【シェフ直伝】しっとり濃厚スイートポテトの簡単レシピ。砂糖なし、裏ごし不要で極上の味わいを
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秋の味覚の代表格、さつまいもを心ゆくまで堪能できる、人気のスイーツ「スイートポテト」。せっかく手作りするなら、心ときめくほど美味しく、記憶に残るような一品に仕上げたいですよね。今回は、さつまいもが持つ本来の甘みを最大限に引き出し、驚くほどなめらかでミルクのコクも加わった濃厚な味わいを実現する特別なレシピを、伊勢丹新宿店<キッチンステージ>の柬理美宏シェフがご紹介します。
このレシピの最大の魅力は、砂糖やはちみつといった甘味料を一切使わず、さつまいもそのものの甘さだけで勝負すること。使用する材料は、厳選されたたった5つ(さつまいも、バター、牛乳、生クリーム、卵黄)とシンプルで、面倒な裏ごし作業も一切不要です。さらに、ご家庭にあるオーブントースターだけで気軽に作れるという手軽さも兼ね備えています。シンプルながらも、とろけるような口どけと、まるでスイートポテトと牛乳を一緒に味わうような、ミルク風味豊かな深いコクを体験できるシェフの技を、ぜひご自宅でお試しください。まずは、この絶品スイートポテトを生み出すための、さつまいもの美味しさを最大限に引き出すポイントから詳しく見ていきましょう。

さつまいもの甘みを最大限に引き出すための3つのポイントと下準備

最高のスイートポテト、特に牛乳との相性抜群のなめらかさを追求するには、さつまいも選びから調理法に至るまで、いくつかの重要な要素があります。これらのポイントを押さえることで、砂糖なしでも感動的な甘さと、ミルクと溶け合うようなとろける食感を実現できます。

【ポイント1】ねっとり系のさつまいものなかでも、糖度が高い「紅はるか」を使えば甘味料不要!

さつまいもには、多種多様な品種があり、それぞれ異なる食感や甘さを持っています。大きく分類すると、「紅あずま」に代表されるホクホク系、「シルクスイート」や「鳴門金時」などのしっとり系、そして「紅はるか」「安納芋」のようなねっとり系に分けられます。スイートポテト作りにおいて特におすすめなのは、断然ねっとり系のさつまいもです。
ねっとり系のさつまいもは、加熱するととろけるようななめらかな舌触りになるだけでなく、非常に高い糖度を誇るため、追加の甘味料なしでも十分に美味しく仕上がります。特に「紅はるか」は、その名の通り群を抜いて甘みが強く、牛乳と合わせるスイートポテトにすることで、まるでミルクカスタードのような濃厚な甘さと風味を引き出すことができます。
もちろん、ホクホク系やしっとり系のさつまいもでもスイートポテトを作ることは可能です。しかし、品種によっては甘さが少し物足りなく感じることもあるかもしれません。その場合は、味見をしてから、お好みで砂糖(分量外)を少量加えて甘さを調整してください。このレシピでは、さつまいも本来の甘みを最大限に活かし、牛乳とのハーモニーを楽しむため、ぜひ「紅はるか」の使用を強くおすすめします。

【ポイント2】皮ごと約1時間の低温加熱で、まるでミルクカスタードのような濃厚な甘みをじっくり引き出す

さつまいもは、加熱することで含まれるでんぷんがβ-アミラーゼという酵素の働きにより糖(特に麦芽糖)に変わり、甘みが生まれます。この甘みを最大限に引き出すためには、低温でじっくりと時間をかけて加熱することが非常に重要です。高温で短時間加熱すると、でんぷんが糊化するだけで糖化が進みにくいため、甘みが十分に引き出されません。
そこで今回のレシピでは、オーブンよりも手軽に使えるオーブントースターを活用し、約1時間かけてじっくりと焼いていきます。この長時間・低温での加熱が、さつまいもの甘みを凝縮させ、牛乳と合わせたカスタードクリームのような、とろける濃厚な甘さと風味を生み出す秘訣です。このとき、アルミホイルには包まずに皮付きのまま丸ごと焼くことで、さつまいもの余分な水分が適度に飛び、甘みがギュッと凝縮されます。この工程こそが、シェフ直伝の「究極の甘さとミルク感」を引き出す肝となるのです。
オーブントースターでの加熱は「ほったらかし」で良いので、意外と手間はかかりません。もし、1時間も焼くのが難しい場合は、スーパーなどで販売されている焼き芋を利用するのも一つの方法です。冷めている焼き芋を使用する際は、電子レンジで熱々になるまで温めてから次の工程に進んでください。市販の焼き芋を使うことで、より手軽にこの美味しいスイートポテトに挑戦できます。

