ツワブキを味わう:安全でおいしい食べ方完全ガイド
スイーツモニター
庭先や道端で見かけるツワブキ。観賞用として親しまれていますが、実は古くから食用にもされてきた山菜です。独特のほろ苦さとシャキシャキとした食感が魅力で、春の食卓を豊かに彩ります。しかし、アクが強いため、美味しく安全に食べるには下処理が重要です。この記事では、ツワブキの特徴やフキとの違い、風味を最大限に引き出す下処理方法を詳しく解説。きんぴらや佃煮など、様々なレシピもご紹介します。ツワブキの奥深い世界を体験し、旬の味覚を存分に楽しみましょう。

はじめに:ツワブキの奥深さを知る

フキに似た外見ながら、独自の魅力を持つツワブキ。観賞植物として親しまれていますが、昔から山菜として食されてきました。独特のほろ苦さとシャキシャキ感は、春の食卓を豊かにします。ただし、強いアクがあるため、美味しく安全に食べるには下処理が重要です。この記事では、あまり知られていないツワブキの特徴やフキとの違いを解説。風味を最大限に引き出す下処理方法を詳しくご紹介し、下処理後の美味しい食べ方やレシピもご紹介します。ポイントを押さえれば、きんぴらや佃煮、煮物など様々な料理で、ツワブキ本来の美味しさを味わえます。この記事を通して、ツワブキの魅力に触れ、旬の味覚を楽しみましょう。

ツワブキとは?生態と食用としての魅力

ツワブキは日本原産の多年草で、漢字では「石蕗」と書きます。野山に自生し、日陰でも育ちやすいことから観賞用としても人気です。観賞用だけでなく、山菜として食用にもなります。東北南部以南の海岸付近に広く自生し、朝鮮半島、中国、台湾にも分布。常緑性で、一年を通して葉が茂っています。フキと同様に地下茎から伸びる葉柄を食用としますが、根には「ピロリジジンアルカロイド」という天然の毒素が含まれるため、食前に丁寧なアク抜きが必要です。

ツワブキの食用部位と旬

冬の季語にもなっているツワブキは、寒くなると黄色の花を咲かせます。花が終わると地下茎から産毛が生えた葉柄が伸び、これが食用部分です。市場に出回るツワブキは、年明けから春先が旬。この時期の若葉の葉柄はアクが少なく、風味と食感を楽しめます。早春の味覚として人気があり、最も美味しい時期です。旬を過ぎると繊維が硬くなり、味が落ちるため、新鮮な若葉を適切な時期にいただくのがポイントです。

天然毒素と下処理の重要性

ツワブキの根には「ピロリジジンアルカロイド」という天然毒素が含まれています。大量に摂取すると健康を害する可能性があります。また、苦味やえぐみの原因となるアクも豊富です。美味しく安全に食べるには、徹底したアク抜きが欠かせません。毒素と聞くと不安になりますが、下処理をしっかり行えば、有害成分を取り除き、ツワブキ本来の風味と食感を味わえます。特に野生のツワブキは、市販のものより皮が硬くアクが強い場合があるため、より丁寧な下処理が必要です。

フキとの違いを徹底解説:もう迷わない!見分け方決定版

ツワブキとフキは非常によく似ているため、見分けるのが難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、誰でも簡単に見分けられるようになります。ここでは、フキとツワブキを区別するための3つの重要なポイントを詳しく解説します。

開花時期で見分ける

フキとツワブキを見分ける上で重要なポイントの一つが「開花時期」です。フキは冬になると地上部分が枯れてしまいますが、ツワブキは晩秋から初冬にかけて、鮮やかな黄色の花を咲かせます。この黄色い花は、ツワブキが寒さの中でも生育する常緑性植物であることを示しており、冬に花を見かけたら、それはフキではなくツワブキであると判断できます。

葉の質感と生育期間で判断する

「葉」の特徴も、両者を区別する上で役立ちます。フキの葉は、厚みがなく光沢も少ないため、表面がザラザラとしています。一方、ツワブキの葉は厚みがあり、表面にツヤがあるのが特徴です。また、フキは夏に葉を大きく広げるのに対し、ツワブキは一年を通して緑色の葉を茂らせています。「艶のあるフキ」が名前の由来になったという説もあるほど、葉の光沢は重要な判断材料となります。

