家庭菜園を始めよう!5月に植えたいおすすめ野菜11選【プランター栽培もOK】
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5月は、家庭菜園を始めるのに最適な時期です。気温が安定し、多くの地域で霜の心配がなくなるため、様々な野菜の植え付けに適しています。この時期に適切な野菜を選び、正しい方法で栽培することで、夏から秋にかけて豊かな収穫が期待できます。この記事では、家庭菜園初心者の方にもわかりやすく、5月に植えるのにおすすめの野菜11選を厳選し、育て方のコツやプランター栽培のポイント、注意点などを詳しく解説します。土作りから水やり、病害虫対策、収穫まで、家庭菜園を成功させるための情報が満載です。ぜひ参考にして、新鮮な野菜を食卓に届けましょう。

家庭菜園に最適!5月の気候と栽培計画

5月は、春から夏へと季節が移り変わる時期で、多くの野菜が成長するのに適した環境です。日中の気温が安定して上昇し、霜の心配がほとんどなくなるため、夏野菜を中心に様々な野菜を育てることができます。特に、ナス科やウリ科の野菜は、5月の暖かさの中で根を張り、夏の暑さに備えることができます。また、比較的寒さに強い根菜類も、この時期に植え付けることで、秋の収穫に向けて成長を促すことができます。
ただし、5月は気温の上昇とともに土壌が乾燥しやすくなるため、水やりが重要になります。また、雑草や害虫も増え始めるため、早めの対策が必要です。マルチングや防虫ネットなどを活用して、野菜が健康に育つ環境を整えましょう。5月の気候を理解し、適切な栽培計画を立てることが、家庭菜園成功の秘訣です。

1. キュウリ【栽培難易度:2 ★★☆】

キュウリは、シャキシャキとした食感とみずみずしい味わいが特徴で、夏に人気の野菜です。比較的育てやすいことから、家庭菜園初心者にもおすすめです。支柱やネットを使ってつるを誘引することで、省スペースで栽培でき、管理も楽になります。サラダや漬物など、様々な料理に使えるのも魅力です。
キュウリは、日当たりと水はけの良い場所を好みます。植え付け時期は4月下旬から6月上旬が目安で、収穫は植え付けから約1ヶ月半後から始まります。適切な管理を行うことで、長期間にわたって収穫を楽しむことができます。栽培難易度は5段階中2と比較的簡単なので、初心者でも気軽に挑戦できます。

植え付けと土作りのポイント

キュウリの苗を植え付ける際は、株間を40〜50cm程度空けることが大切です。株間を十分に確保することで、日当たりと風通しが良くなり、病気のリスクを減らすことができます。植え付け後には、たっぷりと水を与え、根付きを良くしましょう。苗が安定するまでは、こまめに水やりを行い、乾燥を防ぐことが重要です。
また、植え付け直後は、あえて水やりを控えめにする方法もあります。これは、キュウリが自分で水分を探して根を深く張るように促すためです。ただし、土が乾燥しすぎると苗が弱ってしまうため、注意が必要です。土の状態をよく観察し、適切な水やりを心がけましょう。

厄介な害虫「ウリハムシ」への対策

キュウリ栽培で注意が必要な害虫として、鮮やかなオレンジ色が特徴のウリハムシが挙げられます。この虫はキュウリの葉を食い荒らし、特に幼苗期に被害を受けると、生育に大きな影響を及ぼす可能性があります。ウリハムシの被害を防ぐ有効な手段として、「行灯(あんどん)」の利用が効果的です。
行灯とは、ビニールなどで周囲を覆った簡易的なカバーであり、苗の周りに設置することで、ウリハムシが飛来して葉を食べるのを物理的に防ぎます。苗を植え付けると同時に、行灯も設置すると良いでしょう。ただし、行灯を設置したままにしておくと、苗が過保護な状態になり、風に弱い「ひょろひょろとした苗」に育ってしまうことがあります。そのため、キュウリの根がしっかりと根付き、苗が勢いよく成長し始めたら、行灯を取り外して自然な環境に慣れさせることが重要です。

土壌管理と病害予防のためのマルチング

夏のキュウリ栽培では、適切な土壌管理が病害予防と収量確保に不可欠です。特に、夏の強い日差しによる土の乾燥を防ぎ、雨による泥はねが原因で発生する病気(うどんこ病やべと病など)からキュウリを守るために、マルチングは非常に有効な栽培方法と言えます。
マルチングには、ビニールやワラ、イネ科の雑草など、様々な材料が利用可能です。ビニールを使用する場合は、黒色のものは地温を上げすぎる可能性があるため、地温上昇を抑制する効果のある銀色のマルチが推奨されます。また、ワラやイネ科の雑草を株元に敷き詰めることも有効です。これにより、土の乾燥を防ぎながら、分解される過程で土壌を豊かにする効果も期待できます。キュウリは特に実が大きくなる時期に多くの水分を必要とするため、土が乾かないように注意することが重要です。雨が降らず土が乾燥している場合は、夕方にたっぷりと水やりを行いましょう。

プランター栽培でキュウリを成功させるコツ

キュウリはプランターでも十分に栽培できます。しかし、特に風通しが悪くなりがちなベランダなどでは、うどんこ病やべと病といったカビ性の病気が発生しやすくなります。これらの病気は、湿度が高く、風通しの悪い場所で繁殖しやすいため、予防が大切です。
プランター栽培では、株元が蒸れやすいため、わき芽をこまめに摘み取り、葉が密集しないようにすることが重要です。これにより、株全体の風通しが良くなり、病気の発生リスクを減らすことができます。万が一、うどんこ病やべと病が発生した場合は、重曹を薄めて散布するなど、早めの対策を心がけましょう。また、プランターのサイズは、つるが伸びて多くの実をつけるキュウリのために、ある程度の深さと容量があるものを選ぶと良いでしょう。支柱やネットを活用して誘引し、健全な成長を促しましょう。

2. ナス【栽培難易度:不明】

ナスは、日本の夏を代表する野菜の一つで、その独特な食感と多様な調理法から、多くの人に親しまれています。高温多湿な日本の夏に強く、家庭菜園でも比較的育てやすい作物です。豊富な栄養を含み、炒め物、煮物、揚げ物、漬物など、様々な料理で活躍します。紫色の美しい皮にはアントシアニンが豊富に含まれており、健康にも良いとされています。
ナスの種まきは2月以降、苗の植え付けは4月下旬から5月下旬が適期です。種まきから収穫までは約3ヶ月、苗の植え付けからは約2ヶ月が目安となります。適切な時期に植え付けることで、夏にはたくさんの実が期待できます。ナスには様々な品種があり、色や形、大きさも異なるため、好みの品種を選んで育てるのも家庭菜園の醍醐味です。