【ポイント3】熱いうちにつぶして練り、さらに火にかけることで、裏ごしなしでもなめらかな舌触りに

通常のスイートポテト作りでは、滑らかな舌触りを追求するために、調理したさつまいもを裏ごし器にかける工程が一般的です。しかし、当レシピでは裏ごし作業を一切行いません。その秘密は、プロのシェフが編み出した独自の練り上げテクニックにあります。
まず、オーブンでじっくりと焼き上げた熱いさつまいもをボウルに移し、素早く、そして丁寧に潰します。そこにバター、牛乳、生クリーム、卵黄を加え、全体が均一に、そしてとろけるような滑らかさになるまでゴムベラでしっかりと練り上げます。この「加熱された状態での練り込み」が、さつまいもの固い繊維を細かくほぐし、驚くほど口当たりの良い生地を生み出す鍵となります。特に、まろやかな牛乳と生クリームが、この滑らかさを一層引き立てます。
続いて、この練り上げたスイートポテト生地を小鍋に移し、弱火で根気強く、再度練り込んでいきます。この加熱工程によって、さつまいも本来の水分がさらに蒸発し、濃厚な甘みが凝縮されるだけでなく、配合された卵黄にもしっかりと熱が通り、気になる生臭みが取り除かれます。この「熱いうちの練り込み」と「弱火での再練り上げ」という二段階のプロセスこそが、裏ごしなしにもかかわらず、まるで極上のカスタードクリームのような、とろけるような艶やかで滑らかな食感を生み出す秘訣です。理想的な状態は、ゴムベラで持ち上げた際に、しっかりとヘラにまとわりつき、ゆっくりと落ちるような、とろりとした濃厚な質感です。

さつまいもを美味しく使うための追加ポイント:アク抜きと保存方法

スイートポテトをより一層美味しく、そして安心して召し上がっていただくために、さつまいもの適切な取り扱い方について、いくつか役立つ情報をお伝えします。

さつまいものアク抜きについて

さつまいもを調理する際に、アク抜きをするべきか迷うことがあるかもしれません。しかし、当レシピのように皮付きのまま焼き上げるスイートポテトの場合、基本的にアク抜きは不要です。さつまいもを切った時に滲み出る白い液体は「ヤラピン」と呼ばれる成分で、これは食物繊維の一種であり、消化を助ける働きも期待されています。ヤラピンは、さつまいも特有の風味の一部でもあり、無理に除去する必要はありません。むしろ、この成分を活かすことで、さつまいも本来の豊かな風味と栄養を丸ごと堪能できます。もし切り口の変色が気になる場合は、さっと水で洗う程度に留めましょう。長時間水に浸すと、水溶性の栄養素が流失する恐れがあるので注意が必要です。

さつまいもの保存方法

さつまいもは、適切な方法で保管することで、その風味と鮮度を長く保つことができます。スーパーなどで手に入れたさつまいもは、一つずつ新聞紙で包み、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい場所(理想的な温度は13~16℃)で保管するのが最も効果的です。冷蔵庫での保存は、低温による品質劣化や甘みの低下を引き起こす可能性があるため推奨されません。また、購入時のポリ袋に入れたままにしておくと、湿気がこもりやすくなり、カビや腐敗の原因となることがありますので避けましょう。
もし長期間さつまいもを保存したい場合は、一度加熱してから冷凍する方法が非常に便利です。蒸したり、焼き上げたりしたさつまいもをマッシュ状にし、小分けにしてラップで丁寧に包んで冷凍庫へ。こうしておけば、必要な時に解凍するだけで、いつでもすぐにスイートポテトのベースとして利用可能です。この賢い保存術を活用すれば、いつでも手軽に、とろけるような美味しいスイートポテト作りを楽しむことができるでしょう。

濃厚クリーミー!まるで飲むスイートポテトのような絶品スイーツの作り方

今回は、シェフが教える本格的なスイートポテトの秘訣をご紹介します。このレシピなら、ご家庭で驚くほどなめらかでリッチな味わいを実現できます。

<材料>(6~8個分)

