お菓子作りにひと工夫加えることで、その味わいが格段にアップすることをご存知でしょうか。プロのパティシエたちの秘密兵器、それが製菓用ブランデーです。この芳醇な香りと深いコクが、シンプルなスイーツにも本格的な味わいをもたらします。特に焼き菓子やチョコレート、フルーツを使ったデザートにぴったりで、ほんの少し加えるだけで大人の魅力がぐっと引き立ちます。今回は、その製菓用ブランデーの魅力に迫ります。
スイーツにアルコールを利用する目的
お酒は、お菓子の風味を向上させるためによく利用され、保存性を高める場合もありますが、主な目的は味わいを豊かにすることにあります。
香りやコクを追加し、甘さに奥行きを与えることで、素材の持ち味を活かしてお菓子の美味しさを引き出すお酒は、是非ともお菓子作りに加えたい要素です。
ほんの少し加えるだけでもその違いを実感できるので、工夫して利用し、お菓子のクオリティをさらに高めてみましょう。
ブランデーについて
ブランデーは果物を原料にしたお酒で、果実を発酵させてから蒸留することで高いアルコール度数を得ます。フランス語では「eau-de-vie（オ・ド・ヴィ）」として知られています。
主に「ブランデー」として知られるものは、ぶどうを原料にして作られたものです。特にフランスのコニャック地方の「コニャック」やアルマニャック地方の「アルマニャック」は、著名なブランデーとして広く知られています。
ぶどう以外の果物を用いるものはフルーツブランデーと呼ばれます。例として、りんごから作られる「カルヴァドス」やさくらんぼから作られる「キルシュ」なども含まれます。
推奨ブランデー：ドーバー ブランデー VSO
「ドーバー ブランデー VSO」は、お菓子作り専用に開発されたブランデーです。高温調理やバターなどの油脂との組み合わせなど、厳しい環境下でも芳醇な風味を保つように設計されています。
長期にわたり樽で熟成されたこのブランデーは、しっかりとしたコクとフルーティーな香りが共存しています。「v.s.o.」はその熟成年数を示す指標です。
ブランデーと相性抜群のお菓子
チョコレートを使ったデザートの中でも、生チョコにブランデーを加えるとその風味が一層引き立ちます。ナッツやフルーツとの組み合わせも完璧で、特にフランベしたバナナは絶品です。
また、ブランデーに漬け込んだドライフルーツを使用したケーキも人気の逸品です。
まとめ
紹介した酒とスイーツの組み合わせは一つの例であり、他の酒でも楽しめるものがあります。異なるお酒を使えば、ガナッシュやトリュフなどのように、多彩な風味を堪能できます。
お菓子はお酒なしでも作れますが、お酒を加えることで際立つ味わいもぜひ試してみてください。
少量で販売されていることが多いので、まずは小瓶から試すのがおすすめです。気に入ったら、消費量に応じて大きい瓶を購入すると良いでしょう。