最適な環境での植え付けと品種選び

美味しいナスを収穫するためには、日当たりが良く、水はけの良い場所を選ぶことが大切です。ナスは太陽の光をたくさん必要とし、水はけが悪いと根が腐ってしまう原因になります。そのため、植え付け場所は慎重に選びましょう。植え付けを行う前に、土を深く耕し、堆肥や腐葉土を混ぜ込むことで、水はけを良くし、肥料持ちを良くすることができます。
ナスの品種は非常に豊富で、長ナス、丸ナス、米ナス、小ナスなどがあります。それぞれに特徴があり、日本各地には伝統野菜として地域に根ざした品種も数多く存在します。例えば、水分が多くて柔らかい食感が特徴の「泉州水なす」や、皮が薄くて甘みがある「賀茂なす」などがあります。これらの多様な品種の中から、自分の好みや栽培スペース、料理に合わせたナスを選び、育てることで、家庭菜園の楽しみが広がります。伝統品種は、その土地の気候や風土に適応しているため、比較的育てやすいという利点もあります。

収穫量を増やすための間引きと手入れ

ナスの生育を促進し、収穫量を増やすためには、適切な間引きと日々の手入れが非常に重要です。ナスは、そのままにしておくと枝葉が過剰に茂ってしまい、風通しが悪くなるだけでなく、栄養が分散して実の成長を妨げてしまうことがあります。そのため、主となる枝と側枝のバランスを調整し、不要な枝や病気になった葉を剪定する「整枝」が不可欠です。
一般的には、主枝を1本、または2〜3本に限定する「主枝仕立て」という方法が用いられます。主枝から伸びてくる脇芽をこまめに摘み取ることで、主枝に栄養を集中させ、実のつきを良くします。また、ナスの実は大きくなると重くなるため、支柱を立ててしっかりと支えることで、枝が折れるのを防ぎ、実が地面に触れて傷つくのを防ぐことができます。特に最初の実がつき始めたら、早めに支柱を立てて株を安定させることが大切です。これらの手入れをきちんと行うことで、ナスは健康な状態を保ち、良質な実を長期間にわたって収穫することができます。

プランターでのナス栽培

ナスは、適切な大きさのプランターを選べば、ベランダなどの限られたスペースでも十分に育てることができます。プランター栽培では、根を張るスペースが限られているため、できるだけ深さがあり、容量の大きいプランターを選ぶことが成功の秘訣です。一般的には、1株あたり10号(直径30cm)以上の深型プランターが推奨されています。
プランター栽培では、土の量が少ないため、乾燥しやすく、水切れを起こしやすいという点に注意が必要です。特に夏の暑い時期には、朝と夕方の2回水やりが必要になることもあります。土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えましょう。また、プランター内の土は栄養が不足しやすいため、定期的な追肥が欠かせません。液体肥料を週に1回程度与えるか、最初に肥料を入れた上で、緩効性肥料を月に1回程度追加することで、株の活力を維持し、たくさんの実をつけさせることができます。風で倒れないように、支柱は必ず立てて安定させましょう。

3. トマト・ミニトマト【栽培難易度:2 ★★☆】

トマトは世界中で親しまれている人気の野菜であり、中でもミニトマトは育てやすいため、家庭菜園で非常に人気があります。小さなスペースでも育てやすく、プランター栽培にも適しているため、ベランダや庭がなくても気軽に挑戦できます。ミニトマトは、甘みが強く、一口サイズで食べやすいので、子供から大人まで幅広く人気があります。収穫したばかりの新鮮なミニトマトの味は格別で、食卓を豊かに彩ってくれます。
トマトは、もともと南米アンデス山脈の高地が原産で、乾燥した土地で育つ植物です。そのため、丈夫で育てやすい野菜とされています。ただし、水分や養分が多すぎると、葉ばかりが茂って実がつきにくくなったり、「尻腐れ病」などの病害虫の被害にあいやすくなるため注意が必要です。ミニトマトの苗の植え付け時期は、4月下旬から6月上旬で、温暖な地域であれば7月まで植え付けが可能です。種まきから収穫までは約2ヶ月半が目安で、時期をずらして植えることで、長期間にわたって収穫を楽しむことができます。栽培難易度は5段階中2とされており、初心者でも比較的簡単に育てられる野菜です。

元気な苗の選び方と植え付けのコツ

家庭菜園でミニトマトを上手に育てるには、まず元気な苗を選ぶことが大切です。特に初めて挑戦する方は、種から育てるよりも、園芸店などで売られている苗から始めるのがおすすめです。苗を選ぶ際は、「一番花が咲き始めているもの」や、「茎が太く、葉の色が濃い緑色のもの」を選びましょう。このような苗は、植え付けた後もスムーズに成長しやすいです。また、以前にトマトを育てたことがある畑など、病気が出やすい場所では、病気に強い「接ぎ木苗」を選ぶのも良い方法です。
苗を植える際には、ミニトマトの苗同士の間隔を50cm程度あけるようにしましょう。こうすることで、それぞれの株が大きく成長するためのスペースを確保し、風通しを良くすることで病気のリスクを減らすことができます。植え穴には、苗を植える前にたっぷりと水を注ぎ、土を十分に湿らせてから植え付けると、根が土に活着しやすくなり、スムーズな根の成長を助けます。

美味しい実をつけるための土づくりと環境

ミニトマトは、もともと乾燥した場所で育つ植物なので、ジメジメした環境は苦手です。そのため、水はけが良く、風通しの良い環境を作ることが、健康に育てて美味しい実を収穫するためにとても重要になります。水はけの悪い畑では、土を高く盛り上げて畝を作る、畑の周りに水が流れる溝を掘る、もみ殻くん炭やバーミキュライトなどを土に混ぜるといった工夫をして、土の排水性を良くしましょう。
また、株全体の風通しを良くするために、ミニトマトのわき芽は早めに摘み取ることが大切です。主となる茎と花芽の間から出てくるわき芽をそのままにしておくと、栄養が分散して実の成長が遅くなったり、葉っぱが密集して病気の原因になることがあります。こまめにわき芽を摘むことで、株の栄養を実の成長に集中させることができ、病害虫のリスクも減らすことができます。太陽の光が十分に当たるように、支柱をしっかりと立てて、茎を支えることも忘れずに行いましょう。