  • さつまいも(紅はるか推奨):500g程度(中くらいのサイズ2本分が目安)
  • 無塩バター:40g
  • 牛乳:大さじ3(約45ml)
  • 生クリーム(乳脂肪分35%以上推奨):大さじ3(約45ml)
  • 卵黄:2個分(生地用1個、ツヤ出し用1個)
  • 黒いりごま:適量(お好みで)
※さつまいもの種類や個体差による甘さ、水分量の違いに応じて、牛乳の量を少量(表記外)加えて調整してください。もし甘さが物足りないと感じる場合は、工程4で砂糖(上白糖やきび糖など、表記外)を加えて味を調えるのがおすすめです。特にきび糖は、深みのあるまろやかな甘さを引き出してくれます。

1. さつまいもをオーブントースターで約1時間、芯までじっくり焼く

まず、さつまいもを丁寧に洗い、表面の汚れを落とします。皮は剥かずに、そのままオーブントースターに入れ、約1時間かけて中まで火を通します。お使いの機種によって設定は異なりますが、目安としてワット数調整機能付きなら600W、温度調節機能付きなら200℃に設定してください。ご家庭にオーブンがある場合は、200℃に予熱したオーブンで同様に1時間ほど加熱しても美味しく仕上がります。
「オーブントースターは機種によって熱の伝わり方や庫内温度の上昇速度が異なります。特に1000W以上の高出力な機種では、庫内が高温になりすぎる場合があるため、焼く時間は30~40分を目安に調整してください。さつまいもの中心に竹串や箸がスムーズに刺さるようになれば、しっかりと火が通り、糖分が最大限に引き出された証拠です。焦げ付きを防ぐため、途中で焼き加減を確認しながら調整しましょう。」

2. 焼き立てのさつまいもの皮を、やけどに注意しながら剥く

焼き上がったさつまいもは、オーブントースターから取り出したら、非常に熱いので火傷に十分気をつけながら、温かいうちに皮を取り除きます。直接手で触るのが難しい場合は、きれいなキッチンペーパーや布巾で包むようにして作業を進めてください。
「さつまいもを時間をかけてゆっくり焼くことで、中の水分が適度に飛び、身が引き締まります。これにより、皮と実の間に自然と隙間ができやすくなり、驚くほど簡単に剥けるようになります。この手間をかけることが、最終的になめらかで口当たりの良いスイートポテトを作るための重要なコツの一つです。」

3. ボウルに入れ、素早くつぶす

熱々に茹でて皮をむいたさつまいもをボウルに移します。麺棒、木べら、またはフォークなどを使って、熱が冷めないうちに手早く、そして粗くつぶしていきましょう。この時点では完璧な滑らかさは不要ですが、大きな塊が残らないように気をつけながら作業を進めてください。

4. バター、牛乳、生クリームを加えて混ぜ込む

つぶしたさつまいもの入ったボウルに、無塩バター40g、牛乳大さじ3、生クリーム大さじ3を加えます。ゴムベラを用いて、さつまいものパサつき感がなくなり、全体がしっとりとなめらかになるまでしっかりと練り混ぜます。すべての材料が均一に混ざり合い、生地につやが出るまで丁寧に混ぜ上げましょう。
「練り上げた後、一度味見をしてみてください。もしさつまいも本来の甘さが控えめに感じる場合は、お好みに合わせて砂糖(分量外)を適量加えてください。上白糖やきび糖を使用すると、より深みとコクのある、まろやかな甘さに仕上がります。また、もし生地の水分が足りず、硬すぎるようでしたら、牛乳(分量外)を少量ずつ足しながら、理想のしっとりとしたなめらかな状態に調整しましょう。」

5. 卵黄1個分を加え、均一に練り上げる

生地が十分になめらかになったら、卵黄1個分を加え、全体が均一になるまでさらにしっかりと練り混ぜます。卵黄を加えることで、生地に豊かなコクと風味が加わり、焼き上がりの色合いとつやも格段に向上します。
「ゴムベラで生地を持ち上げたときに、もったりとしながらもゆっくりと落ちるくらいの状態が理想的です。この工程でしっかりと練り込むことにより、裏ごしをしなくても驚くほどなめらかな舌触りを実現できます。」

6. 鍋で温めながら練り上げる

5で練り上げた生地を小鍋に移し、弱火にかけます。焦げ付かないよう、ゴムベラで鍋底から丁寧に混ぜ続けながら、余分な水分を飛ばすように再度練り上げていきます。
「火にかけながら練ることで、さつまいもの水分がさらに飛び、甘みがぎゅっと凝縮されます。加えて、卵黄にもしっかりと火が通り、卵特有の生臭さが消えます。この工程こそが、まるでカスタードクリームのような、つややかでなめらかな食感と深いコクを生み出す秘訣です。ゴムベラですくったときに、しっかりとヘラにくっついて、ねっとりとした状態になれば完成です。」

