生後5〜6ヶ月頃から始まる離乳食は、おかゆや野菜を順調に進めた後、次にたんぱく質源として豆腐や魚の導入を考える時期が訪れます。数多くの魚の中から、離乳食初期に選びやすいのは、鯛やヒラメ、そして栄養豊富で調理しやすいしらすです。
しらすは一年を通して手に入りやすく、比較的手頃な価格で取り入れやすい食材です。骨ごと食べられるため、カルシウムをはじめとする栄養素を効率的に摂取できる点も大きな魅力でしょう。ただし、しらすは塩分を含むため、赤ちゃんに与える際には適切な塩抜きや、月齢に合わせた調理法など、いくつかの配慮が求められます。
この記事では、離乳食初期から安全に使えるしらすの基本的な調理法から、月齢に応じた固さや形状の調整方法、さらに赤ちゃんが喜ぶしらすを使った簡単レシピまでを詳しく解説します。加えて、離乳食にしらすを取り入れる際の重要な注意点や、もし赤ちゃんが食べない場合の対処法についても触れていきます。赤ちゃんの健やかな成長を支えるため、しらすを離乳食に安全かつ効果的に取り入れるためのヒントを、ぜひ参考にしてください。
離乳食初期の赤ちゃんは何からあげる?おさえておきたい3つの栄養素
離乳食初期の赤ちゃんは、まずおかゆから始め、次に野菜、そしてたんぱく質へと段階的に進めていくのが一般的です。この段階では、母乳やミルクが依然として栄養の中心であるため、離乳食の主な目的は、様々な食材の味や舌触りに慣れさせ、食事の楽しさを体験させることにあります。離乳食が中期、後期へと進むにつれて、赤ちゃんが必要とする栄養素をバランス良く摂取できるよう、献立を工夫していくことが重要になってきます。ここでは、離乳食において特に意識したい3つの主要な栄養素と、その役割について解説しましょう。
エネルギー源になる炭水化物:離乳食の土台作り
炭水化物は、赤ちゃんの活発な活動を支える重要なエネルギー源です。米や芋類、パン、麺類などが代表的な食材として挙げられます。離乳食の導入期には、まず小さじ1杯の10倍がゆからスタートするのが一般的です。最初は少量から始め、赤ちゃんの様子をよく観察しながら、徐々に量を増やしていくようにしましょう。
おかゆに慣れてきたら、次に芋類を加えてみるのがおすすめです。甘みのあるさつまいもや、母乳・ミルクでのばしたじゃがいもは、赤ちゃんが受け入れやすい食材です。これらの芋類は、十分に加熱した後に裏ごししたりマッシュ状にしたりすることで、初期の赤ちゃんでも食べやすいなめらかな舌触りに調整できます。
パンや麺類はアレルギーのリスクを考慮し、離乳食中期に入ってから、少量ずつ試すのが良いでしょう。特に麺類を与える際は、細かく刻み、十分に茹でてやわらかくしてから与えることが大切です。
おかゆの始め方と進め方
離乳食は、一般的に生後5~6ヶ月頃から開始します。赤ちゃんが支えなしで座れる、スプーンを口に入れても嫌がらない、大人が食事をしている様子を見て口を動かすといったサインが見られたら、始めるタイミングと捉えましょう。
最初の離乳食としては、米を多めの水で煮て裏ごしした10倍がゆからスタートします。まずは小さじ1から与え始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。慣れてきたら、少しずつ水分量を減らし、7倍がゆ、5倍がゆへと段階的に移行することで、舌触りの変化にも慣れさせることが重要です。
おかゆは一度に多めに作り、小分けにして冷凍保存しておくと便利です。製氷皿などを利用して1食分ずつ凍らせておけば、食事のたびに電子レンジで解凍・再加熱するだけで用意することが可能です。冷凍おかゆを解凍する際は、加熱ムラがないように時々混ぜながら温め、必ず赤ちゃんが食べやすい適温まで冷ましてから与えるようにしてください。
米以外の炭水化物:芋類、パン、麺類
お米のおかゆに慣れてきたら、次のステップとして芋類などの炭水化物源を導入してみましょう。特にさつまいもやかぼちゃは、その自然な甘さで赤ちゃんに受け入れられやすく、人気の食材です。調理する際は、蒸すか茹でるかして十分にやわらかくし、裏ごし器やすり鉢でなめらかなペースト状にするのが基本です。じゃがいもも、ミルクやだしでのばすことで、よりスムーズに食べさせることができます。芋類は少量でも満足感を与え、豊富な食物繊維はおなかの調子を整えるのにも役立ちます。