相性の良い植物との混植と肥料の与え方

ミニトマトは、他の野菜と一緒に植える(混植、コンパニオンプランツ)ことで、より強く、元気に育つことがあります。混植には、ミニトマトにとって余分な水分や栄養を他の植物が吸収してくれる効果や、害虫が寄り付きにくくなる効果が期待できます。特に相性が良いのは、バジル、枝豆、パセリなどです。これらのハーブや野菜をミニトマトの株の近くに一緒に植えることで、ミニトマトの風味が増したり、成長が促進されたりすると言われています。また、野菜ではありませんが、マリーゴールドは土の中にいるセンチュウ(線虫)対策になるため、混植におすすめです。
ミニトマト栽培でよくある失敗の原因の一つが、肥料の与えすぎ、特に窒素成分の与えすぎです。窒素が多すぎると、葉の色が濃くなり、株は大きく育ちますが、「木ボケ」という状態になり、花が咲いても実がならなくなったり、病害虫が発生しやすくなったりします。ミニトマトはもともと痩せた土地を好むため、肥料は控えめに、特に実がつき始めてからの追肥はバランスの取れた肥料を少量だけ与えるようにしましょう。土壌の状態を分析し、必要な栄養素だけを補給するのが理想的です。

プランターで育てる時のポイント

ミニトマトはプランターでも簡単に育てられますが、一番の問題はアブラムシやコナジラミなどの害虫が発生しやすいことです。これらの害虫は、気温が高く乾燥した環境を好むため、雨の当たらないベランダなどでは特に発生しやすくなります。数が増えてしまうと駆除が難しくなるため、予防をしっかり行うことが大切です。
予防策としては、まずプランターの風通しを良くするために、プランター同士の間隔を十分に空け、わき芽摘みもこまめに行いましょう。また、木酢液を定期的にスプレーすることも効果的です。木酢液には、害虫を寄せ付けない効果や、植物の抵抗力を高める効果が期待できます。さらに、葉の裏側にも霧吹きで水をかける「葉水」を習慣にすることで、乾燥を防ぎ、害虫の発生を抑えることができます。もし害虫が発生してしまった場合は、初期の段階で手で取り除くか、市販の有機農薬を早めに散布して、被害が広がらないようにしましょう。

4. トウモロコシ【栽培難易度:要確認】

トウモロコシは、その甘さと独特の食感で老若男女問わず愛される野菜です。夏のBBQや食卓で主役になることも多く、収穫したばかりの新鮮なトウモロコシは特に美味しく感じられます。家庭菜園で育てれば、市販のものとは違う、採れたてならではの甘みと香りを堪能できます。収穫後すぐに糖度が下がり始めるため、自分で栽培することで最高の状態を味わえるのが大きな魅力です。
トウモロコシの種まきに適した時期は、4月下旬から5月下旬です。この時期に種をまくことで、夏の盛りである7月中旬から8月にかけて、甘くて美味しいトウモロコシを収穫できます。適切な時期に種をまき、十分な日当たりと水を与えることで、力強く育ち、たくさんの実をつけます。一つの茎に複数の実がつくこともありますが、通常は上部にできる2~3本を残し、それより下の実は早めに摘み取ることで、残した実を大きく美味しく育てることができます。

日当たりと水はけを考慮した栽培環境

トウモロコシは、大きく成長することからも想像できるように、たくさんの日光を必要とする植物です。日当たりの良い場所を選んで植え付けることが、健全な成長と甘い実を育てるための必須条件です。十分な日光がないと、実の付きが悪くなったり、糖度が十分に上がらなかったりする可能性があります。

植え付けの際は、株間を30cm程度あけるのが理想的です。これは、株同士が密集するのを防ぎ、風通しを良くするためです。また、トウモロコシは水はけの良い土壌を好むため、水はけが悪い畑では「畝(うね)立て」が効果的です。畝を高くすることで、根が水に浸かるのを防ぎ、土壌の通気性を高めることができます。畝立ては、特に雨が多い時期や粘土質の土壌で効果を発揮し、根腐れのリスクを減らします。適切な土壌環境を整えることで、トウモロコシは力強く成長し、たくさんの実をつける準備ができます。

受粉率を高めるための栽培テクニック

トウモロコシの受粉は風によって行われます。一つの株に雄花と雌花が別々に咲く「雌雄同株」の植物なので、受粉がうまくいかないと実の付きが悪くなります。特に、大きく実の詰まったトウモロコシをたくさん収穫するためには、高い受粉率を確保することが非常に重要です。
受粉を助けるための最も効果的な方法の一つは、複数の株を近くに植えることです。少なくとも4~6株以上のトウモロコシを、ブロック状にまとめて植え付けることで、風が吹いた際に雄花の花粉が効率的に周囲の雌花に運ばれやすくなります。これにより、実がぎっしりと詰まったトウモロコシを収穫できる可能性が高まります。もし、風が弱い日や、数株しか栽培していない場合は、人工授粉を行うことも有効です。雄花の花粉を軽く叩いて集め、雌花の絹糸(ひげ)に優しく振りかけることで、確実に受粉を促すことができます。

プランターでのトウモロコシ栽培

トウモロコシは大きく成長するため、プランター栽培には工夫が必要です。まず、深さと容量が十分にある大型のプランターを選ぶことが重要です。一本の株でもかなりの土を必要とするため、最低でも10号(直径30cm)以上の深型プランターを使用し、複数株を育てる場合は、幅広の大型プランターやコンテナを選びましょう。
プランター栽培でも、前述の受粉の重要性は変わりません。複数の株をまとめて植えるか、人工授粉を積極的に行うことが、実の詰まったトウモロコシを収穫するためのポイントです。また、トウモロコシはたくさんの水を必要とするため、土の乾燥には特に注意し、夏場は朝夕にたっぷりと水やりを欠かさないようにしましょう。肥料も大切で、元肥に加えて生育段階に応じた追肥を定期的に行い、栄養不足にならないように管理します。大きく成長するため、風で倒れないように丈夫な支柱を立ててしっかりと固定することも忘れないようにしましょう。