ふきのとうの有無を確認する

さらに確実な見分け方として「ふきのとうの有無」があります。早春にフキの地下茎から「ふきのとう」が顔を出しますが、ツワブキの周囲にふきのとうが生えることはありません。これは、両者が異なる種類の植物であることの決定的な証拠となります。ツワブキは、寒くなる時期に花を咲かせ、その後葉柄が伸びてきます。これらの違いに注目すれば、フキとツワブキを簡単に見分けることができます。採取や購入の際には、ぜひ参考にしてください。

ツワブキが持つ、奥深い魅力と食感

最適な時期、とりわけ新年の頃から春先の若葉にかけて採取されたツワブキは、繊維質が少なく、心地よい食感が際立ちます。料理に使用すれば、その独特の歯ごたえが食欲を刺激し、一度味わうと忘れられないでしょう。フキを食した経験がある方ならば、ツワブキを味わった際に感じる独特の香りと、口の中に広がるわずかな苦みがフキの風味と似ていると感じるかもしれません。しかし、ツワブキはその苦味の中に、春の息吹を感じさせる深い味わいを秘めています。ワラビ、ゼンマイ、フキノトウなどの山菜と同様に、ほのかな苦味が特徴的なツワブキは、まさに旬の時期に味わいたい春の味覚の代表とも言えるでしょう。この特別な風味と食感が、様々な和食料理に奥深さと季節感をもたらします。

下処理の段取りと全体像

アクが強く、自然由来の有害成分を含むツワブキを安全に美味しくいただくには、丁寧な下処理が欠かせません。この工程は一見すると手間がかかるように感じられるかもしれませんが、これからご紹介する手順と重要なポイントをしっかりと理解すれば、誰でも簡単にツワブキの魅力を最大限に引き出すことができます。下処理にかかるおおよその時間は約120分ですが、この時間をかけることによって、苦味や雑味がなく、ツワブキ本来の豊かな風味と心地よい歯ごたえを堪能できる状態に仕上がります。特に、自然に生えているツワブキは表皮が固くアクも強いため、これらの工程を丁寧に行うことが、料理全体の出来栄えを左右する重要な要素となります。

下処理にかかる時間と費用の目安

ツワブキの下処理に必要な時間の目安は、全ての工程を行うと約120分程度です。具体的には、カット作業、下茹で、皮むき、再度のアク抜き茹で、そして時間をかけた水さらしが含まれます。やや時間を要する作業ではありますが、この丁寧な工程が、ツワブキの美味しさと安全性を確保します。費用に関しては、ご自身で山野から採取する場合や、スーパーや地元の市場などで購入する場合で大きく異なりますが、下処理自体に特別な材料は必要ないため、比較的リーズナブルに旬の味覚を楽しむことができます。主な材料はツワブキそのものと、少量の塩、そして十分な量の水です。

下処理に必要な材料と道具一覧

ツワブキを適切に下処理するために必要な材料と道具は以下の通りです。まず何よりも重要なのは、新鮮なツワブキです。次に、たっぷりの水を沸騰させるための大きな鍋を2つ(または、1つを綺麗に洗浄して繰り返し使用)準備します。アク抜きを効果的に行うために使用する、食塩(少量、小さじ1程度)も用意しておくと良いでしょう。さらに、茹で上がったツワブキを冷水にさらしたり、長時間水に浸したりするための大きめのボウルや容器、水気を切るためのザルなども準備しておくと、一連の作業をスムーズに進めることができます。これらの基本的な準備をすることで、効率的かつ衛生的に下処理を行うことが可能になります。

下処理の主な流れと各工程の目的

ツワブキを美味しくいただくためには、丁寧な下処理が欠かせません。その工程は大きく分けて五つ、「カット」「下茹で(短時間)」「皮むき」「本茹で」「浸水(長時間)」です。 まず「カット」では、ツワブキを調理しやすい長さに切り、硬い根元を取り除きます。次に「下茹で(短時間)」で皮むきを容易にします。続く「皮むき」では、筋や繊維を取り除き、食べやすい状態に。「本茹で」では、アク抜きのために塩茹でを行います。そして最も重要な工程が「浸水(長時間)」です。流水に長時間さらすことで、アクを抜き、ツワブキ本来の風味を引き出します。これらの工程を丁寧に行うことで、ツワブキの苦味やえぐみが取り除かれ、美味しく安全に食べられるようになります。