パンや麺類は、離乳食中期にあたる生後7~8ヶ月頃からを目安に導入します。パンを与える場合は、耳の部分を取り除き、白い部分を細かくちぎってから、ミルクやだしに浸してやわらかくしてから与えましょう。初めてのパンは、含まれる成分に対するアレルギー反応がないかを確認するため、ごく少量から慎重に様子を見ることが大切です。麺類も同様に、うどんやそうめんなどを細かく刻み、十分にやわらかく茹でてから提供してください。製品を選ぶ際には、必ず原材料表示を確認し、できるだけ添加物が少ないものを選ぶように心がけましょう。
体の調子を整えるビタミン:彩り豊かな離乳食を
赤ちゃんの健やかな成長には、ビタミンが欠かせない栄養素です。これらのビタミンを豊富に含む野菜や果物は、離乳食開始からおおよそ2週間が経過し、おかゆに慣れてきた頃から徐々に取り入れるのが良いでしょう。離乳食初期には、にんじん、ほうれん草、ブロッコリーの穂先といった野菜類や、バナナ、りんごなどの果物が特におすすめです。
にんじんやかぼちゃのような根菜類や果物は、甘みがあり赤ちゃんが食べやすいだけでなく、加熱するだけで簡単にすりつぶせるため、離乳食作りが初めての方にとっても扱いやすい食材です。ほうれん草のような葉物野菜は、そのままでは苦味や繊維質が気になることがありますが、おかゆや甘みのあるさつまいもなどに混ぜて与えることで、赤ちゃんも食べやすくなります。野菜や果物を調理する際は、新鮮な食材を選び、皮をむいて種を取り除き、しっかりと加熱してやわらかく裏ごしする工程が重要です。
初期におすすめの野菜と果物
離乳食初期に選ぶ野菜は、消化のしやすさを考慮し、繊維質が少なく、アクの少ない種類が適しています。具体的には、にんじん、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいもなどが挙げられ、これらは調理もしやすいでしょう。これらの野菜は、蒸すか茹でるかして十分にやわらかくした上で、裏ごし器やブレンダーを使ってなめらかなペースト状にします。ほうれん草や小松菜といった葉物野菜は、やわらかい葉先のみを使用し、細かく刻んでから茹でて裏ごしし、少量ずつ試していくようにしましょう。
果物に関しては、バナナとりんごが離乳食初期に適しています。バナナは熟したものを選び、フォークでつぶすだけで手軽に与えることができます。りんごは、加熱してすりおろすか、少量の水で煮てから裏ごしすることで、より消化しやすく食べやすくなります。果物の自然な甘さは赤ちゃんの食欲を促しますが、与えすぎには注意し、様々な種類の野菜や果物をバランス良く食事に取り入れることが大切です。
野菜・果物を与える際のポイントと注意点
野菜や果物を離乳食に取り入れる上で最も重要なのは、アレルギーのリスクに十分配慮することです。新しい食材はごく少量から始め、万が一の際に医療機関を受診できるよう、必ず平日の午前中に与えるようにしてください。また、食材は常にしっかりと加熱してやわらかくし、赤ちゃんの月齢に合わせた裏ごしやみじん切りなど、適切な固さと大きさに調整することも重要です。
離乳食初期に避けるべき食材としては、消化に負担がかかるものやアレルギーを引き起こしやすいものが挙げられます。例えば、刺激の強い香辛料、乳児ボツリヌス症のリスクがあるはちみつ、生の魚介類、ナッツ類などは与えないでください。また、柑橘類のように酸味が強く、赤ちゃんの口周りが荒れやすい果物もあるため、慎重に様子を見ながら与える必要があります。様々な食材を試していく過程で、赤ちゃんの様子をよく観察し、無理なく楽しく離乳食を進めていくことが大切です。
赤ちゃんの健やかな成長を支える:たんぱく質の重要性
赤ちゃんの健やかな発育に不可欠な栄養素、それがたんぱく質です。体の組織や筋肉などの生成に大きく貢献します。野菜や果物に慣れ親しんだ離乳食開始からおおよそ3週目を迎える頃には、たんぱく質源の導入を検討しましょう。離乳食初期に推奨される主な食材としては、豆腐、しらす、そして鯛やヒラメといった白身魚が挙げられます。
中でも白身魚は、その低脂肪で消化しやすい特性から、離乳食初期の赤ちゃんに最適です。骨や皮が処理された刺身用のものを選び、丁寧に茹でてからだし汁と合わせてなめらかにすりつぶすと、赤ちゃんも抵抗なく食べられます。一方で、脂質の多い鮭や青魚などは、まだ未熟な赤ちゃんの消化器官に負担をかける可能性があるため、離乳食初期に急いで与える必要はありません。まずは消化の良い白身魚に慣れさせ、その後ゆっくりと他の種類へ移行していくのが望ましいでしょう。他の食材と同様に、たんぱく質源もごく少量から始め、赤ちゃんの体調を注意深く見守りながら進めていくことが大切です。