5. ピーマン【栽培難易度:2 ★★☆】

ピーマンは、独特の風味が特徴的な夏野菜です。近年では、甘みのある品種も開発され、その栄養価の高さから健康を意識する人々にも注目されています。比較的育てやすい野菜であり、家庭菜園が初めての方にもおすすめです。同じナス科のシシトウやトウガラシも同様に栽培が容易なため、一緒に育てるのも良いでしょう。彩り豊かなピーマンは、炒め物、煮物、または詰め物など、様々な料理に活用でき、食卓を豊かにします。
ピーマンは、水はけと栄養バランスの良い土壌を好みます。苗の植え付けに適した時期は、一般的に4月下旬から6月下旬頃です。この時期に植えることで、日本の夏の気候に適応し、順調に生育します。収穫時期は、植え付けから約2ヶ月後の7月中旬から10月下旬頃までと、比較的長く収穫を楽しめます。適切な管理を行うことで、高品質なピーマンをたくさん収穫できるでしょう。栽培難易度は5段階中2であり、初心者でも気軽に挑戦できる野菜です。

元気な苗の選び方と植え付けのポイント

ピーマン栽培は、種から育てることも可能ですが、初心者には少しハードルが高いかもしれません。そのため、家庭菜園初心者には、市販の苗を購入して育てることをおすすめします。良い苗を選ぶことが、その後の生育を左右します。苗を選ぶ際は、茎が太く、葉の色が濃く、病害虫の被害が見られない、健康な苗を選びましょう。
植え付けの際は、ピーマンの株間を50cm程度確保することを意識しましょう。株間を適切に保つことで、風通しが良くなり、病気のリスクを減らすことができます。苗の根がポットの中で密集している場合は、植え付ける前に軽くほぐしてから植え付けましょう。根をほぐすことで、根が土に馴染みやすくなり、スムーズな成長を促します。植え付け後は、たっぷりと水を与え、根付くまで丁寧に管理しましょう。

風対策としての支柱の立て方

ピーマンは、実が大きくなるにつれて茎が折れやすくなる性質があります。特に強風の日は、株が倒れたり、枝が折れたりする危険性があります。そのため、支柱を立てて株を支えることが重要です。
支柱は、苗を植え付けるタイミングで設置するのが理想的です。後から支柱を立てると、根を傷つけてしまう可能性があります。支柱は120〜150cm程度の長さのものを選び、地面に20〜30cm程度しっかりと差し込んで固定します。ピーマンの成長に合わせて、茎と支柱を紐で結び、倒れないように支えます。適切な誘引は、実が地面につくのを防ぎ、病害虫のリスクを減らす効果も期待できます。

乾燥対策と土壌の保湿

ピーマンは根が浅く張るため、乾燥に弱い性質があります。特に夏場は土壌が乾燥しやすいため、注意が必要です。土が乾燥すると、成長が鈍化したり、葉が枯れたり、実つきが悪くなることがあります。土の乾燥を防ぐためには、「マルチング」が効果的です。
マルチングとは、土の表面を覆い、日光が直接当たらないようにすることで、土壌水分の蒸発を抑える方法です。マルチング材としてビニールフィルムを使用する場合は、地温が上がり過ぎるのを防ぐため、銀色のフィルムがおすすめです。また、ワラや落ち葉などの有機物を使用するのも有効です。有機物を使用すると、土壌の保湿だけでなく、微生物の活動を促進し、土壌を豊かにする効果も期待できます。乾燥しやすい時期は、マルチングに加えて、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。

プランターでピーマンを育てる秘訣

プランターでもピーマン栽培は可能です。成功の鍵は、日当たりと風通しの良い場所を選ぶことです。特に午前中は日光が当たる場所を選びましょう。日照不足は実のつきが悪くなるだけでなく、株がひょろひょろと伸びてしまう原因にもなります。
ミニトマトと同様に、プランター栽培ではアブラムシが発生しやすいので注意が必要です。特に気温が高く乾燥する時期は要注意。アブラムシ予防には、定期的な葉水が効果的です。葉の乾燥を防ぎ、アブラムシが嫌う湿度を保つことができます。株元に敷きわらを敷いて乾燥を防ぎ、丈夫な株を育てることも大切です。

6. ゴーヤ【栽培難易度:チャレンジ】

ゴーヤは、沖縄で親しまれている夏野菜で、独特の苦味と豊富な栄養が魅力です。ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富で、夏バテ対策や食欲増進に効果的と言われています。「モモルデシン」という成分による苦味は、ゴーヤチャンプルーなどの沖縄料理に欠かせません。暑さに強く、日本の夏にぴったりの野菜です。
ゴーヤの苗は、5月上旬から中旬が植え付けの適期です。この時期に植えることで、夏本番の暑さの中でぐんぐん成長し、7月から9月頃まで収穫を楽しめます。適切な管理をすれば、たくさんの実をつけてくれるでしょう。苦味が気になる場合は、下処理(薄切りにして塩もみ、または軽く茹でる)で和らげることができます。しかし、あの苦味こそがゴーヤの美味しさだと感じる人も多いはずです。

グリーンカーテンに最適!つる性植物の管理術

ゴーヤは生育旺盛で、つるをどんどん伸ばす植物です。その特性を活かして、夏の強い日差しを遮るグリーンカーテンとしても人気があります。日当たりと水はけの良い場所に植え付けることで、ゴーヤは元気に育ち、たくさんの実をつけてくれます。東側や西側の窓辺に設置すれば、室内の温度上昇を抑える効果も期待できます。
植え付け時には、つるを絡ませるための支柱やネットをしっかりと設置しましょう。株間は60cm程度が目安です。株同士が密集するのを防ぎ、風通しを良くすることで病気のリスクを減らせます。ツルが伸びすぎたら適度に剪定し、株全体に日光が当たるように調整することで、実のつきが良くなります。最初はツルを上に伸ばし、ある程度の高さになったら先端を摘んで、子ヅルや孫ヅルの発生を促し、横に広がるように仕立てていきましょう。