【詳細手順1】つわぶきの下準備:カットと最初の下茹で

ツワブキの下処理の最初のステップは、カットと下茹でです。この工程は、後の皮むきをスムーズに進め、アク抜き効果を高めるための準備段階と言えます。特に、根元部分は硬く食用に適さないため、丁寧な下処理が必要です。

根元処理と適切な長さへのカット方法

まず、ツワブキの根元部分を切り落とします。根元は非常に硬く、アクも強いため、取り除く必要があります。次に、使用する鍋に合わせてツワブキをカットします。鍋に収まる長さに、半分に切るか、5cm程度に切ると良いでしょう。長すぎると均一に火が通らず、皮むきが難しくなったり、アクが抜けにくくなることがあります。適切な長さにカットすることで、その後の工程がスムーズに進みます。

皮をむきやすくする短時間の下茹で(30秒)

カットしたツワブキを茹でて、皮をむきやすくします。鍋にたっぷりの湯を沸騰させ、ツワブキを入れ、30秒ほど茹でます。この下茹では、皮と身の間に熱を加え、皮を剥がれやすくする目的があります。茹で終わったら、すぐに冷水にさらし、粗熱を取ります。冷水にさらすことで、身が引き締まり、皮が剥がれやすくなるだけでなく、色鮮やかに仕上がります。水気を切ったら、皮むきの工程に進みます。

【詳細手順2】つわぶきの効率的な皮むきと変色防止

下茹でが終わったら、つわぶきの皮をむき、用途に合わせた大きさにカットします。ここでは、無駄なく皮をむくためのポイントと、つわぶきが変色するのを防ぐための注意点をご紹介します。

スムーズに剥ける!皮むきのコツ

冷水で冷やしたつわぶきは、皮が剥きやすい状態になっています。皮むきのコツは、まずカットした部分から5cmほど皮をむき始め、むいた皮をまとめて持ち、一気に剥がすことです。この方法なら、つわぶきの繊維を効率的に取り除くことができます。一本ずつ剥くよりもずっと早く、仕上がりも綺麗です。皮を剥く際は、水の中で行うか、剥いたそばから水に浸けることで、変色を抑えながら作業できます。

用途に合わせてカット!変色を防ぐ水さらし

皮をむいたつわぶきを、食べやすい大きさにカットします。きんぴらや煮物なら3~5cm、佃煮にするなら細かく刻むなど、料理に合わせて調整しましょう。カットしたら、すぐに新しい水に浸すことが大切です。つわぶきはアクが強く、空気に触れると変色しやすい性質があります。水に浸すことで空気を遮断し、色鮮やかさを保てます。水さらしは、アク抜きと見た目の美しさを保つために重要な工程です。

【詳細手順3】アク抜きは念入りに!2回目の茹でと水に浸す時間

つわぶきを美味しくいただくには、丁寧なアク抜きが欠かせません。皮むきとカットが終わったつわぶきに、さらにアク抜きを行います。この工程で、苦味やえぐみをなくし、つわぶき本来の美味しさを引き出します。

塩を加えた湯での二度目の茹で(約2分)

一度使用した鍋を丁寧に洗い、たっぷりの新しい水を沸騰させます。沸騰したお湯に塩(目安として小さじ1)を加え、皮を剥き、カットして水にさらしておいたツワブキを入れ、約2分間茹でます。この工程で塩を加えることは、ツワブキに残るアクを効果的に取り除く上で非常に重要です。塩のアルカリ成分が、ツワブキに含まれる苦味成分の溶解を促し、アクが水中に溶け出しやすくなるのを助けます。二度目の茹でによって、ツワブキの内部に潜むアクをさらに抽出し、えぐみの少ない状態へと近づけます。

アクを徹底的に抜くための、3時間以上の水さらし

二度目の茹でを終えたら、ツワブキをザルにあげてしっかりと水気を切り、再びたっぷりの新しい水に3時間以上浸します。ツワブキはアクが非常に強い山菜であるため、この時間をかけた水さらしが、アクを完全に除去するための重要なプロセスとなります。十分に水にさらすことで、茹でるだけでは取り除くことのできない苦味やえぐみが水中に溶け出し、ツワブキ本来の持ち味である繊細な風味と心地よい食感を堪能できる状態になります。より効果的にアクを抜くためには、1時間を目安に水を数回交換し、溶け出したアクがツワブキに戻らないようにすることが大切です。この丁寧な作業によって、安全で美味しいツワブキ料理を作ることができます。