離乳食初期におすすめのたんぱく質食材
離乳食初期に導入するたんぱく質は、アレルギーの心配が少なく、消化しやすい特性を持つものを選ぶのが基本です。その代表格が豆腐です。非常に柔らかく、消化吸収にも優れているため、初期のたんぱく質源として広く推奨されています。絹ごし豆腐を熱湯で湯通しし、裏ごししたり細かくつぶしたりして与えましょう。最初は小さじ1程度からスタートし、赤ちゃんの様子を観察しながら徐々に量を増やしていくのが安全です。
次に挙げるのが白身魚です。低脂肪で良質なたんぱく質を豊富に含むため、離乳食初期に適した食材と言えます。一般的には鯛、ヒラメ、カレイなどが用いられます。新鮮な魚を選び、皮と骨を丁寧に除去してから茹で上げ、裏ごしまたはすりつぶしてだし汁でなめらかに仕上げます。ここで注目したいのがしらすです。しらすも白身魚の仲間ですが、塩分が含まれているため、塩抜き処理を徹底することが非常に大切です。
中期以降のたんぱく質源:導入のタイミングと注意点
離乳食中期以降は、さらに多くの種類のたんぱく質源を試すことができますが、初期に比べてもその導入には慎重さが求められます。特に卵は、栄養価が高い一方でアレルギーを引き起こしやすい食材の一つです。そのため、離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)から、まずは固ゆでした卵黄を耳かき1杯分というごく少量からスタートし、様子を注意深く観察しながら、ゆっくりと量を増やしていきましょう。卵白の導入はさらに遅らせ、離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)からが良いとされています。
乳製品、例えばヨーグルトやチーズなども中期以降に導入を始めます。まずは無糖のプレーンヨーグルトから、ごく少量ずつ試してみましょう。肉類については、脂肪の少ない鶏ささみや鶏むね肉を選び、細かく刻んでよく茹でてから与えるのが適切です。新しい食材を導入する際の最も重要なポイントは、常に1種類ずつ、少量から与え、赤ちゃんの体調や反応を細かく観察することです。さらに、万が一の事態に備え、導入は平日の午前中に行い、すぐに医療機関を受診できる環境を整えておくことをお勧めします。
離乳食初期に積極的に取り入れたいしらす:手軽さと栄養のバランス
たんぱく質源の導入が始まったら、特に注目したい食材の一つがしらすです。しらすは一年を通して手に入りやすく、白身魚の刺身などと比べても経済的で取り入れやすいのが魅力です。
適切に下処理をしてペースト状にすれば、おかゆや野菜ペーストと混ぜて様々にアレンジができるため、毎日の離乳食作りに重宝します。たんぱく質を効率よく摂取できるだけでなく、成長をサポートするカルシウムやビタミンD、さらにDHAやEPAといった必須脂肪酸も含まれており、栄養面でも非常に優れた食材です。
少量でも豊かな旨みが凝縮されているため、赤ちゃんにとっても食べやすい味といえるでしょう。ただし、漁獲方法によってはエビやカニが混ざる場合があるため、初めて与える際は小さじ1から始め、体調の変化を注意深く見守ることが大切です。また、しらすには塩分が含まれているため、離乳食初期には必ず適切な塩抜きを行いましょう。
しらすの豊富な栄養素とその役割
しらすは、赤ちゃんの成長に必要な栄養素をバランスよく含んでいます。特に注目したいのは、骨や歯の形成を助けるカルシウムと、その吸収をサポートするビタミンDです。これらを同時に摂取できるしらすは、発育の著しい時期にぴったりの食材です。
さらに、良質なたんぱく質は赤ちゃんの体の組織や筋肉を作る重要な要素となります。また、オメガ3脂肪酸であるDHAやEPAは、神経系の健やかな成長を支える役割を担っています。ごく少量でこれらの栄養を補給できるしらすを献立に加えることで、離乳食全体の栄養バランスを整えやすくなります。
離乳食に使うしらすの種類と選び方
市販のしらすにはいくつか種類がありますが、赤ちゃんの段階に合わせて選ぶことが大切です。
釜揚げしらす
茹でた直後の状態で、水分を多く含み柔らかいのが特徴です。塩分も他の種類に比べて控えめなので、裏ごししやすく離乳食初期に最も適しています。