プランターでゴーヤを育てるコツ

ゴーヤは、プランターでも十分に栽培可能です。ただし、多くのツルと実をつけるため、根が十分に広がるスペースが必要です。深さと容量のある大型プランターを選びましょう。幅60cm以上、深さ30cm以上の深型プランターや、菜園用の大型コンテナがおすすめです。
プランター栽培でも、支柱やネットは必須です。プランターに固定できる支柱を立て、ツルを誘引しましょう。水やりは、土の乾燥に注意が必要です。夏場は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。プランターの土は栄養が不足しがちなので、定期的な追肥も重要です。元肥に加えて、実がつき始めたら液肥や緩効性肥料を与え、株の勢いを保ちましょう。風で倒れないように、プランターを安定した場所に置き、必要に応じて重しを乗せるなどの対策も有効です。

7. 空芯菜(エンツァイ)【栽培難易度:容易】

空芯菜(エンツァイ)は、熱帯アジア原産の夏野菜で、茎の中が空洞になっているのが特徴です。シャキシャキとした食感で、クセが少なく、炒め物やおひたしなど様々な料理に合います。鉄分、カルシウム、ビタミン類を豊富に含み、夏バテ対策にも効果的な栄養満点の野菜です。高温多湿な環境を好むため、日本の夏でも育てやすく、家庭菜園初心者にもおすすめです。
空芯菜の苗は、5月中旬から6月上旬にかけて植え付けます。この時期に植えることで、夏の暑さの中でぐんぐん成長し、6月下旬頃から秋まで長期間収穫を楽しめます。一度植え付ければ、わき芽を摘むことで何度も収穫できるのが魅力です。葉物野菜が少なくなる真夏にも、安定して収穫できる貴重な存在となるでしょう。

収穫量アップのポイント

空芯菜をたくさん収穫するには、日当たりと水はけの良い場所を選び、株間を30cm程度空けて植えることが大切です。風通しを良くすることで病害虫のリスクを減らすことができます。
空芯菜は、伸びてきたわき芽を収穫することで、次々と新しい芽が出てくるのが特徴です。主茎が十分に成長し、わき芽が伸びてきたら、葉を数枚残してわき芽を摘み取ります。すると、切り口の下から新しいわき芽が伸びてくるので、これを繰り返します。この方法で収穫することで、一つの株からたくさんの収穫を得ることが可能です。収穫後は、肥料切れを防ぐために、薄めた液体肥料などを与えると良いでしょう。

プランター栽培のコツ

空芯菜は、プランターでも手軽に栽培できます。根が深く張らないため、一般的なプランターで十分育てられますが、株数を増やす場合は大きめのプランターを選びましょう。日当たりの良い場所に置き、風通しを確保することが重要です。
プランター栽培では、土の量が限られているため、水切れに注意が必要です。空芯菜は水を好むため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。特に夏場は、朝夕2回の水やりが必要になることもあります。また、収穫を繰り返すうちに土中の栄養が不足しがちなので、定期的に追肥を行いましょう。収穫ごとに薄めた液体肥料を与えると、株の生育が促進されます。プランターの底に水抜き穴があることを確認し、根腐れを防ぐことも大切です。

8. さつまいも【栽培難易度:容易】

さつまいもは、甘くてホクホクとした食感が人気の秋の味覚です。ビタミンC、ビタミンE、食物繊維を豊富に含み、美容と健康に良いとされています。特にビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴です。腹持ちが良く、エネルギー源としても優れているため、健康食品としても注目されています。家庭菜園で育てたサツマイモは、市販のものとは一味違う美味しさがあり、収穫の喜びも大きいです。
さつまいもの苗は、5月上旬から下旬にかけて植え付けるのが適期です。この時期に植え付けることで、夏の間につるを伸ばし、秋の9月下旬から11月頃にかけて、甘くて美味しい芋を収穫できます。さつまいもは病害虫に強く、手間がかからないため、家庭菜園初心者にも育てやすい野菜として人気があります。

甘く育てるための土作りと水やり


甘くておいしいサツマイモを収穫するには、太陽光が十分に当たり、水はけのよい場所を選ぶことが大切です。サツマイモは乾燥に強く、肥沃でない土地でも育ちますが、十分な日照と良好な排水性は不可欠です。植え付けの際には、畑に「畝(うね)」を作り、株の間隔を30cm程度空けて苗を植えましょう。畝を作ることで、土の中の空気の流れがよくなり、イモが大きく育つ効果が期待できます。
サツマイモ栽培で特に重要なのは、「水やりを控えめにする」ことです。水の与えすぎは、葉や茎ばかりが成長してイモが大きくならない「つるボケ」という状態を引き起こす原因となります。特に、苗が根付いた後は、土が乾燥しすぎない程度に水やりを控えめにしましょう。また、つるが伸びてきたら、畝の両側に広がるように誘導します。つるの途中から根が生えてしまうのを防ぐために、定期的に「つる返し」を行うと良いでしょう。さらに、イモの成長を促進し、より甘くて美味しいサツマイモを育てるためには、生育期間中に土を寄せる「土寄せ」も効果的です。

プランターでのサツマイモ栽培

サツマイモは土の中でイモが成長するため、プランター栽培では深さのあるものを選ぶことがとても大切です。少なくとも深さ30cm以上の深型プランターや、大型の栽培用バッグなどが適しています。プランターの底には、排水性を高めるために鉢底石を敷き、野菜用の培養土を使用しましょう。
プランター栽培でも、日当たりの良い場所を選ぶことは必須条件です。つるが伸び始めたら、プランターの縁に沿って這わせるか、ハンギングバスケットのようにして下方向に垂れ下げることもできます。水やりは畑での栽培と同様に控えめにしますが、プランターの土は乾燥しやすいため、完全に乾燥させないように注意しましょう。土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るまでしっかりと水を与えてください。定期的に液体肥料を与えることも、栄養不足を防ぎ、イモの肥大を促すために効果的です。プランターを置く場所は、つるが広がるスペースを考慮して選びましょう。