下処理を終えたツワブキの多彩な活用法とレシピ

きちんと下処理を済ませたツワブキは、その独特な風味と心地良い食感を活かして、様々な料理にアレンジできます。特に油との相性が良く、炒め物はもちろん、佃煮や煮物など、しっかりと味を含ませた料理にも最適です。ツワブキならではのほろ苦さは、料理に奥深さと季節感をもたらし、他の食材と組み合わせることで、その複雑な味わいが際立ちます。和食の定番であるきんぴらや、ご飯のお供に最適な佃煮、滋味深い煮物など、幅広い料理で活躍するだけでなく、工夫次第でオリジナルの美味しいレシピに挑戦することも可能です。丁寧にアク抜きされたツワブキは、どんな料理にも調和し、その独特の風味と食感を楽しむことができます。ぜひ、本ガイドでご紹介するレシピを参考に、旬のツワブキ料理をご家庭で心ゆくまでお楽しみください。

ツワブキの個性を引き出す、定番の和食レシピ

下処理済みのツワブキは、親しみやすい和食との組み合わせが抜群です。中でも、きんぴら、佃煮、煮物といった定番料理は、ツワブキ特有のほろ苦さとシャキシャキとした食感を最大限に活かし、食卓を豊かに彩る一品として、ご飯が進むこと間違いありません。

きんぴら

ツワブキを丁寧に細かく切り、ごま油でじっくりと炒めるきんぴらは、昔から親しまれている調理法です。醤油、みりん、砂糖などを使い、甘辛く味付けすることで、ツワブキの持ち味を最大限に引き出します。独特の歯ごたえと、ごま油の豊かな風味が食欲を刺激し、温かいご飯との相性は抜群。お酒のおつまみとしても楽しめます。お好みで赤唐辛子を少量加えると、味が引き締まり、より一層美味しくなります。

佃煮

丁寧に下処理したツワブキを、甘辛いタレで時間をかけて煮詰める佃煮も、広く愛されています。醤油、砂糖、みりん、酒などを煮詰めたタレが、ツワブキのほのかな苦味をまろやかな味わいに変化させ、保存食としても優れています。温かいご飯のお供として、またお弁当のおかずとしても最適で、ツワブキならではの心地よい食感も堪能できます。

外せない味!ツワブキの佃煮風♪

ツワブキの旬を感じさせる、日本ならではの美味しいおかず、佃煮風レシピは、手作りならではの優しい味わいが魅力で、旬の時期にはお弁当にもぴったりです。このレシピは、家庭の味を受け継いだもので、お茶請けにも最適。ぜひ食卓に加えて、その美味しさを楽しんでみてください。

材料

※ここでは基本的な材料として、ツワブキ、水、醤油、酒、みりん、塩(分量外)を使用します。レシピに合わせて調整してください。

作り方

1. まず、購入したツワブキについている土や汚れを丁寧に洗い落とします。
2. 大きめの鍋にたっぷりの水を入れ、沸騰させます。ツワブキを入れ、鮮やかな緑色に変わったら素早く取り出し、冷水に浸して冷まします。
3. 冷めたツワブキの筋を丁寧に剥き、食べやすい大きさにカットします。
4. 再び鍋にお湯を沸かし、少量の塩を加えて、下処理済みのツワブキを茹でます。茹で時間は5分程度を目安に、香りが飛びすぎないように注意しましょう。茹ですぎは食感を損なう原因になります。
5. 別の鍋に水、醤油、酒、みりんを入れ、下茹でしたツワブキを加えて弱火でじっくりと煮詰めます。目安として15分から20分ほど、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰めてください。
6. 煮汁がなくなったら完成です。お皿に盛り付け、熱々をお召し上がりください。

コツ・ポイント

この佃煮風のレシピで最も大切なのは、アク抜きをしっかりと行うことです。アクを適切に抜くことで、苦味が和らぎ、お子様でも美味しく食べられる優しい味わいに仕上がります。手順5の煮詰める時間は、お好みの味の濃さに合わせて調整してください。今回ご紹介した下処理の方法で、ツワブキの持ち味を最大限に活かした美味しい佃煮をお楽しみいただけます。

