赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーは本当に便利?安全性・選び方・注意点を徹底解説
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ウォーターサーバーで赤ちゃんのミルクを作るのは避けるべき?その実態を解説

「ウォーターサーバーで赤ちゃんのミルクを作るのは良くない」といった情報を耳にしたことがある方も少なくないでしょう。そのような情報に触れ、ウォーターサーバーの利用に戸惑いや不安を感じている方もいるはずです。
結論から申し上げると、ウォーターサーバーで赤ちゃんのミルクを調乳することは全く問題ありません。むしろ、適切な機種を選んだウォーターサーバーは、衛生面や使いやすさの観点から、赤ちゃんのミルク作りに非常に適していると言えます。
ウォーターサーバーで供給される水には、主に「ミネラルウォーター(天然水)」と「RO水」の2種類があります。このうち、特に安心して赤ちゃんに与えられるのはRO水です。RO水は、RO膜(逆浸透膜)と呼ばれる特殊なフィルターを用いたろ過システムは、原水に含まれる不純物、ウイルス、細菌を除去する能力に優れています。放射性物質に関しては、国立保健医療科学院の報告によると、セシウム、ヨウ素、テルルについて98%以上の除去率を示したというデータもあります(出典: 国立保健医療科学院 水道工学部, 2011年3月, https://nmt.or.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E7%89%A9%E8%B3%83%E3%81%AE%E9%99%A4%E5%8E%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/)。そのため、有害物質を低減した、赤ちゃんにも安心な水を与えることが可能です。
こうした理由から、ウォーターサーバーで赤ちゃんのミルクを作るのが「だめ」ということはありません。むしろ、赤ちゃんのミルク作りに積極的に活用できると言えるでしょう。ただし、ウォーターサーバーの水を使用する際には、「軟水」であることが大前提です。また、ミルクを調乳する際には、粉ミルクの殺菌に必要な温度のお湯を提供できるタイプのウォーターサーバーを選ぶことが肝心です。

赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーの使用が推奨されないといわれる理由

そもそも、なぜ「赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーを使うのは良くない」という認識が広まったのでしょうか。その背景には、いくつかの誤解や懸念事項が存在します。

ミネラル成分が腎臓に負担をかけるという懸念

その理由の一つとして、「ミネラルウォーター=海外産の硬度の高い水(硬水)」というイメージがかつて強かったことが挙げられます。硬水とは、カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分を豊富に含む水のことです。赤ちゃんは内臓機能、特に腎臓の働きがまだ未発達であるため、ミネラル成分が過度に高い硬水を大量に摂取すると、腎臓に不必要な負担をかけてしまう恐れがあります。そのため、ミネラルウォーターを赤ちゃんに与えるのは避けるべきだとされ、ウォーターサーバーにもミネラルウォーターが用いられていることから、「ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルク作りに使うべきではない」という話につながったようです。
しかし、現在ウォーターサーバーで提供されている水には、RO水のようにミネラル成分をほとんど含まないものや、日本の赤ちゃんに適した低硬度の軟水が多数存在します。適切な水質を選ぶことで、この懸念は完全に払拭されます。

粉ミルクにおける菌の懸念とウォーターサーバーの活用

ウォーターサーバーの水では粉ミルクに含まれる細菌を十分に殺菌できないという考えも、よくある誤解の一つです。粉ミルクにはごく稀に、サカザキ菌といった特定の菌が混入しているリスクがあり、これらを無力化するためには70℃以上のお湯で調乳することが厚生労働省によって強く推奨されています。一部のウォーターサーバーが冷水や常温水のみの提供であることから、誤ってこれらを使用してしまうと菌が除去されない可能性があり、それが「だめ」という評価につながることもあります。
しかし、現代の多くのウォーターサーバーには、70℃を超える高温のお湯を瞬時に提供する機能が備わっています。この機能を利用すれば、厚生労働省が定める安全な調乳手順に則り、確実にミルクを作ることが可能です。したがって、適切な温水機能を搭載したウォーターサーバーを選ぶことで、この衛生上の懸念は解消されます。
厚生労働省推奨の粉ミルク調乳手順
  1. 調乳作業に入る前に、石鹸で手を洗い、清潔な状態を保つ。
  2. 70℃以上のお湯を用いて粉ミルクを溶かし、完全に混ぜ合わせる。
  3. お湯で溶かした後、哺乳瓶を流水にさらすなどして、赤ちゃんが飲める人肌程度の温度(約40℃)まで速やかに冷ます。
  4. 調乳したミルクは2時間以内に使用し、飲み残しは廃棄する。
これらの手順を正確に守ることで、粉ミルクの安全性を確保し、赤ちゃんに安心して与えることができます。

冷水が赤ちゃんのお腹に与える影響

赤ちゃんは消化機能がまだ十分に発達していないため、冷たい飲み物を与えると体調を崩し、お腹を壊してしまう恐れがあります。ウォーターサーバーには冷水機能が搭載されているため、誤って冷たい水をそのまま赤ちゃんに与えてしまうのではないか、という心配から「だめ」と言われることがあります。ミルクを作る際には、必ず温水で調乳し、適切な温度(人肌程度)まで冷ましてから与えることが不可欠です。また、赤ちゃんに直接飲用水を与える際も、冷たすぎる水は避け、常温程度の水を選ぶようにしましょう。

