる、イタリアの都市ヴェローナの一部です。形状、味、食感は、前述のトレヴィーゾ・プレコーチェによく似ていますが、ヴェローナ種はより丸みを帯びた形状をしているのが特徴です。イタリアでは一年を通して手に入りますが、旬は他のラディッキオと同様に秋から冬にかけてです。生食はもちろん、加熱調理にも適しており、ヴェローナ地方の郷土料理にも頻繁に使用されるなど、地元の限り愛されるラディッキオとして親しまれています
ラディッキオの栄養価と健康効果

ラディッキオは、その美しい見た目だけでなく、健康をサポートする豊富な栄養成分を含んでいます。特に注目すべきは、葉の鮮やかな紫色のもとであるポリフェノールの一種、「アントシアニン」です。アントシアニンは、強力な抗酸化作用を持つ成分として知られており、体内の活性酸素の働きを抑制し、細胞の老化を防ぐとともに、生活習慣病の予防に役立つと考えられており、近年その健康効果が示されています。さらに、ラディッキオには、血液凝固や骨の形成に不可欠な「ビタミンK」、赤血球の生成を助け、胎児の正常な発育に必要な「葉酸」、腸内環境を整え、便秘の解消や血糖値の上昇を抑制する「食物繊維」もバランス良く含まれています。これらの栄養素が豊富でありながら、ラディッキオ自体は低カロリーであるため、ダイエット中の方や健康を意識する方の食事に最適な食材として評価されています。毎日の食生活にラディッキオを取り入れることで、本質的に必要な栄養素を摂取し、美味しく健康維持に繋げることが期待できます
100gあたりの主な栄養成分(目安)
(注:元の記事には具体的な数値の記載が、このセクションには炭水化物、タンパク質、脂質、各種ビタミン、ミネラルなどの詳細な栄養成分が一般的に示されています。)
ラディッキオ(トレビス)と好相性な食材・美味しく食べるには
ラディッキオならではのほろ苦さは、様々な食材との組み合わせによって、その魅力を開花させます。独特の風味を活かし、絶妙なバランスで味わうには、甘味、うま味、そしてコクを豊かに含んだ食材との組み合わせが鍵となります。特に、塩味が際立つ生ハム、芳醇な風味のチーズ(パルミジャーノ・レッジャーノやゴルゴンゾーラなど)、甘酸っぱいバルサミコ酢、香り高いオリーブオイルは、ラディッキオとの相性が抜群です。これらの食材とラディッキオを使用することで、苦味が穏やかになり、奥深い味わいが口いっぱいに広がります。例えば、薄くスライスしたラディッキオを生ハムで包んだり、細かく刻んだラディッキオをチーズと共にサラダに散りばめたり、軽くグリルしたラディッキオにバルサミコ酢をたらして温かい料理の付け合わせにするなど、様々なアレンジが可能です。また、ラディッキオ本来の美味しさをシンプルに味わうには、新鮮な葉を食べやすい大きさに手でちぎり、上質なオリーブオイルと少量のバルサミコ酢で和えるだけでも、その風味と心地良い食感を堪能できます。さらに、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系の果物や、香ばしいナッツ類とも相性が良く、サラダに加えることで、見た目も華やかで風味豊かな一皿に仕上がります。生のままサラダとしていただく場合は、細かく切ったラディッキオと薄切りにした人参を、オリーブオイル、ワインビネガー、塩のみでシンプルに味付けする、本場イタリアの食べ方もおすすめです。ラディッキオのような苦味のあるチコリの仲間は、人参や洋梨などの甘味と特に良く合うと言われています。加熱調理する場合は、肉厚なトレヴィーゾ・プレコーチェやトレヴィーゾ・タルディーヴォといった品種が適しており、生食時の苦味が和らぎ、まろやかな甘味が引き出され、より一層奥深い味わいを楽しめます。
ラディッキオ(トレビス)を使ったお手軽レシピ
ラディッキオは、生のままサラダとして楽しめるだけでなく、加熱することで苦味がマイルドになり、甘味が増すため、様々な調理方法で楽しむことができます。ここでは、普段の食卓に気軽に加えられる、ラディッキオの魅力を最大限に引き出した、簡単なレシピを2つご紹介いたします
【レシピ1】ラディッキオと鶏むね肉のときのこの味噌炒め
材料(2人分):・ラディッキオ:1/2個・鶏むね肉:1枚・しめじ:1/2パック・舞茸:1/2パック・酒:大さじ1・味噌:大さじ1・みりん:大さじ1・醤油:小さじ1・ごま油:大さじ1
作り方:1. ラディッキオは、中心部分を取り除き、食べやすい大きさに手でちぎるか、ざく切りにします。 鶏むね肉は、一口大にカットし、酒を練り込みます。 しめじと舞茸は石づきを取り除き、手でほぐします。 フライパンにごま油をひき、鶏むね肉を炒めます。色が変わってきたら、きのこ類を加えてさらに炒めます。 ラディッキオを加えて軽く炒め、少ししんなりしてきたら、味噌、みりん、醤油を混ぜ合わせた調味料を加え、全体に絡めます。
1人分の推定カロリー:約210kcal
【レシピ2】ラディッキオとフルーツ、ナッツのサラダ
材料(2人分):・ラディッキオ:1/4個・オレンジ:1/2個・くるみ:大さじ2・フェタチーズまたはカマンベールチーズ:30g
ドレッシング:・オリーブオイル:大さじ2・バルサミコ酢:大さじ1・はちみつ:小さじ1・塩、こしょう:適量
作り方:1. ラディッキオは芯を取り、食べやすい大きさにちぎります。2. オレンジは皮を剥き、薄切りにしてから、さらに食べやすい大きさに切ります。3. くるみは軽く砕き、フェタチーズ(またはカマンベールチーズ)は1cm角に切ります。4. ボウルにラディッキオ、オレンジ、くるみ、チーズを入れます。5. ドレッシングの材料を全て混ぜ合わせ、4にかけ、全体を軽く和えます