9. ゴボウ【栽培難易度:中】

ゴボウは、独特の食感と香ばしい香りが魅力的な根菜です。食物繊維が豊富で、特に水溶性食物繊維であるイヌリンや、不溶性食物繊維であるヘミセルロースが多く含まれており、腸内環境を整えたり、便秘の解消に効果があると言われています。きんぴらごぼうや豚汁、煮物など、日本の食卓には欠かせない食材であり、その独特な土の香りは多くの人々に愛されています。他の野菜にはない個性的な存在感があり、家庭菜園で育てれば、採れたての香りと風味を存分に味わうことができます。
ゴボウの種まきに適した時期は、4月から5月にかけてです。この時期に種をまくことで、秋の10月から11月頃に、長く立派なゴボウを収穫することができます。ゴボウは収穫までに時間がかかりますが、その分、土の中で根がゆっくりと成長していく様子を楽しむのも、家庭菜園の醍醐味の一つと言えるでしょう。収穫時の達成感は格別で、丹精込めて育てた分、その美味しさもひとしおです。

深く長く育てるための土壌準備と種まき

ゴボウは、長くまっすぐな根を伸ばすために、深く耕され、水はけの良い土壌を好みます。日当たりの良い場所を選んで栽培しましょう。土壌が硬いと、根が枝分かれしたり、曲がったりする原因となるため、植え付けを行う前に土壌を深く(最低でも30cm以上)耕し、堆肥や腐葉土をたっぷりと混ぜ込んで、柔らかく、空気の通りが良い土壌を作ることが重要です。水はけの悪い土壌の場合は、畝を立てるのがおすすめです。
種まきは、深さ1~3cm程度の溝を掘り、そこに種をまいていきます。ゴボウの種は発芽率があまり高くない場合があるため、少し多めに種をまいておくと安心です。発芽後、本葉が2~3枚になった頃から、生育の良い株を残して間引きを行います。最終的には、株の間隔を15cm程度に調整し、一本立ちで育てていきます。間引きを行う際は、残す株の根を傷つけないように丁寧に行いましょう。収穫までには時間がかかりますが、その成長をじっくりと見守ることが、美味しいゴボウを育てるための秘訣です。

プランターでのゴボウ栽培

ゴボウはその独特な生育特性から、根を深く地中に伸ばすため、一般的にはプランターでの栽培は難しいと思われがちです。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、プランターでも十分に栽培を楽しむことができます。最も重要なのはプランターの「深さ」です。少なくとも50cm以上の深さを確保できる深型プランターを使用するか、土嚢袋や米袋などを活用した袋栽培がおすすめです。市販の野菜用培養土を使用し、水はけと通気性の良い環境を作りましょう。
プランターの底には、水はけを良くするために鉢底石を敷き、ゴボウがまっすぐと根を伸ばせるように深くまで土を入れます。種まきは、プランターの深さを考慮して、適切な間隔を空けて行います。発芽後は、生育状況を見ながら適宜間引きを行い、最終的に一本立ちにします。プランター栽培では、土の量が限られているため、肥料不足になりやすい点に注意が必要です。初期の元肥に加えて、生育期間中は定期的に液肥で追肥を行うことで、必要な栄養素を補給し、根の健全な成長を促します。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと行い、乾燥させすぎないように注意しましょう。また、日当たりの良い場所に置くことも大切です。

10. ラッカセイ(落花生)【栽培難易度:1 ★☆☆】

家庭菜園でラッカセイ、つまり落花生を栽培すると、収穫したばかりの新鮮な「塩ゆで落花生」という、この上ない美味しさを体験できます。お店で売られている煎り落花生とは全く異なり、ホクホクとした食感と豊かな風味が際立っており、その美味しさは忘れられないものとなるでしょう。収穫したての落花生を塩ゆでで味わうのは、家庭菜園ならではの特別な贅沢と言えます。雑草対策をしっかりと行えば、比較的簡単に育てられる野菜の一つであり、家庭菜園初心者の方にもおすすめできる作物です。
ラッカセイの種まきに最適な時期は、4月下旬から6月上旬にかけてです。この時期に種をまくことで、夏の間じゅう株が大きく成長し、およそ5ヶ月後の9月下旬から10月下旬頃に収穫の時期を迎えます。ラッカセイは、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。さらに、地中に実をつけるという特有の性質があるため、この点をしっかりと理解した上で栽培を進めることが重要です。栽培期間中には、可愛らしい黄色い花を咲かせるので、観賞用としても楽しむことができます。

種まきから発芽までの初期管理

ラッカセイの種まきは、30〜40cmの間隔を空けて、1箇所に2粒ずつ種を直接まく「直まき」という方法で行います。種まき直後から発芽までの期間は、鳥が種を掘り出して食べてしまう被害が発生することがあります。この被害を防ぐために、テグスを畑に張り巡らせたり、不織布などを種の上に被せたりするなどの鳥害対策を行いましょう。
ラッカセイは苗から植え付けることも可能ですが、根がまっすぐに伸びる性質があり、根が傷つくのを嫌うため、ポットから植え替える際には、根鉢を崩さないように細心の注意を払って行うことが重要です。発芽後、本葉が2〜3枚出てきた頃に、生育状態の良い苗を選んで1本立ちになるように間引きます。株が成長しすぎると、株の周りの作業がしにくくなるため、間引きはできるだけ早めに行うのがおすすめです。

「木ボケ」を防ぐ土づくりと肥料管理

ラッカセイは、水はけの良い、やや乾燥した砂質の土壌で良く育ちます。土中の通気性が良く、適度な乾燥状態が保たれている環境では、根がスムーズに地中へと伸び、実がつきやすくなります。畑の土の水はけが悪い場合は、畝を通常よりも高めに立てることで、土壌の排水性を改善し、根腐れを予防することができます。
ラッカセイ栽培において注意すべき点の一つに、「木ボケ」と呼ばれる現象があります。これは、土の中に肥料分が多すぎると、枝葉ばかりが過剰に茂ってしまい、花が咲いても実がつきにくくなる状態を指します。特に、窒素肥料を与えすぎると木ボケが発生しやすくなるため、肥料の与えすぎには十分に注意が必要です。ラッカセイは、根に共生する根粒菌の働きによって、空気中の窒素を固定する能力を持っているため、基本的に多量の窒素肥料は必要ありません。むしろ、リン酸やカリウムなどの成分がバランス良く含まれた肥料を控えめに与えることが、健全な実の育成につながります。

