クラフトジン徹底解剖:一般的なジンとの違い、市場トレンド、魅力
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近年、アルコール飲料の世界で「クラフトジン」という言葉を耳にする機会が格段に増えました。スーパーや百貨店では個性的なボトルデザインのジンを目にするようになり、テレビ番組では全国各地の作り手に焦点を当てた特集が組まれることも珍しくありません。こうした状況に触れる中で、「通常のジンとは具体的に何が違うのだろう?」と疑問を抱いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2010年頃に欧米、特にイギリスで始まったジンブームは、瞬く間に世界へと波及しました。そして2020年前後からは、日本国内でも独自の素材や製法を追求した魅力的なジンが続々と登場し、私たちの日常に浸透しつつあります。

かつてジンといえば、落ち着いた雰囲気のバーで提供されるカクテルや、居酒屋のドリンクメニューの片隅にあるジントニックといったように、一般的にはあまり馴染みのないお酒という印象が強かったかもしれません。しかし、クラフトジンの登場は、ジンの楽しみ方を多様化させ、より身近で魅力的な存在へと変貌を遂げました。本稿では、そんな身近になったクラフトジンについて、「クラフト」の概念、「ジン」の基本定義をわかりやすく解説します。

「クラフトジン」の概念とは

「クラフト(craft)」という言葉は、英語で「職人技」「工芸品」「丹念に作り上げる」といった意味を含みます。ジンにおける「クラフト」も、熟練した職人の技、その土地の風土や伝統、そして作り手の深い情熱とこだわりが凝縮されていることを示唆しています。

結論から述べると、クラフトジンには法律などで明確に定められた厳密な定義は存在しません。そのため、あるジンを「クラフトジン」と呼ぶかどうかは、基本的にその生産者の意図や、市場における認知に委ねられています。この定義の柔軟性こそが、作り手が自身の表現したい味覚を自由に追求できる、クラフトジンの大きな特徴であり魅力の一つと言えるでしょう。

まとめると、クラフトジンとは、「職人の技と哲学、地域や土地の特性が反映された、個性豊かで少量生産のジン」と表現できます。世界各国はもちろん、日本においても「ジャパニーズクラフトジン」として、日本ならではの素材を活かしたユニークなジンが近年次々と誕生しています。

そもそもジンとは

ジンは、広義では蒸留酒(スピリッツ)の一種であり、その起源は中世ヨーロッパにまで遡ります。元々は薬用酒として生み出されたとされており、特にオランダで生まれた「ジュネヴァ(Genever)」が現在のジンの原型になったと考えられています。ジュネヴァは利尿作用や健胃効果が期待され、修道士や薬剤師によって製造されていました。その後、17世紀にイギリスに伝わり、独自の発展を遂げて現代のジンへと繋がっています。

一般的にジンとは、大麦、トウモロコシ、ライ麦、小麦といった穀物、あるいはサトウキビ、ブドウ、ジャガイモ、フルーツなどの農作物由来のものを糖化、発酵、蒸溜して得られたベーススピリッツに、ジンの製造において不可欠な「ジュニパーベリー」と、香り付けのために使用される様々な「ボタニカル(スパイス、ハーブ、フルーツの皮、花のつぼみなど植物由来の香味成分)」を加えて再蒸溜して作られる、無色透明の蒸留酒を指します。

ジンの定義における唯一絶対の条件は、「ジュニパーベリーが風味付けに使用されている蒸留酒であること」です。ベーススピリッツの原料や使用されるボタニカルの種類には特に厳格な制限がなく、この計り知れない自由度が、多種多様なジンが生まれる背景となっています。

ジンの主要な生産地域であるヨーロッパでは、EU法によってジンの種類が細かく規定されています。主に以下の3つのカテゴリーに分類され、それぞれ材料や製造方法、アルコール度数などに具体的な基準が設けられています。

  • ジン(Gin):アルコール度数37.5%以上。ボタニカルによる風味付けは浸漬や蒸留以外も可能で、香料や着色料、甘味料の添加が認められています。
  • 蒸留ジン(Distilled Gin):アルコール度数37.5%以上。エチルアルコールをベースに、ジュニパーベリーを含むボタニカルを浸漬または蒸留によって風味付けしたもの。蒸留後に香料や甘味料の添加が許される場合がありますが、添加量は規定されています。
  • ロンドンジン(London Gin):アルコール度数37.5%以上。「蒸留ジン」の一種ですが、最も厳格な基準が設けられています。合成着色料や甘味料の添加が一切禁止されており、純粋でフレッシュな風味が特徴です。すべてのボタニカルは蒸留前にスピリッツに添加され、水以外の添加は認められていません。このため、「ロンドン・ドライ・ジン」という名称で呼ばれることも多く、その名の通り辛口でキレのある味わいが特徴です。

なお、日本においては、ジン・ウォッカ・ラム・テキーラなどの蒸留酒は、酒税法上まとめて「スピリッツ類」に分類されます。これは、醸造酒であるビールや日本酒、ワインとは異なる課税区分が適用されることを意味します。