ウォーターサーバーが赤ちゃんのミルク作りに貢献する理由

ウォーターサーバーは、赤ちゃんのミルク作りに非常に役立つアイテムです。その利点は以下の点に集約されます。

高い衛生基準の水を利用可能

ウォーターサーバーを利用することで、高い衛生レベルの水を供給できます。例えば、RO水(逆浸透膜水)を提供するタイプの場合、RO膜という極めて微細なフィルターを通して水をろ過します。このシステムにより、原水に含まれる微細な不純物や有害物質を、逆浸透膜の孔径である約0.5~0.7ナノメートル(1000万分の1mm程度)まで除去することが可能です(出典: JACI-GSCN シリーズGSC入門 No.5, https://www.jaci.or.jp/jump/gsc_guide_no5.html)。

ミルク作りの負担を大幅に減らせる

ウォーターサーバーがあれば、いつでも手軽に適温のお湯を用意できます。哺乳瓶にお湯を注ぐだけで、あっという間にミルクが完成するため、調乳にかかる時間を大幅に短縮できます。特に、夜間の授乳時や急いでミルクが必要な場面で、お湯を沸かす手間や待ち時間がなくなることで、子育て中のご両親の負担が大きく軽減されるでしょう。

買い物時の労力が軽くなる

スーパーやコンビニで飲料水を購入すると、他の買い物と合わせて非常に重い荷物になりがちです。小さなお子さん連れの場合、この重さがさらに大きな負担となります。ウォーターサーバーを導入すれば、自宅まで定期的に水が届けられるため、重たい水を運ぶ苦労から解放されます。お店で水を買う手間がなくなることで、日々の買い物がぐっと楽になります。

ゴミの量を抑制できる

市販のペットボトル水を日常的に消費すると、使い終わったペットボトルが大量に発生し、家庭ごみが増えてしまいます。ウォーターサーバーのボトルは、メーカーによって形状は異なりますが、一般的にペットボトルに比べてゴミの発生量が少なく設計されています。また、回収サービスを提供している場合もあり、環境への負荷をさらに軽減することが可能です。これは、忙しい子育て世代にとって、ゴミ出しの頻度や手間を減らすことにもつながります。

ミルク作り以外にも役立つ!赤ちゃんのいるご家庭にウォーターサーバーがおすすめの理由

赤ちゃんとの生活において、ウォーターサーバーはミルク作りのみならず、多岐にわたる場面で非常に役立ちます。日常のさまざまなシーンで、ご家族の暮らしを豊かにサポートするメリットがたくさんあります。ここでは、その具体的な利点について詳しくご紹介します。

小さいうちに水を飲む習慣がつく

乳幼児期から水を飲む習慣を身につけることは、甘いジュースや砂糖入り飲料の摂取を抑制する効果があります。甘味料を含む飲み物は子どもに好まれやすい一方で、糖分過多による虫歯や肥満のリスクを高める可能性があります。
対照的に、水は糖分を含まず、健康的な水分補給源として最適です。ウォーターサーバーを利用すれば、いつでも手軽に安全な水を提供でき、赤ちゃんが水を飲みやすい環境を整えられます。幼少期からの健全な水分補給の習慣は、将来的な食生活の改善にも繋がる大切な基盤となります。

離乳食にも使える

ウォーターサーバーは、離乳食作りにおいてもその真価を発揮します。赤ちゃんのデリケートな離乳食には、新鮮で安全な水の使用が不可欠です。特に、野菜を煮込んだりお粥を作ったりする際に、ウォーターサーバーの水は大変重宝します。温水機能を使えば調理時間の短縮にも繋がり、忙しい子育ての中でも効率的に離乳食の準備が進められます。
さらに、ウォーターサーバーの水は、赤ちゃんが食べる料理の素材本来の味を損ないません。一般の水道水に含まれる消毒用の塩素は、野菜や果物の風味に影響を与えることがありますが、塩素を含まないウォーターサーバーの水なら、食材本来の豊かな味わいを引き出すことができます。

災害時の備蓄水として活用できる(ローリングストック)

ウォーターサーバーは、日常的にきれいな水を提供するだけでなく、非常時の備蓄水としても非常に有効です。災害が発生し、水道が停止したり、安全な飲料水の確保が困難になったりする事態は十分に考えられます。ウォーターサーバーのボトルは定期的に補充されるため、意識せずとも家庭内に一定量の水を常にストックしておく「ローリングストック」体制が自然と構築されます。
万が一に備え、常に数本分のボトルを保管しておくことは、赤ちゃんがいるご家庭にとって大きな安心材料となります。定期的に水を消費し、新しいボトルと入れ替えることで、常に新鮮な備蓄水を確保でき、緊急時でも赤ちゃんのミルク作りや水分補給に困る心配がありません。

まとめ

「赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーは避けるべき」といった話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはそのようなことはありません。むしろ、適切なウォーターサーバーを選び、正しい調乳手順を守れば、ウォーターサーバーの水、特にRO水や硬度の低い軟水は衛生面でも優れており、赤ちゃんのミルク作りに最適な選択肢となります。
ウォーターサーバーがあることで、お湯を迅速に用意できるため、多忙なミルク作りの負担を大幅に軽減できます。さらに、幼い頃からの水分補給習慣の形成、離乳食作りの補助、そして災害時の備蓄水としての活用と、ミルク作り以外にも赤ちゃんのいる生活を多角的にサポートする数多くのメリットがあります。
ウォーターサーバーの導入を検討する際は、水が軟水であるか、70℃以上のお湯が出るか、チャイルドロック機能の有無、設置場所の確保、そしてメンテナンスのしやすさや費用対効果といった点を総合的に考慮して選ぶことが肝要です。この記事の情報が、赤ちゃんのいるご家庭がウォーターサーバーを安全かつ便利に活用するための手助けとなれば幸いです。
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