雑草対策と地中の実を守る

落花生は生育旺盛で、地面を這うように茎葉を広げます。そのため、周囲の雑草と絡みやすく、手入れが大変になるだけでなく、株の成長を妨げる原因にもなりかねません。特に落花生は、開花後に独特な方法で実をつけます。花が散った後、「子房柄」というツルのようなものが地面に向かって伸び、地中に潜って実を付けるのです。この子房柄が伸びた後に雑草を刈ると、誤って子房柄まで切ってしまう可能性があり、実の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
これらの問題を予防するために、落花生の苗の周りにあらかじめ藁や草を敷いておくことが有効です。こうすることで、雑草の発生を抑制できます。マルチングは、雑草対策だけでなく、土壌の乾燥を防ぎ、地温を安定させる効果も期待できます。また、子房柄がスムーズに地中に潜り込めるよう、土の表面を柔らかく保つことも大切です。土寄せを行い、子房柄が潜りやすい環境を整えるのも良いでしょう。

プランター栽培における落花生のコツ

プランターで落花生を栽培する場合、畑に比べて雑草の心配が少ないため、比較的容易に育てられます。深さと幅に余裕のあるプランターやコンテナを選び、日当たりの良い場所に設置しましょう。水はけの良い培養土を使用し、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
プランター栽培でも、種まき後や収穫間際には鳥による食害を防ぐ対策が必要です。防鳥ネットを張ったり、鳥よけグッズを活用したりしましょう。また、土づくりのポイントで触れたように、肥料の与えすぎは過繁茂の原因となるため、控えめに管理することが重要です。土中に実をつける特性上、プランターでも土寄せを忘れずに行い、子房柄が土に潜りやすいように環境を整えてあげましょう。収穫時期には、株ごと引き抜き、土を落として実を収穫します。

11. 里芋【栽培難易度:不明】

里芋は、独特のぬめりと風味が特徴の根菜で、日本の食文化に深く根付いています。主な成分はデンプンですが、カリウム、食物繊維、ムチン(ぬめり成分)も豊富に含み、胃腸の保護、便秘の改善、高血圧の予防など、様々な健康効果が期待できます。煮物、汁物、コロッケなど、幅広い料理に利用され、特に冬の食卓には欠かせない食材です。家庭菜園で育てた里芋は、市販のものよりも香りが高く、ねっとりとした食感が際立ち、格別な味わいを楽しめます。
里芋の植え付け適期は、5月上旬頃です。この時期に植え付けることで、夏の間に十分な栄養を蓄え、秋の10月から11月にかけて、たくさんの美味しい芋を収穫できます。里芋は水分を好むため、特に夏場の乾燥時期には、適切な水やりが不可欠です。比較的育てやすい野菜と言われていますが、害虫対策には注意が必要です。

水管理と土寄せで生育を促進

里芋は、日当たりと水はけの良い場所を好みますが、特に「水分」を必要とする野菜です。乾燥は里芋の生育にとって大きな障害となり、水不足になると芋の肥大が悪くなるだけでなく、品質にも影響を及ぼします。植え付けの際は、株間を30cm程度確保して植えましょう。
特に夏場の乾燥時期には、こまめな水やりが欠かせません。土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげましょう。畝を高くすることで水はけと通気性を確保し、畝の側面を厚くするなどして保水力を高める工夫も効果的です。また、里芋の生育期間中に2~3回行う「土寄せ」は、非常に重要です。土寄せは、芋が土から顔を出し、緑色になるのを防ぎ、親芋と子芋の肥大を促進する効果があります。土寄せを行うことで、より大きく、より多くの芋を収穫することができます。収穫後は、土を落とさずに冷暗所で保存すると、比較的長く保存できます。

プランター菜園でのサトイモ育成と病害虫対策

サトイモをプランターで育てる場合、その生育特性から深めのプランターを選ぶことが大切です。親イモから子イモ、孫イモへと成長するため、根を十分に張れるスペースが必要となります。そのため、深さが40cm以上ある大型プランターやコンテナを選択しましょう。プランター栽培では土の量が限られているため、水切れに注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをすることが重要です。
サトイモは比較的育てやすい野菜ですが、病害虫対策は欠かせません。特に、アブラムシやヨトウムシなどが葉を食い荒らすことがあります。定期的に葉の裏などを確認し、害虫を発見したら早めに手で取り除くか、安全性の高い自然農薬を散布するなどして対処しましょう。また、日当たりと風通しの良い場所を選ぶことで、病害虫の発生リスクを減らすことができます。生育期間中は定期的に追肥を行い、株の生育を助けることが、良質なサトイモを育てる上で大切です。

5月の気温上昇と環境変化への対応

5月は気温が著しく上昇し、日差しも強くなるため、家庭菜園を取り巻く環境も大きく変わります。この時期の気温上昇は、野菜の成長を促す一方で、雑草の繁殖を活発にし、土壌の乾燥を早めます。また、温暖な気候は、アブラムシやウリハムシ、ヨトウムシといった害虫の活動を活発化させる時期でもあります。これらの環境変化に的確に対応することが、野菜の健全な成長、ひいては収穫量と品質に大きく影響します。
特に、野菜がまだ小さく生育初期の段階では、これらの環境要因からの影響を受けやすい傾向があります。雑草に養分や水分を奪われたり、乾燥によって成長が鈍化したり、害虫に葉を食害されると、その後の回復が困難になることもあります。そのため、初期段階での丁寧な管理と手入れが、将来の豊かな収穫に繋がることを念頭に置き、日々の観察を怠らないようにしましょう。

雑草抑制と土壌保護のためのマルチング活用法

5月は気温の上昇に伴い、雑草の成長も著しくなります。雑草は、野菜が成長に必要な水分や養分を奪い、日光を遮ることで生育を妨げるだけでなく、病害虫の隠れ場所となることもあります。特に、雑草が一度生い茂ってしまうと、その後の管理が非常に困難になるため、早めの対策が大切です。
効果的な雑草対策の一つとして、「マルチング」が挙げられます。マルチングとは、土の表面をビニールシートやワラ、ウッドチップなどで覆う方法です。これにより、雑草の種子が発芽するのを防ぎ、すでに生えている雑草の光合成を阻害して成長を抑制します。また、マルチングは雑草を抑制するだけでなく、土壌からの水分の蒸発を防ぎ、乾燥を抑制する効果もあります。さらに、土壌の温度を一定に保つ効果や、雨水による土の跳ね返りを防ぎ、泥はねによる病気の発生リスクを減らす効果も期待できます。ワラやウッドチップを使用すれば、分解される過程で土壌を豊かにする効果も期待できるため、積極的に活用しましょう。