「一般的なジン」と「クラフトジン」の相違点

「一般的なジン」と「クラフトジン」の間には、法的に明確な区別が定義されているわけではありません。しかし、市場の認識や製造の傾向から、いくつかの違いが見えてきます。クラフトジンは、「作り手の強いこだわりが反映され、風味や香り付けに使用される植物由来の原料であるボタニカルが多種多様で、個性が際立つジン」であるとされています。

そのため、大手メーカーが大規模な設備を用いて大量生産し、比較的標準的な風味を持つジンを「一般的なジン」と呼ぶのに対し、個性的かつ少量生産で、作り手の哲学や地域の特色が色濃く反映されたジンを「クラフトジン」として区別するのが通例です。

小規模の蒸留所や洋酒メーカーではない企業がつくる

かつてジンは、世界的に名を馳せる大手洋酒メーカーが、広大な施設と最先端の設備を駆使し、効率よく大量に生産するスタイルが主流でした。これらのジンは一貫した品質を保ち、世界中で広く親しまれてきました。

しかし近年、「クラフトジン」の隆盛とともに、小規模な蒸留器を用いる蒸留所(マイクロディスティラリー)が世界中で急速に増加しました。これにより、一度に少量だけを製造する「スモールバッチ(少量生産)」のジンが、各地から次々と誕生しています。これらの小規模生産者は、大手の企業では難しいような柔軟な発想や実験的なアプローチを積極的に取り入れ、独自の個性を追求しています。

作り手の背景も多様化しています。特に日本では、長年焼酎や日本酒、ビールなどを手がけてきた酒蔵や醸造元が、培ってきた技術と地域に根ざした資源を活かし、ジンの製造に乗り出すケースが顕著です。さらに、地域の特産品を扱う食品加工会社が、自社の素材を活かしたジンを開発したり、これまでの酒造りとは無縁だった異業種の人々が、新たにジンの蒸留所を設立したりする動きも活発です。

また、自社で蒸留設備を持たない企業やバーが、OEM(受託製造)を専門とする蒸留所に生産を依頼し、オリジナルのブランドジンを開発する例も増えています。これらのジンは、SNSやEコマースの発展により流通の障壁が下がったことも手伝い、少量生産でありながら独自の販売経路を通じて熱心なファンを獲得し、市場に浸透しています。

作り手の技術や想いがこもっている

「クラフト」という言葉が示す通り、クラフトジンの製造者たちは、その製造工程全体に深い誇りと情熱を注ぎ込んでいます。彼らは、最高のジンを創り出すために、様々な製造手法やボタニカルの組み合わせを繰り返し試行錯誤しています。

例えば、ベースとなるスピリッツの選定から始まり、ボタニカル(香り付けの素材)の厳選、それらを浸漬させる時間や蒸留時の温度の緻密な調整、さらには使用する蒸留器の種類(ポットスチル、コラムスチル、ベイパーインフュージョンなど)が風味に与える影響まで、細部にわたるこだわりが見受けられます。また、ボトルデザインやラベルに込められた物語、さらには提供方法に至るまで、作り手の思想や哲学が色濃く反映されています。特に小規模なメーカーでは、蒸留から瓶詰めまでの全工程を一人で手がけることも珍しくありません。そうした蒸留所で生まれるジンには、生産者一人ひとりがジンに込める深い愛情が宿っており、その背景にあるストーリーを感じながら味わうことができるのは、クラフトジンならではの大きな魅力と言えるでしょう。

地域や土地の素材を使ったボタニカル

かつてジンといえば、ジュニパーベリーを基調とした、すっきりとした風味の「ドライジン」が主流であり、コリアンダー、アンジェリカルート、レモンピールといった、比較的定番のボタニカルが用いられることが一般的でした。

これに対し、クラフトジンでは、製造される地域ごとに育まれる特産品や、その土地の風土、気候を反映した多種多様なボタニカルが、素材として積極的に採用されています。これにより、従来のドライなものに加えて、甘美なフレーバー、華やかな香り、ハーブの風味、スパイシーな刺激など、非常に個性豊かなジンが市場を賑わせています。

例えば、日本のクラフトジンでは、柚子や山椒、桜の花や葉、煎茶、さらには檜や笹といった、その土地ならではの植物が使われ、繊細な和の要素を感じさせる独特の味わいを生み出しています。ハーブやフルーツなどの素材が、その土地に根ざした生産者によって丹精込めて栽培され、それがジンの個性を形作ることで、単なる酒造りを超え、地域のコミュニティ活性化や地域経済の発展にも寄与しています。

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ジンの本場・イギリスから始まった「クラフトジン」ブーム

ジン発祥の地ともされる本場イギリスでも、かつてジンは「オールド・ドリンク(時代遅れのお酒)」と揶揄され、ビールやウイスキー、ワインといった他のお酒の陰に隠れた存在でした。この状況に変化をもたらしたのが、1987年に登場した「ボンベイ・サファイア」と言えるでしょう。その青く輝くボトルデザインは、ジンに洗練されたモダンなイメージをもたらし、カクテルのベース酒としてジンが再び注目されるきっかけとなりました。