しらす干し
釜揚げしらすを少し乾燥させたものです。旨みが凝縮されていますが、塩分濃度がやや高くなるため、使用する際はより念入りな塩抜きが必要です。
ちりめんじゃこ
しっかりと乾燥させたもので、食感が硬く塩分も非常に高いのが特徴です。離乳食初期には向かず、細かく刻んで使えるようになる後期以降まで待ちましょう。
基本的には、柔らかく調理しやすい釜揚げしらすを選びましょう。食塩不使用と明記されている商品があれば、より安心して利用できます。
しらすの塩抜きの仕方:安心な下ごしらえ
赤ちゃんに過剰な塩分を与えないよう、離乳食に使う際は必ず塩抜きを行いましょう。
鍋で茹でる方法
- 小鍋にたっぷりの湯を沸かします。
- しらすを入れ、1〜2分ほど手早く茹でます。
- ざるにあけて湯切りし、流水で軽く洗うとより徹底的に塩分を除去できます。
- その後、すり鉢やブレンダーで滑らかなペースト状にします。
電子レンジで時短する方法
- 耐熱容器にしらすと、それが浸るくらいの水を入れます。
- ふんわりとラップをかけ、500W〜600Wで1分ほど加熱します。
- そのまま数分置いて蒸らし、塩分を溶け出させてから水気を切って加工します。
茶こしを使う方法(少量の場合)
- 茶こしにしらすを入れ、熱湯を注ぐか、熱湯を入れた器に茶こしごと数分浸します。
- 水気をよく切り、なめらかにすりつぶします。
月齢別:しらすの最適な固さと調理ステップ
赤ちゃんの咀嚼(そしゃく)能力は、数ヶ月の間で劇的に変化します。しらすは加工の仕方次第で、初期から完了期まで長く活躍する万能食材です。それぞれの時期に合わせた「食べやすさ」のポイントを詳しく見ていきましょう。
離乳食初期(生後5〜6ヶ月頃):ゴックン期
この時期の目標は、食べ物を飲み込むことに慣れることです。しらすの粒感や皮が口に残ると、赤ちゃんが嫌がってしまう原因になります。
状態の目安: 水分を十分に含んだ、ポタージュのような滑らかなペースト状。
調理のコツ: 1. 沸騰したたっぷりのお湯で2分ほど茹で、しっかり塩抜きをします。 2. 温かいうちにすり鉢で粒がなくなるまで丁寧にすりつぶします。 3. 裏ごし器を使い、皮や固い部分を完全に取り除きます。 4. お湯やだし汁を少しずつ加え、スプーンからポタポタと垂れるくらいの固さにのばして完成です。
離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃):モグモグ期
舌と上あごを使って、食べ物を押しつぶして食べる練習を始める時期です。
状態の目安: 舌で簡単に崩せる、細かなみじん切り(絹ごし豆腐くらいの固さ)。
調理のコツ:塩抜きをした後、包丁で細かくみじん切りにします。刻んだしらすを小鍋に入れ、だし汁や野菜スープと一緒に2〜3分煮込みます。そのままだとバラバラして食べにくいため、水溶き片栗粉で軽く「とろみ」をつけてあげると、口の中でまとまりやすくなり、赤ちゃんが上手にモグモグできます。
離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃):カミカミ期
歯茎を使って、ある程度の固さがあるものを噛みつぶす練習をします。
状態の目安: 2〜3mm程度の粗みじん切り、または指で軽くほぐした状態(バナナくらいの固さ)。
調理のコツ:塩抜きをした後、キッチンペーパーで水気を切り、包丁で軽く叩くようにして粗く刻みます。この時期からは、おかゆに混ぜるだけでなく、おやきや卵焼き(全卵がOKになってから)の具材として使うのもおすすめです。パサつきが気になるときは、あんかけにしたり、納豆やバナナなどの粘り気のある食材と和えたりすると、よりスムーズにカミカミが進みます。
離乳食完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃):パクパク期
形のあるものを前歯で噛み切り、奥の歯茎でしっかり噛むようになります。
状態の目安: しらすそのままの形(大きなものは少しほぐす)。
調理のコツ:完了期になっても塩分には注意が必要なため、サッと湯通しするか、熱湯をかけて塩抜きを継続しましょう。軟飯に混ぜて「しらすおにぎり」にしたり、うどんのトッピングにしたりと、大人に近いメニューでしらすの旨みを楽しめるようになります。
離乳食初期・中期におすすめ!しらすのオリジナルレシピ
