レシピに薄力粉と書かれていたり、袋には薄力小麦粉と書かれていたりして、違いがあるのか迷うことはありませんか。結論から言うと、名前の表記が違うだけで基本は同じ粉です。ただ、小麦粉には種類があり、使い分けを知ると仕上がりが変わります。ここでは呼び方の違いと、料理やお菓子作りでの選び方をわかりやすくまとめます。
薄力粉と薄力小麦粉は同じ?呼び方の違いを整理
薄力粉と薄力小麦粉は、指しているものは同じです。薄力粉は家庭でよく使う呼び方で、薄力小麦粉は袋などに書かれやすい表記だと考えるとわかりやすいでしょう。
また、レシピで小麦粉とだけ書かれている場合、多くは家庭で一般的に使われる薄力粉を想定していることが多いです。一方で、強力粉や中力粉を使う必要がある料理では、最初から種類名が明記されることがほとんどです。
小麦粉には種類がある

小麦粉は、小麦を粉にしたものの総称です。薄力のほかにも、中力、強力といった種類があり、それぞれ性質が違います。性質の違いは、料理の食感やふくらみ、口当たりに関わるため、レシピの指定どおりに選ぶのが基本になります。
どんな違いが出る?食感を左右するポイント
たんぱく質の量で性質が変わる
小麦粉は、含まれるたんぱく質の量によって種類が分けられます。たんぱく質の量が多い順に強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉と分けられ、一般的にたんぱく質が多いほどグルテンが形成されやすく弾力のある仕上がりになり、少ないほど軽い仕上がりになります。(出典: 小麦粉のはなし | 極める (製粉企業知識ページ), https://www.flour.co.jp/knowledge/flour/, 不明 (最新更新確認なし))
薄力は軽さ、中力はほどよさ、強力はしっかり感、というイメージで捉えると理解しやすいです。
こね方・混ぜ方で食感が変わる
同じ粉でも、混ぜすぎると生地がかたくなる、揚げ物が重たく感じるなど、食感が変わることがあります。特に薄力タイプは、軽い食感を狙うほど混ぜすぎに注意したい粉です。均一にする必要はありますが、必要以上にこねたり練ったりしないことがコツになります。
薄力粉が向いている料理・お菓子
薄力粉は、ふんわり、サクサク、軽い口当たりを出したいときに向きます。お菓子ならケーキやクッキー、料理なら揚げ物の衣や、とろみ付けなどで使われやすい粉です。
ただし、薄力粉を使っていても混ぜすぎると食感が重くなることがあるため、混ぜ方を意識すると仕上がりが安定しやすくなります。
中力粉・強力粉はどんなときに使う?
中力粉は、薄力粉と強力粉の中間の性質で、うどんのようなコシとやわらかさが欲しい料理に使われます。強力粉は、弾力やもちもち感を出したい生地に向き、パンやピザ生地などで活躍します。
レシピで種類が指定されているときは、その狙いの食感があると考え、指定どおりに選ぶのが安心です。
薄力粉がないときの代用はできる?
薄力粉が手元にないときでも、用途によっては代用が可能です。ただし、食感は多少変わりやすいため、何を作るかで選び方を変えるのがポイントです。
とろみ付けなら、粉の種類を変えて対応しやすい
シチューやスープなどのとろみ付けでは、片栗粉やコーンスターチ、米粉などで調整しやすいことがあります。とろみのつき方が違うので、少しずつ加えて様子を見ると失敗が減ります。
揚げ物の衣は、食感が変わる前提で選ぶ
唐揚げや天ぷらの衣は、片栗粉や米粉などで食感の違いが出やすい分、好みに合わせて使い分けができます。軽さやカリッと感を狙いたいときは、仕上がりの方向性をイメージして粉を選ぶと納得しやすいです。
お菓子作りは、置き換えに注意
お菓子は粉の違いが仕上がりに直結しやすいので、代用する場合は食感や風味が変わる前提で考えると安心です。米粉でしっとり寄りにする、コーンスターチを一部に使って軽さを狙うなど、目的を決めて試すと調整しやすくなります。

まとめ
薄力粉と薄力小麦粉は、表記が違うだけで基本的には同じものです。レシピに小麦粉とだけ書かれている場合も、多くは家庭で一般的な薄力タイプを想定しています。ただ、小麦粉には中力や強力といった種類があり、たんぱく質量や混ぜ方によって食感が変わります。軽さを出したいなら薄力、ほどよいコシなら中力、弾力を出したいなら強力、と目的に合わせると失敗が減ります。代用も可能ですが、用途によって仕上がりが変わるため、作りたい料理に合う選び方を意識してみてください。ほかの粉の使い分けも気になる方は、関連の記事もあわせて読んでみてください。
薄力粉と薄力小麦粉は、結局まったく同じですか?
基本的には同じものと考えて問題ありません。家庭では薄力粉と呼ぶことが多く、袋の表示などでは薄力小麦粉と書かれることがあります。呼び方が違うことで別物のように見えますが、使い方は同じで、レシピでも置き換えに迷う必要はほとんどありません。
レシピに「小麦粉」とだけ書いてあるときは、薄力粉でいいですか?
多くの場合は薄力粉を想定していることが多いです。家庭で一番よく使われる一般的な粉が薄力タイプだからです。ただし、パンやピザのように弾力が必要なもの、うどんのようにコシが必要なものは、強力粉や中力粉と明記されることが多いので、表示があるときは指定に従うのが安心です。
薄力粉を使っているのに、仕上がりがかたくなるのはなぜですか?
原因として多いのは混ぜすぎです。薄力粉は軽い食感を作りやすい反面、必要以上にこねたり混ぜたりすると、生地が重く感じたり、かたさが出たりすることがあります。粉っぽさが消えたら止める、混ぜる回数を減らすなど、作るものに合わせて混ぜ方を調整すると安定しやすくなります。
薄力粉がないとき、強力粉で代用できますか?
少量のとろみ付けなど、用途によっては代用できる場面もありますが、食感は変わりやすいです。強力粉は弾力が出やすい性質があるため、お菓子や衣に使うと重たく感じたり、かたくなったりすることがあります。どうしても使うなら、混ぜすぎを避ける、仕上がりの違いを想定しておくと失敗が減ります。
とろみ付けには、薄力粉以外だと何を使いやすいですか?
片栗粉やコーンスターチ、米粉などで対応できることがあります。ただし、とろみのつき方や口当たりが違うため、同じ感覚で一気に入れると濃くなりすぎることがあります。少しずつ加えて様子を見る、いったん溶いてから加えるなど、調整しながら使うと仕上がりが整いやすくなります。