煮物

ツワブキは、様々な食材と組み合わせて煮物にしても美味しくいただけます。例えば、油揚げや鶏肉、あるいは厚揚げなどと一緒に、出汁をベースに醤油やみりんなどで味付けすることで、ツワブキの風味が他の素材に溶け込み、奥深い味わいを生み出します。温かい煮物は、ツワブキ特有のほのかな苦味が心と体に染み渡る、どこか懐かしい温かみのある味わいで、食卓を彩る一品として最適です。

ツワブキと厚揚げのさっと煮

ツワブキを厚揚げと組み合わせ、手軽に作れる煮物です。顆粒和風だしと薄口しょうゆを使ったシンプルな味付けが、ツワブキ本来の素朴な風味を引き立てます。厚揚げのコクとツワブキのほろ苦さ、そして独特の食感が絶妙に絡み合い、心安らぐ味わいは、普段の食卓にぴったりです。もう一品欲しい時にさっと作れる、体にも優しいおかずとしておすすめです。

ツワブキと牛肉の和風炒め

丁寧に下処理をしたツワブキを、牛肉の旨みを凝縮した一品に仕上げました。甘辛い和風味が食欲をそそります。牛肉のコクとツワブキの心地よい歯ごたえ、そしてほのかな苦みが絶妙に調和し、一度食べたら止まらない美味しさです。温かいご飯のお供にはもちろん、お酒の肴としても最適。ツワブキが手に入ったら、ぜひこの組み合わせを試してみてください。きっとご満足いただけます。

ツワブキのマヨみそ和え

意外かもしれませんが、下処理済みのツワブキは、和えるだけでも十分に美味しいおかずになります。このレシピでは、特製のみそマヨネーズソースでツワブキをシンプルに和えました。仕上げにたっぷりとかつお節をかけることで、風味と旨味が格段にアップ。シンプルながらも奥深い味わいが楽しめます。みそのコクとマヨネーズのまろやかさが、ツワブキ特有のほろ苦さを引き立て、シャキシャキとした食感が食卓のアクセントになること間違いなしです。

ツワブキと鶏ひき肉の炒め煮

下処理を施したツワブキを鶏ひき肉と一緒に炒め煮にすると、ツワブキの持ち味と鶏肉の旨みが溶け合い、ご飯がどんどん進むおかずが完成します。さまざまな調理法がありますが、この炒め煮は特に人気があります。丁寧にアク抜きされたツワブキは、鶏ひき肉の風味を邪魔することなく、その独特な風味と食感で料理全体の味わいを深めます。手軽に作れて栄養満点なので、ぜひ普段の食卓に取り入れてみてください。

ツワブキの肉巻き

下処理済みのツワブキを豚肉や牛肉で巻いて焼く「肉巻き」は、お子様から大人まで幅広い世代に愛されるアレンジレシピです。ツワブキのシャキシャキ感と、ジューシーな肉の旨味が口の中で広がり、満足感のある一品です。甘辛いタレで味付けしたり、シンプルに塩胡椒で焼いたりと、色々なバリエーションを楽しめます。しっかりとアク抜きをすることで、ツワブキは肉の風味を損なうことなく、独自の風味と食感をプラスします。ぜひ色々なレシピに挑戦して、ツワブキの新しい魅力を発見してみてください。

まとめ

ツワブキは、独特の風味と食感が魅力的な山菜ですが、アクの強さから敬遠される方もいるかもしれません。しかし、このガイドで紹介した手順を着実に実践すれば、ご家庭でも手軽に美味しいツワブキを味わうことができます。大切なのは、丁寧な下処理です。根元の処理、適切なカット、二段階の茹で、丁寧な皮むき、そして3時間以上の水さらしを行うことで、ツワブキ特有のえぐみや苦味をしっかりと取り除き、本来の風味とシャキシャキとした食感を引き出すことができます。下処理に約120分ほどかかりますが、このひと手間が、きんぴら、佃煮、煮物などの定番料理はもちろん、炒め物や和え物、肉巻きといったアレンジ料理まで、ツワブキを様々な形で美味しく楽しむための秘訣です。フキとの見分け方や旬の時期などの基礎知識を知っておくと、より深くツワブキの魅力を堪能できるでしょう。ぜひ、店頭で見かけた際には手に取って、このガイドを参考に、春の味覚であるツワブキを食卓に取り入れてみてください。

ツワブキのアク抜きはなぜ必要ですか?