その後も、少数の大規模蒸留所でジンが造られ続けていましたが、2008年のロンドンにおける歴史的な転換点により、ジンを取り巻く状況は劇的に変わります。イギリスでは約200年間もの間、ジンの製造免許の取得に非常に厳格な条件が課されていました。具体的には、一度に1800リットル以上のジンを生産できる大規模な蒸留器でなければジンの製造が認められないという法律が存在し、小規模な蒸留所が新規に参入する道を閉ざしていました。

しかし、この閉鎖的な状況を打破しようと立ち上がったのが、情熱を抱く若者たちによって設立された小規模な「シップスミス蒸留所」です。彼らは、数年にもわたりイギリス政府に粘り強く働きかけ、2008年、ついに小規模な蒸留器でもジン製造免許が取得できるように法律を改正させることに成功しました。この法改正は「マイクロディスティラリー革命」と称され、その後イギリス国内で無数の小規模蒸留所が誕生し、クラフトジンブームが爆発的に広まっていったのです。

このブームはイギリス国内に留まらず、ヨーロッパ大陸、アメリカなどにも波及し、世界中から少量生産のクラフトジンが次々と生まれるようになりました。現在では、かつてはジンを生産していなかったような地域(アジア、アフリカ、中南米など)までもが、その土地の独自性を活かしたジンを造るようになってきています。このような世界的な広がりは、ジンの多様性と創造性を無限に高める結果となっています。

日本のクラフトジンブームの火点け役は?

日本においても近年、ジンを取り巻く環境は目覚ましい変化を遂げ、活況を呈しています。一昔前までは、ジンといえば特定のブランドが中心で、家庭で日常的に楽しむ飲み物というよりは、バーなどで嗜むものというイメージが強かったかもしれません。

この潮流が大きく転換したのは、2016年に国産初のクラフトジンが誕生した時です。諸説あるものの、鹿児島県の老舗酒造メーカーである本坊酒造が手掛けた「光遠(こうおん)」が、その先駆けとされています。この「光遠」は、それまでのジンの既成概念を打ち破る、和の趣を感じさせる繊細なアロマで、多くの層から熱い視線を集めました。

「光遠」の登場から間もなく、日本初のジン専門蒸溜所として京都蒸溜所が創業し、「季の美(きのび)京都ドライジン」を市場に投入しました。これが起爆剤となり、日本のクラフトジンムーブメントは一気に加速します。米をベーススピリッツとし、柚子、檜、玉露、山椒といった日本ならではのボタニカルを贅沢に使用した「季の美」は、その革新性から瞬く間にジャパニーズクラフトジンの代表格となり、現在も揺るぎない人気を誇っています。その洗練された風味と、京都の美意識を表現したコンセプトは、国内外のジン愛好家を深く惹きつけました。

この活況を受け、ジンを製造する蒸留所の数は飛躍的に増加し、今や全国で100を超える施設が存在すると言われています。毎月のように数多くの新製品がリリースされ、その多様性はプロのバーテンダーでさえ全貌を把握するのが困難なほどです。これにより、クラフトジンはオンラインストアや一般的な酒販店でも手軽に購入できるようになり、さらに提供する飲食店も増えたことで、ジンの消費者は年々増加の一途をたどっています。

クラフトジンが注目される背景と市場動向

クラフトジンが世界的なトレンドとなり、日本国内でもその人気が著しく高まっている背景には、複数の要因が複合的に作用しています。発祥地であるイギリスでの成功を皮切りに、ヨーロッパへと波及したクラフトジンのブームは、日本のジン輸出量(ウォッカを含む)にも顕著な影響を与え、右肩上がりの成長を見せています。特に2021年には輸出量が大幅に伸長し、日本産ジンの類まれな品質と個性が国際市場で認められた証と言えるでしょう。

この輸出拡大を牽引する主要因は、国際的なクラフトジン需要の高まりと、それに応える形で日本独自の素材やボタニカルを駆使した高品質な製品が続々と登場したことにあります。加えて、日本酒やジャパニーズウイスキーが既に海外で高い評価を得ていたことが、日本産ジンの持つユニークな風味やアロマがスムーズに受け入れられ、世界市場での評価獲得に繋がったと考えられます。

また、ウイスキーのような長期熟成を必要としない点も、クラフトジンの市場拡大を後押ししています。製造から出荷まで数ヶ月という比較的短いスパンで可能なため、新たな企業がクラフトジン市場へ参入しやすく、その結果、供給元の多様化がブームの加速に一役買っている側面があります。このビジネスモデルの柔軟性が、市場の活発化に寄与しているのです。