害虫被害を最小限に食い止める予防と早期発見

5月以降の暖かい時期は、様々な害虫が活動を開始し、家庭菜園の野菜に被害を与える可能性が高まります。アブラムシ、コナジラミ、ウリハムシ、ヨトウムシなどが代表的な害虫として挙げられます。これらの害虫は、葉や茎を食害したり、植物の汁を吸ったりするだけでなく、ウイルス病などの病気を媒介することもあります。
害虫による被害を最小限に抑えるためには、「予防」と「早期発見・早期対処」が何よりも重要です。予防策としては、まず野菜にとって健全な生育環境を整えることが基本となります。具体的には、風通しを良くするために株間を十分に確保し、不要な脇芽を摘み取ること、適切な水やりと肥料管理によって株の抵抗力を高めることなどが挙げられます。また、コンパニオンプランツ(共栄作物)を活用して、害虫を寄せ付けない植物を近くに植えることも有効です。例えば、マリーゴールドはセンチュウ対策に、バジルはトマトの害虫対策に効果があると言われています。日頃から野菜の葉の裏側や茎、実などを丁寧に観察し、少しでも害虫の兆候を見つけたら、初期段階で手で取り除くか、木酢液や重曹を薄めたスプレー、または有機栽培に対応した農薬などを活用して、速やかに対処しましょう。害虫の数が増えてしまうと駆除が難しくなるため、こまめなチェックが重要です。

まとめ

5月は、自家菜園を始める絶好の機会です。様々な夏野菜や根菜を育てられるチャンスにあふれています。気温が安定し、霜の心配がなくなるため、野菜は活発に成長します。この記事で取り上げた、キュウリ、ナス、トマト(ミニトマト含む)、トウモロコシ、ピーマン、ゴーヤ、空心菜、サツマイモ、ゴボウ、落花生、里芋の11種類の野菜は、初心者でもプランターを使って収穫を楽しめるものばかりです。
成功の秘訣は、それぞれの野菜の特性を理解し、適切な時期に植え付けを行うこと、そして丁寧な初期管理です。特に、水はけの良い土壌作り、適切な水やり、効果的なマルチングによる乾燥や雑草対策、そして日々の観察による病害虫の早期発見と対策が大切です。これらの栽培ガイドと注意点を参考に、ぜひ5月から家庭菜園に挑戦し、自分で育てた新鮮な野菜を食卓で味わってください。適切な手入れと愛情を注ぐことで、きっと期待以上の収穫を得られるでしょう。

5月に植える野菜で、特に初心者におすすめのものは何ですか?

初心者の方には、キュウリ、ミニトマト、オクラ、落花生などがおすすめです。これらの野菜は比較的育てやすく、病害虫の被害も少ないため、プランターでも気軽に栽培できます。特にミニトマトは、一度植えると長い期間収穫を楽しめるため、育てる喜びを感じやすいでしょう。オクラや落花生は、手間がかからず病害虫にも強いため、初めての家庭菜園に最適です。

プランターで育てる場合、どのような点に注意が必要ですか?

プランター栽培では、以下の点に注意しましょう。まず、野菜の根の深さに合った十分な深さと大きさのプランターを選びます。日当たりと風通しの良い場所を選ぶことも重要です。プランターの土は乾燥しやすいため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。特にベランダなど雨が当たらない場所では、アブラムシやコナジラミなどの害虫や、うどんこ病などの病気が発生しやすくなります。定期的な葉水や木酢液の散布、脇芽摘みなどで風通しを良くし、早期に対処することが大切です。

5月に家庭菜園で発生しやすい害虫とその対策を教えてください。

5月以降に発生しやすい害虫としては、ウリハムシ、アブラムシ、コナジラミ、ヨトウムシなどが挙げられます。ウリハムシには、苗の周りにビニールなどで覆いを作ると効果的です。アブラムシやコナジラミには、風通しを良くする、葉水をかける、木酢液を散布するなどの予防策が有効です。また、コンパニオンプランツを活用し、害虫を寄せ付けない植物を一緒に植えるのも良いでしょう。どの害虫に関しても、早期発見が重要です。見つけたら手で取り除くか、適切な農薬を使用して速やかに駆除しましょう。

マルチングってどんなこと? どんな良いことがあるの?

マルチングっていうのは、地面をワラやビニール、草なんかで覆うやり方だよ。こうすると、草が生えにくくなるし、土が乾きすぎるのを防げるんだ。それに、土の温度をちょうど良く保ってくれる(夏は暑くなりすぎないように、冬は冷えすぎないように)。雨で土が跳ね返って、病気になるのを防いだり、土を良くして、もっと栄養がいっぱいになるように手伝ってくれる効果もあるんだ(ワラとか草を使う場合)。特に5月に家庭菜園をやるなら、草取りと乾燥対策にすごく役立つよ。

ミニトマトやピーマンの「窒素過多」って、どういう状態のこと?

窒素過多っていうのは、肥料、特に窒素って成分をあげすぎちゃった状態のこと。ミニトマトやピーマンが窒素過多になると、「木ボケ」って呼ばれる状態になりやすいんだ。これは、葉っぱばっかりが濃い緑色になって、すごく茂るんだけど、花が咲きにくくなったり、実がなりにくくなったりする状態のこと。それに、植物が弱くなって、虫とか病気に対する抵抗力が弱くなっちゃって、病気になりやすくなったりもするんだ。ミニトマトはあんまり栄養がない土地のほうが元気に育つから、特に窒素肥料は少なめにして、バランスを考えながら肥料をあげることが大事だよ。

オクラを収穫する時期の目安とか、上手に収穫するコツってある?

オクラは、実が大きくなるのがすごく早くて、1日か2日で2倍くらいの大きさになっちゃうこともあるんだ。大きくなりすぎると、実が硬くなっちゃって、味が落ちちゃうから、早く収穫することが大事だよ。収穫の目安は、実の長さが5〜7cmくらいで、先っぽを手で曲げてみたら、ちょっと柔らかいくらいの時。収穫が遅れると、そのあと実があんまりならなくなっちゃうから、こまめに収穫するようにしよう。あと、実を収穫したら、その実がついてた下の葉っぱも一緒に切っちゃうのがコツ。こうすると、栄養が次の実にちゃんと届くようになって、株が元気になって、長い間収穫を楽しめるんだ。
5月 に植える野菜

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