7. 粗熱がとれたら、スプーンですくい手で成形する

先に練り上げたスイートポテトの種をボウルに移し、触れる程度の温度になるまで粗熱を取りましょう。生地が冷めたら、およそ6〜8等分(一つあたり約50g程度が目安)に分けます。スプーンを使って適量を取り出し、手のひらで丁寧に、丸みを帯びたラグビーボールのような形に整えていきます。表面を均一で滑らかに仕上げることで、オーブンで焼いた際に美しい焼き色がつきやすくなります。
「もし時間を節約したいのであれば、生地をラップでしっかりと包み、四角い棒状に整えてから、包丁で一口大にカットするキューブ型もおすすめです。こうすれば、一つずつ手で丸める手間が省け、コロンとした可愛らしい形に仕上がります。お子様のおやつや、ちょっとした手土産にも喜ばれるでしょう。」
形を整えたスイートポテトは、アルミカップに入れるか、オーブンシートを敷いた天板に並べます。その後、溶き卵黄1個分をスプーンまたは刷毛で、その表面に丁寧に塗っていきましょう。卵黄を全体にたっぷりと塗ることで、焼き上がりに食欲をそそる見事な黄金色の光沢が生まれます。さらに、風味と見た目の両方を高めたい場合は、お好みで黒いりごまを散らすと、香ばしさが加わり、一層本格的な仕上がりになります。

8. オーブントースターで焼き色をつける

卵黄を塗布したスイートポテトを、あらかじめ200℃(ワット数指定の場合は600W)に予熱したオーブントースターに入れます。表面がこんがりと魅力的な焼き色を帯びるまで加熱しましょう。標準的な焼き時間の目安は約10分ですが、お使いの機種によって差があるため、焦げ付かないよう注意深く見守りながら調整してください。
「さつまいも自体には既に十分な熱が通っていますので、この最終工程は、主に表面に食欲をそそる焼き色と香ばしい風味を付けることを目的としています。焦げ付きやすい性質があるため、特に焼き始めから後半にかけては、目を離さずに状態を確認してください。表面が美しい焼き色に変わったら、出来上がりです。」

表面はこんがり香ばしい! 中からさつまいものとろりと濃厚な甘みが広がるスイートポテトの完成

オーブントースターから取り出したばかりのスイートポテトは、部屋中にバターの芳醇な香りと、さつまいもの優しい甘みが広がり、誰もが食欲を刺激されることでしょう。一口頬張れば、その奥深い甘さにきっと感動を覚えるはずです。砂糖を一切加えず、さつまいもが持つ自然な甘さだけで、これほどまでにコク深く、とろけるような滑らかな舌触りが生まれるとは、まさに「新たな発見」の美味しさです。
黄金色に輝くその姿は、見た目にも華やかで、なんとも上品な逸品です。温かい状態でも至福の味わいですが、冷蔵庫でしっかりと冷やすことで、さらにしっとりとした質感が増し、ねっとりとした濃厚な食感が一層引き立ちます。お好みに合わせて、温かいままでも、冷やしても、この贅沢なスイートポテトの風味を心ゆくまでお楽しみください。
「このレシピでは、さつまいもをじっくりと1時間かけて焼く工程がありますが、そのひと手間こそが、さつまいもの持つ最高の甘みを最大限に引き出す秘訣です」と、柬理シェフは強調します。「もし時間に余裕がない場合は、スーパーなどで手に入る焼き芋を利用するのも良いでしょう。その際は、冷たい焼き芋であれば、電子レンジで芯まで温めてから調理を始めてください。」市販の焼き芋を上手に活用すれば、誰もがこの絶品スイートポテトを気軽に試せることになりますね。
さつまいもの豊かな風味が凝縮された、シェフがこだわり抜いた特別なスイートポテト。ぜひこの魅力的なレシピをご家庭で再現し、究極の味わいを体験してみてはいかがでしょうか。

伊勢丹新宿店<キッチンステージ>では、有名シェフ監修のメニューが月替りで楽しめます!