クラフトジン・ジンの市場動向と今後の見通し

クラフトジンは、海外のみならず日本国内でも高い人気を博しており、クラフトジンを含むジン市場全体は、今後も持続的な成長が見込まれています。大手飲料メーカーであるサントリーの発表によれば、2023年時点での国内ジン出荷量は、わずか5年前と比較して約3.9倍にまで拡大しています。この出荷量の急増は、国内においてクラフトジンやジンをソーダで割って楽しむ「ジンソーダ」のような、手軽でカジュアルな飲用スタイルが広く受け入れられたことが大きく影響していると考えられます。

サントリーは、この拡大する市場をさらに活性化させるべく、ジンの販売戦略を抜本的に強化する方針を表明しています。具体的には、55億円規模の巨額な設備投資を行い、2030年までに国内ジン市場を2020年比で6倍以上、金額にして450億円規模へと押し上げるという、意欲的な目標を設定しています。このような主要メーカーによる積極的な市場開拓の動きは、ジンの輸出量増加、国内出荷量の飛躍的な伸び、そして消費者の多様な飲用習慣の定着と相まって、今後も市場のさらなる拡大を強く示唆しています。

「ジャパニーズ・クラフトジン」の魅力と品質へのこだわり

日本で生み出されるクラフトジンは「ジャパニーズ・クラフトジン」と称され、その卓越した独創性と品質の高さは、国内のみならず国際的にも高い評価と注目を集めています。

その際立った特徴の一つは、ベーススピリッツやボタニカルに日本の風土に根差した素材が積極的に採用されている点です。海外のジン生産では、ベーススピリッツを専門業者から調達するのが一般的ですが、日本では焼酎や日本酒、ビールなどを手掛けてきた酒造メーカーがジン製造に参入するケースが多く見られます。彼らは長年培ってきた醸造技術や設備を活かし、個性豊かなベーススピリッツの風味をジンの独自のキャラクターとして昇華させています。例えば、米焼酎由来のものは柔らかな口当たりを、日本酒由来のものは吟醸香を思わせる華やかな香りをジンにもたらすことがあります。

ボタニカルにおいても、柚子、煎茶、桜の花や葉、山椒、檜、さらには梅や海藻といった、日本の豊かな自然が育んだ多種多様な植物が用いられます。これらのボタニカルは、日本の四季の移ろいや地域の個性をジンの中に閉じ込め、他に類を見ない和のフレーバープロファイルを創出しています。

また、日本の気候や風土に適したジン造りへのこだわり、そして地域ごとのボタニカル生産者とメーカーとの密接な連携も、ジャパニーズ・クラフトジンの大きな魅力です。これにより、素材の鮮度が保たれ、徹底した品質管理が実現されるだけでなく、作り手の情熱が感じられるという安心感も消費者にもたらされています。

加えて、クラフトジンは一般的なジンに比べ、手作業による丹念な製造と卓越した品質が際立っています。大規模な量産体制ではなく、小規模な設備で一つ一つ丁寧に造られることが多く、製造工程の細部にわたるこだわりや職人の熟練した技術が、そのままジンの高い品質に直結しています。生産量が限られている銘柄も少なくなく、それが特別な希少性や高級感を演出し、消費者にとって大きな魅力となっています。

クラフトジン市場は世界規模で拡大を続け、次々と斬新なブランドやフレーバーが登場しています。小規模な蒸留所が独自の哲学を持って製造するため、使用されるボタニカルや製法はブランドやメーカーによって千差万別です。この多様性こそが、様々な製品を試し、自分にとって最高の「新しい一杯」を探し求めるという、クラフトジンならではの奥深い楽しみ方を提供していると言えるでしょう。

クラフトジンの選び方

クラフトジンへの関心が高まる中で、最初にどのような一本を選べば良いか迷われる方も少なくないでしょう。ジンの選び方には多様な視点が存在しますが、ここでは特に初心者の方にも理解しやすい選び方のヒントをご紹介します。

1)原産地で選ぶ

初めてジンを購入する際、その「製造されている地域」に着目することは非常に有効な選択基準となります。ジンは他のお酒と比較して、製法や使用する原材料の自由度が高く、理論的にはどこでも生産可能な特徴を持っています。例えば、ワインであれば「ブドウ栽培に適した地域」が、日本酒であれば「豊かな米どころ」が有名であるように、特定の産地との結びつきが強いことが一般的ですが、ジンにはそのような地理的な制限が比較的少ないのです。

日本国内を見てみると、ジンを製造する蒸留所が存在しない都道府県はごくわずかで、全国各地で個性豊かなジンが生み出されています。「生まれ育った故郷」や「思い出深い土地」など、ご自身の個人的なつながりや愛着のある地域の製品を選んでみてはいかがでしょうか。近年では、ふるさと納税の返礼品としてクラフトジンを提供している自治体も多く、地域貢献の形で特別な一本を手に入れるのも素晴らしい方法です。

海外のジンに興味があるなら、いつか訪れてみたい国、あるいは過去に感動を覚えた場所のジンを選び、その風景に想いを馳せながら味わうのも一興です。英国の伝統的なジン、フランスのブドウをベースにしたもの、地中海沿岸のハーブが香るジンなど、それぞれの地域の個性がボトルの中に凝縮されています。