1人分の推定カロリー:約98kcal
本場イタリア流 ラディッキオを使った絶品料理のヒント
イタリアでは、ラディッキオを使った伝統的な料理が数多く存在し、その多様な楽しみ方があります。ここでは、ご家庭でも参考にできる、本場イタリア流のラディッキオ料理のヒントがおすすめです。これらのレシピは、ラディッキオ特有のほろ苦さ、自然な甘み、そして心地よい食感を最大限に引き出す工夫が凝らされており、普段の食卓で本格的なイタリアの味を体験する良い機会となるでしょう
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ラディッキオと旬の味覚を組み合わせたサラダ:旬のラディッキオに、きのこや栗といった秋の味覚を添えた、香り高いサラダです。ラディッキオの苦みが、全体の味わいをより一層引き立てます。
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ラディッキオのベーコン巻き:ラディッキオの葉をベーコンで包み、グリルやオーブンで焼き上げたシンプルな料理です。ベーコンの塩気と旨味が、ラディッキオの苦味と見事に調和し、ワインとの相性も抜群です
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ラディッキオ、ブリーチーズ、スペックの「三位一体」リゾット:ラディッキオの苦味、ブリーチーズの濃厚さ、スペック(イタリア産燻製生ハム)の豊かな香りが融合した、まさに「三位一体」とも言えるリゾットです。
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高級品種タルディーヴォをスパイスとともに軽く煮て、マリネした一品:ラディッキオの中でも特に高級なタルディーヴォを、シンプルにスパイスと一緒にさっと茹でて、マリネ液に浸した前菜です。 タルディーヴォ本来の繊細な風味と食感をじっくり楽しめます。
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ラディッキオのグリル:肉厚なプレコーチェやタルディーヴォなどを大胆にグリルした、約5分で完成する手軽なラディッキオ料理です。シンプルにオリーブオイルと塩で味付けするだけで、香ばしさと愛が際立っており、イタリアでは定番の食べ方として親しまれています。
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大人の味わい、ほろ苦さがたまらないキッシュ:ラディッキオのほろ苦さがアクセントとなり、深みのある味わいが楽しめる大人向けのキッシュです。食前酒のお供や、パーティーの料理としても最適です。
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タルディーボのシンプルソテー:ラディッキオの王様とも呼ばれるタルディーヴォは、シンプルにソテーするだけでも、その奥深い旨味と甘みが引き出されます。シンプルな調理法で最高の美味しさを味わえるのは、タルディーヴォならではの魅力です
のが「コールドプレスジュース」です
トレビス(ラディッキオ)は、食卓に映える彩りと、独特のほろ苦さを添える魅力的な野菜です。 キク科チコリの種類であり、イタリア語の「ラディッキオ」が正式な名前で、日本で広く知られている「トレビス」はフランス語名に由来します。ルディーヴォ、カステルフランコ、ヴェローナなど、様々な品種が存在し、それぞれに異なる特徴と最適な調理方法があります。アントシアニン、ビタミンK、葉酸、食物繊維といった豊富な栄養成分を含み、低カロリーであるため、健康を意識している方やダイエット中の方にもおすすめできる食材です。生でシャキシャキとした苦味を味わうもの、加熱して感動を引き出すのも良く、生ハムやチーズ、バルサミコ酢など、相性の良い食材と言うことで、その魅力をさらに引き出すことができます。 特に、旬を迎える秋から冬にかけては、寒さによって味がより鮮やかになり、苦味がまろやかになるため、一年の中でも最も風味豊かなトレビスを堪能できます。 ぜひこの記事で紹介した品種ごとの特徴、調理方法、レシピのアイデアを参考に、トレビスを普段の食卓に取り入れて、美味しく健康的な食生活を試してみてください。
トレビスとラディッキオは同じ野菜のことですか?
はい、トレビスとラディッキオは、同じ野菜を指す別の呼び名です。ラディッキオはイタリア語での名称であり、トレビスはフランス語名(トレヴィーゾのフランス語名「トレヴィース」が語源)です。日本では、結球性のキオッジャ種が「トレビス」として一般的に知られているが、イタリアでは、用途や形状に応じて多種多様な品種が、それぞれ独自の名前で呼ばれています
トレビスと紫キャベツでは、どのような違いがありますか?
見た目は似ていますが、トレビスと紫キャベツは、植物学的に異なる種類の野菜です。トレビスはキク科に属するチコリの一種であるのに対し、紫キャベツはアブラナ科に属するキャベツの仲間です。そのため、味、食感、そして栄養成分の特徴も異なります。トレビスは独特のほろ苦さとシャキシャキとした食感が特徴ですが、紫キャベツは比較的甘みがあり、葉も柔らかいです
ラディッキオは火を通しても美味しく食べられますか?
はい、ラディッキオは加熱することで、生の時の苦味が穏やかになり、甘さが際立つようになります。炒め物やグリル料理、オーブン焼き、スープの材料など、温かい料理にもよく合います。加熱によって、生食とは違った奥深い風味を堪能できます。特に葉が厚い種類(プレコーチェやタルディーヴォなど)は加熱調理されません