今回、素晴らしいレシピを提供してくださった柬理シェフが監修を手がける、伊勢丹新宿店本館地下1階にある<キッチンステージ>は、毎月異なる有名シェフが趣向を凝らした限定メニューを楽しめる人気のレストランです。フレンチ、和食、中華など、多岐にわたるジャンルの名店の味を、肩肘張らない心地よい空間で堪能できます。さらに、提供された料理の味を自宅でも再現できるよう、レシピも手に入るとあって、料理愛好家にとっては見逃せない場所です。ショッピングの合間に、ぜひ一度足を運び、プロの洗練された味と技に触れる貴重な体験をしてみてはいかがでしょうか。
写真:矢野宗利文:白鳥紀久子
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まとめ

この記事では、伊勢丹新宿店<キッチンステージ>の柬理美宏シェフが考案した、砂糖不使用・裏ごし不要でとろけるような口当たりの濃厚なスイートポテトの作り方をご紹介しました。厳選された「紅はるか」を低温でじっくりと焼き上げ、さらに独自の練り方で仕上げることで、さつまいも本来の甘みとまるでカスタードのようななめらかな質感を最大限に引き出します。この手間をかけた製法が生み出す特別なスイートポテトは、そのまま味わうのはもちろん、牛乳と合わせれば格別のスイートポテト牛乳のベースとしても最適です。ぜひこのとっておきのレシピで、心温まる一杯をお楽しみください。

砂糖なしでも本当に甘くなりますか?

はい、この製法では「紅はるか」のような糖度の高いねっとりとした品種を選び、低温で長時間かけて加熱することで、さつまいもに含まれるでんぷんが糖へと最大限に変化します。そのため、砂糖を一切加えずとも、驚くほど深い自然な甘みが引き出されます。この天然の甘さは、スイートポテト牛乳にした際にも、砂糖を追加せずとも満足感のある豊かな風味を生み出します。

裏ごしなしでなめらかに仕上げるコツは?

裏ごしをせずになめらかな舌触りを実現する秘訣は、二段階の丁寧な練り方にあります。まず、焼き上がりの熱いさつまいもをしっかりと潰し、他の材料と混ぜ合わせて徹底的に練り上げます。次に、この生地を小鍋に移し、弱火で焦がさないように混ぜながらさらに練り、余分な水分を飛ばすことで、まるでカスタードクリームのようにとろりとした質感に仕上がります。このなめらかさが、スイートポテト牛乳にしたときの、口当たりの良さの決め手となります。

さつまいもの種類はどれがおすすめですか?

このレシピで特におすすめするのは、非常に糖度が高く、加熱するととろけるようなねっとり感が増す「紅はるか」です。その他、「安納芋」なども同様に適しています。ホクホク系やしっとり系の品種でも作れますが、もし甘みが不足すると感じる場合は、牛乳と合わせた際に適量の砂糖(分量外)で風味を調整することをおすすめします。これらのねっとり系品種が、濃厚なスイートポテト牛乳の理想的なベースとなります。

オーブントースター以外の調理器具でも作れますか?

もちろん可能です。例えば、本格的なオーブンを使用する際は、あらかじめ200℃に温めておいた庫内で、さつまいもを約1時間かけてじっくりと焼き上げてください。もし、さつまいもを焼くための時間を十分に取れない場合は、手軽に市販の焼き芋を利用したり、電子レンジで加熱済みのさつまいもを活用したりするのも非常に有効です。その際、もし冷えているようでしたら、生地を混ぜ始める前にしっかりと温め直し、ホクホクの状態にしておくことがポイントです。

スイートポテトの保存方法を教えてください。

焼き立てのスイートポテトを美味しく保つためには、粗熱がしっかりとれてから一つずつ丁寧にラップでくるみ、密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保管するのが最適です。この方法であれば、2~3日間は美味しく味わっていただけます。さらに長期間保存したい場合は冷凍保存も有効です。完全に冷えたスイートポテトを個別にラップし、フリーザーバッグなどに入れて冷凍庫に入れれば、約1ヶ月間風味を損なわずに保存可能です。召し上がる際は、まず常温で自然解凍し、その後オーブントースターで軽く温め直すと、焼きたてのような香りと食感がよみがえります。

成形を簡単にする方法はありますか?

よく見かけるラグビーボール型以外にも、もっと手軽にスイートポテトを成形するテクニックがあります。まずは、粗熱が取れた生地をラップの上に広げ、平らな四角い形に整えます。そのままラップでしっかりと包んで冷蔵庫に入れ、生地が固まるまで冷やし固めてください。固まったら、包丁で一口大のキューブ型に切り分けるだけで、見た目も可愛らしいスイートポテトが簡単に完成します。この方法なら、一つずつ丸める手間が省け、調理時間の短縮にも繋がるため、特にお子様と一緒に楽しくお菓子作りをする際にも大変おすすめです。
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