2)ボタニカル / 風味で選ぶ

ジンは、使用されるボタニカル(香味植物)の種類によって、その味わいの印象が劇的に変化します。かつてドライジンが主流だった時代とは異なり、現代では「これが本当にジン?」と驚くような、非常に個性豊かなボトルに出会う機会が豊富にあります。

ボタニカルの種類は無数に存在するため、全てを網羅することは不可能ですが、代表的な風味の系統とその特徴をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 柑橘系:レモン、オレンジ、グレープフルーツ、柚子、すだちなど。清々しく爽やかな香りが特徴で、ジントニックなどのカクテルベースとして特に推奨されます。
  • ハーブ系:ローズマリー、タイム、バジル、コリアンダーリーフ、ミントなど。薬草のような清涼感や、草原を思わせる自然な香りが楽しめます。
  • スパイス系:コリアンダーシード、カルダモン、シナモン、ナツメグ、ジンジャー、山椒など。刺激的で温かみのある香りが特徴で、複雑で奥深い味わいを創出します。
  • フローラル系:バラ、ラベンダー、カモミール、桜など。華やかで芳醇な香りが特徴で、優雅でリラックスした時間を過ごしたい時に最適です。
  • ウッディ・アース系:檜、杉、アンジェリカルート、リコリスなど。森を連想させる落ち着いた香りで、深みと落ち着きのある味わいをもたらします。
  • フルーティー系:リンゴ、イチゴ、ベリー類、ブドウなど。甘酸っぱく、ジューシーな香りが特徴で、飲みやすく、様々なカクテルにも幅広く活用できます。

これらのボタニカルの組み合わせによって、ジンの風味の可能性は無限に広がります。ご自身の好みの香りのタイプや、試してみたい風味がある場合は、ボトルのラベルに記載されているボタニカル情報を確認して選ぶのが良いでしょう。いくつかの商品を少量ずつ購入し、飲み比べることで、お気に入りの風味をじっくりと見つけるのも楽しみ方の一つです。

3)ボトルデザインで選ぶ

ジンの魅力の中でも特に際立つものの一つが、「ボトルデザイン」です。他のお酒にはある程度一般的なボトルイメージがありますが、ジンは良い意味で既成概念にとらわれないため、そのボトルのデザインも非常に多種多様です。

縦長のシルエットから四角いもの、あるいは丸みを帯びた形状まで、その形は様々です。ラベルも、著名なアーティストとのコラボレーションによるデザインや、特定の物語性を秘めたイラストが描かれたものなどがあります。お酒の容器という枠を超え、スタイリッシュでアート作品のようなボトルが数多く存在します。

直感的に「美しい」「このデザインに魅かれる」と感じたジンを手に取り、その感性に従って購入するのも良いでしょう。目を引く美しいボトルは、そのままインテリアとして部屋に飾るだけで、空間に洗練されたおしゃれな雰囲気を加えることができます。いわゆる「ジャケ買い」も存分に楽しめるのが、クラフトジンの大きな魅力の一つです。

4)予算に応じて選ぶ

ジンの価格帯は非常に幅広く、市場に出回っている一般的な700mlボトルを基準にすると、手頃なものでは1,000円を切るものから、高級品では10,000円を超えるもの、さらには限定生産品となるとそれ以上の値がつくものまで存在します。

驚くことに、ジンはスピリッツの中でも特にコストパフォーマンスに優れている部類に入ります。たとえば、少々値の張るプレミアムジンを選んだとしても、シンプルにソーダで割って飲むとすれば、一杯あたりの費用は200〜300円程度で、非常に上質なジンソーダを自宅で楽しめてしまいます。これは、他の多くの蒸留酒と比較しても、非常に経済的であると言えるでしょう。

もし高価なボトルをいきなり購入することに抵抗がある場合は、まずは1,000円台の親しみやすいジンから試してみてはいかがでしょうか。その味わいが気に入れば、少しずつ価格帯を上げて、特別な日のご褒美としてワンランク上のジンを選ぶのも良い方法です。自宅で気軽に贅沢な気分を味わうには、ジンはまさに最適な選択肢となるでしょう。

5)店舗やイベントで試飲して決める

これまで多角的な視点からジンを選ぶ方法をご紹介してきましたが、やはりボトル一本をいきなり購入するのには躊躇してしまう方も少なくないでしょう。そこで最も推奨したいのが、実際にその味を試してみるというアプローチです。

近年では、クラフトジンに特化したレストランやバーが飛躍的に増加しています。個人経営の趣ある飲食店などでも、多種多様なアルコール類の中にジンのボトルが豊富に並んでいる光景は珍しくありません。これらの店舗では、様々なジンをグラス一杯から気軽に注文でき、さらにバーテンダーに好みを伝えれば、最適な一本を提案してもらうことも可能です。