ツワブキには、ペタシテニンというアルカロイド系の化合物や、シュウ酸といったアクの強い成分が含まれています。これらの成分は、独特の苦味やえぐみの原因となるだけでなく、大量に摂取すると体調を崩す可能性も指摘されています。特に、根の部分に多く含まれるピロリジジンアルカロイドは、天然の毒素として知られており、安全にツワブキを食するためには、これらの有害な成分を適切に除去するアク抜きが不可欠です。入念な下処理によって、苦味やえぐみを抑え、ツワブキ本来の風味と食感を存分に楽しむことができるのです。

ツワブキのアク抜きをしないとどうなりますか?

ツワブキのアク抜きをせずに食べると、舌を刺すような強烈な苦味とえぐみが口の中に広がり、非常に食べにくい状態になります。味の問題だけでなく、前述のピロリジジンアルカロイドなどの有害成分を摂取してしまうリスクも高まります。その結果、喉の違和感や胃の不快感を引き起こすことも考えられるため、安全かつ美味しくツワブキを味わうためには、丁寧なアク抜きが欠かせません。

ツワブキのアク抜きにはどのくらいの時間がかかりますか?

ツワブキのアク抜きを含む下処理全体には、およそ120分程度の時間を見ておくと良いでしょう。具体的には、最初の予備的な下茹で(30秒程度)、皮むき作業、本茹でとしての塩茹で(2分程度)、そして最も重要な工程である3時間以上の水さらしが含まれます。特に、水さらしの時間は、アクをしっかりと抜き取るために非常に重要であり、この時間を短縮してしまうと、苦味やえぐみが残り、ツワブキの美味しさが損なわれる可能性があります。水はこまめに交換することで、より効率的にアクを抜くことができます。

ツワブキの皮をむく効果的な方法は?

ツワブキの皮むきをスムーズに行うには、まず下茹でした後、冷水で冷やすのがポイントです。皮をむき始める際は、切り口から5cm程度の部分から丁寧にむき始め、むいた皮をまとめて持ち、一気に剥がすと綺麗に仕上がります。この方法で、ツワブキ特有の硬い繊維質を効率的に取り除くことができます。皮をむいた後は、変色を防ぐためにすぐに水に浸してください。

ツワブキとフキ、見分けるコツは?

ツワブキとフキは、主に3つの点で区別できます。まず「花」に注目してください。ツワブキは冬に鮮やかな黄色の花を咲かせますが、フキは冬には地上部分が枯れてしまいます。次に「葉」です。ツワブキの葉は肉厚で光沢があるのに対し、フキの葉は薄く、表面が少しざらついています。また、ツワブキは一年を通して緑色の葉をつけていますが、フキは夏に葉を広げます。最後に「ふきのとうの有無」です。フキは早春にふきのとうをつけますが、ツワブキの近くにふきのとうが生えることはありません。これらの違いを意識することで、簡単に見分けられるでしょう。

下処理後のツワブキ、おすすめの調理法は?

下処理を終えたツワブキは、きんぴらや佃煮、煮物といった定番の和食に最適です。その他にも、鶏ひき肉と一緒に炒めたり、肉巻きにしたり、厚揚げとさっと煮たり、マヨネーズと味噌で和えたりと、様々なアレンジが楽しめます。ツワブキならではの風味と独特の食感を活かした創造的な料理に挑戦してみてください。油との相性が良いので、炒め物にするのもおすすめです。

ツワブキはどこに生えている?旬な時期はいつ?

ツワブキは、日本では東北地方南部より南の沿岸部を中心に自生しており、その他、朝鮮半島や中国、台湾にも分布しています。日陰でも育ちやすいのが特徴の常緑植物です。食用としての旬は、年明けから春先にかけて。この時期に収穫される若い葉柄はアクが少なく、最も美味しくいただけます。旬を過ぎると繊維が硬くなり風味が落ちてしまうため、ぜひ旬の時期に味わってみてください。
つわぶき

スイーツビレッジ

関連記事