おかゆや野菜に慣れてきたら、いよいよしらすの出番です。しらすは下処理さえ済ませておけば、和風から洋風まで幅広い味付けにマッチし、献立のバリエーションを豊かにしてくれます。
ここでは、赤ちゃんの食欲をそそる、しらすの旨みを活かしたオリジナルレシピを紹介します。他の食材と組み合わせることで栄養バランスも整いやすくなります。日々のストック食材を活用して手軽に作れるものばかりですので、ぜひ今日からの献立に取り入れてみてください。
しらすと10倍がゆの「海の恵みペースト」
基本のおかゆにしらすの旨みを加えた、初期の定番メニューです。
材料: 塩抜きしたしらす小さじ1、10倍がゆ大さじ2
作り方: ペースト状にしたしらすとおかゆを混ぜ合わせるだけ。お好みで裏ごしした人参を添えると彩りもよくなります。
しらすと小松菜の「とろとろ和え」
野菜を嫌がる子でも食べやすい、だしを効かせた一品です。
材料: 塩抜きしらす小さじ1、小松菜の葉先ペースト大さじ1、だし汁少々、水溶き片栗粉少々
作り方: 全てを小鍋に入れ、弱火で加熱しながら水溶き片栗粉でとろみをつけます。とろみがあることで、しらすの粒感を感じにくくスムーズに食べられます。
しらすと豆腐の「ふんわりホワイト煮」
豆腐のまろやかさでしらすの風味が優しくなります。
材料: 塩抜きしらす小さじ1、絹ごし豆腐20g、だし汁大さじ1
作り方: 豆腐を滑らかにつぶし、しらすペーストとだし汁を加えて電子レンジで30秒ほど加熱します。全体をよく混ぜて、温度を確認してから与えてください。
しらすを嫌がるときの対処法
もし赤ちゃんがしらすを拒否する場合は、以下の方法を試してみてください。
風味をマイルドにする: 粉ミルクや豆乳(中期以降)と合わせると、お魚特有の香りが抑えられて食べやすくなります。
甘みのある野菜と混ぜる: かぼちゃやさつまいもなどの甘みが強い野菜ペーストと和えるのが効果的です。
とろみをしっかりつける: 飲み込みにくさが原因の場合が多いため、片栗粉などでしっかりととろみをつけ、口当たりを滑らかにしてあげましょう。
焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて「食べる楽しさ」を大切に進めていきましょう。
風味や食感に変化をつける調理のコツ
昆布やかつお節で丁寧に取っただし汁は、しらすの旨みを引き立てつつ、香りをマイルドにしてくれます。ペーストを伸ばす際にお湯ではなく、だし汁を使うだけでも食べやすさが大きく変わります。また、飲み込みにくさが原因で嫌がる子には、片栗粉などでとろみをつけた「あんかけ」にするのが効果的です。喉越しが良くなることで、不快感なくスムーズに飲み込めるようになります。
さらに、他の食材との組み合わせも重要です。かぼちゃやさつまいも、にんじんといった甘みの強い野菜ペーストと和えたり、粉ミルクや豆腐と混ぜたりすることで、しらす特有の味が中和されます。離乳食が進んできたら、おやきに混ぜて香ばしく焼き上げるなど、形状を変えることで好奇心を刺激するのも一つの方法です。
無理強いせず赤ちゃんのペースを守る
なかなか食べてくれないからといって、無理に口へ運ぶのは避けましょう。食事の時間が「怖い」「嫌だ」という記憶に繋がると、その後の食育にも影響してしまいます。
今日は食べなくても、数日後には何事もなかったかのように食べてくれることもよくあります。一度メニューから外して、数日後にまた機嫌の良いタイミングで再挑戦してみてください。一口でも食べられたら、オーバーなくらい笑顔で褒めてあげましょう。その小さな成功体験が、赤ちゃんにとって「食べることは楽しいことだ」という自信に繋がります。また、テレビを消して食事以外の刺激を減らし、落ち着いて食卓に向かえる環境を整えることも、意外と重要なポイントです。
まとめ
離乳食初期にしらすを取り入れることは、成長に欠かせないたんぱく質やカルシウム、ビタミンDなどを効率よく摂取するために非常に有効な手段です。安全に、そして美味しく食べてもらうためには、「徹底した塩抜き」と「月齢に合わせた適切な固さへの調整」が何よりも大切になります。
初めて与える際はごく少量からスタートし、甲殻類などのアレルギー反応がないかを注意深く観察しましょう。焦る必要はありません。赤ちゃんの成長スピードに寄り添いながら、しらすという便利な食材を日々の献立に楽しく取り入れていってください。
しらすを離乳食に導入できるのはいつからですか?