また、各地のジン製造者自身が、百貨店の特設会場や地域の物産展、あるいは大規模な酒類博覧会などで試飲ブースを設けて、自慢のジンを提供しているケースも頻繁に見られます。このような場では、作り手の想いやこだわりを直接耳にしながら試飲できるため、ジンの背景にある物語をより深く理解することができます。偶然の出会いも増えているクラフトジンの世界において、まずは実際に飲める場所へ足を運び、そこで気に入った一本を自宅用に購入するのが、あなたにぴったりのジンを見つけ出す最も効果的な方法と言えるでしょう。

初めての方へおすすめ!クラフトジン5選

「結局、どれから試せばいいの?」と感じている方のために、世界中で高い人気を誇る、特に有名なクラフトジンを5ブランド厳選してご紹介します。

JAPANESE DRY GIN SAKURAO : 桜尾ジン

生産地:日本、広島県

2016年の京都蒸溜所の創業以降、日本各地の焼酎蔵や日本酒蔵が徐々にジン製造に参入する中で、2018年にリリースされた『桜尾ジン』は、最も知名度の高いジャパニーズジンのブランドの一つとして、その地位を確固たるものにしています。

広島県の老舗清酒・焼酎メーカーである中国醸造(現サクラオブルワリーアンドディスティルリー)が生み出したこのジャパニーズジンは、その後の日本のジン造りに多大な影響を与えた存在と言えるでしょう。広島県産の特産品であるレモンを筆頭に、牡蠣の殻、広島産のヒノキ、桜の葉や花、さらに広島の海を感じさせる牡蠣の殻など、ほぼ全てのボタニカルを広島県産の名産品で構成しているのが最大の特徴です。地域との緊密な連携により、その土地の魅力を世界に発信する手本のような存在として、国内外で広く愛されています。

爽やかな柑橘系の香りと、スパイシーなジュニパーベリーの香りが絶妙なバランスで調和し、和食との相性も抜群です。価格も2,000円前後と非常に手に取りやすく、ジャパニーズクラフトジンの入り口としては最適な一本です。

現在では、社名を「サクラオブルワリーアンドディスティルリー(サクラオB&D)」に改称し、ウイスキー製造にも乗り出すなど、多角的な事業展開を通じて成長を続けています。

Hendrick’s Gin:ヘンドリックス・ジン

原産地:イギリス、スコットランド、ガーヴァン

スコッチウイスキーの名門であるウイリアム・グラント&サンズがスコットランドで手掛けるジン、それが『ヘンドリックス・ジン』です。『グレンフィディック』や『グランツ』といった世界的ウイスキーブランドを持つ同社が1999年にこのジンをリリースした際の衝撃は大きく、今日まで世界中のファンを魅了し続けています。その唯一無二のボトルデザインと、それまでのジンにはなかった革新的な風味の組み合わせは、まさにジンの世界に新たな時代をもたらしたと言えるでしょう。

このジンは、女性の蒸留責任者の卓越した感性によって生み出されています。彼女の職人的なこだわりが、どこか神秘的で奥深いジンの魅力を引き出し、年齢や性別を超えて世界中に熱狂的な支持を集める個性的な味わいと独特のブランドイメージを確立しています。

その製造方法は非常にユニークで、世界でも珍しい異なる性質を持つ2種類の蒸留器を巧みに使い分け、ボタニカルのエッセンスを抽出します。一つは伝統的な単式蒸留器で豊かな風味を抽出し、もう一つはカーターヘッド蒸留器で繊細な香りを抽出します。これら異なる手法で得られたエッセンスを、最終的にレズリー氏が独自のブレンドでまとめ上げるという、まさに彼女の職人技が光る製法が採用されています。

ボタニカルにおいても独自の哲学が貫かれており、従来のジンではほとんど使用されなかった「きゅうり」と「バラ」が主要なボタニカルとして使われています。これにより、華やかでフローラルな香りと、驚くほどみずみずしいきゅうりの香りが絶妙に融合し、個性的でありながらも、ジンの本質的な美味しさを堪能できる、他に類を見ない一本に仕上がっています。

Silent Pool Gin(サイレント・プール・ジン)

原産地:イギリス、イングランド、サリー

『サイレント・プール・ジン』は、その息をのむほど美しいボトルデザインで知られ、多くの人々がその視覚的な魅力に惹かれて手にとったことでしょう。緑色のボトルには、使用されているボタニカルのイラストが精巧に描かれており、まるで一本の芸術作品のような存在感を放っています。

このジンは、イングランドのサリー地方に位置する、石灰層によってろ過された透明度の高い青い水が特徴的な「サイレント・プール湖」の畔にある蒸留所で生み出されています。その湖が持つ神秘的な美しさが、ボトルのデザインだけでなく、ジンの繊細な味わいにも色濃く反映されていると言えるでしょう。

ボトルのデザインには、ボタニカルの描写と共に、この地方に古くから伝わる悲劇的な伝説が描かれています。それは、かつて若く美しい木こりの娘がサイレント・プール湖で水浴びをしていたところを、たまたま通りかかったジョン王子に見初められ、彼に追われて湖に逃げ込み、そのまま命を落としたという切ない物語です。この哀しくも美しい伝承が、このジンのミステリアスな魅力を一層深めています。

もちろんジンの味わいも格別で、厳選された24種類ものボタニカルが使用されています。ラベンダーやカモミール由来の芳醇な香りが華やかに広がり、ジュニパーベリーと柑橘系の要素が絶妙なバランスで調和しています。ドライでありながらも複雑で奥深い、まさにプレミアムジンと呼ぶにふさわしい洗練された味わいを堪能できます。その繊細な風味はストレートやロックでじっくりと味わうのはもちろん、シンプルにトニックウォーターで割るジントニックでも、幾重にも重なる香りの層を存分に楽しむことができるでしょう。

ぜひ一度、そのボトルを手に取り、その優美な姿を眺めながら、この繊細で物語性のあるジンを味わってみてください。

g’VINE Floraison (ジーヴァイン・フロレゾン)

原産地:フランス、コニャック地方

フランスのコニャック地方に根差すメゾン・ヴィユベールは、長きにわたり家族経営でその土地の酒造りに携わってきた歴史ある会社です。2000年代に自らの蒸留所を設立してからは、ブドウを基盤とした革新的な蒸留酒を次々と世に送り出し、国際的にその名を轟かせるスピリッツメーカーへと成長しました。

『ジーヴァイン・フロレゾン』の最も際立った特徴は、コニャックの原料としても使われる「ユニ・ブラン種」のブドウをベーススピリッツに採用している点です。さらに、キーボタニカルには「ブドウの花」という非常に珍しい素材が贅沢に使われています。このブドウの花は、ブドウが実を結ぶ直前のわずか数週間にしか咲かないため、その希少性と芳醇な香りがこのジンの個性を決定づけています。

ユニ・ブラン種ブドウが持つ華やかさと、ブドウの花が放つ繊細なアロマがそのまま閉じ込められたような、フルーティーでまろやかな印象のジンです。一般的なジンとは一線を画す、そのエレガントで柔らかな口当たりは、ジンの新しい可能性を鮮やかに示しています。特に夏の暑い日には、ライムを添えてジントニックとして楽しむのがおすすめです。その華やかな香りと清涼感が口いっぱいに広がり、最高の爽快感を体験できるでしょう。

Monkey 47(モンキー47)

原産地:ドイツ、シュヴァルツヴァルト(ブラックフォレスト)

『モンキー47』は、その並外れた美味しさで多くの人々を驚かせ、ジンの奥深い世界へと導いた、まさに「ジンの概念を塗り替えた」と言っても過言ではない、伝説的なクラフトジンです。

このジンが誕生するまでの物語もまた、多くのジン愛好家を惹きつけてやみません。その歴史は、第二次世界大戦終戦後、ドイツの復興支援のためにシュヴァルツヴァルト(ブラックフォレスト)へ移り住んだ元英国空軍の中佐、モンゴメリー・コリンズ氏から始まります。彼は、清らかな湧き水と豊かな野生のハーブが自生するこの美しい土地で、ジン製造への情熱を燃やし、独自のレシピを創り上げました。

しかし、彼のレシピは時と共に忘れ去られてしまいます。そして2008年、運命的な再会が訪れます。かつてNOKIAのマネージャーを務めていたアレクサンダー・シュタイン氏が、故郷であるブラックフォレストに戻った際に、偶然にもコリンズ氏の古いジンのレシピを発見します。彼はそのレシピでつくられたジンを現代に蘇らせることを決意し、ついに蒸留所を設立したのです。

『モンキー47』という独特な名前には、二重の意味が込められています。一つは、その名が示す通り、驚くべき「47種類」ものボタニカルが使用されていること。そしてもう一つは、コリンズ氏がドイツ復興支援の一環として再建を支援したベルリン動物園で、「マックス」と名付けられた東インドアカゲザルのスポンサーになっていたことに由来しています。

47種類ものボタニカルが織りなすその香りは、まるで緻密に調合されたオートクチュールの香水のようだと評されます。一口飲むごとに多種多様な香りの層が感じられ、何度味わっても常に新たな発見があるような、無限に奥深い味わいに仕上げられています。ストレートやロックで、その複雑な香りの移ろいをじっくりと探求することをおすすめします。

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まとめ

「クラフトジン」という概念は、法的な枠組みが存在しないため、解釈が多岐にわたります。この言葉の使用を避ける生産者もいれば、製品名に取り入れるブランドもあるほどです。しかし、本稿で掘り下げたように、その核心には「造り手の情熱、卓越した技術、そして地域固有の特色」という共通の精神が息づいています。

ジンは、ジュニパーベリーを基盤としつつも、多種多様なボタニカルの組み合わせによって無限の個性を生み出す「香りの芸術品」とも言える蒸留酒です。個人の嗅覚は非常に繊細であり、同じジンであっても「これは好み」「この香りは少し苦手」といったように、自分だけの味わいの世界を深めていける探求の余地があります。