離乳食を開始して約3週間が経過し、おかゆや野菜、豆腐などの食材に慣れた頃が目安です。月齢で言うと生後5〜6ヶ月頃の後半にあたります。しらすは白身魚の仲間ですが、加工品であり塩分を含んでいるため、まずはプレーンなおかゆや野菜の味をしっかり覚えてから導入するのがスムーズです。赤ちゃんの消化機能の準備が整い、スプーンで食べることに慣れてきたタイミングで試してみましょう。
離乳食初期における摂取量の目安を教えてください。
初めて与える際は、アレルギー確認のために耳かき1杯分、または小さじ1程度の極めて少量から始めます。問題がなければ数日かけて徐々に増やしていき、離乳食初期の段階では1回あたり小さじ1〜2(約5〜10g)を目安にしましょう。この量はあくまで目安ですので、赤ちゃんの食欲やその日の体調に合わせて調整してください。他のたんぱく質源(豆腐など)と一緒に与える場合は、全体のバランスを見て量を加減することが大切です。
しらすの塩抜きはなぜ、どのように行うのですか?
しらすには加工の段階で塩分が加えられています。赤ちゃんの腎臓はまだ未発達で、過剰な塩分を排出する力が弱いため、必ず塩抜きを行って負担を減らしてあげる必要があります。方法としては、沸騰したたっぷりのお湯で1〜2分茹でるのが最も確実ですが、耐熱容器にしらすと水を入れて電子レンジで加熱したり、茶こしに入れたしらすに熱湯を回しかけたりする方法もあります。塩抜き後は、塩気がしっかり抜けているか大人が味見をして確認すると安心です。
アレルギーの心配はありませんか?
しらす自体でアレルギーを起こすケースは比較的少ないですが、注意が必要なのは「混入物」です。しらす漁では、網にエビやカニ、小さなイカなどが混ざることが避けられません。製品パッケージに「本製品は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています」といった記載がある場合は、甲殻類アレルギーのリスクを念頭に置きましょう。初めて与える際は、万が一症状が出たときにすぐ病院へ行けるよう、平日の午前中に与えるのが鉄則です。
調理したしらすは冷凍保存しても大丈夫ですか?
はい、冷凍保存は非常に便利でおすすめです。塩抜きをしてペースト状にしたしらすを、製氷皿や小さな保存袋に1食分ずつ小分けにして冷凍しましょう。保存期間の目安は1〜2週間程度です。使うときは、自然解凍ではなく電子レンジなどで中心部までしっかり再加熱し、赤ちゃんが食べやすい温度まで冷ましてから提供してください。一度解凍したものを再冷凍すると品質が落ちるため、必ず使い切る量だけを解凍するようにしましょう。
赤ちゃんがしらすをどうしても食べない場合はどうすればいいですか?
無理に食べさせようとする必要は全くありません。しらすが苦手でも、豆腐や他の白身魚からたんぱく質を摂取できていれば栄養面での心配は少ないです。もし食べてもらいたい場合は、だし汁を多めにしてとろみを強めたり、赤ちゃんが好きなバナナやカボチャに混ぜて「しらすの味」を隠すようにして少しずつ慣らしてあげてください。また、保護者が美味しそうに食べる姿を見せることで、興味を持ってくれるようになることもあります。