現在、クラフトジンは国内外で熱い注目を集めており、特に日本産の高品質なジンは世界市場で高く評価されています。国内でも大手メーカーが市場の活性化に力を入れ、そのユニークな香りと風味、産地の農産物を取り入れた独自性、そして手間暇かけた丁寧な製造工程と品質の高さが、多くの愛好者を惹きつけてやみません。

今回の記事を通してクラフトジンの魅力に触れた皆様には、ぜひ様々な銘柄を試していただき、ご自身にとって最高の、あるいはいくつもの特別なジンとの出会いを楽しんでいただきたいと願っています。クラフトジンの豊かな世界が、皆様の日常に新たな発見と喜びをもたらすことを心より期待しております。

クラフトジンと通常のジンの違いは何ですか?

クラフトジンと一般的なジンとの間に、法的に厳密な区別はありません。しかし、傾向として、クラフトジンは「蒸留所のこだわり、小規模生産、地域に根ざした個性的なボタニカルの使用」が際立っています。一方、通常のジンとは、主に大手メーカーによって大量生産され、世界規模で広く流通している製品を指す場合が多いです。

クラフトジンに明確な定義はありますか?

いいえ、クラフトジンには法的に確定された明確な定義は存在しません。そのため、どのようなジンをクラフトジンと称するかは、製造者の意図や市場での認識に委ねられています。この定義の自由度こそが、多様なスタイルのクラフトジンが次々と生まれる原動力となっています。

ジンはどのようなお酒で、何からできていますか?

ジンは透明な蒸留酒(スピリッツ)の一種であり、主に大麦やトウモロコシなどの穀物、あるいは果物を原料としたベーススピリッツから作られます。このベーススピリッツに、必須のボタニカルであるジュニパーベリーと、多種多様な植物由来の香味成分(ボタニカル)を加えて再蒸留することで風味をつけます。その無色透明な見た目と、特徴的な芳香が大きな魅力です。

クラフトジンはなぜ近年人気が高まっているのですか?

クラフトジンの人気急上昇の背景には、世界的なクラフト酒ブームの中で小規模蒸留所の数が増え、各地域固有の素材や製法を取り入れた多種多様なジンが誕生したことが挙げられます。特に日本では、柚子や桜などの和のボタニカル(香味植物)を積極的に活用したジャパニーズクラフトジンの台頭が市場を活性化させています。また、ウイスキーのように長期熟成が不要で比較的短期間で製造・販売が可能であるため、新規参入しやすいビジネスモデルであることも、メーカー増加の一因です。さらに、自宅でソーダ割りや様々なカクテルのベースとして手軽に楽しめる汎用性の高さも、幅広い層からの支持を集める要因となっています。

初めてクラフトジンを飲むなら、どの銘柄がおすすめですか?

初めてクラフトジンを体験される方には、「桜尾ジン(JAPANESE DRY GIN SAKURAO)」、「ヘンドリックス・ジン(Hendrick’s Gin)」、「サイレント・プール・ジン(Silent Pool Gin)」、「ジーヴァイン・フロレゾン(g’VINE Floraison)」、「モンキー47(Monkey 47)」といった銘柄をおすすめします。これらは世界的に評価が高く、それぞれが独自のボタニカルブレンドや製法による個性豊かな味わいを持っています。まずはこれらの代表的なブランドから試していただくことで、クラフトジンが持つ多様な魅力や奥深さを感じ取っていただけるでしょう。

クラフトジンはどこで購入できますか?

クラフトジンは、身近な場所から専門的な場所まで様々なチャネルで入手可能です。大型スーパーや百貨店の酒類コーナーでは比較的手に入りやすい銘柄が多く、専門の酒販店では品揃えが豊富で希少なジンに出会えることもあります。また、Amazonや楽天などのオンラインECサイトでは、自宅にいながら全国各地、世界のクラフトジンを探し、購入できます。購入前に味を確かめたい場合は、クラフトジンに特化したバーやレストランを訪れ、専門家の推奨する飲み方で試飲するのも良い方法です。地域のイベントや酒蔵の試飲会なども、新たな出会いの場となるでしょう。

クラフトジンを自分で製造することはできますか?

日本においては、個人が自宅で蒸留酒を製造することは酒税法により厳しく規制されており、免許を持たずに製造を行うと違法行為となります。そのため、一般的な意味で「自分でクラフトジンを造る」ことはできません。しかし、ビジネスとしてクラフトジンの製造・販売を検討する場合は、酒類製造免許の取得に加え、専用の蒸留設備や品質管理体制の構築、専門知識を持つ人材の確保が不可欠です。これらの初期投資や法的なハードルが高いと感じる場合は、実績のある製造業者にOEM(他社ブランドでの製造)を委託することで、独自のクラフトジンを市場に送り出す道も開かれています。

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